タイトル:【哀】 うんこパンコン物語
ファイル:うんこパンコン物語〜愛亡き者たち〜.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:6695 レス数:2
初投稿日時:2007/05/29-00:37:13修正日時:2007/05/29-00:37:13
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                        うんこパンコン物語〜愛亡き者たち〜

実装石生産工場で新たな命が誕生する

「デッデッデー♪この世は良い事ばかりデスー♪
 面白おかしく生きるデスー♪早く生まれてくるデスー♪」

胎教をしているのは妊娠している生産用実装石ではない。スピーカーだ。
昼夜問わずスピーカーから胎教が流れている。
妊娠している生産用実装石たちは皆、体を固定されいる。
そして口にチューブを突っ込まれいるから声が出せない。
          


                【20XX年度ペット用実装石の胎教の唄】 
         「ワタシは人間様のために生きるデスー♪ ワタシは人間様の奴隷デスー♪
          
          わがままは駄目デスー♪   わがまま言う糞蟲は死ねば良いデスー♪     

          人間様の言うことを聞けば幸せデスー♪   言う事聞かない糞蟲は禿裸デスー♪
  
          おもしろおかしく生きるデスー♪    ウンコ漏らしたら禿裸デスー♪

          おもしろおかしく生きるデスー♪    勝手に子供産んだら禿裸デスー♪

 おもしろおかしく生きるデスー♪    大人になったら禿裸で公園に行くデスー♪  きっと楽しいことが有るデスー♪」

「ンフー!ウンフー!」

親実装は胎教に不満があるらしく、必死に抗議をするが空しい抵抗に終わる。
この胎教は胎内の仔実装たちが親から余計な知識を得ないために、糞蟲率を低下させるために、
ペット用になるように、という考えで流されている。
生産用実装石は体が固定されていて子供に触れるどころか、胎教すら行えない。
スピーカーから絶え間なく流れるこの胎教のおかげで、生産用実装石は過剰なストレスをうける。
生産用実装石(使い捨ての大量生産の実装石)はストレスで偽石が割れるか、妊娠のしすぎで体を壊すまでこの歌を聞くことになる。


固定された生産用蟲の周りを作業者達が絶え間なく見回り続けている。
そろそろ両目が赤になりそうな実装石に作業者達が赤インクを落とす。
すると強制出産が始まり、子供達が産み落とされてウォータースライダーの中に次々と落ちていく。
「「「「テッテレー♪」」」
生まれたての仔実装たちはウォータースライダーでコロコロと転がされて、粘膜を取られてざるの中に落ちる。
まるで流しそうめんのようだ。

それを作業者達が別の場所に運び仕分けが始まる。
作業者はリンガルを装備して糞蟲、普通、賢いなどの仕分けを行っている。
仔実装たちの運命はこの一瞬で大きく左右される。

生まれて初めて口にするたった一言
何も知らない無知なる仔実装の一言
無知由縁の欲望のままの一言
実装石であるが由縁の欲深き一言

「蟲
 普通
 蟲
 蟲
 普通
 蟲
 普通
 賢い
 蟲
 蟲
 普通
 蟲
 …」

「「「テチー!テチー!ママー!ワタチはここテチーー!」」」
「「「ママー!ママー!オネーチャーン!」」」
「「「「「「金平糖はどこテチー!ステーキテチー!」」」」」」

「はい!これ作業用ね!」

作業者が満杯の仔実装たちの入ったザル箱を別の作業者に渡す。
そしてその『普通と蟲の入ったザル箱』がトラックにいくつもいくつも詰まれていった。
荷台が満杯になるころには仔蟲たちの泣き声でトラックの荷台部分が軽く振動していた。

それは「まさに実装石」と言わんばかりの声の表れ
これから始まる落ちぶれた仔蟲たちの絶望の表れ
色々な用途のペット用として売られる「賢い者達」への羨みの表れ
何も出来ない、何も叶わない実装石という絶望されたへ種族の恨みの現れ

「ママー!オネーチャーン!」
「金平糖はどこテチー!寿司テチー!」
「ママー!お腹減ったテチー!」
「テエエーン!テエエーン!」
「妹チャーン!オネーチャーン!」

ザル箱1ケースに普通と蟲が入り混じっており、生まれたての仔蟲たちは欲望のままに行動し始めた。

                まさに実装石

こんなすし詰め状態では、仔実装たちはストレスと空腹でリンチと同属食いに大忙しだ☆

「肉テチ!肉テチー!」
「可愛いワタチのために食われろテチ!」
「止めるテチー!ママー!ママー!」
「テチャアアアーーー!」
「こっち来るなテチー!チイイイィィィヤアァァァァーー!」

頭が回る奴は満員電車状態の箱なのを利用し、他の仔実装の上によじ登り頭の上を渡り歩いて
実装石の絶対的急所である上からの攻撃を加えて他の仔蟲達の頭からかぶりついた。


そしてここでもある普通レベルの仔実装がすし詰めの箱の中で狂乱を演じていた。

「死ねテチ!死ねテチ!こっち来るなテチー!」

「この糞蟲め!よくもやったテチー!」

襲ってきた糞蟲と取っ組み合いをし、方耳を失いながらも必死に反撃を繰り返す。


その時!


相手の糞蟲が急に攻撃を止めて、奴の顔が血走った。
その糞蟲の頭の上には別の仔実装がいた。
そいつはその糞蟲に頭巾ごとかぶりつき、ブチブチという鈍い音と共にその糞蟲を食らいはじめる。

「や、止めるテチー!止めるテチー!チュアアアアーーーー!」

「チプププ♪私は賢いからお前なんかにはやられないテチ♪」

「テアアァァーー!怖いテチー!怖いテチー!」

仔実装は今まで必死に戦っていた相手が絶望と恐怖に顔をゆがめていく様をすぐそこ(2センチ手前)で見せられ
盛大にパンコンを繰り返す。

「マンマアアアァァァァlーー!ママー!助けてテチー!」

逃げようにも逃げれない、周りは仔実装だらけでギュウギュウづめ…
生まれてすぐ地獄にほおりこまれた仔実装…

「こいつはもういいテチ♪次はお前テチ♪」

この頭の回る仔実装は糞蟲の耳と頭を少しかじっただけで食べるのを止めた。
糞蟲は「デアアアー!痛いテチー!痛いテチー!」
とショック症状のように体を震わせ、糞とおならを繰り返しながら喚くだけである。
すし詰めで、満員電車状態のこの箱では座ることも、もたれかかる事も難しくその場で喚きながら立ち続けるしかない。

「く、く、来るなテチー!止めるテチー!」
『普通』は必死に手を頭に伸ばして防御しようとするが、実装石の体の構造上顔までしか手が届かない。

「チププププ♪こいつ馬鹿テチー!
 手が届くはずがないテッチ♪必死で防御してるテチー♪」

「怖いテチー!ママーーーー!ママーーー!」

絶体絶命のピンチ!
しかしシューーー!という音と共にガスが荷台に充満していく。

「テテ?なにテチ?苦しいテチ!
 息が出来ないテチーーー!ゲボオオオオーーーー!エレエレエレエレ…」

「助かったテチ。
 く!苦しいテチ!チュアアアアァァーー−!」

荷台に仔実装たちを詰め終えた作業者達が「睡眠ガス」を入れた。
この催眠ガスは普通の催眠ガスとは違い「実装石を昏睡させる」ことが出来る。
ただ多少ではあるが、仔蟲たちを「内から」傷つけてしまうのではあるが…
しかし偽石パワーがあるのでたいしたことではない。

作業者は仔蟲たちの活動が停止したのを確認するとトラックを発進させた。





トラックはしばらくして地方都市にある大きな牧場に着いた。
縦看板には『田中JP牧場』と書いてある。そして仔実装が媚ポーズしているイラストが描かれている。
そして大きく「人間さんと仲良くなるためにお勉強頑張るテッチュ〜ン♪」と書いてある。
牧場といっても対実装石用の格子、鉄条網が張り巡らせてあり収容所のようだ。
トラック運転手と牧場主が手続きを済ませてトラックの荷台を開けた。

「うーん。相変わらずの臭いがしますね。実装石ってのは」

「私は慣れてるけど、あんたらにはきついでしょうな。ははははは」

人間達が軽く会話をしながら荷台から仔実装たちを牧場に撒いていく。
相手が実装石なので、乱暴にバラバラとそこら辺に撒いたり、箱を足で傾けてなるべく実装石に触れないようにして撒いていく。
仔実装たちは放り出された勢いで潰れたり、骨折しながら覚醒し始めた。

「じゃあこれで仔実装のお届けは終わりましたんで、私は帰りますね。」

「はい、ごくろうさん。全部で3000匹受け取りました。まあどうせ殆どが死ぬと思いますけどね。はははは」

受け渡しが終わるころには仔実装たちは牧場の中をウロウロとうろついていた。
この牧場は何区画にも用途別に区分けされており、この仔実装たちは所謂「間引き場」に放り出された。
この大きな牧場は使役実装石(奴隷用実装石)を生産している。

まだ日本がバブル期だった頃に牧場主は自分の土地で実装石生産工場を持ちたいと思ったのだが、
銀行の無理やりな貸付の誘惑に負けなかった。仕事仲間の中にはバブル期にJPを拡張しすぎて、
毎日大量の実装石の生産、調教、駆除をしないとJPが持たないと言う悲惨な者が居たりする。
ここのJPはおかげさまで毎年順調な経営が続いている。そろそろ施設拡張、新施設の建設を考えていたりする。



使役実装石とは…
家庭での、公共機関での、企業での、個人での…と使用されるように様々な用途別に訓練を受けて送り出される。
よくあるケースとして、家庭の場合は草刈、田植え、畑仕事、冬の雪かき、庭の掃除、家の掃除、野良実装退治…

牧場主は仔実装たちを蹴散らしながら間引き場の唯一の出口である扉を開けた。
とたんに大勢の教育実装石たちが棍棒と爪楊枝を持って走って入り込んできて
生まれて間もない、何も知らない仔実装たちをあたかも牧羊犬の様に取り囲んだ。

「並べデッス!この屑ども!お前らは今から働くデッス!」

「お前らに生きる権利はないデッス。糞蟲はさっさと死ねば良いデス。」

「そうデッス。今からお前達は働くデス。そうすれば生きることを許してやらんこともないデス。」

いきなりの事に仔実装たちは皆動揺し、話など聞いていない。
パンコンと泣き声、そして教育係をママと勘違いして擦り寄ってくる。

「ママー!ママー!」
「お腹減ったテチ!お腹がーーーーー減ったーーーーテチーーーー!」
「テエエエーエエエーーン!テエエエエーエーーーン!」

ぶちきれた教育係が擦り寄ってきた仔実装を捕まえて踏みつける。棍棒でぶん殴る。宙ぶらりんにして爪楊枝で何度も突き刺す。
「話を聞けデス!言うことを聞かない糞蟲は死ぬデス!」

「ママー!止めてテチー!テチャアアアアァァーーー!」

「チュアアアアアアアーーーー!」

自分たちのママと思ってた実装石たちが手当たり次第に仔実装たちを蹴散らし、攻撃を加えていく様子が
皆に伝わり、周りを取り囲んでい教育係たちに向かっていた仔実装たちは一気に間引き場の真ん中へと集まりだす。

「怖いテチー!止めてテチー!」

「逃げるテチー!テアアアアーーー!」

一気に中央に集まりだしたものだからトラックの中のようにギュウギュウの状態になって、
あたかもおしくら饅頭をするような格好で周りの教育係からなんとかして離れようと一生懸命になる。
中央では体が押しつぶされ、体の中身を吐き出しながら耐えるしかない。
まさに地獄絵図。
まさに実装石!といえる光景が広がっていった。

「さあ早くこっちへ来るデス。もう仕事は始まってるデス。」

「「「「テチャアアアーーー!」」」
「「「来るなテチー!あっちいけテチーー!」」」

「早く来ないとまた痛い目にあうデス!それが良いデス?」

教育係が恐怖状態の仔実装の中から一匹引きずり出すと素早い手つきで服を破り、前髪をむしりとっていく。
しかし、パンツには手を掛けない。

「止めてテチー!ワタチの服がーーーー!オロローーーン…」

「さあ早くこっちへ来るデス。禿裸になってさっさと働くデス!」

周りにいた教育係が仔実装たちの群れへと突っ込んで行って棍棒で殴る、蹴っ飛ばす等をして
次々に仔実装たちの服と前髪をむしりとっていく。

「何でテチー!止めてテチー!」

仔実装たちはバラバラになって間引き場を逃げ回るが所詮は生まれたての仔実装、すぐつかまりぶん殴られて毟り取られる…
さっきトラックの中で格闘していた『普通』もあちこちに逃げ回るが、すぐ隣で別の仔実装が
ボコボコニされ、串刺しにされ、糞と血涙を流しながら前髪と服を無残に引き裂かれるさまを見て
口から泡が吹き出ている。気絶までもうすぐだ。
血走った目、だらしなくビロ〜ンと垂れた舌、パンコン全快の下着、

はっきりいってキモい!

「あっちテチ!あそこから逃げるテチ!」

『普通』はブピャアアーー!ブピャーー!という声を出して、酸欠になりながら鉄条網のあるほうへと全力で走っていた。
鉄条網がどんなものかも知らずに…

「ここから逃げるテチ。どこかにママがいるはずテチ。」

やっと鉄条網のところまでたどり着くとおもむろに手を掛けた。
くぐろうと鉄条網を押し上げ、次に進もうというところで足に激痛が走った。

「チャアアアアーーー!!!」

足元の棘まで頭が回っていなかった。所詮は普通の実装石、浅はかである。

「待てデッス!こんな所まで逃げるとはふてえ野郎デス!」

背後から実装石が迫ってくる。足は痛いが、ここは頑張って前に進まないといけない。
しかし目のすぐ前に棘が見えた。一つの鉄線を押し上げても次がまたある。
棘が一杯で、足元にもたくさんある。『普通』は動けなくなった。

「デデ?!こいつ、棘線に絡まってやがるデス!しまったデス。どうすれば良いデス????」

「こっち来るなテチー!チイイイヤアアアァァァァーー!チュワンチー!チュワンチー!」

あたり一面にいた仔実装たちは殆どが禿裸寸前にされて、ボッコボッコに殴られたり、串刺しにされたりで
怪我をしているものは殆どいない。血涙と糞で水溜りが出来ている。

教育係も実装石であるが由縁、こういう状況を楽しんでいる者もいる。
ある仔実装が殴られて歯が折れ、顔が歪み、片目が潰れてもなお命乞いをしながら

「ゆ、許してテチ。助けてテチ。何でもいうこと聞くテチ。」

と必死で血涙を流しながら土下座を繰り返している。

「デップップップ♪早く禿裸になるデス♪そうしないとまた痛い目にあうデス!」

「テエエ!?そんなの無理テチ!禿裸は…嫌テチイイィィーー!」

「それじゃあ教育再開デッスン♪」

「待ってテチ!分かったテチ。服を脱ぐテチ」

観念したのか、頭巾と服を脱いで傍においてまた土下座を始める。

「違うデッス!服はこうするデッス♪」

その教育係は服を手に取るとビリビリに破いてしまった。

「テエエエエアアアアアアァァァァァーーー!!!!なんてことしたテチー!
 ワタチの服がーーーー!!!唯一の勝負服がーーーーーー!!」

「後はその前髪デッスン♪」

その教育係は仔実装の前髪を掴むと上下に激しく揺さぶった。こうすると前髪が仔実装の重さで徐々に抜ける。
ブチッブチッ!
「チュウウウウァァァーー!抜けるテチーーー!止めてテチー!」

「ブッピャッピャッピャ♪これは最高の楽しみデスーー!」

前髪が抜けると仔実装は地面にポムン♪と落ちて一生懸命に前髪の残骸を集めようと
地面に体と顔をこすり付けてかき集める。

「これはワタチの綺麗な前髪…一つしかない前髪…オロローン!オロローン!」

「無様デス!無様デス!糞蟲にはお似合いデッスン♪
 それはそうとお前!高貴な私に手間をとらせた罰デス!ボコボコの刑に決定デッス〜ン♪」

「テエエ?!テチャアアアアアーーー!!!!」


そうこうしているうちに間引き場の扉を開けて入って来る他実装がきた。
そいつは飼いならされた獣装石にまたがって片手に傘を持っている。ここの牧場主の次に偉い存在だ。
まだ仔実装金ながらも、威風堂々としている。
身長も成体の実装石より少し小さい位であろうか…
ずんぐりムックリの肉脂肪達磨、緑うんこ玉の実装石と他実装は容姿も体系も全く違う。
仔実装金であっても、身長だけは実装石の成体に近い大きさだ。

「何してるのかカチア!さっさと前禿裸にして教育場に連れて行くのカチア!」

その仔実装金が入ってくると、教育係は急いで仔実装を間引き場から追い立てて別の区画へと連れて行く。

「何してるデッス!走れデッス!お前達仔蟲はのろいデス!グズデス!」

「早く走らないとお仕置きデス!走れない奴は教育してやるデス!」


「そこ!早く鉄条網の中にいる仔実装を前禿裸にするのカチア!」

「わ、分かりましたデス。」

鉄条網まで『普通』を追い詰めた教育係は嫌々ながら鉄条網に手を突っ込み『普通』を引きずり出す。

「デエエ!デデエ!痛いデス。痛いデス。」

手を突っ込むと棘に手が触れてたちまち怪我が出来る。

「テエエ!や、止めろテチ!チュジャアアアアーー!!!」

がっしりと掴まれた『普通』は周りの棘で体をずたずたにされながら間引き場へと引きずり出された。

「この!糞蟲めデス。この私に怪我をさせるとはいい度胸デス。」

「チイイイイヤアアアアァァーー!!!!」

その仔実装はあっという間に服と前髪を剥ぎ取られてボコボコに、グサグサにされたのであった。





「立てデス!立たないと間引くデス!」

ボコボコにされ、あちこちの骨を折りながらも『普通』は必死に立って皆と一緒に教育上へと走っていった。
道中何度もこけて教育係から教育を受けながら…
間引き場で大怪我をし、動くことが困難な実装石たちは鉄条網に押し付けられて肉をズタズタにされて
半日もない命を散らしていった。
いや、3時間もなかったかもしれない。

「待ってテチ!まだ足が動かないテチ!もうちょっとしたら直るテチ。
 だから悲しいことはしないでテチーーー!」

「じゃあ立てデス!今すぐ立たないとリンチして殺してやるデッス!」

「無理テチーーーー!お願いだから助けてテチーーー!!!!」

「ほーら立つデス!立つデス!」

ボゴッ!蹴りが入り仔実装がさらに弱っていく…

「そろそろ私達も教育上に行くのカチア。お前達はここの掃除と、何匹かの仔実装を教育上へ連れて行くのカチア。」

「「「分かりましたデス!!!!」」」

教育係は間引き場に散乱する糞と血涙を掃除し終わった後に動くことの出来ない仔実装を引きずって教育上へと
連れて行った。もちろん助けるためではない。
こんなことで脱落する仔実装はいらないし、見せしめのために有効利用される。




教育場では教育係が引きずってきたかなりの数の脱落した仔実装たちがズラッと並べられていた。

「聞くデッス!この仔蟲ども!ここに並べたのは動けなくなった糞蟲デス。」

「お前達はこいつらの上を走るデッス!」

「脱落したらこうなるデス。こうなりたくなかったらきっちり働くデス!」

「「「「テエエエーーー!!!!」」」

後ろ髪しか残っていない仔実装たちは皆意気消沈していて、間引き場での様な混乱は見られない。
実装石は服や髪を取ってしまうと無様で、反抗する気が減るのだそうな。

「で、でもそいつらの上を走ったら死んじゃうテチ…」

ポロッとある仔実装が言葉を漏らしたのを教育係は見逃さなかった。

「何ーーーーー言ってるデス!!!!口答えしたお前も仲間になるデス??!!!!」

「遠慮するテチ!口答えじゃないテチ!違うテ…」

仔実装が言い終わる前に教育係がその仔実装を引きずり出し、ボコボコにしてリンチしてしまった。

「口…答え…じゃ…ないテチ…」

「さあ立てデス!これから働くのに動かないようじゃ糞蟲デス!この仔蟲めデス!」

「テテエ!?立てないテチ!足も、腕も動かないテチ!」

「じゃあお前もそこの脱落組みと一緒に並ぶデッス〜ン♪」

「テジャアアアアァァアーーー!!!許してテチィィィーー!なんでもするテチーーー!
 何でもするから助けてテチー!!!」

「デッププププ♪糞蟲が何を言っても無駄デッスン♪」

教育係はそいつを引きずって動けない脱落組みと一緒に並べていった。

脱落組みには、死んでるもの、足が動かないもの、腕は動くもの、ただ気絶しているもの…
総勢数百匹はいるだろうか…意識がないものは幸福だったのかもしれない。

「「「「止めてテチーー!!!!」」」
「「「お願いだから殺さないでテチーーー!!!!」」」」
「「「チュアアアァァァーーー!!!」」」」

これからフルマラソンが始まろうとするといっせいに泣きだし、洪水のような血涙を出し命乞いをして喚く
何とか体をよじって逃げようとしても教育係につかまって待たれるに戻される…
これから自分がどうなるか想像できるから絶望と恐怖で顔が歪み、
糞の変わりにおならを出し、ブルブル震えながら死の時を待っているほかない


「それじゃあ走れデス!良いと言うまで走れデス!」

「止まったらここの脱落組みの一員になるデス!」

「お前らは仔蟲デス!実装石以下のどうでもいい存在デス!無駄口も、反抗も許さないデス!
 言うことを聞いて生きるか、死ぬかしかないデス!」

「「「「「「「「テッチ!テッチ!テッチ!テッチ!」」」」」」」

少なくとも2千匹はいる仔実装たちが一列となって脱落組みの上を踏んで走っていく。
スピードが落ちないように所々に教育係がいて、スピードを落とすとたちまち鉄拳制裁が飛んでくる。

「遅いデス!このグズめデス!」

教育係は制裁を楽しんでいるようで、適当にターゲットを選んでは棍棒で殴ったり、爪楊枝で刺す。
わざとこけさせて鉄建制裁をする奴もいる。

「「「チュジャアアアアーーー!!!」」」
「「「テアアアアーーー!!!重いテチーー!!!!」」」」
「「「潰れるテチー!!!もう実装石なんて止めるから助けてテチー!!!!」」」

脱落組みは何度も何度も踏まれて、つぶされて体がグチャグチャになっていく。
頭は潰されずに、体から潰されていくので苦痛と恐怖と絶望の中で肉片になっていく。
最初は悲鳴を上げていたが、しばらくすると偽石がつぶれ、体が潰され、静かになった。
生まれて間もない仔実装たちは体が潰され、足蹴にされ、糞まみれになり…

これほどの屈辱と尊厳を踏み潰す殺し方があるだろうか?(実装石に尊厳があるかどうかは微妙ということで)

生まれてから何も口にしてない仔実装たちは10分立つとだんだんスピードが落ち、何度も制裁を受けたおかげで
気絶したり、列から抜け出そうとして自暴自棄になる仔実装が出てくる。
何も食べてないから力が出ない、ほぼ禿裸だから何もない…

本当に何もない…

気絶し、倒れた仔実装は次に走ってくる仔実装に踏み潰され、しばらくするとミンチになる。
意識がない分こいつは脱落組みよりも幸せな最後だったかもしれない。

「チュッチイイイイィィーーアアアーーー!!!!もうダメテチ!逃げるテチーーーー!」

一匹の仔実装が耐えれなくなり列から外れ逃げ出した。
おそらく心優しい部類の実装石だったんだろう。頭は悪いが…
舌をだらしなくたらして、今にも倒れそうになりながら生きるために必死に逃げる。

「もういやテチ!もう死にそうテチ…もうだめテチ…」

ふらふらの体に鞭を打って走るが、所詮は何もない仔実装。すぐ捕まえられて列に戻された。

「フギャアアアーー!!!死ぬ時くら…」

これがこの仔実装の最後の言葉になった。走ってきた仔実装に踏まれた時には歪んだ顔のまま死んでいた。
走ってるやつらは何も考えず、何も望まずマラソンが終わるまでただ走るだけ。
ほかの仲間を可哀想とも、馬鹿なやつらとも考える事などしなかった。その余裕もなかった。




「デプププ♪どうれ、一匹血祭りにしてやるデス。」

「お前も好きデスね。どれにするデス?」

「制裁」や「教育」が好きな教育係たちが話し合っている。その顔は糞蟲に等しい。

「私はあいつにするデス。生まれてきたことを後悔させてやるデッスン♪」

そいつが目をつけたのは、生まれて間もないと言うのに生まれつき体力がある仔実装。
他の仔実装たちがテチャーテチャーと悲鳴を上げて酸欠になりながら「まさに死に物狂い」でマラソンしている最中に
一匹まだ余裕の表情で脱落組みの肉片の上を走ってる。

「私は見てるデス。おもしろそうデス♪」

その教育係はその体力のある仔実装に付き添うように一緒に走り出した。

「ほらほらチンタラ走るなデス!」

ボカッ!棍棒が仔実装の頭に当たる。

「テチャアアーー!!!走ってるテチ!走ってるテチ!」

「もっともっと早く走るデス!」

今度は爪楊枝で突っつく。

「ちゃんと走ってるテチ!止めるテチーーー!!!」

「口答えしたデス!これは制裁デス〜ン♪」

ボカッ!ボカッ!
「や、止めてテチ!お願いだから止めてテチ…」

「デププププ♪」

その教育係は何度も何度も仔実装に教育と言う名の制裁を繰り返した。
仔実装は最初は殴られながらも必死で走っていったが、相手は成体…2分と持たなかった。
顔が歪み、体は内出血で紫に、きつい爪楊枝の一撃で体の皮膚を破かれてしまい、内臓が飛びださないように手で押さえている。

「もうだめテチ…走れないテチ…」

倒れこんだ仔実装を見ると教育場にいた教育係は皆デププププと笑いあった。

その笑顔は金平糖を食べた時とはまた違うが、幸せに満ちていたと言ってもいいかもしれない。
実装石らしい笑みと言えるだろう。教育係の実装石はこれが大変楽しみである。

「デピャピャピャ♪ついに倒れたデスー!早く立たないと死ぬデッスン♪」

その教育係は勝ち誇ったように、ボロボロになって倒れた仔実装の横で踊り狂っていた。

当然倒れこんだ仔実装はどうなったかと言うと…

「た…助け…テッチュアアアァーーー!!!!ふんじゃ嫌テチーーーー!」

脱落組みと同じ肉片になるだけである。



ただそれだけ



何も無し
慈悲なし
神無し
髪無しw
救い無し




「はーやーく緑の染みになるデス〜♪こいつはアホデス!どうしようもない仔蟲デス〜♪デププププ」

「チュアアアアーーー!!!こんなの嫌テチ!なんでこんな…
 私は可愛いテチーーー!愛されるべき存在テチーーーー!人間をメロメロにして奴隷にするはずだったんテチーーー! 
 ヂイイイヤアアアァッァァァーーー!!!!!」





マラソンが終わるころには仔実装の数は千数百匹程度になっていた。
体力のない仔実装は要らない。
・いらないものは処分すべし
・ほかの仔実装の見せしめにすべし
これは普通、蟲レベル仔実装、ペット用としては不適格な仔実装の調教に大変意味がある。
ここの牧場ではお手伝い、小間使い、奴隷用の実装石を…
他実装のブリーダーも…
イベント用実装石の調教も…いろいろな用途の実装石の調教を行っている。

そう、この仔実装たちは奴隷、小間使い用に「作られる」仔実装達である。
奴隷、小間使いに体力の無いものは要らない。蟲、普通レベル(実装の普通レベル)ならば躾が大変重要である。
酷使されたり、使い捨てになる彼らに要求されるものは「従順さ」と「必要最低限の躾」と「体力」…



ほかに何も無い




「走るの止めーーーデッス!」

教育係たちが号令を掛けると仔実装たちは走るのを止めてワラワラと集まりだし、適当に整列もどきをした。
いかな蟲であろうとも、自分の生死の危険になれば従順になる。

「お前達に飯の時間デッス!」

「有り難く食らうデス!私達が昼飯を食べている間にそこのグチャグチャになった
 仔蟲の死骸を食べるデッス!綺麗に食べ尽くさないと全員おしおきデッス〜ン♪」

「「「「テエエ?!」」」
「お友達を食べるテッチ?!」
「金平糖じゃないテチ!」
「ママー!ママはどこテチ?!」

「うっさいデス!それでは始めデス!」

実装石にも届くくらいの高さのドラをポワ〜〜ンと鳴らすと教育係たちは自分達用の餌が入ったバケツに群がりだした。
中には生ゴミ、干草、雑草、安価実装フード、「食べれそうな燃えるごみ」等が入っている。
バケツを転がしてチャムチャムと餌を食べる教育係をよそに仔実装たちは戸惑っていた。

生まれて初めての食事…「同属食い」
野良でも早々無いこの光景に皆とまどっていた。
自分達が踏んで殺していた仲間を食べなくてはいけない。そいつらは皆、苦痛の表情に顔が歪み、グロテスクだ。

「テ?テ?どうするテチ?た、食べるテチ?!」
「こ、金平糖が良いテチ。もう足も、手も動かないテチ…」
「食べるテチ。食べないと死んじゃうテチ。」

ゆっくりと何匹かがグチャグチャの肉片に近付き、恐る恐る食べ始める。

「噛み切れないテチ。」

「何とか…チャムチャムできそ…ジュルジュル…やっと食べれたテチ」

まだ生まれたばかりで歯もろくに生えていない仔実装にとっては同属の肉を噛む事すら難しい。
しかし、食べなければ体が持たない。
皆何箇所も体に傷や、痣が出来ている。片目が潰れたり、両手がプルプル痙攣しているものも珍しくない。

「ウーーゲレゲレゲレゲレ…」
「テチャアアアーーー!!!こいつ吐きやがったテチ!」
「こんの糞蟲めテチ!豪華なランチが台無しテチ!」

噛み切れない肉や、同属の地の臭いと肉に拒絶反応を起こして吐いてしまう仔実装がそこらかしこでいる。
そいつらは周りの仔実装たちに殴られ、蹴られ、足蹴にされて昼飯の時間すらリンチで浪費してしまうことになった。
マラソンで死に掛けていた仔実装たちはストレスがたまり、ここで発散しているようだ。
自分だって半死半生なのに…
少しでも劣るものがいれば、侮蔑と侮辱によって迎え入れるのはまさに実装石らしいところである。

「「「「ウング、ウング、チャムチャムチャム…」」」」
「「「「グッチャグッチャ、ブッピャッパーー!!!お肉最高テチーーーー!!!」」」
「「「「うんまいテチ!うまいテチ!」」」

実装石の身体回復能力のおかげで、肉を腹に入れたとたんに体がすぐさま吸収し
すぐ糞となって排出される。
チャムチャム…ブリブリブリ…教育場ではこんな音が鳴り響いていた。

生まれてはじめての幸せ…

同属食いのおいしさ…

誰にも相手にされず、愛されず、嬲られてきた後に来た食事の時間…
仔実装たちは皆地涙を流して、鼻水をダラダラ流しながら無我夢中で仲間を貪っていた。

「わ、ワタチは食べれないテッチ…世界の実装皆友達!テッチン♪」

数は数十匹程度だが、同属食いに抵抗のある優しい固体は、同属の死体を喧嘩しながら奪い合って貪ることが出来ずに
ただボーっと突っ立っていたり、腰を抜かしたり、空を見上げママー!ママー!と絶叫したり…
ある固体は無謀にも教育係の方に向かっていた。

「オバちゃん。ワタチはあんなの食べれないテチ。
 オバちゃん達の食べているご飯がほしいテッチン♪
 お願いテッチ♪
 お・あ・い・そ♪テチュ〜ン♪」

無謀にもその仔実装は教育係に向かって媚のポーズをとってしまった。

「デデ?!!!こいつ媚しやがったデス!!!」

チャムチャムと生ゴミを食べていた教育係は顔に皺が走り、実装石特有の無表情顔が皺くちゃの「老婆顔」に変わる。

「テ?!お・あ・い…テチャアアアアァァァーーー!!!!
 怒らないでテチ。ちゃんとお願いしてるテチ。」

「この糞仔蟲は…だーれがオバチャンデス?先生と呼べデッス!!!」
ボガッ!
「止めてテチ!謝るテチ!謝るテチイイィィーーー!!」
ボガッ!
「先生に口を聞く時は土下座がデフォルトデッスン!」
ボガッ!
「ヘフォ!!ヒャメテテヒィーーー!!キュギャアアーー!」
グザッ!グリグリグリ…
「私はちゃんと糞仔蟲を食えといったデス!先生の言うことは聞けデス!」

「テチャアアアァァァッァーーー!!!」

「もういいデス。お前は要らんデス。」

「テエェ?!」

「デップップップ♪お前は生きたまま食われろデス♪」

殴られ蹴られ刺され、地面に這いつくばっている仔実装をよそに別の教育係が3匹の仔実装を連れてきた。

「聞くデッス!お前ら3匹には特別にお仲間の踊り食いを許可するデス!」

「「「テエエーー!!」」」

「逆らう奴は教育デス。それでは始めデッス!」



「テチャアアァァーーー!!!」

教育場にいた全ての仔実装がこの悲鳴を聞き、食べるのを中断したり、食べながら、咀嚼しながらこの光景を凝視した。
広場の真ん中で3匹の仔実装がボロボロの仔実装を小石で殴り、蹴っ飛ばし、体の端々からかじりつき…
歯も満足に生えてないので徐々に千切り食われ行く様子を凝視していた。
観衆の仔実装達はドドンパを食べたかのような勢いで糞や尿をし、おならをこきまくる。
安息の時間=昼飯という脳内設定が崩されて自壊寸前に追い込まれるものもいた。

「もうお昼だけど、どうなったカチア〜♪」

定時間の見周りで、仔実装金が見回りに来た。
すると、すぐさま教育係の長が飛んで行き、現状を報告する。

「金ちゃん様。今回の仔実装たちは出来が良く無いデッス。
 ほんと、近頃の仔蟲どもは体力も、気力も無くてだらしが無いデス。」
(金ちゃん=この実装金の名前)

「う〜ん。しょうがないカチア!こんだけ残ったら十分カチア。」

「ありがとうございますデス。それで…その…こ、こ、コンペイ…」

「分かってるカチア。家に戻って奥様からもらってきたカチア!
 後で食べるといいカチア。」

実装金は金平糖の入った巾着袋を長に渡すと最後にこう言って他の見回りに出かけていった。

「いい商品を作れば、褒美が出るカチア。この前の出来はまあまあだったカチア。
 評判落とさないように頑張らないと何匹か見せしめで処分するって旦那さんが言ってたカチア!」

「「「「「頑張るデッス!」」」」教育係は皆一同ビシッと実装金に敬礼をして見送った。
実は、実装金はここの牧場と直接的な関係は無い。
ここで働く教育係と言う名の奴隷、小間使い、お手伝い実装とは何もかもが違う。
正真正銘の飼い実装だ。ただ家にいるのも暇だからということで、牧場を手伝っている。
だから牧場で使われている実装石たちは立場的にこの実装金の下と言う事になる。
実装金がお手伝いするようになって牧場主も、牧場から離れて仕事が出来るようになって、以前よりも首が回るようになったそうな。


ポワ〜〜〜ン!ポワ〜〜〜ン!
昼飯終了のドラがなる。

「昼飯終了デッス!」

「終わりデス!さっさと肉を食らい尽くして集まれデス!」

「集まるデス!集まらない奴は教育デス!たっぷり躾してやるデス!」

実装肉を食べるためにあちこちに散らばっていた仔実装たちが一斉に走って集まってくる。
それと同時に教育係たちが反対方向に走り出し、立てないもの、歩いてくるものを追い立てる。

「「「「テチャアアアァーーー!テアアアーーーー!!」」」

テッチ、テッチ、テッチなんていうのんきな声はもう聞こえない。
教育係が自分達の命を握っていると分かってからは、蟲も普通も必死の形相で行動している。
この緊張感こそが実装石の「糞蟲行動」を抑制させる効果がある。
人間の言うことを聞き、人間の役に立つ奴隷実装に作り上げる。
ここで教育された仔蟲たちは人間のために役立つ使役実装(奴隷実装)として立派に教育されていくのであった。

昼から夕方まで仔実装たちは近所の農家の畑を耕し、草を抜き、畑の稲を植え、
小石〜中くらいの石までを運び、休憩無しに働かされることになった。
横で教育係がデスデスおしゃべりしているのを恨めしそうに見ながら…
実装石の柔らかい手が血に染まり、足の皮がズル向けになっても働いていた。
気が遠くなってボーっとすればその瞬間に教育係の鉄拳制裁になる。
何匹もの…いや、数百匹は有っただろうか…仔実装たちの死骸が田んぼの、教育場のあぜ道に積み上げられていった。

夕日でいっそう前禿の裸仔実装たちは日に焼け、プヨンプヨンの体を夕日で焦がしながら働いた。
あぜ道に積み上げられた仔蟲たちの肉はほど良い褐色に染まり、流れ出る血は赤黒く
哀愁を帯びた綺麗なオレンジ色に輝きながら地面に染み込んで行った。

役立たずのどうしようもないお役御免を喰らった仔蟲たちの死体の傍を『普通』は小石を背中に抱えながら
一生懸命体に鞭を打ちながら歩いた。
気持ち良いくらいの夕方の空なのに、地面は仔蟲たちの血でぬかるみ気を抜けば転んでしまいそうだ。
しかし転ぶわけにはいかない。横にはオナニー遊びをしながら教育係が目を光らせている。
こければ、粗相をすれば自分もあのどす黒く醜いうんこの詰まった肉達磨たちと一緒に並べられてしまう。
見よ!奴らの姿を苦痛と恐怖に顔が歪み、皆カッと目を見開いて死んでいる。
死体が積み上げられていくごとに下のほうのやからは体の内容物と糞が口から吐き出され
目が押しつぶされる圧力で飛び出ている。

ああなるのは嫌だ
ああはなるまい
自分は幸せになるために生まれてきたんだ
一杯パンコンして、一杯子供を産んで、一杯ステーキと寿司と金平糖を食べて、人間をメロメロニしてそれからそれから…
面白おかしくダラダラと生きるんだ

実装石の持つ野性の本能(欲望)を希望としながら『普通』はぬかるんだ道を歩いた。
重い石(人間にしてみれば小石)を背中に背負いながら…
「ブヒャー!ブヒャー!頑張るテッチン!」
鼻息荒く、舌は垂れて、鼻水が流れっぱはしである。

この重みはなんなのか
石が重いからなのか
違う!別の重みだ。何の重みなのかは分からない。

農作業と草刈などで酷使されたこれら仔実装の死体はあぜ道にうずたかく積み上げられ、
あぜ道の両サイドから積み上げられていった。
だから実装石たちがあぜ道を通る時は自分の両側にお役御免になった仔蟲の死骸の間を通らないといけない。
その間を草や小石を持っていると自然と仔実装の死骸の目線を浴びなければいけない。
その目は白く濁り、輝きなど何処にも無い。ただ夕日の眩しいばかりの光を映し出している。
実装石には不似合いな綺麗な夕日と共に仔実装たちの「お勉強」は続いていった。


「テアアアアーー!!!チイイィィィヤアアアァァァァーーー!!!!」
「オネチャアアアアアァァァァーーーン!!!」

またか、最初はこんな悲鳴に気を尖らせた仔実装達だったが今ではどうと言う事は無い
どっかの馬鹿がしくじったんだろうな。他蟲よりも自分のことを心配しないと自分もああなるんだ
皆黙々と作業を続けていった。

「ヒュヒャアアーー!!!タヒュケテテヒィーーー!!!!」
「チャアアアアァァァーーー!!!!!助けてテチ!!!助けてテチ!!!」

一匹は左腕をブランブランと揺らしながら真剣に逃げている。
その腕は肩から裂けて、骨が突き出ている。
片目(緑)がつぶれ、強制出産をしながら必死の形相であぜ道の方へと逃げていく。
その後ろから教育係がポムポムとゆっくり歩いて楽しそうな顔をして追跡している。

もう一匹は完全にパニック状態で頭を抱えてひたすら畑の隅っこで悲鳴を叫んでいる。

「テチャアアアーーー!!!テアアアアアーーーー!!!!テエエエエエーーーー!!!」

「うっさい仔蟲デス。黙らないと死ぬデスよ」

「テアアアアーーーーー!!!!マンマアアアアアァァァァアアアアーー!!!!!」

「どれ教育してやるデス♪」

「マーーーーーマアアアアアアァァァァァーーーー!!!!!
 死にたくないテチイイイィィーーーーー!!!!
 助けてテチイイイイイィィーーー!!!!」

一人前に泣き叫ぶだけで、逃げ出そうとしない。ひたすら頭を抱えて地面に向かって泣き叫んでいる。
顔が割れんばかりの声を小さな体を一杯に使って出している。
魂の叫びとはこの事か?

5分後にはこの仔実装はおとなしくなった。口にうんこと土を詰め込まれて窒息させられて死んだ。
ここはJPではないが、人間さんの土地、五月蝿くして迷惑をかけてはいけない。
もし人間さんが牧場主(虐待師)に告げ口すると、制裁を受けるのは教育係だ。
口にうんこと土を詰め込まれて声が出なくなった「パニック仔実装」いや、「ファビョ〜ン蟲」は
唯一身に着けていた財産、そう緩々ボロボロの下着を脱がされて顔にかぶせられて猿轡のようにされた。
そうやって一匹の教育係に後ろから羽交い絞めにされると、別の教育係がサンドバッグのように
ファビョった仔蟲を殴り始めた。声は出ない。口は土とうんこで埋まっていて、
顔にはパンツが被せられているから口の中身が外に飛び出ない。

とても静かな「教育」だった。オレンジの空を背景に赤い血が飛びちった。

もう一匹の仔実装はどうなったかと言うとボコボコに殴られてあぜ道に捨て置かれた。
その上を何匹もの仔実装が(仔実装にとっては大きな)石を背負って踏んでいった。
皆別に特に関心なさそうに踏んでいった。
中には踏み潰されて悲鳴を上げている仔実装におならを吹きかけてやろうというお調子者がいたが、
重い荷物をしょっていたので体制を崩してこけてしまう馬鹿もいた。
そしてそいつは列の流れを止めたということでその場で踏まれて虫の息になっていた仔実装と一緒に
踏み潰されて死んでいった。

とても騒がしい「教育」だった。実装石の醜い血と糞と脂肪にまみれて仔実装たちの悲鳴が鳴った。


夜8時くらいになってようやく晩御飯になった。
餌はもちろん仔実装の死骸、そして干草、雑草…
そして僅かな量の超安価実装フード
大概、こういう牧場では経費を抑えるために、実装石たちへの食料として
駆除後の野良実装の死骸や、実装石たちに耕させた畑の作物を与えたりしている。
そして光熱費削減のために、実装石達は、夜間わずかに牧場の中にある電灯の明かりを頼って動かないといけない。

もちろん夜になると、夜特有の問題が起きる


続く

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「なんでも」に何作か
悲喜交々1,2,
雨天決行〜糞蟲退治〜
違う所に数作
本作



長すぎた…しばらくはJPネタで引っ張ってみよう
おあいそネタも使ってみたいし…テチコーンも使いたいし…ただ単に笑えるから他意はない
よくよく考えたら虐待スク書いたことありません。まいっか
仔蟲とか仔実装とか特に使い分けてあるわけではありませんのであしからず

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1 Re: Name:匿名石 2023/12/26-14:13:50 No:00008563[申告]
冒頭からもう好きだわ
胎児の段階から虐待するやつといい胎教っていうそこそこ一時の幸せっぽい形に描かれがちの物が容赦なく解体されてるのたまらない
2 Re: Name:匿名石 2024/07/29-20:28:13 No:00009269[申告]
ガキもオロローンって泣くの違和感がすごい
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