「禿裸いいな〜、出来たらいいな〜、」 作詞作曲俺の「禿裸の唄」を歌いながら公園へやってきた。 目的はもちろん愛しい実装石を禿裸にするためだ。 「みんな〜、待たせてごめんね〜、さあ!早速禿裸になろうか!」 「デェェェェェ!?」 「テッチャアアアアア!?」 「レッチャアアアアア!?」 「レフ?」 「ほいっと!」 目の前を歩いていた親仔を一瞬で禿裸にする。 「ワ…ワタシの髪と服がぁ!?」 「ママーー!ワタチみすぼらしい禿裸になっちゃったテチュゥゥゥゥ!!」 「レェェ!?ワタチの大切なものが一瞬で…パキン」 「レチュ!?蛆ちゃん!?蛆ちゃああああああん!?」 喜んでくれて何よりだ! そんなに嬉しがってくれると俺もウキウキしてくるぜ! しかし禿裸の実装石はプリティーだな〜 こんなに可愛い実装石に髪や服なんて余計な付属品は要らんよ。 あんなものは実装石を醜くさせるだけのゴミ。 だから虐待派なんてものが存在するんだ。 それゆえ俺は実装石の愛らしさを取り戻すべく日々こうして頑張っている。 「じゃあね、可愛い実装石ちゃん」 「デェェェェェェェン!デェェェェェェェン!!」 俺は血涙を流して喜んでいる家族に別れを告げ次なる実装石を探した。 「デッスーーーン♪」 「ほい!」 「デェェェェェ!?デッギャアアアア!!!」 パキン 媚びてきた実装石を美しい姿に変えたらあまりの感動にショック死してしまった。 いくら嬉しいからといって死んでしまう事もないだろうに… 「デープププ!!!」 「ほい!」 「デギャボォ!?デギゥゥゥゥウオウウウ!!」 美しくなった実装石(死んでしまったが)を見て祝福の声を掛ける実装石を同じ姿に変える。 すると体中から糞や血を噴出させて喜んでいる。 うーん、喜んでくれるのはいいがもう少し落ち着いたほうがいいよ。 その後実装石を次々美しい姿に変えていくと滑り台のところで親子が仲睦まじく遊んでいた。 うむ、心温まる光景だ。 だが!彼女達に不必要なものが付いている!それが残念でならない! それさえなければ完璧なのに! よーし!俺頑張っちゃうぞー! 「やあ、可愛い実装石ちゃん」 「デ?ニ…ニンゲン!一体何しに来たデス!?」 「「「ママーーー!!」」」 俺が満面の笑みで声を掛けると親は子供を背に隠し警戒する。 「大丈夫、俺は虐待派じゃないよ、君達みたいな可愛い実装石をいじめたりするもんか」 「ホントデス?」 「うん、それどころか俺は君達をもっと美しくしてあげようと思ってるんだ」 「デ?どうやってデス?」 「可愛いって言われちゃったテチュゥ♪」 「嬉しいテチュー♪」 「テッテレー♪」 「可愛い子供達だね、それじゃさっそく華麗に変身させてあげよう! 俺は一瞬で親子の髪と服を剥ぎ美しい禿裸へと進化させる。 …美しい!なんて美しいんだ!思わず見とれてしまった! 「ニンゲェェェン!何をするデェェェェエッス!」 「ワタチの髪がぁぁぁぁ!!!」 「禿裸じゃもう生きていけないテチュ!!」 「ワタチのぉ!ワタチの大切なものがぁ!」 そんなに喜んでくれると俺も嬉しいよ!ありがとう! 「やっぱりお前は虐待派だったデスかぁ!」 「違うよ、虐待派じゃなくて愛護派だって」 「いきなり禿裸にしておいて何が愛護派デス!?」 「それは君達が気づいていないだけだ、禿裸の美しさを!」 「何を言ってるデスゥ!?」 「あ、ごめんね、俺もう行かなきゃ!他の実装石も美しくさせないといけないから!」 「ちょっと待つデスゥ!ワタシの話はまだ…!」 「ママァ…」 立ち去る男を引きとめようとする親実装、仔実装の一匹が弱弱しくママを呼ぶ。 見るからに憔悴しきっている仔実装は禿裸のショックが大きすぎて偽石にヒビが入っているようだ。 これではもう助からないだろう。 「デェ!しっかりするデス!」 「ワタチ…もうダメテチュ…みすぼらしい禿裸になっちゃったテチュ…」 「どんな姿になってもお前はワタシの可愛い子供デスゥ!」 「ありがとテチュ…でももういいんテチュ…ワタチは疲れたテチュ…」 「しっかりするデェェェェッス!しっかりするデェェェェェッス!」 「バイバイテチュ…ママ…」 パキン 「デ…デッギャアアアアアアアアアアアア!!!」 「ママ…ワタチもお姉ちゃんのところへ行くテチュ…」 「禿裸はみすぼらしすぎるテチュ…」 パキン パキン 残りの仔実装も姉のもとへと旅立った。 「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!デッオオオオオオオオオオ!!!」 仔の全滅で親実装は悲しみの雄たけびを上げ、そして全てに絶望した親実装も仔のもとへ旅立った。 「おや?」 噴水の脇で体を洗ってる仔実装が居るぞ。 へー、綺麗好きな個体なんだ。 だが残念な事に余計なものがまたしても付いているではないか! よし!俺が素敵に変身させてあげよう! 「やあ可愛い仔実装ちゃん」 「テェ?ニンゲンテチュ?」 「君は可愛いね」 「テッチューン♪可愛いって言われちゃったテチュー♪」 「でも君はもっと美しくなれる素質がある!」 「テ?ホントテチュか?」 「ああ、俺は美しい実装石が大好きだから君も美しくしてあげるね」 「テッチュー♪あ、でもそろそろ戻らないとママが心配するテチュ」 「なら俺が運んであげるよ」 「ホントテチュ?」 「ああ」 「ならお願いしますテチュ♪」 「うん、お願いされましょう!」 俺は仔実装を手に乗せて頭を撫でた。 「テェ…なんだか眠くなってきたテチュ…」 「寝てもいいよ、その間に君を美しくさせておくから」 「分かったテチュ…」 「君の家は何処?」 「そこの草むらの奥にある白いダンボールテチュ」 「了解」 「テェ…ススス…」 寝たか…では美しくしてあげよう! 「あれか」 白いダンボールを見つけた俺は美しくなった仔実装を持ってダンボールのドアを叩く。 「デ?帰ってきたデス?遅かったデスね」 「やあママさん」 子供が帰ってきたと勘違いした親実装がダンボールハウスのドアを開けた。 しかしそこに居るのは自分を禿裸にした人間である。 「デ!?デッギャアアアアアア!!!」 「いきなり叫ばなくてもいいじゃないか、酷いなぁ」 「な…何しに来たデスゥ!?もうワタシに髪も服も無いデスゥ!取るものなんて何も無いデスゥ!」 「美しくなった君から取るものなんて無いよ、俺はただ君の子供を送り届けにきただけだから」 「デ?子供?」 「テー、テチュ…」 仔実装の寝息を聞いてひとまず安心したようだ。 「その声は確かにワタシの子供デスゥ…ホントに届けにきてくれたデス?」 「うん」 「そうだったデスか、さっきは叫んだりして悪かったデスゥ」 「いいよ、気にしてないから」 「ありがとデスゥ」 「それじゃ…はい、君の子供だよ」 「届けてくれてありがとデ…デ?」 「テェ…?テチューン♪ママーおはようテチュー」 「デ…デデデ…」 「テェ?ママ?」 「デッギャアアアアアアアアア!!!」 「ママ!?どうしたテチュ!?」 美しくなった仔実装を受け取った親は絶叫を上げた。 うんうん、そんなに嬉しがってくれるとこっちもやった甲斐があるよ。 俺は仔実装が寝てる間に髪と服を剥ぎ取ったのだ。 普通髪を抜かれると痛みで目が覚めてしまうが俺くらいのベテランだと痛みを感じさせず抜くことが出来るのだよ。 「ワ…ワタシの可愛い子供が禿裸になったデスゥゥゥ!!!」 「テェ!?何を言ってるテチュ!?ワタチの服なら…」 仔実装は自分の体を見た、当然裸だ。 「テェェェェ!?」 ようやく自分が裸であることに気づいたか、それにしても美しい! だが驚くのはまだ早いぞ? 「ツルツルの頭、とってもプリチィだよ」 「テ?何言ってるテチュ?ツルツルな訳ないテチュ、ほら」 仔実装はパサッっと髪をかきあげる仕草をする。 当然そこには何も無い。 「テ?」 いつもの感触が無いことに気づいた仔実装、短い手で頭をペタペタ触っている。 「テ?テテ?」 おかしい、この辺にワタチの髪があるはずテチュとでも思っているのか仔実装は何とも言えない表情をしている。 「よく見えないならこの鏡を使うといいよ」 俺はポケットから手鏡を取り出し仔実装に見せる。 「…テ?」 鏡に映る禿裸の自分、一瞬それが誰なのか理解出来ないようだ。 そうだろう、以前とは比べ物にならないくらい美しくなったのだ。 お、鏡に映る自分を見て震えだした。 美しい自分に感激のあまり震えているようだ。 「テ…テテテ…!!ワ…ワタチ…の…髪…が…」 それにしても美しい。 「テ…ェェェ…!!!」 おお、嬉しさのあまり血涙を流し始めたか。 ブバァ!!! おいおい…嬉しいからって糞を漏らすなんて…仕方ないなぁ。 ブリブリブリィィィィ!!! おいおい…さっきより勢いが増してないか?あまりの勢いで少し仔実装が浮いてるぞ? そんなに嬉しいか、でもちょっと汚いな。 「テ…テヂュヴォ!!」 うお!?口から糞吐いたぞ!? 感動が極限の状態になるとこうなるというのか? 「ヂヂヂヂヂボボボボボァァァァァ!?!?!?」 目から血涙を流し舌をダラリと垂らし手足をメチャクチャに振り回し糞を総排泄口と口から噴出させる禿裸仔実装。 嬉しいのは分かるがもうちょっと落ち着きなさい。 「デェ!しっかりするデスゥ!」 「ヂヂヂヂ…!!!」 親が仔の漏らした糞の海の中で仔を抱きしめ落ち着かせようとしている。 糞の海?うお!?いつのまにか白いダンボールハウスの中は仔実装の漏らした糞で満たされているぞ!? まさに糞の海! …しかし仔実装の小さな体のどこにこれほどの量の糞が…相変わらずのデタラメっぷりだ。 だがそれでこそ美しい実装石! 「マ…ママァ…」 「デェ!正気に戻ったデスゥ!?」 「ワタチ…醜い禿裸になっちゃったテチュ…みすぼらしいテチュ…」 「ママだって禿裸デスゥ!気にすることないデスゥ!」 「で…でもママから貰った大切な髪も服も無くなったテチュ…ワタチは糞蟲テチュ…」 「違うデスゥ!お前はワタシの可愛い子供デスゥ!例えどんな姿になってもそれは変わらないデスゥ!」 「ママ…ありがとテチュ…でもワタチはもうダメテチュ…」 「弱気になっちゃダメデスゥ!お前もワタシと同じように可愛い子供を産んで幸せになるデスゥ!」 「マ…マ…ァァァ…」 パキン 「デ?どうしたデスゥ!?しっかりするデスゥ!返事をするデッスー!」 感動のあまり死んでしまうなんて…仕方ないなぁ。 「オロローーーーーーーーン!!!オロローーーーーーーーーーーン!!!」 何を泣いてるんだろ? そうか!自慢の仔が美しくなったので嬉しさのあまり泣いてるんだね! 「それじゃ後は親子水入らずで幸せにね♪」 素晴らしいものを見れて満足した俺は公園をあとにした。 後日再び様子を見に行くと親はダンボールハウスの中、糞の海の中で腐った禿裸仔実装を抱いたまま死んでいた。 親も仔と同じ腐り具合から察すると俺と別れた直後に偽石が砕け死んだようだ。 いくら仔が美しくなったからって自分まで死んでしまうこともないだろうに… 「だがそれでこそ美しい実装石!」 俺は目の前を横切る生まれたばかりの仔実装を連れた親子に近づいた。 「さあ、美しくなりましょうね〜♪」 「デェェ!?」 「「「テチュ?」」」
1 Re: Name:匿名石 2018/05/12-04:02:38 No:00005210[申告] |
なんでそういう思考を持つに至ったかもなくひたすら決まった方法で実装石を禿裸にしていくのが驚異的だ |
2 Re: Name:匿名石 2019/04/02-23:32:55 No:00005847[申告] |
サイコパス |