タイトル:【虐】 飼い実装虐待ってどこまでOKなんだろうか?
ファイル:飼い実装をやっつけろ.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:7081 レス数:1
初投稿日時:2006/11/08-23:10:48修正日時:2006/11/08-23:10:48
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ウンコ踏んだ…

このクニュリとした、ごく軟らかめの感触からしておそらく実装石のもの。
それも、よくこの公園を訪れるカマキリみたいなオバハンの飼い実装、
エミリーちゃんとやらのものだろう。

この公園に住む野良たちは賢く、リーダーの下よく統制されており、
わざわざベンチの足元に糞を垂れるような実装石…いや、糞蟲はいない。
こんな真似をする糞蟲はエミリーちゃんぐらいしかいないのだ。

あたりを見回してみると、案の定、10mほど先でオバハンに手を引かれた
エミリーちゃんがこちらを見てデププと笑っている。


この公園を訪れる飼い実装は多いが、糞をするときは飼い主に付き添われて
公衆便所で用を済ませるものがほとんどだ。
便所で野良に絡まれるのを嫌がり、その辺の茂みで済ませることもあるようだが
一部のクソ人間以外はきちんと糞の始末はしていく。
まともな実装石は所構わず糞を垂れたりしないし、まともな飼い主は所構わず糞をさせない。


「ちょっと、これ。あなたの実装石のフンじゃないですか?」

「……知りません。何か証拠でもあるんですの?」

予想通りのオバハンの答え。

以前、他の人がオバハンに文句をつけている現場に居合わせたのだが、
そのときに耳にしたのと一言一句違わぬ答えが返ってきた。

『デプププププププププププ』

オバハンに手を引かれて公園を出て行くエミリーちゃんがこちらを振り向いて
嫌らしく笑うところまでも同じ。

違うところがあるとすれば、エミリーちゃんの服ぐらいなものか。
そう言えば、こいつが同じ服を着ているのを見たことがない気がするな。

躾をするよりも見た目を飾るのが優先…そんな人間に何を言ったところで無駄、か…



しかし、このまま泣き寝入りするほど俺もお人好しじゃあない。
仕返しの一つぐらいはしてやりたいところだ。

オバハンに手を出すのはもちろん駄目。
そんなことをしたら、警察沙汰になってしまう。

となると、狙いはエミリーちゃんということになるが、
迂闊に飼い実装に手を出せば器物損壊罪だ。

じゃあ、どうする?
公園の野良たちを利用するか?

愛護派の連中には実装石たちの共食いショーを見せつけてやるのが効くのだが、
あの公園の野良たちは賢く、”人間が嫌がることは避ける”というルールが徹底されており、
食用仔実装をばら撒いたところで、少なくとも人前でかじりつくような真似はしないだろう。

それ以前に、あのカマキリみたいなオバハンに効果があるとは考えにくい。
俺は彼女が公園の野良どもに餌をやっているのを見たことがないのだ。
自分に飼われた実装石がどれほど幸せなのかを、可哀想な野良たちに
見せびらかすために公園に来ているとしか思えない。
共食いショーなんかやって見せたところで、オバハンとエミリーちゃんの優越感をくすぐるだけだろう。

ん…あれ?
じゃあ……公園の野良たちも、あのオバハンを嫌っている?

それならば何とかなるかも知れない。




翌日、俺はリーダー格の実装石と話をつけるべく公園を訪れた。

「じゃあ、やはりお前らもあのオバハンに恨みがある、と」

『そうデス。あのオバハンさんが来ると、群れの統制が乱れるデス。』

「統制が乱れる?」

『嫉妬に狂うものもいるデス、自分が惨めになって落ち込むものもいるデス。
 そうなった実装石はしばらく使い物にならなくなるデス』

「ああ、なるほどね」
 
『それに、あのオバハンさんが来ると、他のニンゲンさんが来なくなるデス。
 餌をくれる優しいニンゲンさんも、あのオバハンさんを避けてるデス』

確かに、あのオバハンとは関わりたくないと思うのが普通だよなあ…

「じゃあ、契約成立って事でいいな?」

『…はいデス』

「あ、それと…」

『なんデス?』

「あれに”さん”づけはいらん。”オバハン”で十分だ」




『ふ、服取るなテチー!髪むしるなテチー!』

仔実装の服を破り取る。聞いていた以上に脆いもんだな、これ。
次いで、前髪、後ろ髪とむしり取る。これは、ラッキョウのヒゲを引っこ抜く感覚に近い。

『ワタチの髪が…服が…もう生きていけないテチ…』

断っておくが、俺は虐待派ではない。
少なくとも、まともに暮らしている野良実装たちにこんな真似はしない。

『糞ニンゲン!責任とってワタシを飼うテチ!』

こいつらは近いうちに間引きされるはずだった、いわゆる”糞蟲”だ。
1匹につきコンペイトウ5粒と交換してやったのだから、
”まともに暮らしている野良実装”である親たちは大喜びだ。

『お願いテチ、ニンゲンさん、何でも言うこと聞くから助けて下さ…テチャー!!!』

作戦に協力させる代わりに、こいつらにもコンペイトウをやることにしよう。
一度としてコンペイトウを口にすることなく死んでいく実装石も多いのだから、
こいつらは恵まれているんじゃないか?
感謝されてもいいぐらいだよな、うん。

『禿裸は嫌テチー!公園にリリースは嫌テチー!』

……集められた仔実装30数匹全てを禿裸にした時点で気づいたのだが、
結構賢くて性格も良さそうなのが何匹か混じっていたような気がする。
コンペイトウ欲しさに見境無く仔を差し出した親がいるのか!?

……見なかったことにしよう。


ちなみに、俺がリーダーから取り付けた約束は3つ。

・間引きされる予定の仔実装をできるだけ多く集めること。

・作戦中、野良たちは禿裸仔実装に手を出さないこと。

・作戦中、禿裸でない実装石はエミリーちゃんの前に出ないこと。

もちろん、報酬としてコンペイトウを渡してあるし、追加報酬も約束してある。
出来次第では、プラスαしてやってもいいだろう。

ただ、野良たちが協力的だったのは報酬のせいだけではないだろう。
オバハンとエミリーちゃんは野良たちにとっても憎むべき敵なのだ。


「いいか、お前たちは近々”かなしいこと”をされる予定だった」

『そんなの嘘テチ!ママがこの可愛いワタシにそんなことするハズないテチ〜』

「だが、俺の言うことを聞けば、 お前たちが生き延びるチャンスを与えよう。」

『さっさとオマエの家に連れて帰って可愛がれテチ!』

まあ、この禿裸たちに命令を与えるのは大変だろうと予想はしていたが…
なにせ実の親に間引きされる予定だった糞仔蟲だもんなあ〜

ひときわ大きな声でわめいていた禿裸にライター用オイルをかけてやり、
見せつけるようにライターの炎をゆっくりと近づけて行く。

『テ…テッチュ〜ン、ニンゲンさん、何かワタシに出来ることはないテチィ〜?』

チッ!勘のいいヤツだな。コロッと態度を変えやがった。

『今、チッて言ったデス…』

俺の横で事の成り行きを見守っていたリーダーにジト目で突っ込まれた。

「気にするな」

『お前たち、いいデス?このニンゲンさんの言う通りにしないと、
 ものすご〜く苦しくて痛くて惨めに死ぬことになるデス』

ひどい言われようである。
生き延びるチャンスを与えるってのも嘘ではないのに…

『テ、テ、テエェェェ』『死にたくないテチィ』『痛いの嫌テチィ!』

『じゃあ、このニンゲンさんの言うとおりにするデス!』

一斉に禿裸たちが右手を口元に添え、小首を傾げる。
お決まりのポーズだ。

『『『『『『『テッチュ〜〜〜ン』』』』』』』

見慣れたはずの媚ポーズも、これだけの数で決められるとかなりキショイ。

まあ、何はともあれ、リーダーの協力のおかげで禿裸たちへの指示も行き渡り、
どうにか作戦開始にこぎつけられそうだ。




初日

『チプププププ、あの実装石、今どき服なんか着てるテチ』
『あんな服着るぐらいなら、飼い実装になんかなりたくないテチ、チプププ』
『こっち見てるテチ、笑っちゃ可哀そ…チプププ』

3匹の禿裸仔実装が植込みのツツジの根元でエミリーちゃんを指差して笑っている。


作戦の内容は極めて単純なもので、実装石、とくに糞蟲タイプの嫌がることをするだけ。

そう、”同属に馬鹿にされる”というヤツだ。
…まあ、ある程度の知能を持った生き物で、馬鹿にされるのが好きってヤツはいないと思うが。

徹底的に無視するのが最高らしいが、オバハンがいる以上は
俺たちがいくら無視しても無駄なので、次点のこちらに賭けてみることにしたのだ。

これまで見下していた野良実装、それも最底辺とされるはずの禿裸に笑われるとなれば、
エミリーちゃんもそれなりに不快な思いをしてくれるだろう。

しかも、普通の実装石たちは俺との約束通りに物陰に隠れているため、
エミリーちゃんがこの公園で目にする実装石は禿裸ばかりである。
他の飼い実装たちは元々オバハンとエミリーちゃんを避けている。

たくさんの禿裸と1匹だけ服を着て髪のある実装石…
これで、エミリーちゃんが自分の方がおかしいのだと思うようになってくれたら万々歳なのだが…


『デ、デ、デシャアアア!!!』

うわ、エミリーちゃん、オバハンの手を振り解いて植込みに突っ込んで行っちゃったよ。
ここまで耐性がないとは…よほど甘やかされて来たのだろうか?

「エミリーちゃん!何してるんですか、やめなさい!服が汚れるでしょ!」


成体ではなく、仔実装を使ったのには理由がある。
植込みの中や遊具の陰にいる仔実装は、オバハンの目に入りにくく
位置関係からしても仔実装の声をリンガルが拾うこともない。

オバハンがリンガルを使っているのを見たことはないが、用心するに越したことはない。
何が起きているのかをオバハンに悟らせてはならない。
対処されてしまえば、それまでだ。

オバハンに気取られることなくエミリーちゃんに異変を起こし、
あわよくば、その結果としてオバハンにも精神的なダメージを与えるのが今回の狙いだ。


『デシャアアア!』

禿裸仔実装たちに向かって凄まじい憤怒の形相で腕を伸ばすエミリーちゃんだが、
ツツジの枝に阻まれ、植込みの奥深くに逃れた禿裸たちに手が届くことはない。

なおも威嚇の声を上げ、ツツジをかき分けるようにして植込みの中に進もうとするが、
あっさりとオバハンに抱き上げられてしまった。

「ほら、もう今日は帰りましょう、ね?」

『デシャアアアアアア!!』

『チプププ、オマエにはその変な服がお似合いテチ!』
『バイバイ、間抜け野郎テチ、チプププ』
『プ…チプ…チププププププププププププププププププププ』

オバハンの腕の中でじたばたと暴れながら公園を後にするくエミリーちゃんに
なおも禿裸仔実装たちの容赦のない嘲りが投げつけられる。

なにせ、野良の中でも最底辺の存在である自分たちが
羨望と嫉妬の対象である飼い実装をいたぶれるのだから、
禿裸仔実装たちもノリノリである。




2日目

『デシャアアア!』

またしても植込みに突っ込んで行くエミリーちゃん。
ただし、今回は気合が違う。何よりも突っ込んで行く勢いが違う。
実装石ってあんなに速く走れるものなのか?

ベキベキベキッ!

『テ、テチャアア!?』『チュベッ』『死に…』

倒れ込んだエミリーちゃんの身体がツツジの木をへし折り、
禿裸仔実装たちの上にそのまま落ちて行った。

禿裸たちは為す術もなく押し潰され、赤緑の染みに変わり果てた。

『デププププププププ』

オバハンに助け起こされたエミリーちゃんはボロボロの姿になりながらも、
かつて仔実装であった肉塊たちに侮蔑の笑いを投げつける。

だが、甘いっ!

『チプププ』『ダサい服テチ』『あんな馬鹿面初めて見たテチ』

慌てて声のする方へ振り向いたエミリーちゃんが見たものは、
またしても自分を馬鹿にする禿裸の仔実装たちである。

禿裸仔実装を配した植込みは1つや2つではないし、遊具の陰や公衆便所の脇にも潜ませてある。

さほど広くないこの公園で、エミリーちゃんが禿裸から逃れられる場所はない。

そのために数を集めたのだ。



・
・
・
6日目

『デシャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

オバハンも度重なる突進劇に業を煮やしたのだろう、
エミリーちゃんは見るからに丈夫そうなリード紐で繋がれていた。
もはやエミリーちゃんに出来るのは威嚇の声を上げることだけである。

既に半数近い禿裸がエミリーちゃんに押し潰されていたので、これは有り難い。

自分たちに手が出せないのを悟った禿裸たちの攻撃は苛烈さを増す。

いや、お前ら、糞投げはまずいって。オバハンに気づかれたらダメなんだってば。
届かなかったからいいようなものの…次にやったら処分だぞ?


『そんな醜いヤツはさっさと捨てて、この可愛いワタシを飼うテチ!』

それどころか、調子に乗った1匹がオバハンの前に出て行ってしまった。
オバハンの前に出るな、とあれだけ言っておいたのに…

『デプププ…マヌケ野郎がのこのこ出て来たデスゥ』

『テチャー!高貴なワタシに何するテチ!離すテチ!』

それに、オバハンのそばに行く、というのはつまり、エミリーちゃんの手が届くところへ行く、ということだ。
捕まえた禿裸をエミリーちゃんはとびきり邪悪な笑顔でゆっくりと口へ運ぼうとする。
大きく口を開け———

「ダメでしょ!そんなもの食べちゃ!離しなさい!」

一瞬早く、オバハンが禿裸を取り上げ、植込みに投げ捨ててしまった。

『チュブッ』

腰骨の下から刺さったツツジの枝は禿裸の身体を貫き、赤緑に染まった枝先が口から飛び出した。
相当なダメージの割にはほとんどクソを漏らしてないのが不思議だったが、
よく見ると、腰骨の下から脇腹までが大きく裂けていて、そこから緑の物体が大量に流れ落ちている。
ああ、総排泄口に行く前にみんなこぼれ落ちているのか。
それでも即死には至らなかったらしく、必死にもがいているのだが、その手は虚しく空を掻くだけである。

なかなか凄惨な光景だ、他の禿裸たちへの良い見せしめになっただろう。

『デシャアアア!返せ、糞ニンゲン!ワタシの獲物を返せデス!』

結局、エミリーちゃんは更にストレスをつのらせることになったようだ。



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10日目

エミリーちゃんは公園に来るのをすっかり嫌がるようになった。

オバハンに引き摺られるようして公園に入って来たエミリーちゃんの靴が
ボロボロになっているのが遠くからでも見て取れる。
そうとう踏ん張って抵抗したのだろう。

それにしても…オバハン!リンガル使えよ!
そうすりゃ、エミリーちゃんの異変の原因に気づきそうなもんだが。

だいたい、「ウチの実装ちゃんは特別なんですのよおお」とか言いそうな手合いに限って
リンガル使ってないんだよな。

あんたら本当は、”ウチの実装ちゃん”じゃなくて、”自分”が特別だと思っているんだろう?
自分はリンガルなんかなくても意思の疎通が出来る特別な人間、だって。



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13日目

オバハンに抵抗しても無駄だと悟ったらしく、とぼとぼとエミリーちゃんが公園にやって来た。

『お願いデス、早くお家に帰りたいデス』

オバハンのスカートの裾につかまっているエミリーちゃんの声は、
まるで何かに怯える仔実装のように弱々しい。

クックックックックッ、エミリーちゃんは時間の問題だな♪

オバハンにそれほど堪えていないのが残念だが、まあ、ここまでは順調と言っていいだろう。



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17日目

『デジャアアア、髪が鬱陶しいデスー!』

「な、何するんです!エミリーちゃん、やめなさい!」

とうとうエミリーちゃんがキレた。

命の次に大切なはずの髪を自らの手でむしり取り、服を破るようにして脱ぎ捨てて行く。

「やめなさい!やめて!誰かエミリーちゃんを止めてえええ」

『デププププププ、ワタシの美しい肉体を服で隠すなんて罪デッス!』

しかし公園内に人影はまばらで、その僅かな人たちにしても
嫌われ者のオバハンの言葉に耳を貸す者などいない。

数分の後には、むしり損ねたわずかな髪と、申し訳程度のボロ切れを引っ掛けた
ほとんど禿裸の実装石がいた。

よし!作戦成功!!

ちょっとやり過ぎた気もするが、まあ、飼い実装なら禿裸でも生きて行けるから問題ないだろう。

エミリーちゃんは懲らしめたし、オバハンも少しは懲りただろう。



18日目

野良たちに報酬を渡すべく、人目を避けて日没後に公園を訪れると、そこには先客がいた。
思わず身を隠して様子を窺う。あのカマキリみたいなシルエットは…

抱えていた大きなダンボール箱を茂みの中に置くと、その人影は逃げるように公園を立ち去った。

ダンボールがごそごそと揺れている。
中からはデスデスと実装石の声が聞こえている。
もしかして…

「…エミリーちゃん?」

『そうデス!高貴なワタシをさっさとこのクソ狭い箱から出すデス!』


ああ…そういうことか…

オバハンにとってエミリーちゃんはペットじゃなくて着替え人形だったんだ。
リンガルを使わなかったのは、意思の疎通なんか出来なくてもよかったからなんだ。

あんなに嫌がっていたエミリーちゃんを無理矢理公園に連れて来ていたのは、
新しい豪華な服を見せつけるためだったんだ。

服を着ることを拒むようになった着替え人形なんかいらない、だから捨てた…


「ラッキィイイイイ!!!!!」

思わず大声を上げてしまった。仕方ないだろう?
上げられまくった飼い蟲をいたぶれる機会なんてそうそうないぜ?

『…ひどいこと言うデス』

いつの間にか野良たちが俺の周りに集まっている。
またしてもリーダー格の実装石にジト目で突っ込まれてしまった。

『もう彼女は十分、罰を受けているデス』

「…コホン。えっと……そう、確かにエミリーちゃんは捨てられた。可哀想だ。
 でも、君たちと同じ立場に、野良になっただけだよ。 
 それだけじゃ罰にならないよね?
 君たちだって何かの罰として野良でいるわけじゃないだろう?」

『………』

「だから、公園の平和を乱した罰は、これとは別に受ける必要があると思うなあ」

そう、俺は虐待派ではないのだ。
正当な理由もなしに実装石に危害を加えたりはしない。

今回は正当な理由があるよな、うん。


『!』「!」

『デッデレ〜』

ダンボールをぶち破って禿裸のエミリーちゃんが登場した。
が、なんだか様子が変だ。
目の焦点は定まらず、口元からはだらしなく涎がこぼれている。

『デププププ、お前たち、髪があるなんてみっともないデスゥ。
 なんでそんな薄汚い服なんか着てるデスゥ。デププププ』

壊れている…完全に頭がおかしくなっている。
昨日のアレは一時的な錯乱じゃなかったんだ…こりゃ、捨てたくもなるわな…

チッ、殺る気が失せた。

『今、チッて言ったデス…』

「えっと、うん、そうだな、やっぱりオマエの言うとおりだ。
 エミリーちゃんはもう十分に罰を受けた。そっとしておいてやろう。」

『どうせ、面倒臭くなっただけデス?』

オマエも禿裸にしてやろうか?

まあ、いい。見逃してやろう。
こいつらのおかげで作戦は成功したんだし。



その夜遅くまで公園には、壊れたエミリーちゃんの笑い声が響いていた…











一週間後、俺は清々しい気持ちで公園を訪れた。そして———

ウンコ踏んだ…

あたりを見回してみると、あのカマキリみたいなオバハンに手を引かれた
仔実装がこちらを見てチププと笑っている。

え?え?…えええええ!?

だって、エミリーちゃんがいなくなって、まだ一週間だよ?

それなのに、それなのに…
新しい仔実装買って、あまつさえ、もう糞蟲になっちゃってるのおっ!?


………恐るべし、オバハン!




(終)

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1 Re: Name:匿名石 2024/07/10-20:10:43 No:00009234[申告]
本当に怖いのは実装石よりも人間(オバハン)…
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