タイトル:【虐】 いつも通りのモノです
ファイル:愚かで哀れな仔実装の話.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:25565 レス数:2
初投稿日時:2006/10/28-01:14:59修正日時:2006/10/28-01:14:59
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実装石お絵かき掲示板にあったイカしたビン詰め仔蟲の絵に触発されて書いてみました。
いつも通りアレな内容ですが楽しんでいただければ幸いかと思います。











さて・・・・コンビニ袋の中に仔蟲ちゃんが鎮座している。

したたか酔っていたとはいえ・・・俺はこんな不細工な代物を購入した覚えもなく、
コンビニ袋内に在るべき食品がすべて緑色の糞塊に成り果てている・・・・。

「テッチュー♪」

袋の中の仔蟲が何やら抜かしている様だ・・・・・。
リンガルを使うまでもない、こういう状況でこの無礼極まる糞仔蟲が抜かす台詞は唯一つのみ。

「ニンゲン、カワイイワタシを飼わせてやるから感謝するテチ。」


・・・・・・・・・・・・殺すか?
・・・・・・・・・・・・いいや、今は殺さない。

卑しい糞蟲の分際で人間の領域を侵した大罪を足りないおつむにしっかり理解させてから
地獄に送ってやるとしよう。

食い物の恨みは恐ろしいぞ糞蟲。
特に俺の楽しみにしていたお高いプリン(380円)を食った罪は重すぎる。


糞袋と化したコンビニ袋を持ってユニットバスに向かう。
まずは粗相の始末だ。

「テチュテチュ♪」

何が楽しいのか楽しげに鳴く仔蟲。
暢気に笑っていられるのも今のうちだけだ・・・・。

仔蟲を浴槽に優しく置いて、糞袋の中身を始末する。
糞と空の容器が入った袋を別の袋で包んで縛り、ベランダに出しておく。
そして、仔蟲の洗浄は始める。

勤めて優しく服とパンツを脱がし、裸にする。
野良にしては丸々と肥えたなりをしている仔蟲。
下半身が糞の緑色に染まっていて無様な事この上ない。

「テチュー♪」

腹立たしい鳴き声を発して早く風呂に入れろと催促する仔蟲・・・・。
適温の温水をかけて体中にこびり付いた糞を洗い流す。

「テチュゥ〜テチュ〜♪」

暖かいお湯に鼻歌が出る仔蟲。
一通り表面の汚れが落ちたら本題に移る。
仔蟲を掴み上げ、水道の蛇口に口を突っ込んでやる。

「!!!??」

狼狽する仔蟲。
抗議をする間もなく、蛇口を捻り冷水を腹いっぱい馳走してやる。
・・・・・瞬く間に水風船の様に膨らむ仔蟲。

苦しい、止めろクソニンゲン!!

仔蟲の目がそう語っている。
でも止めない。
どんどん膨らむ仔蟲の総排泄口に小指を突っ込んで穿る。

「!!!!」

仔蟲の顔が青ざめるのを確認して、小指を引き抜く。
そして・・・・・、仔蟲の総排泄口から緑色の汚水が勢い良く吹き出す。
腹の中を駆け巡る冷水に悶絶する仔蟲。
開始から3分間、総排泄口から吹き出す水が透明になるまでこの処置を続けた。


体も腹の中も綺麗になった仔蟲に問いかける。

「仔蟲ちゃんどうして俺のプリンを無断で食ったのかな?」

「テェ・・・テッチュゥ!!!テチュテチュゥ!!チュチュァァーーー!!!」

俺の行動に遺憾の意を表している仔蟲。
どうしょうもない屑だな。

「どうして俺のプリンを無断で食ったのかな?」

「ジュジュゥゥゥゥ!!!ジュァァァアアァ!!!!!」

「蟲語じゃなくて人間の言葉で喋れよ、クソが。」

仔蟲の右耳をつまむと、力いっぱい引きちぎる。

「ジュアアアアアアアアァァァァッーーーーーー!!!!!!!!」

突然の激痛に悲鳴を上げる仔蟲。
コイツは親蟲から人間は実装石の奴隷だから
どんな命令でも聞いてくれるとでも教えられて育ったのだろう。

奴隷がどうしてご主人様にこんな酷い事をするのという顔で俺を見つめる。
俺はかまわず続ける。

「ちゃんと答えろ。どうして俺のプリンを無断で食ったのかな?」

「チャ・・・チャァァァァアアァ!!!!チィィ!!チィィィィ!!!!」

「ちゃんと答えなさい。」

左耳も力任せに毟ってやる。

「チャガガガガッガアアアアアアアーーーーーー!!!!!」

血涙を盛大に吹き出して、ガクガク痙攣しながら泡を吹く仔蟲。
意識は明後日の方に飛びかかっているがお構いなく、右足の膝から下を揉み解す。

「ねえ?俺は質問してるんだよ。
 どうして縁もゆかりもないお前が俺の買い物袋の中にいて、
 どうして俺に無断で中の食い物を荒らすのかな?
 ちゃんと答えろよ。」

「テゲッ・・・・!!!べバッ!!フバェ・・・・!!!」

ビクンビクンと可愛く痙攣する仔蟲。
・・・・・・・・まあいい、今日は顔合わせ程度で終わりにしておこう。
明日は休みだからたくさん遊んでやるからな、覚悟しておけ。

耳が無くなり丸頭になった子蟲を浴槽の中に放置して、気分直しに銭湯に向かう。





最近の実装石の託児は随分と巧妙になっているという話は聞いていたが、
虐待派の俺でも気付かないほどとは思わなかった。

したたかに酔っ払った人間だけをターゲットにして、
英才教育(野良実装のレベルで)を施した上位の仔を人間に託児してる様だ。
親の渾身の投擲で買い物袋に張り付いた子蟲が、
不安定にゆれる袋を全身の力を振り絞ってよじ上り袋の中に到達する・・・・。

素面の人間のならばすぐにばれる愚行だが、
注意散漫な酔っ払いならば成功する可能性が高い。

だが、ミッションを無事に成功させたとしても飼い実装になることは決してない。
運がよければ人間の逆鱗に触れ殺されて袋ごと捨てられるか、
生きたまま袋の中に閉じ込められて捨てられるのどちらか。
運が悪ければ俺のような虐待派に嬲られて死んでゆくだけ。

実装石規正法が施行されている現在では実装石をペットとして飼おうとする者は皆無だろう。
もし、いたとしても完全調教済みの実装石とは言えない様な代物を飼うはず。
このご時世に、いくらお優しい愛護派の皆様でも転がり込んできた厚顔不遜な低脳野良仔蟲を
優待飼育する者はいまい。

実装石の浅はかさが良く現れている行動だな。



翌日、仔蟲の接待を始める。
仔蟲は浴槽の中で蹲り、カタカタと怯えていた。
空腹と実装生初めての激痛に悶えながら、眠れない夜を過ごしたのだろう。
目の周りにパンダの様な隈が出来ている子蟲を洗面器に移して居間のビニールシートを引いた
コタツ机の上に連れ出す。

「テ、テ、テェ!!チュゥゥゥゥ・・・・・。」

昨日の生意気全開な態度とうって変わって大人しい仔蟲。
人間がママの言ってたような従順な奴隷ではなく、
自分には太刀打ちが出来ないほど強大な者であるということを多少理解したのかもしれない。
無駄口を叩かず、黙って俺を見つめる仔蟲。

「昨日の続きだ。
 どうして俺のプリンを無断で食ったのかな?」

「テェ!!!!チュゥゥゥゥ!!!テチュァチュウテチュ!!!!」

激しく狼狽する仔蟲。
昨日の悪夢の再来を恐れて洗面器の中をヨタヨタと逃げ回る。
仔蟲の傷は一応塞がり、
形こそ戻っていないが毟り取った耳も3割ほどが盛り上がって復元を始めている。
ただ、昨日念入りに揉み潰した右足はいまだ機能を取り戻していない様で
仔蟲は数歩進むごとに派手に転んで粗末な顔面を洗面器に密着させている。

「ほら、答えなさい。
 どうしてお前は俺の食い物を無断で食い散らかしてデカイ顔をしていたのかな?」

「チュゥゥゥゥゥ・・・・・。チュアア、チュチュゥゥ、テチュゥ・・・・。」

「蟲語は分からないって言っただろ。
 もしかしてお前、痛いことが大好きでワザとふざけているのかな?
 だったら・・・お望み通りいっぱい痛いことをしてもてなして上げよう♪」

「テェェ!!!!!チュウチュウチュウゥゥゥ!!!」

首を千切れんばかりに横に振って否定する仔蟲。
リンガルを使えば意思の疎通ぐらいは出来るのだろうが・・・そんなことをして何の意味がある?
コイツは特級飼い仔実装でもなければ、非常に賢い野良実装の仔でもない。
唯の低脳糞蟲のひりだした糞仔蟲だ。

特に人間に託児を試みる個体は知能が低い。
現在、自分たちが置かれた状況をまったく理解できていない愚か者たち。
一般人が実装石を否定し、存在することを許されなくなったことすら学べていない証拠だ。
公園を不法占拠していた低脳野良に毛が生えた程度の知能で惰性に生きる連中。

そんな屑の仔蟲と会話をして何が楽しいのか?
どいつもこいつも判を押したように同じことしか言わないモノと話して何が楽しいのかな?


苦痛を長く楽しんでいただくために仔蟲の偽石を摘出するとしよう。
胴体と頭を軽く揉んで偽石のありかを探る。

大体、偽石のある場所は他より少し膨らんで硬くなっているから簡単に見つけることが出来る。
・・・・・・こいつのは腹の奥に有る様だ。
左手で仔蟲を握って固定し、開腹して偽石を探る。
耳かきを内臓の隙間に差込み、引っかかった硬いものを引きずり出す。

「チャァァァッァーーーーーー!!!!!チチチチィィイイ!!!チュブゥゥゥ!!!!」

麻酔なしで腹の中を弄られている仔蟲は激痛に悶えて俺の手の中で暴れまくる。
握りつぶす手前程度の力を左手に掛けて仔蟲の動きを封じ、一気に偽石を取り出す。

「チャアアアアアアアアアッ!!!!!!!!」

苦悶の悲鳴とは違う種類の絶叫を上げる仔蟲。
どうやらコイツは偽石について親から教えられている個体なのかもしれないな。
普通の仔蟲は偽石を取り出してもここまでは騒がない。

抉り出された自分の命を血涙を流しながら見つめる仔蟲。

どうして・・・可愛がられるべき存在のワタチがこんなひどい目に遭わなければならないのか?

そんな不満が顔に刻まれている仔蟲を洗面器に移して、取り出した偽石の処置を始める。
まず、10倍希釈の実装活性剤を偽石に満遍なく塗って乾かす。

次に実装活性剤を塗った偽石を市販の栄養剤一本と100倍希釈液10ccの混合液で
満たした小瓶の中にそっと入れて密閉する。

こうすることで原液に浸したものには遠く及ばないが、とりあえず半不死の仔実装に加工することができる。
胴体をペースト状にしても1日もあれば復元が完了できるステキ仕様に進化した仔蟲。

「テ、テェ!!!テチュァァァ!!!」

見る見る内に一文字に割かれた腹の傷が塞がってゆく様子に怯える仔蟲。
さあもてなしを始めようか。

まずは俺のお気に入りの道具を使って遊んで上げよう。
道具箱の中から取り出したるは金属製のおろし金。
大根おろしを作る時に重宝する縁の下の力持ち的な台所用品。

「さて、マゾ蟲のお前が満足すること請け合いな遊びをしよう。」

「テェ!!テェェェェェーーーーーーー!!!!」

洗面器の中で後退る仔蟲。
ジワジワと手を近づけて仔蟲の恐怖する貌を楽しむ。

「テチュゥゥゥゥウ!!!!チュチィィィイイ!!!チュアアチュウゥウウウ!!!!!」

「はははははははっ♪何言ってんだかわかんねぇよ♪」

つい、楽しくなって声が弾む。
ひどく楽しそうな俺の様子にさらに狼狽する仔蟲。

「捕まえたぁ♪」

「ジュアアアアアアアアアアアアッーーーーーーーー!!!!!!」

とうとう捕まった仔蟲。
これから始まる惨劇を心待ちにしているのが手に取るように分かる。

仔蟲の頭を掴み、後頭部をおろし金に密着させる。

「テチュゥゥゥ・・・・・・。」

慈悲を請うように哀れっぽく鳴く仔蟲。
どうあがいても無駄なのにご苦労なことだ。

仔蟲の頭をゆっくりとおろし金の上で移動させる。
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。

「ビビィ!!チビィ!!ビュブウ!!シャバァ!!!キュブウ!!!」

仔蟲も喜んでくれている様だ。
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。

「ハガガガァ!!!!ヒベァァァアア!!!キギュググググゥゥゥ!!!!ハギィィィイィ!!!」

ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。

・・・・・・・・・・・・・おっと。
削りすぎたか。

頭の5割方を削られた仔蟲は仮死していた。
金太郎飴の端っこみたいな頭になった仔蟲を洗面器に戻しておく。
こうなってしまったら、あと半日は蘇生しないだろうから溜まった洗濯物の始末をしようかな。



・・・・半日過ぎて、夕飯時になる。
ようやく仔蟲が夢の世界から帰還する。

「テェェ・・・・テェ?!
 テチュゥ・・・テチュアァ!!!!」

自分が狭いビンの中に閉じ込められているのに気付いて暴れ出す仔蟲。
ポカポカと叩いたり、ペシペシと出来の良くない頭を叩きつけたりしてビンを破壊しようと試みる。

仔実装の力ではどう足掻いてもビンを破壊することなど不可能な話。
10分も暴れると手足の先端や額が裂けて悶絶し、ビンの中が赤緑色の体液で斑に汚れる。

俺はというと・・・・料理をしていた。
折角の休みの夕食をコンビニ飯で済ませるのも味気ないので腕を振るってみました。

今日のメニューはぺペロンチーノと山実装のローストなどにサラダを付けたもの。
高級品の山実装を丸ごと一匹使った料理を気軽におこなえるかと言うと・・・、
俺の実家は実装牧場をやっていて、牧場実装石飼育の他にも山実装の養殖をしている。
養殖といってもまだ実用段階には至らず、最上級の牧場実装石に毛が生えた程度のものしか生産出来てない。
今日の夕食に饗された山実装は定期的に養殖母体用に捕えている山実装の選別からあぶれた物。

そういう手合いのモノは流通に廻してしまうのが常だが、
ウチの爺様がかわいい孫である俺の為にワザワザ送ってくれる。
まあ、この待遇を得る為に帰郷するたびに宴会の料理番を買って出たんだがな・・・。

出来た料理を仔蟲入りのビンが置かれたコタツ机の上に運び、食う準備を始める。
目を剥く仔蟲。
自分の目の前に広がる想像したことも無いご馳走に喜びのあまり発狂手前の様相になっている。

ようやくニンゲンがワタチに相応しい待遇を用意したようだ。
まったくニンゲンは鈍臭くていけない。
早くここから出して、カワイイ服を着せろ。
お前が用意したご馳走を食ってやるから土下座して感謝しろ。

そんな下らないことを考えている顔をしながら物欲しげに俺の晩餐を見つめる仔蟲。
・・・・誰がお前のようなクソ仔蟲にやるものか、ボケが!

ダラダラとよだれを垂らしながら泣き喚く仔蟲を無視して食事を開始する。

「テチュゥゥゥゥゥッ!!!チュアアアアアアアアアアッ!!!チギャアアアアアアッ!!!!」

俺の態度に、憤怒し絶叫する仔蟲。

それはワタチの為のご馳走だ!!!
奴隷が食うな!!!
はやくご主人様をここから出してもてなせクソニンゲン!!!

そんな罵詈雑言が想像できるような無様で醜いツラを惜しみなく晒している仔蟲を尻目に俺は食事を続ける。
今日はあえて匂いの強い料理を選んで作ったから空きっ腹の仔蟲ちゃんには辛いかもな。

無様な絶叫に負けないぐらいデカイ腹の音を響かせている仔蟲を眺めながらの晩餐は楽しいものだ。
いつも以上に食が進む。

「チャギャアアアアァァァッ!!!ジュアアアアアアアアッ!!!!チィィィィィィィィィッーーー!!!」

無駄な抗議を延々と続ける仔蟲にも幸せをあげようか?
台所から小皿を持って来て、適度な大きさに切り分けた山実装のローストを盛りビンの前に置いてやる。

「お前も食べたいみたい様だからお裾分けをしてあげよう。
 卑しい野良蟲のお前が食うのには過ぎた物だが・・・今日は特別だ。」

「チュウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーン♪♪♪♪」

狂おしい憤怒に歪んでいた仔蟲の顔が瞬時に極上の笑顔に変化した・・・・・。
ようやく差し出されたご馳走に飛びつこうとするが、
仔蟲はビンの中にいるのでどう足掻いても辿り着くことが出来ない。
粗末な顔面を透明な障壁に密着させて早くご馳走にありつこうとする仔蟲。

「チュアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!チャウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!」

「頑張れよ♪
 折角分けてやったんだから暖かいうちに召し上がれ♪」

足掻く仔蟲の無様さを堪能しながら食事を続ける俺。




「チャガガガガガァァッ!!!チィィィィィイイイイィッ!!!」

俺の食事が終わってもまだご馳走に手を出していない仔蟲。
本当に人の好意を無駄にするのが大好きな仔蟲ちゃんだ・・・・・。

ビンの底に水溜りが出来るほどの涎を垂らして、もがき続ける仔蟲の前からご馳走を引き上げる。

「何だ、あんなに食べたいって言ってたのに全然手を付けていないじゃないか。
 お腹も空いていないのに餌の催促をするなんてとんだ嘘吐き仔蟲だな。」

「テアアァァ!!!チュアチュアチュウウウァアァ!!!!!!!!!」

「何言ってのかも分からんし、反省の色も無いみたいだからこれは没収だ。」

そういって俺は小皿のローストを平らげる。

「チュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥッーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

ブワァっと血涙を流して絶叫する仔蟲。
本当に良い貌だ。



さて、そろそろ本題を始めようかな。
食事の後始末を済ませ、仔蟲入りのビンを持ってユニットバスに向かう。

精魂尽き果ててビンの中でへたり込んでいる仔蟲ちゃんを摘まみ出す。

「お前さんは本当にバカだな。
 あんなに美味しいものを食わないなんて。」

「テェェ・・・。テチュゥゥゥウウウゥ・・・・。
 テッチュゥ!!!テチュアアアッ!!!チュイイイィイ!!!ジュウウウウゥ!!!!!」

狭いビンから開放されて、今までの不満を爆発させて暴れ出す仔蟲。

「五月蝿い。
 近所迷惑だろ。」

少々キツ目なデコピンを喰らわせる。

「テギャッ!!!」

一撃で額が陥没して悶絶する仔蟲。
激痛のお陰で、自分の置かれた立場というものを多少思い出して静かになった様だ。
痛みに唸っているが、暴れまくる様な醜態は晒さなくなる。

「聞き分けがいいな。
 ところで仔蟲、腹は減ってないか?」

「テェ・・・?」

間の抜けた返事と同時にグゥと腹の音が鳴る。

「だろうな、昨日から何も腹の中に入っていないのだから腹の虫が五月蝿いのも当然だな。」

「テチュゥ・・・・。」

しおらしく項垂れて俺から餌を貰おうと決めた様子の仔蟲。
盛んに鼻を啜り、透明な涙を流しながらクネクネして哀れっぽく媚びてくる。
本当に無様な生き物。
物の頼み方も親に教えてもらえてない様だ。

「いいだろう、今から空きっ腹のお前に肉をご馳走してやる。
 だが、その前にその臭い体を洗うぞ。」

「チ・・チュゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーン♪♪」

食い物にありつけるのが嬉しいのか、大根演技がニンゲンに通じたのが嬉しいのが知らないが
祭りのように騒ぎ立てている仔蟲に適温のシャワーをかけて涎や体液に因る汚れを洗浄する。
すっかり俺にセレブ飼い実装の様に飼われるものと勘違いした仔蟲は上機嫌で暖かいシャワーを浴びている。


綺麗になった仔蟲を洗面台に乗せて本題に写る。
仔蟲は俺のことを見つめ、開きっぱなしの口から粘度の高い涎をタラタラとだらしなく滴らせている。

もうご馳走のことしか頭に無い仔蟲を優しく抱き上げて、右腕の付け根部分を優しく握る。

「テェ?」

不思議そうな顔をして自分の体を摘まむ俺の手を見つめる仔蟲。
そして・・・・仔蟲の体に指を食い込ませ、力任せに引きちぎりに掛かる。

「チャァ!!!チギャアアアァァァァァァァァッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

首をブンブン振るい、無事な左手でポカポカと俺を殴る仔蟲。
皮膚が裂け、筋繊維がミシミシと不吉な音を立てながら千切れてゆく。
自らの体が引きちぎられる苦痛と恐怖に恐慌状態に陥り騒ぎ立てる仔蟲。

仔蟲の苦悶と恐怖を楽しみながらゆっくりゆっくりと腕を引きちぎってゆく。
引き抜くのにジャマな肩の関節を揉み砕いて粉々にして作業を継続する。
勢い良く毟った方が苦痛は格段に大きいのだが、
今回は仔蟲に自分の程度を分からせるための躾代わりだからゆっくりと時間を掛けて壊す。

「ハギィィィィイィイイィ!!!!チャガアアアアアアァァァ!!!チュビビビビィィィィィッ!!!!!!」

お願いです許してくださいとでも言ってるのか、止めろクソニンゲンと言ってるのかは知らんが、
本当に良い声で鳴く仔蟲だ。

開始から2分後・・・。
骨が砕け、粗方の筋繊維が千切れた仔蟲の右腕は辛うじて幾本かの筋で本体に繋がっているだけになってしまう。

これ以上は楽しめないな。
クンッと勢い良く引っ張って仔蟲の腕だったものを本体から引きちぎる。

「チャガァアア!!!!!!!」

精根尽き果てた仔蟲はおざなりな悲鳴を上げて仮死した。


・・・・・・・栄養剤と実装活性剤1000希釈液のカクテルを仔蟲に注射して無理矢理復帰させる。
激痛に悶えながら立ち上がり、虚ろな目で俺を見つめる仔蟲。

「おい、しっかりしやがれ!」

洗面台に軽く膝蹴りを入れて仔蟲の夢心地を吹き飛ばしてやる。

「テェチュゥ・・・、テチュアアアア・・・・・・・。」

ひとしきりヨタヨタした後、俺の方を向いて慈悲を請い始める。
今までのような薄ら笑っているようなふざけた面持ちではなく、恐怖がこびり付いた本音の顔をした仔蟲。

「テチュゥ・・・。テェ・・・?テチュゥアアァァ?!」

定番の媚のポーズで俺の歓心でも買おうとしたようだが、
肝心の右腕が無いので決めポーズをとることが出来ない。
何度も何度も失われた右腕を動かそうと必死になっている仔蟲。

「ほら、これがお前の餌だ。」

もぎたて新鮮の自分の腕だった物を仔蟲の前に置いてやる。

「テチィ!!!!!!テチュアアァァアアアアアァッ!!!。」

糞の出ない総排泄口をパクパク開閉させて驚く仔蟲。
もがれた腕を見るなり、忘れていた苦痛が戻ってきたらしく転がって悶絶し始める。
本当に鈍い感覚だな。


ひとしきり転げ廻り、とりあえず落ち着きを取り戻した仔蟲に餌(自分の右腕)を食うように促す。

「どうぞ召し上がれ♪
 仔蟲ちゃんの大好きなお肉ですよ♪」

「テチュゥ・・・・・・。」

嫌だ食べたくない、どうして自分の腕を食べなきゃならないんだ。

そんな悲痛な顔をしている仔蟲ちゃんに再度食事を促す。

「どうしたの?
 あんなに食べたいって駄々をこねていたのに、アレは皆演技だったのかい?」

「テチュウ・・・テチュチュア・・テッチー。」

「俺は蟲語はわかんねぇって何度も言ってるだろ?
 俺と話がしたければ人間の言葉で喋れ。
 そいつが飼われるものの礼儀というものだろう?」

「テェ!!!テチュテチュゥ!!!テチュァァァアァッ!!!!」

自分の言うことを理解しようとしない俺の態度に怒り出す仔蟲。
ワタチを傷つけた責任を取れとか抜かしているんだろうかねぇ・・・。
学ばない仔蟲だ。

仔蟲の額が陥没する程度のデコピンを再度馳走して正気を取り戻させる。

「腹が空いていないならこれは要らないな。」

仔蟲の右腕だったものを洗面台脇の洋式トイレに捨て、水を流す。

「テチュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥッーーーーーーーー!!!!!!」

自分の腕が失われたことにようやく気付いた仔蟲は再度絶叫する。

「食い物を大事にしない脳タリンの卑しい仔蟲にはお仕置きが必要みたいだな。
 罰としてこのビンの中で一週間断食の刑に処す。」

暴れる仔蟲に栄養剤と体臭消しのための濃縮ドクダミエキスを混合したカクテルを注射して、
洗浄したビンの中に入れる。
蓋をきっちり締めて仔蟲のビン詰めの完成だ。

「チャアアアアアアアッ!!!!チュアアアアッ!!テチィィィィイイイイィッ!!!テチュゥ!!!!」

ここから出せ、どうしてお前はかわいいワタチにこんな酷いことをして笑ってるんだとでも言ってるような
愉快なツラを晒している仔蟲。

お前は幸せだよ。
捕まったのが虐待師でなく普通の虐待派だったのだから。
死ぬような目に何度も遭うだろうが程度は知れている。
とりあえずママが迎えに来るまで頑張ってみなさい。





それから2週間、哀れな仔実装は実装生初めての苦難の時をすごした。

横になれないビンの中で生活することを余儀なくされて、餌は一切与えられない。
焼け付くような喉の渇きと胃袋が裏返るような空腹感に苛まれて眠ることすら侭ならない。
男が構ってくれる時は食事をする様を見学させられる時とビンの清掃ついでに耳や両手を毟られる時だけ。
運が悪いとおろし金で体を削られる虐待を馳走させられる。
食事と呼べる物は注射器で心臓に直接注入され、体の維持する為に必要最低限の栄養しか与えられない。
残りの時間は小さい箱の中にビンごと入れられて暗闇の中での生活を余儀なくされる。

力の限り泣いてここから出して可愛がってと叫んでも、
昼間は仕事で部屋を空けている男には一切届かない。

始めの内は無駄な体力を使うのも惜しまずに叫んで叫んで叫び続けた。
しかし頭の巡りのよろしくない仔実装でも、
数日間の時間を要すればこれを幾ら続けても無駄だと言う事が理解できた。

すると仔実装は自分をこんな苦境に叩き込んだ愚かな母実装に助けを求め始めた。

ママ助けて!!!カワイイワタチをここから助けて!!!
このニンゲンは悪いニンゲンだ!!ママの言ってた奴隷とは全然違う!!!
カワイイワタチには楽しいことしか待っていないっていったから
お勉強とか言う訳のわからないママのお説教も我慢して聞いたのに何でこんな酷い目に遭うの!!!
おいしいものも食べさせてくれないし、綺麗な服も着させてくれない。
ニンゲンはカワイイワタチをイジメて真っ暗で怖い所に閉じ込めて無視する!!!
だしてママァ!!!ここから早くカワイイワタチを助け出して!!!!

どんなに叫ぼうと男の家からはるか彼方にいる母実装には届かないことを仔実装は理解できなかった。

この仔実装を生んだ母実装は野良の水準からすれば賢い部類に入る個体だったが、所詮は実装石。
現在の実装石が置かれた立場を理解することも無ければ、
ニンゲンにセレブ飼育される薔薇色の未来しか待っていないという下らない思想を頑なに信じる愚か者であった。

仔実装を人間に託児したもの全ては自分が憧れの飼い実装になるため。
仔実装の将来を憂い、人間の下で暮らすチャンスを与えることによって幸せな未来を開いてやるためでは無い。

人間が仔実装を気に入れば、子供よりもカワイイ自分も飼い実装になれるかもしれない。
もし人間が子供と一緒に自分を飼ってくれると決まれば、その時は子供を始末し人間の愛情を独占する。
そうすれば自分も人間も皆幸せになれる。

野良実装石の親子の情など所詮はこの程度。
子供は親のことを餌を献上する奴隷だと思い、
親も子供のことを自分の優越性を感じさせてくれる劣等の非常食程度の認識しかない。
例外も稀に存在するが、大なり小なり殆どの実装石の思考はこういうものだ。
だから、野良実装親子の団欒は欺瞞に満ちた腹立たしい三文芝居として人間の目に映る。

実装石は人間の変化に気付けていない。
今までなら・・・限度が過ぎれば公園一つ分の実装石が駆除される程度で済んでいたが、
今では野良実装は発見され次第駆除される。
それを人間の気まぐれ程度にしか認識できていない実装石は哀れだ。

寛容の時は既に終わったことに気付けていないこの実装石親子の様な連中は死ぬしかない。
清掃局や虐殺派に駆除されて死ぬか、虐待派に囚われて嬲り殺しにされるの二択のみ。

ビンの中の無知で愚かな仔実装は力の限り、薄情で畜生な母実装に助けを求め続ける。
そうすれば可愛く母親のお気に入りであった自分を優しい母実装が必ず助けに来てくれると愚直に信じて・・・・。


・・・・・・・・・・仔実装と家族の再会は少々遅れて叶った。




ズンッ!!ドムッ!!ボグッ!!

重く鈍い打撃音でビンの中の仔実装は目を覚ました。

ニンゲンがまたワタチに酷いことをしようと企んでいるの・・・?

暗闇の中で仔実装は不吉な音に震え、うずくまって耳を塞ごうとした。
だが、仔実装には耳を塞ぐ手が無い。
執拗な腕抜きの所為で腕の再生が侭ならなくなり、
通常の半分以下の長さの腕しか生えなくなっていたから。
同様に毟られ続けた耳もマトモな形に再生しなくなっていて、たんこぶの様な膨らみに成り果てていた。
頭の形もおろし金で削られすぎて歪な形状に変化している。

しかし、仔実装は希望を捨てていない。
なぜなら、実装石の証である美しいと思い込んでいる髪と服が無傷だったからだ。
髪と服さえ無事ならば幾らでもやり直しが効くことを実装石の本能が教えてくれていたから、
男の虐待にも何とか耐え、母親が迎えに来るのを待つことができた。

長い間・・・不吉な音は聞こえ続け、仔実装の不安は増し続けた。
不安に押し潰されそうになっていた仔実装は、
自分を勇気付ける為に母実装が教えてくれた幸せの歌を歌うことにした。

ワタチたちは〜幸せになるために生まれてきたテチ〜♪
可愛く〜賢いワタチたちには〜素敵なことがいっぱいまってるテチ〜♪
美味しいご飯や〜綺麗な服は〜ニンゲンの奴隷がみんなくれるテチ〜♪
物欲しそうなニンゲンなんて〜カワイイワタチの誘惑で〜みんなイチコロテチィ〜♪
卑しい奴隷に〜カワイイワタチを〜世話させてやる義務を〜与えてやれば〜ニンゲンは喜んで従うテチ〜♪
可愛いことは〜罪テチ〜♪

現実をまったく理解できていない無様な戯言をひり出して悦に入る仔実装。
実装石という生き物の醜さ、愚かさを余すことなく表現しきっているこの歌を歌い、
どれほど沢山の実装石が虐殺虐待されてきたか分からない。
この仔実装も近いうちに愚かな同族と同じ運命を辿ることになるだろう。

打撃音が止み、仔実装が入れられた箱の蓋が開く。




「よう、仔蟲。
 今日は客が来ていてな、そいつが是非ともお前に会いたいとせがむんだよ。」

「テェェ!!!テチュテチュァ♪!!チュチュチュァァ♪」

やったママがワタチを助けに来てくれたんだ。
可愛いワタシの助けを求める声がようやく通じて来てくれたんだ。

ここから開放されるかもしれないという希望に満ち溢れた顔をしている仔蟲。
本当に愚かな奴だ。
虐待派の家に招待された実装石がどういう目に遭うのか、この2週間ほど体験しても理解出来なかったようだな。

仔蟲のビンを取り出し、とある物が入っている分厚いビニール袋の前に置いてやる。

「ほら、コイツが客だ。」

「テェ・・・・・・・・・・?
 テェェ・・・・・・、テェ!!」

顔色が真っ青になる仔蟲。
分厚いビニール袋の中に入っていた物は・・・・仔蟲の母親だ。
既に実装石の形をしておらず、巨大なガンモドキの様な姿に変化している。
俺が容赦の無い暴行を振るい原型を保てなくなるほど破壊した後、
100倍希釈の実装活性剤を注射して再生させた。
意識は朦朧としていて、
デェーデェーと呻くだけにの肉塊に過ぎなくなった母親を見た仔蟲は血涙を流して泣いた。

どうしてワタチとママがこんな酷い目に遭わなければならないの・・・?
ワタチたちはただ・・・幸せになりたかっただけなのに・・・・。

親蟲もお前も勘違いをしているからこういう目に遭うんだよ。
何かを得る為には、相応の対価が必要なのは世の常識。
対価を支払わずに、結果だけを求めようとする者には罰が与えられるのは必定。



仕事を終えて、行きつけのコンビニで夕食用の弁当とプリンを買って外に出るとあるものが目に付く。
コンビニから少し離れた植え込みの中からこちらを窺っている成体実装石が一匹いた。

・・・・・・どうやらコンビニから出てくる客を値踏みしているようだ。
コイツがあの躾のなって居ないクソ仔蟲をひり出した元凶か・・・・・・・・。
いいだろう・・・ここであったが百年目だ。

おもむろに近づいて、親蟲に話しかける。
努めて優しい声で・・・・。

「よう、実装石。
 お前が一週間前に子供を託児した奴か?」

「デデェ!!!デスデスゥ・・・・。」

否定せずに頷いて答える。
リンガルが無いから詳しいことは判らないが、あのビン詰め仔蟲の親はコイツで間違いない様だ。

「また託児をしているのか?」

「デスデデスデスゥ。
 デデスゥーン♪」

すると親蟲は茂みの中から仔蟲を取り出して俺に差し出してくる。
もう一匹世話させてやるから有り難く受け取れとでも抜かしているのかな。

「こんな所で危険を冒しての託児も大変だろう?
 どうだい?俺の家に一家まとめて来ないか?
 そうすれば俺に託児した子供も喜ぶぞ。」

「デデェ!!・・・デデスゥ・・デスデススゥ?」

「本当だとも、そうだな・・・・今から全部の子供を連れてそこの公園のベンチのところで待っていてくれるか?
 10分後にそこにいたら皆まとめて飼ってやるよ。」

「デスゥ♪デスデスデスゥ♪
 デスーゥデデッデスゥ♪」

どうやら交渉成立らしい。

「じゃあ10分後に公園のベンチ前でな。」

「デッスゥ♪」

親蟲と別れた俺はコンビニに戻り、実装石専用駆除袋(家庭用)を2枚購入して所定の場所に向かった。


コンビニから少し離れた所にある小公園の街灯に照らし出されたベンチの前に糞蟲親子が並んで待っていた。
元凶の糞蟲と4匹の仔蟲が飼い実装になれる喜びを押さえられずにデスデステチテチ騒いでいる。
俺の姿を確認すると仔蟲どもが走り寄ってきてしきりに足に縋り付いてくる。
後から来た親蟲は行儀のなっていない仔蟲どもを叱って一列に整列させて俺に何かを言う。

「デデスゥ・・・。デスデスデッスゥ。」

謝罪できるぐらい慎ましく賢いんだという演技をしてみせる親蟲に俺は話しかける。

「それで全部か?
 なら、子供達をこの袋の中に入れてくれるかい。
 そうしたら家まで俺が運んでやるよ。」

「デッスゥ♪デデデスゥ♪」

気の効いた奴隷デスゥとでも抜かしたのだろうがここは我慢。
浅はかな親蟲は実装石専用駆除袋(家庭用)の中に仔蟲を次々と入れて行く。

全ての仔蟲を入れ終わり、自分もおもむろに中に入ろうとしていた親蟲を裏拳で殴り飛ばす。

「デ・・・デッギィィィ!!!!!」

何をするんだと非難がましい顔を向ける親蟲を再度蹴り飛ばし、
仔蟲の入った実装石専用駆除袋の口を閉じて地面に投げ捨てる。

「「「「テギャァッ!!!」」」」

落ちた衝撃で骨折でもしたのかくぐもった情けない悲鳴が袋の中から聞こえる。
仔蟲どもの惨状を目にした親蟲は前歯の欠けた間抜け面で俺のことを恫喝してくる。
面白い奴だ。

今度は加減無しの前蹴りを粗末な顔面に叩き込んで戯言を吐けない様に黙らせる。
鼻と上顎が完全に潰れ顔に穴が開いたようになった親蟲を、
裏返しにしたもう一枚の実装石専用駆除袋で包み込むように入れて回収する。

「さて、お前のひり出した出来損ない仔蟲が俺に与えた精神的苦痛の代償を親であるお前にも払ってもらうぞ。」

「フェ・・フェフゥ!!!フフェッフェッフウ!!!」

「俺はなァ・・・蟲語がわかんねぇだよ。
 謝罪するなり罵声を吐くにしても人間の言葉で喋ってもらえるか?」

「フェッファア!!!」

どうやら意思の疎通は出来ていない様だ。
では、体で理解してもらおう。


まず、死ぬ危険がまったく無い手足を攻める。
何も考えずに親蟲の手足の先端を踏み潰す。

「デッギャアアアアアアッ!!!!ジュブゥゥゥウウッ!!!ギビャァァッ!!!ジュバァァァアアァッ!!!」

良い悲鳴だ。
悲鳴を楽しむなら糞蟲に限るな。
無実の者を意味も無く嬲るよりも極悪人にエグい肉刑を馳走する方が何倍も楽しいという感覚と同じだ。

お次は腹を攻める。
一発、一発、楽しむように全体重を乗せた拳を親蟲の腹に叩き込む。

「デガァッ!!!デギュゥッ!!!デギィッ!!!デジャァッ!!!ゴビュゥッ!!!!」

拳がめり込むごとに親蟲の口や眼窩、総排泄口などの穴から体液と糞便が勢い良く噴き出す。

下半身が紫色の変色してへこんだ親蟲を公園の水場に持って行き、実装石専用駆除袋の中に水を入れて軽く洗う。
血反吐や糞便をざっと洗い流した親蟲を実装石専用駆除袋から取り出して、水場の蛇口に口を捻りこむ。

「・・・・・・ッ!!!」

意識を取り戻し、弱々しく抵抗を試みる親蟲を尻目に蛇口の栓を全開にして水をたらふくご馳走してやる。

「ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

内臓がクズグズになっているところに冷水を流し込まれた親蟲は悶絶する。
飛び出しかかった目玉をギョロギョロ蠢かせ、力なく両手をパタパタ動かして苦しみを訴える。
親蟲の腹が5倍の大きさに膨らんだのを確認してから、思いっきり腹を踏み潰して水を放水させる。

「ハッバァァアアアアァァァッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

穴という穴から水を噴き出して水芸を披露してくれる親蟲。
水流と一緒に糞や内臓の破片が勢い良く出てきて公園の地面を汚す。
・・・・・・・・とりあえず糞抜きをした瀕死の親蟲を実装石専用駆除袋に再度入れて家に招待してやるか。




仔実装は嘆いた。

母親の不甲斐なさと愚かさを。
コイツさえしっかりしていれば・・・・、
ワタチを優しい奴隷の所にちゃんと託児してくれれば・・・・、
こんなことにはならなかったはずなのに・・・・・。

既に会話の出来る状態に無い母実装に向かって罵声を浴びせる仔実装。

「ママは大バカテチ!!! 
 お前のニンゲンの選び方が悪いからカワイイワタチがこんなに酷い目に遭う破目になったんテチ!!!
 責任を取ってワタチをここから助け出すテチィ!!!!」

「デ・・・・・・デェェ・・・・・・・。」

「早くワタチを助けるテチィ!!!
 図体ばっかり大きなブサイク能無しがぁ!!!!
 は・や・く、ワタチをここからお外に助け出すテチィ!!!!」

「デ・デ・・スゥ・・・・・・デェ・・・・・・。」

「ブサイクがぁ!!!カワイイワタチの命令をはやく実行するテチ!!
 お前が死んでもいいから早くワタチをここから出してご飯をお腹いっぱい食わせるテチィ!!!!!」

この世で唯一の味方(暫定)である親実装にこれでもかと罵声を浴びせる仔実装。
本当に救いようのない。
その醜く変形した袋詰めの生き物だけがこの世で唯一の味方(暫定)であるというのに。

ビンの内壁にペチペチと頭突きをかましながら悪態を吐き続ける仔実装。
・・・・・だが、ある程度騒ぎ立てて気が治まってくると重要なことに気が付いた。

もう、ニンゲンの慈悲に縋る以外はワタチが幸せになる方法はない・・・・。

母親の手で救い出されて自由を得る可能性が失われたことを悟り、次なる手を考え始めた様子。



ビン詰め仔蟲の姉妹4匹を(糞抜き済)を絞首刑でもてなしていると、
ビンの中の仔蟲がテチテチと騒ぎ立てている。
今はビンの仔蟲のことを忘れて、4匹の仔蟲の最後を楽しもう。

ビン詰め仔蟲の姉妹蟲は糞抜き後に皆禿裸に剥いて、一匹ずつ小袋に詰めて絞首刑にしてあげた。
偽石を抜いていないから一回死ねば楽になれる幸せな仔蟲たちの末期の足掻きを愛でる。
足をパタパタと動かして空中を掻く姿を無様に生き恥を晒しているときよりも何倍も可愛らしいモノ。
各自、顔を紫色に染めて悶絶している。

5分もすると一番小さい仔蟲が黄泉路への一番槍を飾り、30秒ごとに小さい順から息絶えてゆく。
全員死に絶えたのを確認してから、仔蟲どもの死骸を親蟲の入っている実装石専用駆除袋の中に放り込む。

・・・・・さて、次は騒ぎ立てているビンの仔蟲ちゃんだな。



ビンの中で元気に騒ぎ立てている仔蟲と実装石専用駆除袋の中で仲良く死んでいる家族を
ユニットバスに連れてゆく。
静かな家族と対照的に、今まで以上に俺に向かって何かを訴え続けている仔蟲。

仔蟲の騒ぎ方は自身の命乞いや家族の惨状に対する恐怖などに因るものではないのは明白。
・・・・要するに俺に対する媚だ。
この状況下で未だに俺の気を変えて自分を飼わせる気でいる能天気な仔蟲。

自分の可愛らしさをもってすれば人間の一人や二人、
メロメロにして奴隷にすることなど朝飯前とでも考えているのか?

「なあ、仔蟲。
 お前に再度聞こうか?
 ・・・・・俺に謝罪する気はあるのか?」

猛烈に首を縦に振る仔蟲。
飼い実装になるためなら何でもするという気迫が伝わってくる。
髪の毛や服、偽石を対価としてでも人間の歓心を買おうと躍起になる様は哀れを誘う。

「だったら、今から俺の言うとおりに謝罪の言葉を言えたら許してやる。
 一度しか言わないからちゃんと足りない脳みそに刻み込むんだぞ。」

頷く仔蟲。
もはや俺の罵倒すら受け入れる心の広さを手に入れた様子。

「ご迷惑を掛けてごめんなさい、人間さん。
 そう謝罪できたら・・・・お前の不始末を不問にしてやる。
 ただし、俺に分かるように人間の言葉で言えよ。」

「テェ!!!」

「さあ、仔蟲ちゃんの誠意というものを見せてもらいましょう。」

ガチガチと震えだす仔蟲。
それはそうだ。
出来ないことをやれと言われて、慌てない者はいない。
 
「どうしたの?
 お前に罪の意識があれば出てきて然るべきものだぞ。
 ・・・・・それともお前は自分は何もしても許されるとでも思い込んでいるのかな?」

首を横に振って否定する仔蟲。
本音は謝罪する気などまったく無いが、
飼い実装になるためなら多少のプライドなど捨ててやると意気込みを挫かれてしまい狼狽してる様子。

「さあ、仔蟲・・・言うのか、言わないのかはっきりしてくれるか?
 言わないのならママ達と同じ目・・・いやそれ以上に無残な死を与えてやる。
 もし・・ちゃんと謝罪が出来たら、飼ってやることも考えよう。」

「テェ・・テチューーン♪」

人間の口から飼ってやると言う単語を引き出せたことがよほど嬉しいらしい。
生と死の境界線にいることも忘れて浮かれる仔蟲。
本当に実装石って生き物は面白いな。

「あと10秒以内に言えなかったらママ達と同じ所に送ってやる。
 10・・・・・9・・・・・8・・・・・。」

「テッテチュゥ!!!テチュテチュテチュァアアテチィィテチュァ!!!」

「7・・・・・6・・・・・5・・・・・。」

「テチュウテチュテッチュウウウウウウウゥ!!!!!!
 テ、テテェ、テチュテチュテチュァアアテチィィテチュァ!!!!!!」

「4・・・・・3・・・・・2・・・・・。」

「ジュアアアアアアッ!!!テジュウチュテッチュチュチュテチュゥ!!!
 テチュテチュテチュァアアテチィィテチュァ!!!」

「1・・・・・・・・・・・・・・・、0。
 残念、タイムオーバーだ。」

「チュウウウウゥゥゥゥゥゥウウウゥゥゥゥゥウッーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

絶望の貌を貼り付けて絶叫する仔蟲。
もう無駄だというのに何度も何度も心のこもらない謝罪を繰り返している。
俺が無様に謝り続ける仔蟲に嘲りの笑みを浴びせ続けると・・・・段々仔蟲の顔が怒りに歪み始める。

どうしてニンゲンは分からず屋なんだ!!!
カワイイワタチが全然悪くないのに謝ってやっているのに何で駄目なんだ!!!
どうしてニンゲンの言葉で謝らなくちゃいけないんだ!!!
お前の方がカワイイワタチに対する暴挙と非礼を土下座で詫びるべきだろう!!!
こんなにカワイイワタチを飼わせてやるという幸運を授けてやったのにいじめやがって!!!!!
ニンゲン!!!お前がワタチに謝れ!!!今すぐだ!!!!

湯気を立てて怒り狂う仔蟲をビンから浴槽内に投げ捨てて、落下の衝撃で足が砕けた仔蟲に冷水をぶっ掛ける。

「テチャアアアアァァッーーーーーー!!!!!!」

急激な温度変化で悶絶する仔蟲。
少しは冷静になったか?

「お前には反省の様子がまったく見られないからママ達と同じ処に送ってやる。
 まずは先に旅立つママ達の最後を見届けろ。
 それからお前にも相応しい死をくれてやる。」
 
死という単語に反応して怯える仔蟲。
今度はメソメソ泣いて同情でも買おうとしている様子。

「ほら、ママが死ぬよ。
 お別れをちゃんと言わないと。」

「テェェェェェ、テチュゥゥゥゥゥウウーーーーーー!!!!!」

仔蟲の家族の入った実装石専用駆除袋に水を注入する。

実装石専用駆除袋というものは捕まえた実装石を一般人でも簡単に処分出来る様に作られた画期的な発明品。
一般人は実装石のことをゴキブリ以上にしぶとく、
同種や自分の子供を主食にしている不潔で卑しい生き物だと思っている。
駆除しようにもネズミやゴキブリの様にサクッと死んでくれないのでつい躊躇してしまうという報告を受けた
実装研が研究の末に作り出した物がコレだ。

破れにくい厚手のビニール袋に川魚漁などで使われる「ドウ」と呼ばれる漁具の口の様なものを装備している。
(ドウというのは返しの付いた筒のような漁具で、ウナギなどを捕えるのに使われる。)
収納時は厚手のB5ノート大で、展開すると段ボール程度の大きさになる。

展開した実装石専用駆除袋に餌を放り込んで実装石の居そうな場所に置いておけば手を汚さずに捕獲が出来る。
実装石の箱物に入りたがる習性と食い意地を利用した2重の罠でおびき寄せ、
入るのは容易いが、出ることが決して出来ない進入口でしっかり捕獲する。
他の動物なら同属が罠に囚われているのみれば一目散に逃げ出すものだが、
実装石は逆に面白そうな箱を独占している同属に誘われてノコノコ罠に入り込んでくる。
そのため、低脳野良が跋扈する公園等にこれを仕掛けると
一晩で公園中の低脳野良がぎっしりパンパンに詰まっていたという報告も数多く寄せられている。

後は水や実装コロリなどを入れて自前で処分して実装石専用回収箱に捨てるか、
町内を巡回している清掃局員に引き渡す等の方法を取って実装石を駆除すればいい。
コレに問題があるとすれば、非常に賢い実装石は掛からないということだけ。


水が満たされた実装石専用駆除袋内でもがく親子。
死に損なった仔蟲の数匹が運悪く息を吹き返して、出口のない袋の中で溺れている。
ガンモドキの様になった親蟲も容赦なく肺や胃袋に侵入してくる水に悶絶して袋の中でグルグルと回っている。

「ほら、ママ達はとっても楽しそうだな。
 ママ達ばっかり楽しんだら不公平だからお前にも相応しい罰を与えてやるぞ。」

「テチュゥゥゥゥゥッーーーーーーーーー!!!!」

嫌々と首を振って、俺の手から逃れようと這いずる仔蟲。
どんなに足掻こうが結末は変わらない。
捕えた仔蟲の尻を大好きなおろし金の上に密着させてゆっくりと摩り下ろす。

ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ。

「チャガッ!!チャガッ!!チャガッ!!チャガッ!!!チャガァァアァ!!!」

尻の肉が良い具合にささくれ立った処を山葵を溶いた醤油の小皿に浸す

「ッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

あまりの激痛に目玉が飛び出しそうになる仔蟲。
脳みその中で火花が散っている様子だ。

浴槽内に放してやると頭を軸にバタバタともがいて、まるでブレイクダンスを踊ってるみたいだ。

「楽しいね仔蟲。」

「ジュウウウウウウウウウウウウッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

ママが水死してゆく側で派手に踊り狂う子蟲。


仔蟲の家族は完全に死に、天涯孤独になった仔蟲。
潰れた足と尻のささくれ傷も一応再生したようだが、未だに山葵醤油によるかぶれに苦しんでいる様子。
実装石も仔実装の内だけは世の女性がうらやむほどのモチモチの柔肌をしている。
・・・まあ、そんな分不相応な物をもっていても何の役にも立たないのだがな。

「さて仔蟲、次はお前の番だよ。
 俺に迷惑を掛け、精神的外傷を負わせたお前の罪は重いぞ。
 楽に死ねると思うな。」

「テェェ!!!テッチュゥ!!!
 テチュテチュチュチュア・・・・・。
 テ・・テチュテチュテチュァアアテチィィテチュァ・・・。」

「わかんねぇよ、何言ってるのか。
 俺と話がしたいなら人間の言葉で話せと言ってるんですよ?
 もしかして頭悪すぎて判んないのかな?」

「テッチュゥア!!!!!
 テテテテテッ、テチュッアア!!!」

貶されると一人前に怒り出す仔蟲。
お前には楽しませて貰ったが、もう飽きたんでお役御免にするよ。

まだコイツの財産を一つも壊していないから浅はかな希望を持ち続けるのだろう。
だからまずは小汚い服から処分。
家庭用のシュレッダーに服を入れて千切りにしてやる。

「チャガアアアアアアアアアァァァァアアーーーーーーー!!!!!!」

いよいよ感情の篭った悲鳴を上げ始める仔蟲。
薄々は気付いていた絶望的な結末が現実味を帯びてきたことに焦りを見せている様子。
千切りにした服を頭の上から降りかけてやると寸足らずな手を必死に動かして自分の服だったものを
回収しようと躍起になっている。

足掻く様をある程度愛でた後、お楽しみの髪抜きにを始める。
ラジオペンチで一本ずつ丁寧に薄汚い髪の毛を抜いてやる。

「チャガァ!!!チュブゥ!!!チビィ!!チュチュゥ!!キャブゥ!!ホビャァ!!!チベェ!!!」

本当に愉快な声を上げて喜ぶ仔蟲。
目の前に詰まれる髪束を見て、血涙を流して悲嘆に暮れている。
親が死んでも涙すら流さなかったのに、
たかがフケと脂まみれの薄汚い髪を毟られて丸禿になったぐらいでこの騒ぎとはなぁ・・。

虐待派の飼い実装の在るべき姿になった仔蟲にワンランク高い処置をしてやるとしよう。
実装石が大好きな「抜歯」をしてやる。
これをすればどんな傲慢で愚鈍な実装石も借りてきた猫みたいに静かになる。
どの道、コイツと顔を会わせるのはこれが最後なんだから餞別代りというやつだ。

「フェベベェ!!!クバァァ!!!フォッフゥゥゥ!!!」

「ほら、どんどん可愛くなるぞ。
 地獄に堕ちたママ達が羨むほどだな。」

「ホボボボッ!!ベバアッ!!チベェウ!!ホンギィ!!ジュブゥゥ!!!」

ラジオペンチで荒々しく歯を引き毟る。
実装石の歯は意外としっかり生えているからトウモロコシの粒を毟るようには簡単にいかない。
だから歯を抜かれるときの苦悶をより長く楽しめるというもの。





・・・・・・・・・・・・さて、そろそろお別れだな。
歯も服も髪も体も全てを壊され奪われて、
飼い実装としても野良実装としても生きることが適わなくなった仔蟲を始末する。

まあ、ここまで楽しませてくれたから今すぐ殺すような野暮な真似はしない。
仔蟲の命が続く限りは住む場所ぐらいは宛がってやってもバチはあたるまい。

「なあ、仔蟲。
 最後だからもう一度だけ聞こうか?
 俺に言わなければならない事はないかな?」

「ヘ・・・・・へフゥ・・・。」

「御免なさい人間さんって心を込めて言えたら命だけは助けてやるよ。
 どうする?」

仔蟲はノロノロと正座をして、地面に頭を擦り付けながら何かを呟いた。
・・・・土下座をしながら悪罵を吐いているとは思えないから多分謝罪の言葉を吐いているのだろう。
こうすれば人間が許してくれるとようやく学習した果ての行動だから、
俺に対する非礼に対する謝辞は一切含まれていないと考えるのが妥当。

いいだろう・・・ちっぽけなプライドをかなぐり捨ててまで生き恥を晒そう決めた仔蟲。
お望みどうり生かしておいてやるよ。

仔蟲の財産や体の一部だったものをビンの中に全て入れてから、
無言で仔蟲を摘み上げ、住処としてあてがっていたビンの中に入れる。
そして蓋を閉める。

仔蟲は突然のことに反応できずにあぜんとした顔をしてビンの中に佇んでいる。
・・・・・そして、状況がようやく理解できてくると見る見る顔が梅干みたいに変化する。
謝ったのに何で!!という顔をして俺を睨む仔蟲。

確かに俺はお前に謝罪を要求した。
だが、謝罪したからといって許してやるとは一言も言ってない。
深刻におつむが弱い仔蟲ちゃんにはそのことが理解できなかったみたいだな。

「じゃあな仔蟲。
 もう二度と会うこともないだろう。
 あっちの世界に行ったら家族によろしく伝えてくれ。」

そういって仔蟲のビンを小さい箱に入れて蓋を閉める。
箱に阻まれて囁く様な鳴き声で抗議する仔蟲。
その箱をベランダの隅に置き、その辺にあった植木鉢を逆さにして上に乗せ重石代わりしておく。

これで良し。
生半可な風では箱が転がる心配もなくなり、
仔蟲の実装生最後の時を暗闇の中で静かに一匹で過ごすことが出来ることだろう。









いやだ!!ここは嫌いだ!!
暗くて何にも見えない!!
出して!出して!!ここから出して!!!
ワタチはぜんぜん悪くないのにどうしてこんな酷い事するんだ!!!
ママやブサイクでバカな妹たちの所為でこうなったに違いない!!!
あいつ等を殺したんだからワタチは全然関係ないだろう!!!
それにワタチはお前に謝ったんだからすべて解決したはずだ!!!
それなのにニンゲンはバカだからそんなことも分からないでワタチを苛めた!!!
カワイイワタチのかけがえのない綺麗な服と何よりも美しい髪をワタチから奪った!!!
その上、ワタチの歯まで抜きやがった!!これではもうお外では生きてゆけない!!
こんな様では低脳ブサイクにすら舐められて奴隷にされてしまう・・・。

だから、ワタチはニンゲンに頭を下げて謝った!
低脳なママがいなくなった今、
この乱暴で物分かりが悪いニンゲン飼われる以外ワタチが幸せになる方法はないからだ!!
何が悪いのかは知らないが、ワタチは土下座までして取るに足らないニンゲンに謝った。
・・・・・でもニンゲンは悔い改めるどころかワタチを狭くて透明な中に閉じ込めて、
大嫌いな暗闇の中に閉じ込めた!!
ニンゲンめ!!!今度会ったらただじゃ置かない!!
必ずボコボコにしてやる!!!
必ず奴隷にして、今までの仕返しをして徹底的に隷属させてやる!!!!











・・・・・・・何で・・・・ニンゲンが・・・来ないの・・・?
もう随分時間がたったはずなのに・・・・・。
いつもならおいしそうなご飯を食べるところをお腹が空いてかわいそうなワタチに見せ付ける筈なのに・・・。
・・・・ワタチの歯が柔肌に食い込んで痛い・・・。
髪の毛や服だったものが汗で体に張り付いて気持ち悪い・・・。

早く姿を見せろニンゲンッ!!!
そうしたら・・・偉大なワタチが裁きを下してお前をこの狭い所に閉じ込めてやる!!
だから・・・・早く姿を見せろ・・・。













嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ!!!!!!!!

どうして・・・・ニンゲンが来ないの!!!!!
もう何日も立ってるのに!!!

もう暗いところは嫌だ!!!
いじめられてもいいからここから出して!!!

足が痛くて眠れない・・・頭がすごく痛い・・・。
抜かれた歯が痛い・・・?がれた腕が痛い・・・・
イタイイタイイタイイタイ!!!!!
何もかもが痛い!!!
痛くて熱っぽくて・・・何もかもが気持ち悪い・・・。

この中はひどい臭いだ・・・。
何にもお腹の中にないのに水みたいなウンチがたまに出る・・・。
それがたまらなく臭くて・・・それがこびり付いたお肌がかぶれて物凄くかゆい。
ニンゲンにもがれすぎて役立たずになったおててではまるで届かないし、
お股をこすり合わせたぐらいではぜんぜんかゆみが取れない・・・・。
むずがって足を動かせば抜かれた歯のとがった所が足に刺さって痛い・・・。

もうこんなところは嫌だ・・・。
今度ニンゲンがきたら一所懸命謝ろう・・・カワイイワタチが誠意をこめて謝ればきっと・・・・・。





















・・・・おねがい・・・・ニンゲン・・・・さん・・・。
かお・・・を・・みせて・・・。
ひとりぼっちは・・・・いやだ・・・・。
さびしいのは・・・きらい・・・だから・・・かまって・・・・・。
いっしょうけんめい・・・あやまるから・・・もう・・・ゆるして・・・・。
どれいでいいから・・・いじめてもいいから・・・・、
どうか・・・かわいそうな・・・ワタチをかまって・・・。

ひとりは・・・・・いやだ・・・・・・。






仔実装は啼いた。
体の水分がほとんど失われて涙すら出ないが啼いた。
何が悪くて、どうして自分がこんな目にあっているのかを理解することもなく、
孤独な仔実装は無明の闇の中で啼き続けた。


この叫びが男に届くと信じて・・・・・・・。









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1 Re: Name:匿名石 2022/06/08-12:55:57 No:00006506[申告]
いやースッキリ
やっぱ爽快な暴力描写のあるスクっていいなぁ...
2 Re: Name:匿名石 2024/07/12-06:17:40 No:00009235[申告]
人間の言葉で謝罪というえげつなさ極まる無茶振りをさせるの好き
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