タイトル:【虐】 年末のゴミ掃除
ファイル:年末のゴミ掃除.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:335 レス数:1
初投稿日時:2024/12/26-14:07:37修正日時:2024/12/26-14:07:37
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スレ投下スクの修正版です。【掃除】から改題しました。

【年末のゴミ掃除】



今年もクリスマスが終わり、もう年末だ。
年末と言えば大掃除。
大掃除と言えば、数日前に買ったけど飽きてきた仔実装のテチコだ。
……ヨシ!
俺はコタツから立ち上がると、テチコを飼っているダンボール箱に歩み寄った。

箱の中では、サンタ服を着たテチコが涎を垂らして寝ている。
……まあ、服はこのままでいいか。

  *  *  *

30分後。
若干広くなった部屋で俺がコタツに入ってテレビを見ていると、縁側の窓の方で音がする。

『テチャー!テチャ!テッチャー!』

そこには、小刻みに震えながらぺすぺすと音を立てて窓を叩くテチコの姿があった。
何だ、あいつゴミ捨て場から帰ってきちゃったのかよ。
せっかく野良になっても凍えないようにサンタ服を残してやったのに、
のこのこ戻ってくるとは恩を仇で返す奴だ……まったく、しょうがねぇな。
俺はコタツから立ち上がり、縁側の窓を開ける。

『テッチューン♪』

耳障りな声を上げて部屋に駆け入ろうとするテチコを、しかし俺は遮って後ろ髪を摘まみ上げた。

『テチューン、テチューン!』

短い手足をじたばたさせて気味の悪い声で鳴くテチコの体は、すっかり冷え切っている。
そうか、サンタ服を着ていても外は寒かったか。
俺も窓を開けていると寒いから早く終わらせるよ。
俺は部屋の隅に置いてあったコロリスプレーを手にすると、ぶら下げていたテチコに噴き掛けた。

『テヂャ、ヂィィィィ……!』

汚い悲鳴を上げながらイゴイゴするテチコ。
そのパンツは緑色に染まってこんもりしていく。
その様子を見ながら、なんで俺はこんなのを買おうと思ったんだ……と思い出す。
……そうだ、クリスマスの日に酔って帰る時に路上で売ってるのを買ったんだっけ。
あの時は、箱の中で蠢いているサンタ仔実装を見て可愛らしいと思った気がするが、
何しろ酔っていたからなあ……酔いが冷めてから見てみると、実にブサイクだった。

『ヂィィィィ……ィィィ……』

サンタ仔実装を売っていた親父は「かわいい踊りを見せてくれるよ」などと言っていたが、
手足をじたばたさせるだけの踊りだか何だか判らない動きや、
尻を突き出してくねくねするといった気味の悪い動きしかしなかった。

おまけに、それらのふしぎなおどりですら、1日も経つと忘れてしまったのかやらなくなり、
ただ寝転がっては餌を食べて糞を垂れるだけの存在になっていた。

『……ヂ……ヂィ……』

……などと思い出している間も、テチコはイゴイゴ悶え苦しみながらどんどん元気がなくなっていく。
それに反比例して、パンコンは大きくなっていく。
この小さい体のどこにこんな量の糞が入ってたんだ?

『ヂ……ッ……』パキン

あ、終わった。
結局テチコのパンツは自分の体と同じくらいまで大きく膨らんでいた。
まったくとんでもない糞蟲(ウンコの量的な意味で)だ。

やれやれ、酔った勢いで買い物なんてするもんじゃないな……ゴミが増える。
俺は年明けの実装ゴミの日を確認すると、動かなくなったゴミを袋に入れて家の外のバケツに放り込んだ。



【終わり】

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1 Re: Name:匿名石 2024/12/28-18:34:24 No:00009454[申告]
スーパーで晩酌の素揚げ用に買ったけど生きていたから気紛れで飼育してみたサワガニでももう少し愛着湧くだろ
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