タイトル:【虐・実験】 託児してきた実装に対実装薬を使う
ファイル:託児の夜.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:519 レス数:3
初投稿日時:2024/07/22-18:59:27修正日時:2024/07/22-19:01:03
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スレに投下したものを微修正しました。
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【託児の夜】



あたしの名前は亜希子。
双葉実装研究所で研究主任をしている。
今日は珍しく仕事が定時に終わったので、家で夕飯を食べようと帰宅中にコンビニに寄り、
適当な食べ物と雑誌を買って店を出た。
今日も暑い……早く帰って録画したアニメ見ながらアイス食べよ……って誰よ、袋を引っ張るのは?

『デデッ!?』

レジ袋を見下ろした先にいたのは、数匹の仔を連れた実装石だった。
しかも一匹の仔があたしの持ったレジ袋に入ろうとしている。

親実装は気づかれると思ってなかったのか、ちょっと焦った様子で仔実装に早く袋に入るように
促しているように見えた……あ、これもしかして託児ってヤツ?
あたしに気づかれてるのにまだ袋に入ろうとしてる辺り頭は良くないんだろうな……。
実装石の知能か……研究したことはあるけど、あまり高くなかったのを覚えている。

……まあ何にしても、袋に入られてウンチでもされたらたまらないんで、
あたしは袋を振り回して仔実装を振り払おうとした。
なんで手で掴んで捨てないかって?
研究用の実装ならともかく野良実装なんて汚いし、触りたくないじゃん。

『テチャアァッ!?』
『デェッ!? デシャアッ!!』

あたしが袋を振り回すと、親実装が何やら叫んできた。
袋に入りかけていた仔実装が情けない声を上げて必死に袋にしがみついてたから、
『仔が落ちるから袋を振り回さないで』とでも言っているのかな?
まぁ知ったこっちゃないけど……それにしてもこの仔実装、中々振り払えない。

そう言えば袋の中には炭酸飲料も入ってるんだよ、これじゃ炭酸が噴出しちゃうじゃん。
……何て事してくれるんだこの糞蟲め!
あたしは開き直って、レジ袋を全力で縦回転させた。

『テェッ、チュワァァ…ッ!』

これにはさすがに耐えられなかったか、仔実装は上空へ吹っ飛んで行ったわ。

「ざまぁみろ、フォンタグレープの仇よ!」
『デデェェッ!?』

吹っ飛んで行った仔実装の後を、親実装が慌てて追いかけて行った。
まぁ、もう地面に叩きつけられてると思うし追っても無駄だと思うけど、
あたしとしてはこの隙にこの場を去れるので好都合。

『テェェェェン、テェェェェン!』
『テチャァァァァァ!』
『テッチュアアアア!』

足下で数匹の仔がウンチ漏らして泣いてるけど、早く帰りたいし手は出さないよ。
あたしは、あたしの買った物をダメにしたあの仔が許せなかっただけだからね。
えっ、袋を振り回して炭酸飲料をダメにしたのは自分だろうって?
……それは言わないお約束よ

  *  *  *  *  *

さて、あたしは家に帰ると、袋の中身をテーブルの上に出した。
さっきの仔実装はまだ袋に入ってなかったから、買ったものは汚れてないと思ったからだけど……。

『テチュ、テチュ…』

袋の中には、あたしが買ったサンドイッチを一心不乱にぱくつく仔実装がいた。
どうやらもう一匹託児されていたみたいだ……。
しかも袋を振り回した時に漏らしたのか、一緒に買った雑誌もサンドイッチもウンチまみれだ。

『テェ…?』

仔実装はあたしに気づいたのか、緑に染まったサンドイッチを食べるのをやめてこちらを見上げ、
そして『テチューン』と鳴いてみせた。

「……さて、処分するか」

あたしはその仔実装に偽石摘出処置をするため、ネムリを吹きかけた。
こういう時、実装研で培った技術が役に立つ。
40秒で摘出処置を終えると、仔実装に気つけ薬を嗅がせて目覚めさせた。

  *  *  *  *  *

『テッチュン、テッチュン♪』

仔実装は飼いになれたと思っているのか、水槽の中で踊っている。
あたしはそれを横目に見ながら、偽石の入った容器に粉末を入れた。
これは実装吸水剤…【実装カワキ】とも呼ばれる薬剤で、実装石にのみ有効な強力な吸水剤だ。
もちろん偽石にも有効で……ほら、見る間に偽石の水分が吸われているよ。

『テヒッ…!? テヒィ、テヒィ…テヒャァ、テヒャッ』

踊っていた仔実装は、いつの間にか踊りをやめて喉を抑えている。
偽石が乾燥したことで、体の方も乾き始めているんだね。
仔実装は水が欲しいのか水槽の壁をぺすぺす叩き始めた。
でももう遅い……ほら、容器の中の偽石は完全に干からびているよ……。

『……ヒュー、ヒュー、テヒュッ……』パキン
「はい、お疲れ様」

カサカサに乾いた体で水槽の中に倒れた仔実装を、あたしはピンセットでつまんでゴミ箱に捨てた。

「……はぁ。夕飯と雑誌どうしよう」

結局、買ったものはダメにされちゃったんだよねぇ。
イライラが収まらないなぁ…と、そこへ玄関の扉がノックされた。
開けてみると数匹の仔実装を連れた親実装がいた。
これはもしやさっきの親実装か?
あんな目に遭わされても仔の臭いをたどってきたのか……。
……よし、こいつらで憂さ晴らしをしよう。

「いらっしゃい、よく来たねぇ」

あたしは努めて優しい表情で野良一家を家に迎え入れた。
……今夜は、ちょっと夜更かしになるかもしれないね。

  *  *  *  *  *

明日の仕事に差し支える覚悟をキメながら実装一家を迎え入れたあたし。
でも親実装一匹&仔実装三匹は正直多いので、適当に数を減らすことにする。
親実装は水槽の中へ放り込み、三匹の仔実装はテーブルの上に敷いた段ボールの上に置く。
そしてさっき処分した仔実装が食い残したサンドイッチに【秘密の粉】をまぶして仔実装たちに与えた。

『テッチュテッチュ♪』
『テチュウ♪』
『テム、テム……テチュー♪』

仔実装たちは喜んでサンドイッチを食べている。
それを見ている親実装は、涎を垂らして水槽の壁にべったりと張り付いている。

『デスッ、デスゥッ!』
『チププ……テム、テム』
『テチャ、テチャッ』
『チプッ、チプゥ!』

仔実装たちは何やら声を上げる親実装を振り返ると、嫌らしい笑い声をあげながら
見せつけるようにサンドイッチを食べ続ける……親に対してこの仕打ち、さすが実装石だね。

『デシャッ、デシャアッ!』
『テチャチャ……!』
『チププププ……』
『テム、テム……チプッ』

そうこうしているうちに、仔実装たちはサンドイッチを食べ終えてしまった。
食事を終えた仔実装たちはその場で横になって眠り始める。
親実装だけが悔しそうな表情で仔実装を睨みつけていたが、やがて鼻をスンスンと鳴らし始めた。
……どうやら効いてきたみたい。

実は仔実装が食べたサンドイッチには【実装ウマミ】がまぶしてあったのだ。
この粉末は、まぶしたものを実装石にとってとても美味しく感じられるようにするだけでなく、
摂取した実装石もまた他の実装石にとって美味しく感じる匂いや味を持つようになる薬剤だ。
そしてそれは例え親仔であっても例外ではなく……。

『デズズゥ……』

この親実装も、自分の娘たちから漂う匂いを嗅いで涎をだらだら流している。
じゃあ、一匹だけ食事抜きも可哀想だし、エサを与えよっか!

「ほら、お肉だよ」
『デデッ!?』

眠りこける三匹の仔実装を水槽に放り込むと、親実装は愛娘を抱き寄せ……。

『デェェ……デェェ、デェェェ……デスッ、デス!』

口を開けて噛り付こうとし、はっと我に返って辞めるのを何度か繰り返している。
へぇ、なかなか母性の強い個体じゃん……でも、いつまで耐えられるかな?
親実装が何度目かに大きく口を開けた時、涎が仔実装の顔に垂れ、その拍子に仔実装が目を覚ました。

『テェ……テッ、テチャッ!?』
『デッ、デスッ、デスゥ!』

自分を食べようとする親の姿に慌てる仔実装と、それを見て慌てて首を横に振りながらなだめる親実装。
しかし仔実装に生じた恐怖心と不信感は消えることがなかったみたいで、手足をイゴイゴさせて泣き叫んだ。

『テチャァァァァァ!』
『……テチュ?』
『……テェ?』
『デデッ!? デジャアアアアア!』

次々に目を覚ます仔実装たちに慌てた親実装はパニックを起こし、ついに腕に抱いた娘に食らいついた!
————ぞぶり
ヒュウ、やったね♪

『テヂィィィ!』
悲鳴を上げる仔。

『テェッ!?』
何が起こったか理解できていない仔。

『テッ……テチューン♪』
現実逃避して媚びる仔。

そして親実装は……?

『デシャッ、デジャッ、デッスゥ♪』

口元を愛娘の血で真っ赤に染めながら、実装ウマミで味付けされた美味な汚肉に笑顔を浮かべていた。

『チャァァァァァッ!』

自らの姉か妹を、自らの親が笑みを浮かべながら食い殺すのを目の当たりにした一匹の仔実装が、
悲鳴を上げてパンコンしながら水槽の中を走り回り始めた……逃げ場はないんだけどね。

『テチュ♪テッチューン♪』

もう一匹は近づいてくる親に媚びている……どうやら現実逃避したままみたいね。

『テッチュ、テチュ♪テチューn(ぞぶり

その仔は現実逃避したまま頭を丸かじりされた。
さぁ、残るは狭い水槽の中で逃げ回る一匹だけど……。

『テチャッ!』

あらら、パンコンしたまま走ってるもんだから足がもつれて転んじゃったよ。

『デズゥゥゥ……』
『テェッ……テッ、テッチュアアアア(ぞぶり

  *  *  *  *  *

……愛娘を食らいつくした親実装は、満腹になったのか眠りに落ちた。

『デププ……スヤァ……』

眠りながら気持ち悪く笑う親実装。

ワタシは選ばれたから飼いになれた。
仔たちはワタシのような高貴な実装石じゃなかったが、ワタシの栄養になれたのだから幸せだ。
次はもっと賢くて美しい仔を産もう。

……とか夢の中でのんきに思ってるんだろう。
まぁ、あたしのご飯と雑誌の恨みを晴らすのは、これからなんだけどねぇ……くっくっく。

『ムニャ……デスゥ……』
「じゃあ、実装カユミからイってみようか♪」

あたしが【実装カユミ】をスプレーすると、親実装は間抜け面で眠ったまま体をごしごしとこすり始めた。
さっそく効いてきたね……カユミはその名の通り全身を痒くする薬剤よ。

『……デシャッ!? デジャ、デジャ!』

あはは、目を覚まして体を思いっきりこすってるけど、爪がない実装石の手じゃ上手く掻けないでしょう。
野良実装だと石とか使って掻くこともあるみたいだけど、生憎この水槽にそんなものはない。

『デシャア! デッサァ!』

あたしの方を見上げて何事か訴えているね……。
でもぉ、あたしリンガル起動してないからわかんなぁい♪
なんてね、実装研の主任なんてやってれば実装石の言葉なんてリンガルなしでも大体解かるようになるけど、
ここは敢えて解からない振りをしておく。

『デズァ、デズァァァァ!』

自身の懇願が通じていないことに絶望したのか、親実装は色付きの涙を流してパンコンする。
うんうん、そうやって無様にみっともなく苦しんでくれないと、あたしの気は晴れないからね。

『デズゥ!、デッズゥゥゥ!』

おっ、手に噛みつき始めたよ、歯で掻くつもりかな?
あーあー、かじり過ぎて血が出てるよ、そしてウマミの効果が残ってるからか、
その血をぺろぺろ舐めて飲んでるよ……自分で自分の体を食べちゃいそうだね。

『デジャァ、デジュアアアア!』

なんか口角から血の泡を噴き出して、手をかじっては血を舐め続けてる……。
あまりの痒さと美味しさで親実装がおかしくなっちゃう前に、中和剤を吹きかけておこう。

『……デッ? デスゥ……? デェェ……デェェェン、デェェェン!』

急に痒みと美味しさが消えて不思議そうな親実装だったけど、
すぐに出血する腕が痛くなってきたのか、あたしを見上げて哀れそうに泣いている。
……まだまだ憂さ晴らしは続くんだから、すぐ死んだり発狂されても困るんだよねぇ。

「大丈夫だよ、次は金平糖をあげるから」

さ、次の薬剤、【実装フトリ】にイこうかな。
これは実装石を太らせる薬剤だ。
金平糖型のこの薬剤を一粒食べれば、あっという間にぶくぶく太る!
そしてその醜い容姿をからかって遊ぶのだ!
なんとも恐ろしい薬だけど、実装石にしか効果がないから安心よ。

  *  *  *  *  *

『デェェン、デェェェン!』

ぶくぶくに太って実装服が破れてしまった親実装が、まんまるに膨らんだ顔で泣いている。
あたしはそれを見て笑いながら、手にした鏡で親実装に自身の姿を見せる。

「だらしない体ねぇ、そんなに太って……ちっとも美しくない、むしろ醜いわ!
 そんな体で自分たちが高貴だとでも思ってるの? みっともないったらありゃしない。
 それに服まで破いて……服は大事なものじゃなかったの? まあお前には破れた服がお似合いだけどね」
『デェェェッ!? デジャアアアア!』

泣き叫ぶ親実装のぴちぴちになったパンツからは、大量のウンチが漏れている。
それにしてもこの親実装、まだまだ元気そうだ。
実装研で作った薬のサンプル、いくつ試せるかなぁ?

  *  *  *  *  *

・追記
実装ウマミの名称を決定する際には「ウマミ派」と「ウマアジ派」で研究班が分裂の危機に陥った。
最終的に実装研所長の「名称はコロリ、ゲロリ等の三文字が一般的」という意見で「ウマミ」に決まったが、
それでも「ドドンパのような三文字でない名称もある」と最後まで抵抗した一派がいたことを記しておく。



終わり

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1 Re: Name:匿名石 2024/07/23-21:46:30 No:00009263[申告]
ウマミ、これ効果強めて強い持続性もあったら公園の群れくらい簡単に全滅させられるのでは?
なかなかの地獄絵図になるが
2 Re: Name:匿名石 2024/07/29-09:46:48 No:00009268[申告]
ウマアジ一択だと思うんデス
3 Re: Name:匿名石 2024/08/17-01:17:35 No:00009285[申告]
>それでも「ドドンパのような三文字でない名称もある」と最後まで抵抗した一派がいたことを記しておく。
あじ派はばかだなぁ
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