タイトル:【観察】 今年も花粉の季節が到来してきました
ファイル:ベビーブーム.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:683 レス数:5
初投稿日時:2023/02/15-22:24:35修正日時:2023/02/15-22:24:35
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「今年の花粉飛散量は例年の8倍から10倍となることでしょう」
「うへぇマジかよ…」
朝の天気予報を見ながら男がため息をついた。
彼は花粉症持ちであり以前から花粉に悩まされてきたのだ。そんな彼にとって今日の予報は悪夢そのものだった。
そんな彼の視線にテレビ横の水槽の中でフードを食べる仔実装が入った。
「…実装石に花粉症ってあるのかな?」
「テ?」
リンガルを通していないため何を言っているのか解らないといった様子で仔実装が首をかしげる。
「…まあいいか」
ふと気になっただけでさして興味もない。
男は何事もなく朝食を再開した……。

数ヵ月後、公園は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
例年を圧倒する花粉によって公園にいるほぼ全ての実装石が妊娠し、出産しようとする個体がトイレや水道などの水場に押し寄せたのだ。
特にトイレの前は激戦区だ。
「どくデスこのアバズレッ!ここはワタシが使うデスゥゥ!」
 「ふざけんじゃねぇデス!ワタシが先に決まってるデスゥ!」
「ママァ!ママァ!起きてテチベェ!?」
「このクソガキワタシを噛みやがったデスゥゥゥ!!」
「ワタシの仔に何をするデシャァァァ!!?」
「ワ、ワタシの仔を踏まないでデスゥゥゥゥゥ!」
「ママー蛆ちゃん出たテチー」
「テッテレー♪」
我先にとトイレに入ろうと乱闘するもの。殴り殺された母親にすがり付いたまま他の成体に潰される仔実装。母親に加勢し、逆に髪を掴まれモーニングスターのように母親の顔面へと叩きつけられる仔実装。
我慢の限界を越え、その場で仔を生む仔実装や生まれた直後の仔を踏み潰される成体。
誰もが真っ赤な両目から血涙を流しながら必死に相手の腹を殴り合う。
目的は同じながら決して相容れない。ここはまさに地上の地獄と言えた……。

しかしトイレの中も地獄である。
個室に辿り着くまでの道は外と変わらず、出産に入ったところで油断は出来ない。
三つある個室のひとつにはなんとマラ実装が隠れていたのだ。
「デヒャヒャヒャヒャ!やっぱり犯すなら妊婦に限るデスゥン♪」
「や、やめるデスゥゥゥゥゥ!」
自身の身の丈ほどもあるマラで成体実装を犯していく。
一突き毎に中の仔実装の骨が砕け、肉が潰れる異音が響き結合部から血が吹き出す。
しかしそれも短い時間だ。
マラ実装の限界はすぐに来た。マラ実装は基本的に早濡なのだ。
「さあワタシの仔を孕むデスゥゥゥゥゥ!」
「デチベッヘェ?!」
雄叫びと同時におびただしい量の白濁液がぶちまけられる。
その圧力は妊婦実装の目玉を飛び出させ、口からハラワタに仔実装や蛆実装達の残骸に糞、そして穴という穴から大量の白濁液をぶちまけた。
体の中身を全て口から吐き出した後、偽石の残骸と思われる破片が流れていく。
「デッ!死んだデス!使えないオナホデスッ!」
八つ当たりとして皮だけになりかろうじて形を留めていた頭蓋骨を踏み潰す。
しかし使い捨てオナホが駄目になろうとどうということはない。なにせ新しいオナホは背後で無数にひしめきあっているのだから……。

「も、もうちょっとデスゥゥゥ!」
隣の個室で妊婦実装が必死に気張っていた。
股からは少しずつ「テッテレー♪」の声と共に子供達が産まれてきている。
だがそれも悠長に構えている暇ではない。
「早くするデシャァァァァァ!!後が詰まってるんデシャァァァ!」
室内へと鬼の形相の妊婦実装が飛び込んでくる。
次に入るための争いを生き延びなんとか侵入してきたのだ。
「デデェ!?ま、待つデスッ!まだ産んでる最中デスッ!」
「遅いデシャァァァ!そんなの待ってられないデシャァァァ!!」
出産中でも容赦しないのが実装石。相手の事情を汲み取るつもりなど欠片もない。
「せ、せめて産み終わるまで待つデスッ!ナメナメは横でするからちゃんと産ませてくれデスゥゥ!」
「そんなに産みたいなら手伝ってやるデジャァァァァ!」
そう言って乱入実装はジャンプし、出産実装の腹の上へと全体重を掛けて着地した。
「デベジャァァァァァァ!!?」
突然重量が掛かった為骨盤が砕け総排泄口が裂けて残りの仔達が飛び出してくる。
ついでに大量の糞が吹き出し産まれたばかりの仔達はたちまち糞の産みに沈んでいった。
腹の中にいた仔は潰れ、外に出た仔は糞の海で溺れ死んだ。
「まったく手間をかけるんじゃないデスゥゥ!ようやくワタシの番デスゥゥゥ!!」
そう言って自分が踏み潰した死体の上に寝転がり出産を初める。
するとまた新たな妊婦実装が飛び込んできた。
「デデェ!?まだ産み初めたばかりデスゥゥゥ!!」
「そんなもん待ってられるかデジャァァァァ!」
このやり取りは既に15回は繰り返された後であった。

最後の個室は静かだった。
扉の立て付けが悪く少ししか開かないため妊婦の体ではなかなか入ってくることが出来ない上に外は殺しあいだ。だが奇跡的にそんな障害を潜り抜けた一匹が出産を行おうとしていた。
更にはいつからいたのか、妊娠していない実装石が先におり、お産に立ち会うと言い出したのだ。
「さあはやく仰向けになるデス」
「デ、デェェ…」
怪訝に思いつつと考えている暇はない。
入ってきた妊婦実装は促されるまま便槽に仰向けになった。
「ヒッヒッフーデス。ヒッヒッフーで産むデス」
「ヒッヒッフー…ヒッヒッフー…」
促されるまま出産を初める。
言われた通りにすると、過去の出産よりも幾分か早く産めそうな感覚があった。
「そうデスその調子デス」
「ヒッヒッフー…ヒッヒッデジャァァァァ!」
だがその途中で妊婦実装はけたたましい悲鳴を上げた。
お産を手伝っていた実装石が太い釘で顔面を突き刺してきたのだ。
「死ね!死ねデスッ!」
「デギャァ!デギィ!デジャァァァ!!」
何度も何度も、容赦なく突き刺す。
「な、なにをするデジャァァァァ!」
「ワタシは子供が産めないんデスッ!なのにお前らと来たらポコポコ産みやがって!絶対に許さないデスッ!生かしておけないデスゥゥゥ!!」
その実装石はペットショップ産まれの元飼いだった。
幼い頃に妊娠できないように体内の一部を焼かれる去勢を受けており子供を産むことを禁じられたのだ。
元々は利口で躾も行き届いていたが仔実装を見る度に心にどす黒いものが貯まっていき危害を加えるようになったので捨てられた。
そんな実装石にとって空前のベビーブームは復讐という名の八つ当たりをする絶好の機会であった。
「さっさと、くたばれデスゥゥゥ!」
「デギャァァァァァァァ!!
とうとう釘は妊婦実装の眉間の中にあった偽石を割り砕き、その命を奪った。
だが復讐はまだ終わらない。
頭に刺さった釘を引き抜くと今度はそれを総排泄口へと突き刺したのだ。
「デヒャヒャヒャヒャヒャ!生まれることも出来ずに親の腹の中で死ぬデスゥゥ!!」
血涙を流しながら何度も何度も突き刺していく。 そして最後には釘を最後まで突き刺すと渾身のボディプレスをかけ、妊婦実装の体は横から破裂した。
「デヒャヒャヒャヒャヒャ!この公園のアバズレは皆殺しデスゥゥゥ!!」
血まみれの仔の残骸を見て爆笑しながら釘を引き抜くとほぼ同じタイミングで新たな獲物が部屋へとやって来た。
「は、はやくどくデスゥ!産まれちゃうデスゥゥ!」
外の喧騒で何が行われていたのか理解していないのか必死に便槽目指して走ってくる。
「赤ちゃんが産まれそうなんデスね?大丈夫デス。ワタシに任せるデス…」
 すると先程までの狂気は鳴りを潜め、親身になっているかのように接しはじめる。
死のお産介助が再び始まった……。

残ったもの達は水場ではなく自らの家、ダンボールハウスの中にいた。
出遅れたために水場を諦めたものやあらかじめこうなることを予測していたもの達だ。
そのうちの一匹は大の字に寝転がった状態で水を張った餌皿を下半身に密着させていた。
仮設的にトイレの状態を再現し出産を行うつもりなのだ。
そもそも実装石が出産を行う際に水場へ行くのは出産直後に仔に纏わりついた粘膜を効率的に除去するためだ。
粘膜は水溶性で唾液でも除去ができる。
しかし乾燥が短時間で行われる上、もし一度でも硬化してしまえば除去することはできず一生を蛆実装として暮らすことになる。
実装石にとって出産の際に水は必須なのだ。
「い、いいデスか?妹が産まれたらちゃんと体を洗ってナメナメするんデスよ…」
「わかったテチッ!ワタシにまかせるテチッ!」
餌皿の上に立つ仔実装に母親が指示をする。
今年の花粉量は尋常ではなかったためどの実装石も平均以上の多胎となっており出産を終えたばかりの母親だけではとても手が回らないと判断したのだ。
仔実装もおっちょこちょいではあるが新たに産まれる妹達のためにやる気充分だ。
「デ、デェェ!デヒィィィ!産まれるデスゥ!」
早速母親がいきむと仔が産まれ初めた。
「スゴいテチッ!ママ、もう少しテチ!」
「デヒィィィ!」
「テッテレー♪」
「やったテチィ!ワタシオネエチャになったテチィ!」
まず一匹目が産まれる。姉となったことに仔実装は有頂天だ。
「は、はやくキレイにするデスゥ!」
「分かったテチ!イモウトチャをキレイキレイするテチッ!」
言うと仔実装は丁寧に体を水で洗い、顔を舐めて粘膜を取り除いていった。
だがそうしている間にも母親は次々と出産する。
仔実装も頑張ってはいるがこれはかなりの重労働だ。
「テ、テチィィお腹すいたテチィィ…」
しかも食事は昨夜からとっていない。
育ち盛りの仔実装にとって食事抜きのままの重労働は拷問といえた。
「が、頑張るデス…妹達が産まれたら、ご飯にするデスゥ」
出産しながらも仔実装に言い含める。
親としても思うことがあったのだろう。
「テェェェェ……」
不満はあったが言うとおりに妹達の世話をする。
ここで責任を放棄しても母親は食事を用意してくれない。その程度の事は仔実装にも理解できていた。
だが体力には限界がある。母親より先に仔実装の体力が尽き掛けていた。
その結果か、仔実装にはだんだんと妹達がごちそうに見えてきた。
「ステーキ、お寿司、コンペイトウ…テチィィィ!!」
そう叫ぶと仔実装は信じられないスピードで動き始めた。
自身の腹の影になっているため何が起きたのかは窺い知れないが母親は妹達のために一層努力を初めたのだろうと考え、一刻もはやく出産を終わらせようと更に強くいきみ初める。
それから暫くしてこの一家のお産は無事終わった……。

「デ、デェェェェ……やっと終わったデス…」
「ママおつかれテチィ!」
疲労困憊といった様子で母親が一息をつく。
「助かったデス。お前は食事にするデス…」
「大丈夫テチィ!ママも頑張ったテチッ!」
重労働の後だというのに仔実装が元気に答えた。
妹達のために努力を惜しまずしっかりと働いた仔に親として誇りに思う。
それと同時に産まれたばかりの家族の顔がみたくなった。
「さ!ママもゴハンにするテチッ!」
そう言って仔実装が差し出したのは頭の半分を齧られた蛆実装だった。
「デ…?その蛆ちゃん何処から来たデス?」
蛆の備蓄などした覚えがない。何処からか迷いこんできたのだろうか?
不思議に思い、同時にダンボールハウスに穴が開いているのか警戒し上体を起こすと信じられない光景が広がっていた。
なんと皿の上の子供達が全滅していたのだ。
殆どの仔はあちこちを齧られ欠損していて、無傷の蛆実装は一匹も動かない。
「デデェェェェェェェ!??」
驚愕しつつも皿の上に転がる無傷の蛆実装を抱き上げるが既に息はない。
見れば粘膜が舐め取られておらずそのまま窒息死しているようだった。
「ど、どういうことデスッ!?説明するデスッ!」
言いながら仔実装に振り返ると、仔は先程の蛆実装を貪り食っていた。
「どうしたテチ?美味しいテチ。ママの蛆ちゃん」
なんと我が子は食欲に負け、あまつさえ仕事を放棄して妹達を食い潰したのだ。
「デ、デ…デジャァァァァ!!!」
そしてその怒りに任せて我が子の首を食いちぎった。

こうした惨劇が繰り広げられた公園だが、無事に出産を終えたものもいた。
比較的早期に産気付いて無事に出産を終えたものや逆に遅くに産んだものたち。特に問題なく自宅で産んだものたちなどだ。
その後も実装石達は妊娠と出産を繰り返し、花粉の飛散量と無関係に増減を繰り返している……。

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1 Re: Name:匿名石 2023/02/16-03:22:30 No:00006810[申告]
出産ラッシュも目出度くない上に死屍累々で笑えるんデス
2 Re: Name:匿名石 2023/02/17-21:48:42 No:00006822[申告]
花粉飛散の時期の公園に行きたくなる
阿鼻叫喚で楽しそうだぁ
3 Re: Name:匿名石 2023/02/18-00:57:53 No:00006831[申告]
仔を産むだけでこのエンターテイメント感w
4 Re: Name:匿名石 2023/02/19-08:00:35 No:00006840[申告]
何をしても地獄なのが笑えるw
5 Re: Name:匿名石 2023/03/04-12:26:13 No:00006887[申告]
勢いがあって面白かったデスゥ
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