タイトル:【虐観察】 実装ちゃんに追放系なろう小説の主人公を演じさせてみた結果1
ファイル:実装ちゃんに追放系なろう小説の主人公を演じさせてみた結果1.txt
作者:特売 総投稿数:39 総ダウンロード数:402 レス数:1
初投稿日時:2023/02/04-17:55:47修正日時:2023/02/05-17:24:44
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実装ちゃんに追放系なろう小説の主人公を演じさせてみた結果1


切っ掛けは些細な事だった
たまたまハマっていた追放系なろう小説にインスピレーションを受け
これを実装石にやらせてみたらどうなるのかなと軽い気持ちで思い立った
ただそれだけだった

だが俺の悪い癖でつい没頭してしまいある程度のシナリオを箇条書きして
それに必要な道具や消耗品をリストアップする
そういう事をあれこれとしていたら一週間が経過していた

「ふぅ…ニートでなかったら致命傷になるところだったぜ」

などと一人でボケをかましながら計画を実行することにした

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まずは活きのいい仔実装の調達からだ

用意した道具は

実装リンガル

集音マイク

ゴミ回収に使うトング

実装除けスプレー

実装シビレ

レジ袋

ゴム手袋

フラッシュライト

これらをリュックに詰め込み夜の公園へと向かった

公園に着くとリンガルに集音マイクとイヤホンを繋いで起動させ

上着のポケットにフラッシュライトと実装シビレを入れ
実装除けスプレーを腰に付けたホルダーに収める
最後にゴム手袋を装着したら準備完了だ

そして公園の植え込みを中心にに探索を始める
集音マイクを辺りのダンボールハウスに向けて会話を拾う
リンガルを通して実装石の家族の会話が流れて来る

多くは糞虫家族なのか聞くに堪えない怒号や罵詈雑言が聞こえるばかりで
早くも心が折れそうになった

(これ程までとはな…果たして理想のターゲットは居るのだろうか)

そんな不安に駆られながら辛抱強く探し一時間が経過した
ふとリンガルに気になる会話が入ってきたのだ

『オマエ達もう夜が遅いデス早く寝るデス…ママーおやすみなさいテチ…
ぷにぷに気持ちいいレフ…』

これは…当たりかも知れない
流行る気持ちを抑えてその会話の元を特定し足音を忍ばせ近づいた

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そこには典型的な実装ハウスがあった
少し頭が回る個体なのかダンボールハウスは
目立たぬように木の枝や落ち葉が積み上げられていた

「賢く愛情深いか…しかも仔の躾も徹底している…
これは今回の計画にはうってつけだな」

まず出入口の位置を確認しその真横の位置から忍び寄り
ダンボールハウスの隙間に実装除けスプレーのノズルを差し込み噴射する
即座に効果が表れ中は大パニックになっている
にも拘らずリンガルに飛び込むのは
家族を心配し呼びかけ避難誘導を試みる親の声と
親の指示に従い姉妹同士声を掛け合って脱出しようとしている会話であった

「…大当たりじゃないか…よし早速始めるとするか」

暫くするとダンボールハウスの蓋を蹴り飛ばして親実装が出てきて
次に仔実装の姉妹が手を繋いでゾロゾロと這い出してきた

噴射した忌避剤の影響で全員咳き込んでいるが
家族の無事を確認すると皆抱き合っていた

俺はその中でも年長と思われる一番大きな仔実装をおもむろに掴み
実装シビレを口に押し込んだ後
レジ袋に入れて袋を固く結んだ

突然の事にあっけに取られていた親仔だったが
事態をやっと理解して俺に向かって威嚇を始めたので
実装除けスプレーの残り全部を噴射してその場を走り去った

仔を攫った場合その臭いをたどって追いかけて来る事もあるのだが
忌避剤の成分で今は鼻がイカレているから追跡は不可能である

こうして俺は計画の第一段階へと進んだ

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アパートの自室に到着後すぐに仔実装が入った袋を風呂場に置き
下着だけになると念のため使い捨てのレインコートを着た
これで万が一糞が付いても服を汚してしまう事が無い

袋の中を確認するとシビレの効果もあってかパンコンもせず
身動き一つしていない
まずはレジ袋に入れたまま着ている服を全て脱がして洗面器に仔実装を置き
後は袋ごとゴミ箱に捨て
偽石サーチャーで位置を探りナイフで切って偽石を取り出す

取り出した偽石は専用のコーティング剤を塗り固まった所で
実装活性剤に漬け込んでおく
これでこの仔実装はありがたくもない仮初の不死となる
あと仔実装をこのまま放置するわけにはいかないので
傷口に活性剤を少し分けて塗るとあっという間に塞がった
効果は抜群である

次に専用の除毛クリームをたっぷりと髪に塗って
暫く放置してお湯で流すと禿裸の完成である

あと念のためトイレに持って行ってホースを口から突っ込んで水を流して
便器に糞を出させた
出すたびに水を流したのだが
この小さな体のどこにこんなにと思うくらいの量の糞を出し
三回ほど繰り返してやっと水しか出なくなるまでになった

糞抜きが終わる頃になってシビレの効果が切れたのか
手の中でイゴイゴと動き出す
テチテチ五月蠅いので再びリンガルで聞くと

『ママの元に返して謝罪と賠償を要求する』だのと
テンプレ的な抗議を繰り返していた

「ああ…いいともママのいる公園に返してやろう…なんならお土産も付けてやろう」

そう言って金平糖が入った小さな袋を前に置いた

『騙されないテチ!これはさっきと同じ毒テチ』

さすが賢い親に育てられただけはある
目の前の金平糖が毒物であると警戒しているのだ

「そんな事はないこれはちゃんとした本物の金平糖だよ」

俺はおもむろに一粒つまんで口に含んだ

「ああ…甘くておいしい…これは極上品だな」

その様子を見た仔実装は毒ではないと判断したのか
慌てて一粒を取り出し舐め始めた

するとテチュ~ン~という鳴き声を上げ一瞬硬直した後
夢中になってそれを舐めだした
おそらく生まれて初めて味わう純粋な甘さに無我夢中になって舐めている

(計画通り…)

その様子を見ながら俺はひたすらニヤついていた

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一時間後何やら勘違いして増長している仔実装を新しいレジ袋に入れ
再び公園へと向かう事にした

何と言うか人間を思い通りに出来るようになったと思い込んでいる様子
その少し前に禿裸にされた事をすっかり忘れての有様である
さぞかし幸せ回路が全開になっているのだろう

元居たダンボールハウスの近くで仔実装を解放し
選別にとさっきの金平糖の入った袋を渡した
小さいとはいえ仔実装ではやや持て余すサイズのようで
両手で抱えるようにしてヨタヨタと歩いて行った
更に生意気にも

『ワタチに付いてこいドレイニンゲン逃げたらウンチ食べさせるテチ』

何てことをほざくのであった

暫く後ろからついて歩いたがと途中で気づかれないように離れ
近くにあった茂みに身を隠す

背負っていたリュックから盗聴器の受信装置を取り出し実装リンガルに接続する
イヤホンを装着し電源を入れて正常に作動しているかチェックする
マイクはさっきダンボールハウスを襲撃した際にどさくさに紛れてセットしておいたのだ
ふむ…感度は良好…問題なしだ

後はポケットから折り畳み式の双眼鏡を出してダンボールハウスにピントを合わせた
街灯のおかげか夜にも拘らずハッキリと見える

さて生き別れとなった親子の感動の再会だ
どんなハートフルな場面を見せてくれるのだろうか
今から楽しみである

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10分が経過した頃仔実装がダンボールハウスに到着した
もうすっかり俺の事なんて忘れて
金平糖をもって家族の元へ戻る事しか考えていない様子だ
後ろを振り向こうとすらしない

一つの事に気を取られると周りが一切見えなくなる
これだから実装脳は…と呆れていると
家族を起こそうと出入り口を叩き始めた
リンガルに実装親子の会話が入ってくる

『誰デスこんな夜中に…虐待派の襲撃からやっと落ち着いて
眠ろうとしていたのにとんだ安眠妨害デス』

親実装は眠そうな顔をして出てきた
実装忌避剤の効果はすっかり切れているのか咳き込む事は無かった

『ママーっ長女テチっ!今ニンゲンの魔の手から逃げてきたテチ』

仔実装は目から涙を流して叫んだ

そして手に持っていた金平糖の袋を放り出し
親実装の元へと駆け寄った

感動の場面が繰り広げられるかと思った次の瞬間であった

ベシッ!

濡れた雑巾を壁に叩きつけるような音と共に
仔実装の体が斜め横に吹っ飛んだ

そのまま思いっきり地面にキスをする形で叩きつけられた

『ママ…一体どうしてテチ…』

突然の理不尽な暴力にショックを隠し切れず
殴られた痛みと動揺からなのか声か震えている

『オマエは誰デスっウチには禿裸のみっともない仔はいないデス』

親実装は歯をむき出して威嚇した

『これはニンゲンにやられたテチ…でもワタチの魅力でアイツはドレイにしたテチ…
そしてお詫びにと金平糖を献上させたテチあの袋の中に入っているテチ…』

仔実装の手が指す方を見た親実装は袋の中身を確認する
一粒手に取り臭いを嗅ぎ少しだけ舐めて唾液を吐く
さすが賢い親だけあって慎重な行動だ

『これはっ間違いなく本物の金平糖デス!でかしたデス』

そして本物だと分かると上機嫌な顔になりいそいそと金平糖の袋を
ダンボールハウスにしまい込んだ

それを見て許されたとおもったのかよろめきながら仔実装が起き上がり
親実装の側に近寄って行った
だが再び容赦なく殴られ蹴り転がされた

『ママ…どうしてテチ…ワタチが嫌いになったテチ?』

二度にわたる親からの仕打ちに呆然としている

『献上した金平糖に免じて命だけは取らないでやるからどこへなりとも行くがよいデス
今度ワタシの事をママと呼んで近づいたら殺すデス』

親実装は威嚇顔で仔実装を睨みつけて言い放った
その背後からもう一体の仔実装が口にてをあてチププとあざ笑っていた

ようやく自分はもう見捨てられたという事が分かった仔実装は
立ち上がると公園の出口を目指してとぼとぼと歩き出した

途中で騒ぎの様子を見物していた近所の同属が自分の姿を見てあざ笑っていたが
もうそんな事すらどうでも良くなっていた

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一部始終を見ていた俺ではあったがこれはある意味予想通りの展開であった
ちよっとは期待していたのだけどな
賢くて愛情深い個体であるならちょっとは違うリアクションを取るかとな

でも禿裸になった仔を殺さないだけ他とは違うという事なのかもな
所詮は野良実装だあれでもまだ情けがある方なんだろう

たが仔実装が生き延びた事で俺はこれからの計画をプランBに変更する事を決めた

そうと決まれば早速実行である
急いで機材を片付けリュックに放り込むと仔実装のあとをついて行った

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仔実装は歩いていた
まだ体に受けた暴行のダメージから癒えてないのだが
悠長な事をしてはいられない夜が明けるまでに
この公園から一刻も早くでなくてはいけないのだ

誰からの庇護も受けていないましてや禿裸の仔など
同属に捕食されるか運が良くて底辺奴隷として一生こき使われるかの二択だけである

『ここから出なくちゃテチ…生き延びて絶体幸せになるテチ…』

やっとの思いで出口に辿り着いたその時であった

背後から近づく気配がしたのだ
振り返るとそこには何時の間にかいなくなっていたニンゲンが立っていたのだ
そして不気味な笑みを浮かべながら言ったのだ

「力が欲しいか?欲しければくれてやるぞ」

その迫力に仔実装は本能的に危険を感じ体が震え出す
だがそのニンゲンの言う力という言葉に決心をする

『ニンゲンさんワタチは力が欲しいテチ…ワタチをあざ笑った奴らに復讐する力が欲しいテチ』

その返答を聞くと

「いいだろうだがその代償は高くつくぞよいな」

『それで強くなるなら何だっていいテチ』

「承知した」

その言葉が聞こえたとたん突然意識が朦朧とし気を失った

そして夜の公園に再び静寂がおとずれた


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1 Re: Name:匿名石 2023/02/05-04:23:39 No:00006751[申告]
愛情もハゲハダカには関係無いドライなのが野良実装なのか…
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