タイトル:【虐】 帰郷での出来事
ファイル:帰郷での出来事.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:950 レス数:10
初投稿日時:2023/01/15-05:54:44修正日時:2023/01/15-05:54:44
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スクの間…間に別のスクを書くんデス。

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「母さん、ちょっと出かけてくるよ」

久々の帰郷。
実家や辺りの景色はあんまり変わっていなかった。
散歩に出かけたのはなんとなくではなく、昔の事を思い出してしまったからだった。

「俺も変わらないんだな…」

色々な事を思い出しながらトボトボ歩く。
…そういや、あそこどうなってるかな。
子供の頃に色んな事から逃避する為に作った秘密基地。
流石に昔の事だ、もう無くなっているかな。

「どうせ時間はあるんだ、行ってみるか」



少し離れた山の中にちょっとした穴が開いていた。
人が一人入れるくらいの穴だ。
そこを見つけて色んな物を持ち込んで、放課後は遊んでいたものだ。

「…まだあったか。」

同じ場所に穴はあった。
だけどトタンの板のようなもので入り口は塞がれていた。
誰かが塞いだのかな?

近づくと何か聞こえる。
蛇でもいるとおっかないので悟られぬようにゆっくりと…。
トタンの板はただ置いているだけだ、そっと開ける…。

「デ」
「あ」

そこには実装石の親子がいた。

「デ、デ、デ、デ…デェェェェェ!!!!」
「うわ!」

急に大声を上げられたのでびっくりしてしまった。

「デェ!デス!デデスゥ!」

そういうと親なのか大きい実装石が小さい子供達を自分の後ろに隠す。

「デジャアアアアアア!!デッジャアアアアアア!!!」
「おいおい、ちょっと待ってくれ…えっと、あった」

今やスマホのアプリになっている実装リンガル。
それを起動する。

「ああ、ごめんよ 別に脅かす気は無かったんだ」
「デ…?ギャクタイハじゃないデス…?」
テェェェ…テチィ…

実装石の後ろで仔実装達が小さく心配そうにこちらを見る。


「いや、昔にここを僕が秘密基地として使っていてね…まさかその後に住んでるとは思わなかったよ」
「…そうなんデス? ここは色々あって家にしてたんデス」


話を聞くと、麓の公園で駆除があり命からがら逃げてきたらしい。
山に入るとたまたまここを見つけて、住処にしているとの事だった。


「ごめんなさいデス…ニンゲンサンの家とは知らず使っていたデス…」

そういう親の後ろで心配そうに固まってこちらを見ている仔実装達。

「だからここは出ていくデス…すみませんでしたデス…」
「ママ、オウチ駄目なんテチ?」
「ここ、暖かったテチィ…お外サムサムだからイヤテチ」

そう言ってすすり泣く仔実装を宥めながら、仔実装に片付ける指示をし
自分も片づけを始めようとする親。

「い、いやちょっと待ってくれ別に出て行けなんて言ってないよ」
「デ…?でもニンゲンサンの家なんじゃないんデス…?」

僕はどうしてここに来たのか経緯を話す。
色々話すと親も仔実装達も目を輝かせた。

「じゃあここ出て行かなくていいんテチィ!?」
「オネエチャ、やったテチ!良かったテチュ!」
「ニンゲンサンありがとうデス!ありがとうございますデス!」

何度も土下座ような事をする親に、後ろをで小躍りをする仔実装達
1.2.3…6匹? ん?あれもっと奥に…。

「急にお邪魔して悪かったね、お詫びにそうだ…」

バックからお菓子を取り出した。
封を破って実装石達に差し出す。

「ママ!嗅いだ事ない甘い良い匂いがするテチ!」
「テッチュ~~ン♪♪ こんなの初めてテチュー」
「デス…いいんデス?」
「ああ、構わないよ」

上げたものはポッキー。

仔実装達は初めて味わうだろう甘味に我先にと飛びつく。

「お前達、みっとも無いデス!」
「はは、いいんだよ、君も食べな」


実装石達はその甘さとクッキー部分の美味さに舌鼓を打ち、耳を上下に動かし喜んでいる。

「…その後ろの子にもあげていいかい?」
「デ?」

僕にはその後ろにいる子が気になった。
先ほどからチラチラこちらを見ながら蛆実装の世話をしている。

「…その子は怪我をしてるからいいんデス」
「いやいや、怪我をしてるなら猶更体力が必要だろ? ほら」

そう言って僕はそのせっせと世話をする仔実装に何本かポッキーを差し出す。

「…ワタシは大丈夫テチ…オネエチャ達にあげて欲しいテチ」
「何言ってるんだ、怪我をしてるんだろ、ほら」

確かに薄暗くて良く見えなかったが、目が慣れてくるとその子があちらこちらに傷を負い
服も破かれ余り着ていない状態と言っても良かった。
僕は食べやすいように、ポッキーを少し折り一口サイズにして食べさせてあげる。

「ほら…どうだい?」
「…美味しいテッチューーン、ニンゲンサン優しいテチィ…」
「オネエチャ、うらやましいレフ!ウジちゃんもほしいレフ!」

世話をしているだろう蛆の方にも欠片をあげる。

「蛆ちゃん、美味しいレチ?」
「おいしいレフ!こんなのはじめてたべたレフウ!」

ピュッピュッと糞を漏らしながら感激する蛆。
何か視線を感じて後ろを向くと手を止めこちらを見ている親子がいた。

「ああ、ごめんよ」

そういうと僕は入り口の方に引っ込む。

「いいんデスぅ、それよりニンゲンサンお礼にこの子達の歌や踊りも見て行って欲しいデス!」
「「「テチ!今まで教えてもらった歌や踊り頑張るテチュ!」」」
「すごいね、そんな事も出来るんだ。」

そういうと仔実装達は並び、準備を始める。

テッス~ン♪ テッチュ~ン♪ テチテチテッチ~ン♪ テッチュン♪テッチュン♪
※ステーキ、お寿司美味しいものは大好きテッチューン♪
 ずっと遊んで幸せに暮らすテッチ~ン♪

なんだかすっごく幸せボケしたような歌だった。
…果たして浦島太郎もこんな気分だったんだろうか。
そんな事を思っていると仔実装達の自慢の歌と踊りが終わる。
(子供のお芝居よりアレだったが…)

「いや、すごいねこんな事も出来るんだね」

そう言って拍手を送ると親と仔実装達は目を輝かせ喜んだ。

「お前達良かったデスー!ニンゲンサンに褒められたデス!」
「ママやったテチュ!」
「ニンゲンサン、メロメロテチュー♪」

…いやメロメロかどうかは分からないが。

「あれそういえば…君は”飼い”じゃないのか?」

首に首輪が巻いてあるのに気づいた。

「これは…私は捨てられたんデス… 公園での生活は大変だったデス…
 この子達はその時に産んで頑張って育てたんデス…」
「そうだったのか…」

話をし終えると、仔実装達がママーと一斉に抱きついた。
薄汚れ、血の跡も見える。
きっと苦労したんだろう…

ふと気づくと、少し外が暗くなってきているのに気づいた。

「そろそろ帰るよ」
「もう帰っちゃうテチ?」
「ニンゲンサンもっと遊んで欲しいテチィ」
「コラ!そんな事言う子は糞蟲デス!ニンゲンサンを困らせては駄目デス!」

叱りつける親を宥めて、僕は手振り家を出ようとする。
その時奥にいた怪我をしたというあの子と目があった。
手を振ると嬉しそうに手を振り返してくれた。

「また明日くるよ」

そういうと嬉しそうに家族総出で外までお見送りをしてくれた。
後ろを向くとまだ皆手を振って別れを惜しんでくれている。
それは姿が見えなくなるまで続いた。




次の日

僕はまた同じくらいの昼過ぎくらいに実装石親子の家に向かう。
途中のコンビニで買ったご飯やおもちゃも一緒にだ。
家の入り口には家族総出で待っている実装石達。

「ニンゲンサン今日は何して遊ぶテチィ?」
「遊んでテチ!遊んでテチ!」

僕の足元で飛び跳ねる仔実装達。
その時一匹の仔実装が、僕の靴に糞をつけてきた。

「テッチュ~~ン♪♪」
「デデデデ!!!何するデス!」

親がその子をの頭を叩く。
そうしてこちらを上目遣いで見てきた。

「ごごご…ごめんなさいデス…この子は興奮するとウンチで遊んじゃうデス…」
「テェェ…ごめんなさいテチ…」

「はは、興奮してやっちゃったんだろ? じゃあいいよ
 でも次はきをつけてね さぁ、お土産をあげるよ」

それを見て狂喜乱舞と言ったくらいの声をあげる親子。
見た事も無いお菓子やおもちゃがあるので当たり前だろう。
僕が袋を開けて、まだかまだかと待ち受ける親子のもっと後ろに昨日のあの子が目についた。

…?怪我増えてないか?

「なぁ、あの子怪我増えてない?それになんだか昨日より汚れているような…」

何か怪我以外に糞の後のような…服も昨日より無くなって…。

「ニ、ニンゲンサン!あの子昨日ニンゲンサンを追って他の野良、そう野良に襲われたんデス!」
「え!?なんだって!」
「そ、そうテチィ、他の大きいオバサン達怖かったテチィ…」

そう聞くと僕はその子に近づく。

「…大丈夫かい? 酷いな…」
「… …大丈夫テチ…慣れてるテチ…」
「慣れてるって…襲われたんだろ?」

近くでよく見ると傷が痛々しい。
ここでもまだそんなのが出るのか…。
僕はコンビニに売っていた実装石用の治療液を取り出す。

「ちょっと痛いけど、我慢してね…」

そう言って傷に液を塗る。
テェェ!テチィィ…
傷のあるところに塗り込み、簡易に包帯もする。

「これでヨシだ、痛くしてごめんよ」
「…ニンゲンサン、ありがとうテチュ、優しいテチ…まるで…」

そう言おうとする前に親が大声を出す。
「デッス!!ニンゲンサン!それよりもまた新しい歌や踊りを教えたから是非見て欲しいデス!!」
「「「「テッチューーーン♪♪♪」」」」

そう言われ後ろを向くと口の周りをお菓子の食べかすだらけにした仔実装達がまたもや並んでいた


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「じゃあまた明日来るよ」
「ありがとうデス!…ニンゲンサン、実はお願いがあるデス…」
「ん?何?」
「あ…あのデス…私達、ニンゲンサンが好きになったデス、だから飼って欲しいデス…」
「テッチュウ…ニンゲンサン優しいテチ、お願いテチ…」

…そうだな。

「…いいよ、明日またここであったらその時は…」
「デス!本当デス!?」
「やったテチィ!ママ!ワタチ達”飼い”になれるテチ!」
「その前に、よっと」
「デ?」

僕は親の首葉をもう一度見た。
…ミドリ…か

「じゃあね、ミドリまた明日、同じ時間に来るよ」
「ニンゲンサン待ってるデス!」

そういうと僕は昨日と同じように穴の奥にいた子に手を振る。
弱弱しく手を振り返してくれた。
それから家族総出で昨日と同じようにお見送りをしてくれる。




また次の日。
僕は同じようにコンビニに向かう。
確認ついでに買い物をする。

そして約束より早い時間にあの基地へと向かう。


基地へは静かに近づく。
そしてイヤホンをしアプリをいつものように起動する。
きっちり基地にいるだろう親子の声が聞こえてくる。

「… …ンゲン、上手く騙されてくれたデスゥ」
「ママ!ワタチ達、”エンギハ”テチ?」
「そうデス!私に似て美しく演技の出来る娘達デスゥ!」

基地の横へと気づかれぬよう立つと笑い声も聞こえてきた。

「公園を追い出されてからどうなるかと思ったけど上手くいったデスゥ」
「これでワタチ達今日から夢の”飼い”テチィ♪」

「あのバカニンゲンはすでにドレイテチ!うまくウンコを擦り付けてやったテチ♪」
「お前もうまくやったデス♪ デププププ…」

なるほど、糞を擦り付けるのはそういえばそういう意味あったな…。
……だからか。

「テプププ、お前もあのドレイニンゲンに少し好かれたからっていい気になるなテチ!」
「デチ!痛いテチ…オネエチャもう止めてテチ…」
「本当テチ!お前はとっくの昔にドレイテチ!みのほどわきまえるテチ!」
「ドレイニンゲンに色々もらってもったいないテチュ、こんなのこうしてやるテチ」
「やめてテチ!やめてテチィ!!」

「お前達ほどほどにするデス、あの奴隷がくる前にそいつなんとかするデス」
「テェェェ…嫌テチィ…今までずっと言う事聞いてたテチィ」
「うるさいデス!奴隷が口挟むなデス! お前は所詮、あの馬鹿な”飼い”の娘デスゥ~♪」
「…ママの事悪くいうの止めてテチィ…」
「うるさいテチ!ママに口出しするなテチュ!」
「テジ!テチュ…」

「デッピャッピャッピャ!お前は”リヨウカチ”があったから生かしてきたけどもういいデス~
 もうドレイニンゲン捕まえたから用無しデッス~ン♪」
「ママ、こいつどうするテチ?」
「そんなの決まってるデス~♪ こいつのアホママと糞餓鬼と一緒で美味しくいただくデス~♪」
「テェェ…止めてテチィ…死にたくないテチ…」

バッ!!!

そこまで聞いて僕は扉を蹴り飛ばした。

「デ」
「「「「「テ」」」」」」

あの怪我だらけの仔実装を取り囲むようにしていた親子が一斉にこちらを向く。
目を大きく丸くして。

一瞬の間。

「デデデデデデデデデ…ニンゲンサン、きょ、今日は早いデスゥ!こんにちはデス!」
「「「「「「テテ…テッチュウーン♪」」」」」」

目が泳いでいるのがすぐに分かる、分かり易過ぎる。

「お前ら、僕に嘘をついたな」
「デ!? …嘘なんかついて無いデス!本当デスゥ!」
「そ、そうテチ!ワタチタチはケッペキのオトナシイ子テッチュ~ン♪」

汗をダラダラと書いているのも分かる。
真ん中にいるあの仔実装を見る。
昨日より怪我が増えている、巻いてやった包帯が糞に塗れている。
… … 昔の嫌な思い出が一気に蘇ってきた。

「言いたい事はそれだけか」
「デ!わ、私達はなにもしてないデス!可愛い美しい親子デスゥン♪」

「じゃあ”ミドリ”聞いてやる お前の首輪はなんだ?」
「デ…?」

僕は首輪を指差す。
”ミドリ”が首輪を持ち上げ首を傾げる。

「こ、これは、ご主人様にもらった大事な…」
「嘘をつけ、そこに書いてある電話番号と認証番号だ」
「…デ…?」
「僕は見たぞ、コンビニにな 少し前に貼られたであろう本当の”ミドリ”を探す貼り紙だ」
「そもそも、ここらで野良が襲ってくるなんておかしいと思ったんだ」

”ミドリ”が驚きの顔でこちらを見る。
コンビニにあった名前と貼ってあったペットを探す貼り紙。

「お前言ったな?”馬鹿な飼い”と、その子の本当のママだな? お前食って首輪も奪ったな?」
「デ…デデデデ…」

実装石が震えだして涙を浮かべる。

「お前達!逃げるデス!」

その声にわっと逃げ出そうとする親子 …だが。

「おっと」

ガッシャン!

「デェェエ!?」
「テチィ!?」
「ママ!逃げれないテチ!」
「お前達忘れてないか?ここは元でも、僕の秘密基地だぞ?」

僕は持ってきていたライトに明かりをつけて上の明かり置きに置いた。
秘密基地は当時のままだったんだ、緊急用に上にあるシャッター(これも拾ってきたトタンだが)を下せるようになっている。

「退避用だったのが、役に立つとはね…」

そう言って僕は苦笑する。
泣き叫びながら穴の中を逃げ惑う仔実装達。
どうすればいいか分からないと言った表情の親。

「さて、糞蟲」
「デ…デェェ…」
「僕はお前に嘘をついた事を謝ろう」
「デ…デス…♪」

親の顔が一瞬笑顔になる。
この状況が嘘をついて遊んでるとでも思ったのか。

「ぼくもギャクタイハなんだ」

親も子も凍りつき、そして同時にパンコンした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さて、この子は僕がもらおうか」

入り口に持ってきた簡易のイスを立て座る。
そして傷ついた仔実装の包帯を剥がしながら糞蟲親子を睨む。

「デェェェ…許してくださいデス…」
「テチィィ…ワタチ達は悪くないテチィ…」

勝手な言い分を広げる糞蟲共。
こいつらにやる事は決まっている。

「おい糞蟲の親」
「は…はいデス…」
「この子の姉妹は何匹いた」

僕は膝の上で包帯を巻き直している仔実装に目を下す。

「わ、私の子供達と同じデス…6匹デス…」
「そうか、じゃあ長女、前に出ろ」
「テェェ…ママ…助けてテチィ…」

怖がる長女を押し出す糞蟲。
泣きながら糞を漏らし、無理やり僕の前に立たされる。
気分はまるで死刑執行台だろう。

「おい、まずミドリの子供、最初はどう処分した」

沈黙…。
僕は持ってきていたもう使わないだろうと思っていたものを出す。

ズン!

「デェ…!!!!」
「「「「「「テェェェェェ!!!」」」」」」

またも泣き出しその場で糞を漏らす。
公園育ちなら分かるだろう、虐待派の象徴とも言えるバールだ。

「デ…た、食べたデスゥ…」
「そうか、食べたか、分かった」

バールで長女を持ち上げ糞蟲の前に差し出す。

「じゃあ同じ事をしろ」
「デ、ス… デェェェ!?」

糞蟲の前に長女を近づける。

「で、出来ないデスゥ!長女は頭が良くて賢くて…」
「出来ないならお前を殺すがいいか」

またも沈黙。

「ママー!止めてテチ!助けてテチ!ドレイニンゲンなんてぶっ飛ばすテチィ!」

糞を垂れ流しながら泣き喚く長女。
糞蟲が決心したように…。

「テヂィィィ!!!痛いテヂィィ!!止めるテチ!このバカァァァア!!!」

泣き叫ぶ長女に、泣きながら下半身を食べていく糞蟲。
暴れながら口の中に入っていくが、その内パキンと音がして動かなくなる。
その光景に他の仔実装達は恐怖し、糞をこんもりと出し、その場で泣き叫ぶ。
糞蟲は涙を浮かべ、食べ辛そうに何度も咀嚼し飲み込んだ。

「た、食べたデス…もう許して欲しいデスゥ…」
「何を言っている」

バールで親の頬を叩く。

「デベ!」
「お前は”ミドリ”が許しを乞うても止めなかっただろう?」

頬を抑えながら震える糞蟲。
その糞蟲にバールを向ける。

「さぁ次だ、次はどうした」
「…次は踏みつぶしたデス…」

それを聞いて次は糞蟲の次女を、バールで持ち上げる。
バールの先端で、服を中を引っかけられ空中で暴れる次女。

「止めてテチュ!死にたく無いテチ!死にたくないテチィィィ!!!!」

一通り叫んだ次女を親の足元に落とす。

「テジャ!」
「さぁ同じようにしろ」
「デ…デェェェ…」

糞蟲が許して欲しいと言わんばかりにこちらを顔を向けるが、僕の顔を見るなりまた糞を漏らす。
じっと見つめ、決心したように次女を踏む。

「次女ちゃん、ごめんデスゥ…」
「ママー!嫌テチィ!!!!まだ死にたくないテチィ!!」

親が少しずつ力を込める。
潰れる音と次女の泣き叫ぶ声が基地に広がる。
他の仔実装達は聞きたくないとばかりに耳を塞いで縮こまっている。
その内—

テジュ!

小さく破裂音がして次女の声が聞こえなくなる。
糞蟲はオロローンと泣き叫ぶ。
長女の時よりも形が残っているから、確認出来る為余計に恐ろしいか。
泣いている糞蟲の腹をバールで突く。

「デゲ! デブ!デボ!デボェ…」
「休んでる暇は無いぞ、次だ」

吐瀉物を吐き出す糞蟲の後ろ、分かりやすく逃げようとしてる奴がいる。
これが3女だろう。
バールで同じように引っかけ捕まえる。
空中で暴れて糞を落としながら叫ぶ3女

「そもそもこの狭い穴の中、逃げ場所なんか無いぞ」
「止めるテチィー!まだワタチ全然幸せになってないテッチューン!離すテチィ!!」
「…そういえばお前、僕に糞をつけた奴だな」
「テ!テテテテテ…」

ガクガクと震えだす3女。

「気が変わった、お前は僕が殺す」
「テェ!?テェェエ!助けてテチ!助けてテチィ!!」

3女の顔が一気に恐怖に染まる。
糞蟲の方を見て、3女が騒ぐ。
クソニンゲンを倒せ、早く私を助けろと。

「デスゥゥ…ニンゲンサンお願いデスゥ、助けてくださいデスゥ…」
「それは出来ないな、僕は虐待派だからな」

土下座する糞蟲の頭を踏む。
そして足で糞蟲の顔をあげる

「よく見ておきな、こいつの死に様を」
「死にたくないテチューー!助けて、助けて!助けろテチューーー!!!」

血涙を流し暴れる3女。
しかし親は見て涙を流すだけで動けなかった。

僕は、3女の右腕を千切る。
大きくビクンとして、泣き叫ぶ。
次に左腕、次に右足、最後に左足。

「ジャアアアアアアアアアアアアアア!!!テジイイイイイイイイイイ!!!!」

同じように響き渡る大絶叫、いい鳴き声じゃないか。
そしてじわり、じわりと3女を捻る。

「さぁ次は首だな、何か言い残すことはあるか?」
「テベ…テェ…テヂ…、ご、ごめ、んなさぃテチュ… お願い…テチ…死に…たくな…ぃテチュ…」
「そうか」

テビュ

首を回して千切ると血を吐き出し動かなくなる。
その首を体を掻き集め糞蟲が、すすり泣いている。

「糞蟲、これが因果応報と言う奴だな お前達には難しくてよく分からんだろうが」
「デェェェェン!デェェェェン!長女ォォ!次女ォォ!3女ォォォ!!!」
「さぁ次だ」

仔実装達の方を向くとびくりとする。
もうすでに腰が抜けて皆逃げれないのだろう。
先ほどよりは奥にいるがガクガクと震え、こちらを見る者もいれば蹲って下を向いている者もいる。

「糞蟲、残り3匹だ 次はどうやって殺した」
「デ…デェェ…、デスゥ…く、糞を…」
「糞をなんだ、早く言え」

バールで頭を小突く。
ブルブルと震えながら糞蟲が喋る。

「2匹はく、糞を食わせて…殺ししし…した…デデデズゥ…」

もう震えて歯の根も合わなくなってきたか。
まぁそんな事はどうでもいい。

「よし糞蟲、やれ」

糞蟲がこちらに目を向けるが、それを突き返すように睨む。
そして震えながらゆっくり糞蟲は立ち上がり…。

「止めるテチィ!可愛いワタチを!止めるテチィ!!」
「ママ!止めてテチュ!まだ死にたくないテチ!!」

ゆっくりと無言で2匹に向かう糞蟲。
すでに腰が抜けている仔実装は腕を使い後ろをズリズリと動くしか出来ない。
…きっとあれが4女と5女なのだろう。

未だ泣き叫ぶ4女をまず押さえつける。

「テェェェェン!テェェエン!やめてテチューー!ウンチ食べたくないテチィィ!!」

4女を押さえながら糞蟲がパンツを下す。
そして自分でパンコンしていた中身を4女の口にゆっくり入れる。

「デジュ! モベ!ジュ!ジ!」

泣きながら、ゆっくりと、時間を延ばすかのように口に入れていく糞蟲。
次は自分の番と分かっている5女もその様子に目が離せないのか、後ずさりで逃げながら見つめていた。
ゆっくりとゆっくりと、まるで咀嚼したご飯を食べさせるように…

そのうち4女は窒息したのか動かなくなった。
それを確認すると糞蟲が立ち上がる。
5女を見やり、そしてこちらを見た。
服がぐしょぐしょになるぐらいに血の涙を流している。
きっともう許して欲しいと…そういう顔でこちらを見ていた。

「早くしろ」
「…デ…ス…」

小さく一声上げると、5女にゆっくりと近づく。

「テェェェン!来ないでテチィ!来ないでテチ!来るな来るな来るなテチュウウ!!!」

必死の叫びも空しく捕まる5女。
手足をバタつかせるが、抵抗空しく—

「ジュベ!」

糞蟲はパンツの中身を口に入れる。
少しずつ、少しずつ、少しずつ。
最後の別れを惜しんでるようにも見える。

その内暴れていた5女も石の擦れたような音がした瞬間に動かなくなる。
そしてゆっくり糞蟲が立ち上がり…。


「デェェェン!デェェェン!もう嫌デスゥゥ!可愛い子供を殺したくないデスゥ!!!」

崩れ落ちて泣いた。
6女もそれを見て同じように泣く。

「…もう一度言う、お前はこの子の親を許したか?子供を許したのか?」
「デェェェ!そんな事言われてもデスゥゥ!オロローーン!オロローーン!」

相変わらず笑ってしまう泣き声だ。
…そうだな。

「よし分かった、じゃあその6女はこの場では生かしてやろう」
「…デ!本当デス!」
「テチュ!テチューン♪」

分かりやすい奴らだ。
6女をバールで引っかける。

「デ!6女!殺さないんじゃないデス!?」
「テェェェエ!ママー!ママー!!!」

僕は持ってきていたお土産用だった実装フードの瓶の中身をぶちまける。

「デ…デェ…?」

そして瓶の中に6女入れ、蓋に空気を入れる為にバールで穴を作る。

「テェェ!ご飯テチ!美味しいテチューン♪」

瓶の中に残っているフードを食べ、上機嫌になる6女。
先ほどまで姉妹が殺されてきたのにいい気なものだ。
まぁ、それが最後の晩餐だ、精々楽しむがいい。

「じゃ…じゃあこれで終わりデスゥ…?」
「そうだ」
「!、ありがとうございますデスゥ…!」
「何を言ってる?」
「デ?」

僕はバールを糞蟲の顔の前に突き出す。

「まだお前が残っているだろ?」
「デ…デェエ…デェェェエエエエエエ!!!」

瓶の中でフードに夢中になる6女置いて、糞蟲に近づく。

「まず服を脱げ」
「デス!?デッス~ン♪」

バールで顔を突く。
声を上げ、後ろに転がる糞蟲。

「気持ち悪い想像をするな、早くしろ」
「デベベベベ…デズゥ…」

自分の服を脱ぐのが嫌なのか、もぞもぞとするだけでなのでバールで腹を突いた。

「早くしろ、…お前よく見たらそれお前の服では無いな」
「…はいデス… ”ミドリ”の服デス…」

薄汚れてて気にしなかったがよく見れば通常の服とデザインが違う。
…服まで奪っていたか、もしかすると他の仔実装もそうだったのか。

服を脱ぎ終わった糞蟲を正座させる。
再度バールで右頬を殴る。

「デベ!デデデデデ…」
「痛がってる暇は無いぞ、次は自分で髪を抜け、全部だ」
「デェ!?!?」

驚く糞蟲。
まぁ大切にしているだろう髪だ、当たり前か。
下を向き、崩れ落ち。

「こ、これは大事なものデス…む、無理デズゥ…」

再度涙声になる糞蟲。

「やっぱり糞蟲だな、子供より髪が大事か」
「…同じくらいデスゥウゥ!!お前が!お前が殺したんデスゥ!!!!」
「そうか、だからどうした?」
「デェェェェェェェエエエエエエエスウウウウウウウウウウ!!!」

糞蟲がこちらに走り向かってきた。
その手には何か持っていた、だが。

ガッ
「デズ!?」

バールで弾く。
手に持っていたのは錆びた釘だった。

「まぁ追い詰められた糞蟲は大体いつも同じパターンだ」
「デ…デデ…ママのママから引き継がれた我が家の宝刀が…デェェェエ…」

そんな錆びたものが宝なものか。
奥の手を防がれ呆気に取られているうちに宝刀とやらを糞蟲の頭にバールで打ち込む。

「デジョ!デジィ…デズズ…」

痛みでゆらりと立ち上がる。
頭から血を流し、先ほどからバールで殴られているのでボコボコである。

「早くしろ」
「デス…デェ…デス…!デズウウウウウウウウ!!!」

大きく叫ぶと前髪に手をかけ


「デジャァァァァァァ!!!!」

一気に髪を引き抜いた。

「次は後ろだ」
「デス!? … … … デェェェェ!!!!」

目を瞑り後ろの髪も引き抜く。
ハァハァと息遣いも荒く、その場に立ち尽くす糞蟲。

「よし、いいだろう」
「じゃ…じゃあもう許してくれるデス…?」

輝きが戻り始めた糞蟲の顔を

ブンッ
デベ!

バールで再び絶望へと落とす。

「…許してデスゥ…ごめんばざいデズゥ…もうごんなごどじないデズゥ…」

身を震わせ再度土下座をしながら許しを乞うてくるが、もう決まっているのだ。

「駄目だ、お前の処刑はもう決定事項だ」
「デデデデデ…デェェェデズウウウウ………」

糞蟲の首に縄を巻き、バールで殴りつける。
また叩きつけられる糞蟲。
そんな事をしていたら、あの仔実装が目を覚ます。

「テ…テェ?ニン…ゲンサンテチ…?」
「起きたか、おはよう体は大丈夫か?」

そう言われ自分の体を動かしながら見る仔実装。

「まだ痛いけど大丈夫テチ!ニンゲンサンが塗ってくれたお薬はすごいテチ!」
「そうか、良かった、お前あいつに奴隷で捕まってたんだろう?」

僕がそういうと仔実装が穴をキョロキョロ見て、最後にあの糞蟲を見る。

「…?テチ…?怖いオネエチャ達いないテチ…?」
「もう大丈夫だ、僕が怖いお姉ちゃん達はいないいないしといたよ」

そう伝えると仔実装はこちらを見て涙を浮かべる。

「…本当テチ?もうイタイイタイされないテチ?ウンチ食べさせられないテチ…?」
「ああ、本当だ もう安心しな」

仔実装は涙を浮かべて僕の体に飛び込み泣き出した。

「テェェェン!テェェェン!怖かったテチ!怖かったテチィ!!」

仔実装が言うには
散歩をしていたらママが捕まり、他の姉妹が人質に取られ
服を取られ、髪を抜かれ暴行されママが殺され
他の姉妹も奴隷にされ殺され、自分が最後の一人だったと言う。

「…ニンゲンサン、助けて欲しいテチ…」
「ん?なんだ、もう助かったんじゃ…」
「あそこテチュ…ワタチの最後のイモウトチャのウジちゃんがいるんテチュ…」

奥を指差すので見ると…こいつらの糞穴だろう。

「おい、糞蟲」
「!は、ハイデス!」
「早くこの子の妹を取ってこい、あとお前の抜けた毛でしっかり糞を拭け」

言われるがまま糞蟲が急いで糞穴に手を突っ込み…そして。

「こ、これデスゥ…」
「レフ?オネエチャ!やっと出れたレフ!」
「イモウトチャ!良かったテチ!」

泣きながら抱き合い久々の対面を喜ぶ2匹。
蛆実装も姉妹が1匹ずつお世話をしながら持っていたらしい、こいつらが非常食用にでも取っておいたのだろう。

「ニンゲンサンはカミサマみたいテチュ!ありがとうテチィ…」
「レフ…ウジチャ、早くプニプニして欲しいレフ…」

感動の再会を喜ぶ2匹から、糞蟲へと目をやる。

「そうだな…糞蟲」

下を向いて、体を震わせまた糞を漏らす。

「考えが変わった、お前達は公園に返す」
「デ!?そ、それだけは嫌デス!助けてデス!」
「さぁ行くぞ」

嫌がる糞蟲の縄を引っ張り、瓶の中でフードを堪能している6女をバックの中に入れる。
そして助けた仔実装達を手に乗せ、公園に向かう。


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公園に着くと実装石達が多くいる。
僕はキョロキョロと見渡し…アプリを通じて。

「すまないが、ここのリーダーはいるか?」

そう叫ぶと、実装石達が一斉にこちらを向く。
そして、一匹の実装石がこちらに歩いてきた。

「私がここのまとめ役デス、ニンゲンサンどうしたデス?」
「ああ、君か…こいつ知らないか?」
「デデ!!こいつ!!何処にいやがったデス!!!」

実は僕の実家の方では、すでにほとんどの実装石があまり野良に近くない状態になっていた。
公園に一角にある小屋のような建物に住んでいる。

一時期激増した糞蟲を、また一方で人間と共存しようとしていたコミュニティを作った野良が協力したのだ。
おかげで糞蟲はいなくなったと言って良いほど駆逐され、残った共存しようとした野良達は
掃除や農作業等を手伝い、この地域に住む…いわば地域実装と呼ぶようなものになった。
住人の手伝いをしながら、食事をもらい住処を得たのである。

だからこのような糞蟲が出る事は無いと言っていいほどだ。
その為安心して飼いになった実装石も散歩出来るのだが…。

「こいつら都会から来たとか言ってちょっかい出してきた糞蟲どもデス!
 ニンゲンサンよく見つけてくれたデス、ありがとうございますデス」
「いやいやいいんだ、それよりこいつら”飼い”に手を出したんだ」
「デ…デェェェ!?」

滅多にないがたまに都会から来て捨てられたり、忘れられたりで野良になるのもいる。
それでもここまでの糞蟲は滅多にないが…都会と同じような野良はここでは淘汰される。
そしてこのコミュニティの最大のタブーは人間持ち物や”飼い”に手を出す事だ。

「だから、こいつの処分は後は頼む」
「…分かったデス、こういう糞蟲には死にたいと思える程の罰がいいデス」
「デェェェ…!助けてデス!許してデズゥゥゥ…」

分かって手を出して、公園では無く山に逃げたのだろう。
だからこのコミュニティはそんな糞蟲を許しはしない。
許してしまったら、この共存生活は崩れてしまうのだから。

「あと、こいつもだ」

僕はバックの中から瓶を出しフードを堪能し、恍惚表情で糞を垂れ流しながら眠る6女を渡す。

「見ただけで分かるデス…あいつの娘デス…」
「こいつも悪いが頼まれてくれるか」
「当たり前デス! ”飼い”の子やニンゲンサン達に迷惑かけた大馬鹿野郎デス!
 こいつはこのビンのまま、穴掘ってトイレにしてやるデスゥ!」

瓶と糞蟲を引っ張り建物に向かう実装石達。

「オラ、早く歩くデス!」
「ゆ、許してデズゥゥゥ!お願いしますデスゥゥ…!」

他の実装石達に連れられて行く糞蟲親子。
あいつの行く末は、24時間寝ずに働かされる奴隷か、それともストレス解消用のおもちゃになるか…。

「私達も消えたあいつらを探していたデス、助かりましたデス!感謝デス!」

お辞儀をして群れと一緒に向かうリーダー実装石。

「本当に今でも信じられん光景だな…」

そんな事を考えていると、仔実装達が話しかけてくる。

「ニンゲンサン…これからワタチ達どうなるテチ…?」
「ああ、そうだね、それは…」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


休日も終わり、僕は帰りの新幹線の中にいる。
あの後、”ミドリ”を探していた家へと仔実装達を返しにいったのだが…

すでに貼り紙をした人達は家を引き払っており、何処に行ったか分からなくなっていた。
貼り紙はコンビニの剥がし忘れだろうか…見つからないミドリ親子を思い出すのが辛かったのだろうか。
窓の外の風景を見ながら、そんな事を考える。

「イモウトチャ!見てみるテチ!すっごく早いテチュ!」
「すごいレフー!ウジちゃんコウフンしちゃうレッフ!」

結局この2匹は僕と一緒に生活することになった。
…あの時あの光景を見て怒りを覚えたのは、昔僕もイジメにあっていたからだった。
あの時この子を囲んだ光景は、嫌な出来事で全て思い出させる程だった。
だかしかし虐待派というのは、いささか大げさだっただろうか。
あの地域では一時期糞蟲を狩るのに皆必死だったから、ある意味全員が虐待派でもあるんだが。

「ニンゲンサン見てテチ!すっごく早いテチ!」

傷も大分治り、新しい服も買ってあげ2匹を持ち運べるように入れた虫カゴの中で大騒ぎだ。
きっと寂しかった一人暮らしも騒がしくなるんだろう…そう思って思わず笑顔になる僕だった。





















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「デベ!デジ!デギャァァァ!」
糞蟲の絶叫を上げる。

「まだデェース! ニンゲンサン達にも迷惑かけたお前はずっとこうなるデス!」

実装石が声を上げる。
糞蟲の末路は、糞蟲が反乱を起こした際に対抗するための訓練役(サンドバック)である。
しかし偽石は取られ死にたくても死ねないだろう。

「ご、ごめんばざいデズゥゥ…、ゆるじデギャ!」
「どんどん行くデスー! 次デス!」

磔にされ、棒であらゆる個所を突かれる糞蟲。



「テチャアアアアアアアア!!!!、やめてテチ!もうウンチ食べたくないテチューーーーー!!」
「お前は偉いデス~、きちんという事守ってウンチ出来るデスゥ~」
「ワタチちゃんと出来たテチ!もっともっと頑張るテチ!」

仔実装用の躾トイレ用になっている6女。
もう何日も他の実装石の糞しか食べていない。
食べなければ窒息してしまうし、餌も無い。
こちらもまた石を抜かれ死ぬ事も出来ないだろう。

「いう事聞かないと、ああなっちゃうデス」
「…それはイヤテチ…怖いテチ…」
「大丈夫デス、お前は賢い子デス、ママと皆やニンゲンサンの言う事を良く聞くんデス~」

「助けてテチィィィィーーーー!ママーーーー!!!ママーーーーー!!!」

埋められた瓶から6女の叫びが響く。
この親子はコミュニティを脅かすタブー破りなのだから、一生自分達のやったように奴隷になっていくだろう。







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1 Re: Name:匿名石 2023/01/15-07:39:28 No:00006701[申告]
勧善懲悪感動したデス
2 Re: Name:匿名石 2023/01/15-08:31:13 No:00006702[申告]
天網恢々疎にして漏らさず!良い話でした
3 Re: Name:匿名石 2023/01/15-16:14:56 No:00006703[申告]
助けた2匹は自宅で虐待しないの?
4 Re: Name:匿名石 2023/01/15-22:01:03 No:00006704[申告]
インガオホー!!
すっきり系で読後さわやか!
5 Re: Name:匿名石 2023/01/15-23:46:18 No:00006705[申告]
感動したデス
6 Re: Name:匿名石 2023/01/18-12:30:31 No:00006708[申告]
嘘を見抜き、情報を集め、やることをきっちりやって去る。
なんてしたたかでスマートな虐待派だ…!
7 Re: Name:匿名石 2023/02/17-23:45:45 No:00006825[申告]
最初、かつての秘密基地に住む善野良とのほのぼの感動モノかと思ったのにあの糞蟲どもはよ~
惨死して良かった良かった
8 Re: Name:匿名石 2023/04/04-05:45:47 No:00007010[申告]
虐待派と嘯いていたがしっかりと制裁をした後、始末を管理実装に任せたり
飼い主探しもし、結果として仔実装の身を引き受ける様は何か人柄が感じられて良かった
この人物なら増長もさせないだろうな
9 Re: Name:匿名石 2023/05/30-19:44:49 No:00007251[申告]
地域実装も生き残りの糞蟲親子をイタズラに殺さずしっかり資源として使い潰してるの好き
10 Re: Name:匿名石 2023/07/08-15:48:09 No:00007473[申告]
まともなニンゲンさんで良かったデスゥ
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