タイトル:【観察】 ある山実装の出産
ファイル:ある山実装の出産.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3224 レス数:46
初投稿日時:2015/11/06-20:13:41修正日時:2015/11/06-20:13:41
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これは日本のどこかにある、黒裏山での物語。
黒裏山は人里から遠くにある奥山であり、人の手がよく入っている里山ではなかった。
そのため山は杉や檜に覆われた人工林ではなく、多様な植物が繁茂する緑に溢れた自然の森であった。
この森は実り多く豊かであり、その実りを求めて多くの動物が集まる場所であった。
そして同様の場所がそうであるように、この森にも山実装が暮らしているのであった。




■1

季節はまさに夏。夏場でもそう気温が高くならない奥山にあるこの森であっても、蒸し暑いと感じるほど気温の上がる時期だ。
その盛夏の最中、1匹の山実装が気温の上がる前の早朝から、森を流れる小川の河原でせこせこと動いていた。
山実装は周囲にある小石を集め、それを河原に円形に並べると、その並べた小石の列の内側をせっせと掘り出した。
ある程度掘り進み、すり鉢状の穴ができあがると、今度は小川に向かって溝を掘り出し穴に繋げ水を呼び込んだ。
山実装は身重であった。公園などに住む野良実装のように、トイレという出産に最適な水場を使えない山実装において、
河原で作る水溜りは出産に必要不可欠なものであり、この山実装も同族がするようにそれを作っていたのであった。
そして水溜りが完成するとそこに尻を沈め、いよいよ出産に入る山実装。陽は南中にあった。


「デデロゲー、デッデゲロゲー。生まれて来たらご飯食べる一緒にデス〜。綺麗なお花はみんなアマアマウマウマデス〜」
「ブンブン一杯食べるデス〜〜夏はブンブンとり放題デス〜〜お腹いっぱいで幸せになるデス〜〜デデロゲー、ゲロデデ〜〜」

寛いだ姿勢で大きく張ったお腹を撫でつつ、胎教と言われる調子ハズレの歌を唄う山実装——親実装であった。

「デデロゲー、デッデゲロゲー。さあママが暑さに負けずに頑張って作った水溜りにみんな生まれてくるデス〜」
胎教の歌に反応するようにお腹の中でうごめく。

「デデデ。元気な仔達デスゥ。これならこの暑い中でもきっと元気に育つんデス〜」


■1B

また歌が聞こえる。ワタシは知っている。これは親が仔に知識を教える胎教の歌というものだということを。
それにしても下手な歌だ。この肉の壁を通してぼんやりと聞こえてくる他の実装石が唄う歌とも違う下手な歌だ。
下手だけならまだしも間違いがある。この肉の壁から直接聞こえるモノは違うのだ。ワタシはワタシが生まれた時からそれが分る。
何が綺麗なお花はみんな甘くて上手いなのだ? 花には毒があるものもあるだろう。ブンブン……虫についてもそうだ。
食べて大丈夫なのはパタパタやフワフワ。ブンブンは噛まれて痛い痛いや刺されてパキンする危ない虫だ。
なぜこの肉の壁は間違えた知識なのか。この知識でどうやって生きてこれたのだろう。

耳障りだ。だがそれもあと少し。ワタシはこの肉の壁から親の言う素敵なお外の世界にもうすぐ飛び出す。
ならば、とワタシは肉の壁を這いすぐ横にいた肉塊に近付く。そして口を押し当て肉塊をずるずるっと吸い込む。
僅かばかりの抵抗があったが、何時もの事、すぐに動かなくなる。最後にカチカチした石、偽石をガリっと噛み砕いて嚥下する。
これをやると力が付きよく動けるようになるのだ。
これも生まれた時から知っていたことだ。この肉塊が親の言う仔でワタシの姉妹候補だったということも。




■2

「あー産まれる!産まれる!デス!!」

親実装は足首が浸かる程度の水の中で大股開きになると、大きく喘ぐ。

「デデ、でるデス!! デッゲエロ〜〜フンフン!」
「テッテレ〜〜♪ママ、コンニチワテフ〜♪」

親実装が胎教の歌を唄い踏ん張ると、開ききった総排泄孔から元気に仔がポンッと飛び出した。

「やったデス〜元気でカワイイ我が子デス〜。さあペロペロしてあげるデス」
「キャッキャ♪くすぐったいテチ〜。ママ産んでくれてありがとうテチ。ワタチはママと一緒に幸せになるテチ」
「この仔はきっとデキのいい仔デス〜〜頭もナデナデしてあげるデス」

生まれた長女に満足した親実装は長女を撫でてかわいがるのに夢中で、次の仔がズルッっと生まれたことに気がつかなかった。

「テッテレ〜〜♪ワタチ誕生テチ! テェ〜ママこっちテチ!」
「そんなブスは無視して可憐なワタチを早くナメナメするテチ!体がネバネバで気持ち悪いテチ!」
「デデ! 次女ちゃん生まれていたデス! ペロペロしなきゃデス!」

長女を傍らに置くと、親実装はいそいそと次女を救い上げ粘膜を舐め取り出した。

「まったく遅いテフ! ワタチを放置するとはなんたるコトテチ! まったくママは糞蟲テチ」

自分の世話が遅れたことに不満を持つ次女は、生まれた直後でありながら歯をむき出しにして喚いていた。



■2B

賢いか従順な一匹目に続いて二匹目がお外に飛び出したようだ。けど馬鹿な蟲。飛び出して最初に吐く言葉がそれか。
肉の壁の下手な歌は間違いが多い。でも正しい知識・情報もある。それが最初に発する言葉——挨拶に関するものだ。
こればかりは肉の壁も生まれる前から胎教でしっかりとその身に刻んでいたからか、餌の知識と違い間違ったことはない。
お外に出てまず発するのは親への挨拶、そして産んでくれた事への感謝だ。それを何度も何度も聞かされていたのに。
周りを無視して自分の欲求を声高に叫んでどうする。しかも姉である一匹目を馬鹿にしてもいる。
よしんば心のうちではそう思っていたとしても、己の保身や家族の軋轢を避けるためにそれを隠して振舞うべきなのだ。

……しかしまだ二匹目だというのに手際の悪いことだ……。これは悠長に順番を待っているべきではないかもしれない。
ワタシはその思いに駆られ、肉の壁の中を急いで移動した。目の前には同じように動いている肉塊がある。
ワタシよりもずっと小さく目も開いていないそれの歩みは遅く、のろのろとお外への孔に向かっていた。
ワタシはそのあまりの遅さに我慢しきれず、追い越して先に出ることにした。するとこの小さい肉塊は擦り寄ってきた。
そして、あろうことか肉塊はワタシの温もりが恋しいのかそのまま纏わりついてきたのだ。
纏わりつく肉塊のせいで思うように動けない。なにせここは肉壁の中でも孔に近く狭い場所である。
いごいごと動いていると、後からもう一つ肉塊が近付いてきた。まずいここに肉塊が2つもあると、完全に動けなくなる。
予想外の出来事にワタシは焦った。もう少しでお外なのに! 




■3

「デデデ? ワタシの孔がパンパンデス……」

次女をなだめすかしながら粘膜を取り終えた親実装は、総排泄孔に違和感を覚えていた。

「テ?ママどうしたんテチュ?」

母親の異常に長女が気が付き、心配げな表情で見つめてくる。
暑さに喉が渇いたのか水溜りに顔を下ろし水を飲んでいた次女も長女に釣られ何事かと近付いてくる。

「おかしいデス。まだお腹にお前の妹チャ達がいるはずなのに出てこないんデスゥ」
「チププ……糞詰りになってるチャ?」
「これ! そんな冗談を言っている場合じゃないデス! イテテ!デス」

孔から伝わる痛みに親実装は顔色を悪くしながら、次女を嗜めた。しかし親実装は糞詰りという言葉ではたと思いついた。

「そうデス。糞詰りの時みたいに思いっきり踏ん張ればキットスッキリするデス!! 善は急げデス!!」

そう言うと親実装は歯を食いしばり悪鬼のごとき表情で気張りだした。
親実装の顔の豹変に糞蟲気質の次女もさすがに驚きパンコン状態。先ほどのように馬鹿にすることもできないでいた。
そして

「デギャアアア!!! フン!!!!」

親実装がこの日一番の大声とともに気張ると、ジュポン!!という不快感のある大きな音とともに、
総排泄孔から勢いよく肉塊が飛び出し、水溜りで跳ねた。



■3B

二つの纏わり付く肉塊のせいで動けないでいると、急に肉の壁がせわしなく動き始めた。
きつい!きつい! ただでさえ孔に近く狭い場所だというのに、さらにギチギチと締上げてくる。
ワタシはあまりの苦しさに意識が飛びそうになるが、この締上げが何を意味するのか即座に察した。
肉の壁がワタシと肉塊を産もうと腹に力をこめているのだ!
そうだおもいっきり気張れ! そしてワタシを産むのだママ!
そうお腹の中で声にならない叫びを上げた瞬間、ワタシはお外に飛び出た。




■4

「テチャア!!!?」

その刹那、ブチャアッという鈍い音とともに親実装の目の前で赤と緑の汚らしい液体が飛沫となり弾け飛んでいる。

「デデ!?? 長女!!」

気張って排出しスッキリ顔をし呆けたのもつかの間、親実装はその音を聞いてあわてて正気に戻り長女の方に目をやった。
そこには手足がもげ、左半身がぐずぐずの血まみれになっている長女がいた。

「これはどういうことデス!!」
「テェ……ママから妹チャ……」

長女の姿を見、その発言を聞いた親実装は、その小さいおつむをフル回転し状況となんとか把握する。
気張って産んだ仔が勢いよく飛び出しまるで礫のようになったたせいで、長女に当たって大怪我をさせたことを。
血まみれの長女を見るとその体にめり込むようにして、別の仔がぴくぴくと動いているのも見えた。

「ブス蟲大怪我テチャ。不細工に御似合いの糞まみれチャ」
「大丈夫デスか長女!?」

長女の事が気がかりで次女のとんでも発言を無視する親実装。長女を慌てて抱きかかえて容態を注意深く確認する。
長女の半身はぐずぐずだが幸い偽石に致命の傷を受けていないようで、顔色は悪いものの一命は取り留めているようであった。
一方長女にめり込んでいる仔は、今にもその命が尽きようとしているのは簡単に見て取れた。

「長女。最初のご飯がママのお乳じゃなくて申し訳ないデス」

親実装はめり込んでいる仔を即座に偽石こと捻り潰し、長女の口に流し込んだ。

「ママァ……これ妹チャテチィ……」
「傷に触るデス。喋ってはいけないデス。この妹はもう助からないデス。でもお前の痛い痛いを消すことはできるデス」

最初はイヤイヤと顔を背けて潰された妹を飲もうとしなかった長女だが、親実装の言葉を聞いて涙ながらに飲み下した。
長女も生まれながらの山実装である。助からない仔を生きるモノの為に利用するのは正しいことだとわかっていたのだ。


妹だったものを全て飲み干した長女はすぐに傷が塞がり出し、顔色も徐々に生気を取り戻し息遣いも落ち着いていく。
デタラメな生命力のある実装石だが、砕かれた妹の偽石がこの治癒に大きく作用しているのは明白であった。
この治療に関して親実装は適切な判断と処置をしたと言えた。
しかし、親実装は長女にかかりきりのあまり、その容態に一安心するとまたしても呆けてしまっていた。

「ママ……ママ……妹チャ……」
「デー静かにしているデスゥ。気にしても産まれた妹はもうイナイナイなんデスよ。でもお前の優しさにママは感激デス」
「そうじゃないテチ……お水のとこの妹チャテチ……」
「デ!?」

長女の言葉に親実装ははたと気付く。そうだ、あれだけ気張ったのだから生まれた仔が潰した仔だけのはずがない。
出産用の水溜りに目をやると、もはや水溜りとしかいえないような少ない水の中に粘膜に包まれた小さい仔が一匹いた。
水は全身を浸すほども残っていない上に長女の治療で大分時間を取られていた。これでは粘膜が乾いてしまう。
乾いてしまったらもうこの仔は蛆になるしかない。そうなると……。
親実装はその考えを頭を振ってかき消すと、長女を怖きに抱えつつ水溜りの仔に慌てて近寄った。

「テフ〜〜ママテフ? ワタチお腹グーグーテフ〜〜、なんか頂戴デフ〜〜。」

仔を見て親実装は悩んだ。この仔は蛆実装ほどでないが小さい。粘膜を舐め取っても親指実装になってしまうだろうと。
しかもママである自分に初めましての挨拶をせず、蛆実装のように欲求を告げるだけの知性しか持ち合わせていない。
いっそこのまま粘膜を舐め取らず、蛆実装としてしまうのが正しいのかと。だがしかし……と親実装は考える。
長女は助かったとはいえ半身に深刻な怪我を負っている。次女はその発言を思い返すと糞蟲の可能性がある。
上の仔二匹はそうそうにいなくなるかもしれない。
ならばこのまま蛆実装にするよりは多少知性に劣っている親指実装だとしても、育てたほうがいいのではないか。
そうと決まれば行動は早い方がいい。

「ペロペロペロ〜〜ン」
「レッチュ〜ン、お顔ペロペロ気持ちいレチュ♪」
「さあ三女、次はオテテとアンヨもペロペロデス。これでお前も蛆ではないデス〜〜」

水溜りからとり上げた三女を舐めつつ親実装は落胆していた。やはりこの仔は親指実装どまりだったからである。
顔と後頭部の粘膜は特に念入りに舐めとったから、知性も蛆実装よりはマシであろうことが救いではあった。

親実装は三女の世話をしながらふとおかしいことに気が付いた。あれだけ気張って産んだにもかかわらず、
今手元にいるのは親指の三女だけ、つい今しがた死んで長女の栄養になった仔を含めてもわずか2匹。
自分の孔の大きさからすると、この小さい2匹をあわせてもあんなに詰まるようなことはないはずである。
これは一帯どういうことだろうと考えを巡らせていると、また次女が自分を侮辱する発言をしているようだった。

「……チャ! ボケママチャ!」
「コラ! 次女、今言ってはイケナイことを口にしたデスね!」
「チププ……まったく何を言っているチャ。ボケボケのママにまた妹チャ達に気が付かないから教えてあげただけテチ」
「お前は何言い訳を……デデデ! 本当デスゥ!」

次女の言葉につられ自分の股間を見た親実装は、自らの股座の前に数匹の粘膜に包まれた仔がいごいごと蠢いているのを見つけた。
産んだ感覚はなかったが、きっとさっき気張った時に孔が開いてしまって、何の抵抗もなくするすると産まれ落ちたのだろう。
せっかく作った水溜りにはもうほとんど水がなく、仔達は泥にまみれ粘膜もほとんど取れていなかった。
慌てて三女を横に下ろすと、そのすぐ前で泥まみれになっていた仔を拾い上げ急いで泥ごと粘膜を舐めとる親実装。
顔と舌が泥だらけだがお構いなしで一心不乱である。

「テチャー! 息ができるチャー! ママ助かったテチュ♪」
「ふぅ、良かったデス。間に合ったデス。今日からお前は四女デス」
「テチュ? ワタシ四女テチュ。優しいママの仔になれて嬉しいテチュ。でも妹チャ達にも優しくして欲しいテチュ」
「そうデス。さあお前もそこで見ているデス。次の仔もナメナメしてあげるデ……ス」

次の仔を拾おうとして親実装は手を止めた。残りの仔達はもう逸していたのだ。粘膜がとれる時期を。
眼前の泥濘の中には5匹の蛆実装がいた。しかし動いているものは3匹だけだった。
動いていないうちの1匹は、粘膜と泥があわさり一度も呼吸することなく窒息死。
もう1匹は何を考えていたのか、泥に顔をめり込ませ逆立ち上になりつつ、これまた窒息死していた。

「レフレフレフ、ウジチャンプニプニをヨウキュウするレフ」
「レフ〜? このウジちゃんなんで動かないんレフ?」
「デスゥー……ワタシはなんて要領が悪いんデス」

親実装は天を仰いで自分の愚かさを嘆いた。どうして一つの事に集中するとそれしか考えられないのか。
もっと産まれてくる仔に注意を払っておけないのか。
そもそも明らかに体の小さい三女を諦めて世話をしなければ良かったのではないか?
そうしていれば元気に動く3匹の蛆も、死んだ2匹の蛆も四女のようにちゃんと仔実装になれたかもしれないのだ。

「レチ〜レチ〜ウジちゃんプニプニ面白そうレチ〜今いくレチ〜」
「!?レチィ! このドロドロでアンヨが動かないレチィィ!! ママ助けてレチィィ!!!」
「あ、危ないデス!!」

三女の事を考えていると早速これである。プニプニ欲に釣られて不用意に泥濘に足を踏み入れて危く命を失うところだった。
蛆実装のように設置面が広く体重を分散できるなら泥の上を這って移動もできるが、
力が弱く重心のバランスも悪い親指実装では、一度泥濘に足をとられれば身動きが取れなくなってしまう。
しかもお誂え向きかのように、この泥濘は親指実装の胸元ほどの深さがあり、転倒でもすれば窒息する所であった。
今回は自分が傍にいて咄嗟の行動で助けられたが、次もそうだとは限らない。
知能の低い三女にこの先どれほど同じような危機が訪れるかを考えると、頭が痛くなる親実装であった。



■4B

ついに産まれた。ワタシは産まれたのだ。
眩しい!! ママの孔からお外に出るとその光の強さに一瞬目が眩む。
いろいろな臭いがする。肉と糞の臭いばかりのママの中とは大違い。
馬鹿らしいけどお決まりの産声を上げて口の粘膜を飛ばそう。そしてお外の空気を思いっきり吸い込んでやろう。
そう思ったのもつかの間、ワタシは体に違和感を覚えた。
ワタシはどこにいる? 地面の上でもない!水の中でもない!
!!!? と、飛んでる? そう気付いた刹那、体に強い衝撃が走る。

ベチン!! ビチャ!!

痛い痛い痛い!!!
あまりの痛みにワタシは悶絶した。ママが勢いよく産んだせいで地面に叩きつけられたのだとワタシは分かった。
まったくなんて親だ! ワタシがお腹の中で力を付けていなければ、とっくに死んでいただろう。
まったくこの親はまともに仔を産むこともできないのか。痛みに苛まれつつワタシは親に呆れた。

痛みにたえつつ地面の上でじっとしていると、徐々にだが痛みが引いてきた。
恐る恐る体を動かしてみると、多少の痛みはあるが、どこも怪我は負っていないようだった。
痛みが和らいだワタシは、産まれた直後にこんな辛い思いをさせたママに怒りが沸いてきた。
だがその怒りを口に出すのはご法度だ。まずは定番の挨拶と感謝をしなければ今後にひびいてしまう。
ぐっと怒りを飲み込んだワタシは、傍にいるママに挨拶をしようとした。
だけど、傍には誰もいない。ママだけじゃない。先に生まれた長女や次女の姿もない。
これはどういうことだ!? ワタシは混乱し、慌てて周囲を見渡す。
いた! 視線の先に大きな実装石——これがママだ。その近くには血塗れた仔実装と水溜りに顔を近づけている仔実装がいる。
どっちがどっちだかわからないが、これが長女と次女だろう。血塗れた方は何かあったのか怪我をしているようだ。
ママは焦った表情で血塗れに触って何かしている。残った仔実装は我関せずというていで水溜りから水を飲んでいるようだ。
これは血塗れが長女で、水を飲んでいるのが次女だなとワタシは分かった。

ちょっと待て……水溜り? 水、そうだ粘膜だ!
こんな事を考えている場合ではない! ワタシは産まれたばかりで早く粘膜を取ってもらわなければ体が固まってしまう!
ワタシは粘膜を取ってもらうためママを呼ぶべく声を出そうとした。しかし喉に鋭い痛みが走り声は出ない。
どうやら地面に叩きつけられた時に喉を痛めてしまったようだ。迂闊だった……体が動くかどうか気にするばかりで、
自分がちゃんと喋れるかどうかを気にしてすらいなかった。
こうなったら自分から親に近付いて粘膜を取ってもらうしかない。しかし、ワタシはママに近付こうとして気付く。
粘膜で包まれ動きのとりにくいこの状態で移動するには距離がありすぎるのだ。
まずは手足にまとわりつく粘膜をなんとか水で落として動けるようにしなくては!

だがワタシはここで嫌な事に気が付いた。ワタシはさっき地面にぶつかったのだ。
地面があるということは、そこに水はない……ここは水溜りではないのだ!
慌てて周囲を見渡すと、自分が周囲より一段低く細長い地面にいることに気が付いた。
細長い地面はママのいる水溜りまで続いていた。
ワタシはこれが、姉達を産みだす前に必死でママが作っていた水溜りと川そこに水を流すための溝だと瞬時に理解した。
そして水をたいして流さずに埋もれてしまったことも理解した。

お腹の中にいても、ママがかなりの時間と労力をかけて水溜り作りをしていたのかは分かっている。
それが三番目のワタシを産む途中ですでにこの状況。なんて杜撰な作りだ! そしてなんて要領の悪い親なのだ!!
しかし今は親の不出来をとやかく言う場合ではない。なんとしても粘膜を取らねばならない。
だがママはここにいるワタシには気付いていない。それどころか血塗れの長女を横に置くと、蛆を拾いあげ舐めだしている。
馬鹿な! それは小さい! 粘膜を取ったところで仔実装にもなれないのに!
そんなものより大きく力強いこのワタシの粘膜を舐め取るほうが先だ!!!!
そんなワタシの声にならない声がママに届くはずもない。
拾いあげられた蛆は粘膜を舐めとられ、知性のなさそうな顔をした親指実装に急速に変化している。

もうワタシは終わりなのか? 現状の厳しさにワタシは絶望しかけた。
せっかくお腹の中で頑張って肉塊を食べて育ったのに、このまま見つけられず仔実装にもなれず蛆になるのかと。
しかしワタシは賢いのだ。何か手はあるはず、何か考えろ!! 背後から聞こえるサラサラという音に乱されず考えろ!!
……ちょっと待て。さっきから聞こえているこの音はなんだ? 
そうだ! これは川の流れる音だ! ママのお腹の中で聞いていたのでよくわかる!
ワタシは急いで頭を回らす。すると思ったとおり、背後には小川が流れているではないか。
小川は水の塊だ!! これで粘膜を落せる!! 
ワタシは向きを変えると、小川に駆け出そうとした。しかし手足はやはり満足に動かない。
だ、だめか!! あと少しで水があるのに!!

だがワタシは諦めなかった。自分のいる溝が川に向かって緩やかだが傾斜が付いてることに気付いたからだ。
水溜りに川から水を引き入れるにはあべこべな構造。どうやら溝の掘り方が拙く、側面が崩れてこうなってしまったようだ。
そのせいで途中で水が堰き止められ、溝と水溜りに満足な水が入ってこなかったのだ。
だが今はこの杜撰な仕事が命綱となった。
ワタシは歩くのは無理でも転がることはできる。この傾斜ならば転がったまま川にいける!!
失敗すればあらぬ所に行くかもしれない。だけど猶予はない。ワタシは勢いをつけて溝を転がりだした。




■5

「と、そんな事は置いておくとしてデス」

そう呟くとおもむろに顔をポフポフと気の抜けた音とともに叩き気合を入れた親実装。
腰を上げると死んでいる蛆実装を手に取りおくるみを剥ぎだした。

「レチュ? ママその蛆ちゃんのおくるみどうするんレチュ?」
「このおくるみはもうこの仔にはいらないものデス。とっておいて後で使うんデス」
「そうなんレチュ?」
「そうデス。小さなおくるみでも塵も積もればでまとめれば寒さを凌げるんデス」

言っても無駄と思いつつ、親実装は聞いてきた親指実装におくるみの使い道を教える。
おくるみを繋げて襟巻きにすれば暖かい事、そしてその作り方も。
その横で長女次女四女の仔実装も親実装の言葉に耳を傾けていた。

「レフ〜〜!! 蛆チャからおくるみとっちゃ嫌レフ〜〜!! このママは極悪ママレフ〜〜!!」
「ママは馬鹿レフ。今はアツイアツイレフ。サムイサムイじゃないレフ」
「デ、おまえ達のはとらないデスよ」
「よくわかんないレチュけど、わかったレチュ。おくるみナイナイの蛆チャはどうするんレチュ?」
「これはデスね……」
「親指三女はそんな事もわからないんテチュか。こうするんテチュ!」

そう言うやいなや、次女はおくるみをとられた蛆だったものを手に取ると大口をあげて齧りつく。

「レチュ! 姉チャ! 蛆チャ噛んじゃダメレチュ!」
「何を言うかテチュ。これはただのごは…テビャア!?」

姉の行為に驚く親指実装、妹にさも当然という顔をして見せた次女。
だが次の瞬間には次女は親実装に叩かれ転がされていた。

「このバカ娘! 何をするデスか!」
「テェェ!? 死んだ蛆はごはんテチ! さっきも姉チャに死んだ妹を食べさせていたテチ!」

自分の行為にどこかおかしいことがあるのか? とでも言いたげな表情で蛆実装を取り上げた親実装を涙ながらに見上げる次女。
親実装は次女を呆れた目で見つつ2匹の蛆実装を懐にしまうと、次女以外の仔にも言い聞かせるようにひとつの掟を伝えた。

「確かに死んだ仔はみんなの餌になるデス」
「やっぱりあってるテチ! なんでワタシは殴られたテチ!」
「あってはいるデス。でもお前達が勝手に食べるのは許さないデス。絶対に許さないデス」
「テチャー!! ママは傲慢テチ!! ゴウツクバリテチ!」

親実装の言葉に顔を真っ赤にして反論を開始する次女。それを無視し親実装は言葉を続ける。

「お前達のような未熟な仔はママが餌を管理しないと、あるだけすぐ食べ尽くしてしまうデース」
「食べ尽くすと待っているのは餓死デス。お腹ぺこぺこで動けず皮だけになって死ぬ餓死ほど辛いものはないデス」

親実装は餓死についておどろおどろしく語った。それを固唾を飲み込み聞く蛆実装を除く仔実装達。
なにせ彼女が所属する山実装コロニーは、餌の配分を誤りこの年の越冬に失敗していたのだ。
巣穴にいた全20匹のうち春を迎えられたものは、親実装を含めわずが6匹しかいないという有様であった。
弱った石、死んだ石から喰い食われ、飢餓のあまり食事によるカロリー消費で死んでいく石までいたのだ。
経験者の語る地獄絵図は、さしもの不遜な態度を繰り返す次女すら顔面を蒼白にさせるものだった。

「——というわけで、餌はちゃあんと管理しなければいけないんデス」
「でもママはお歌でお外はごはんいっぱいの天国て言っていたレチ。変レチ?」
「そうテチ、ママが教えてくれた事テチ」

素朴な疑問を投げかける親指実装と大分元気になった長女。

「そうデス。餌はいっぱいあるデス。でもそれを集められるかは違う話デス」
「何か騙された気……! なんでもないテチ!」

また不満を漏らしそうになる次女だったが、親実装の視線に気付き口をつぐむ。

「それに、いつもいっぱいあるとは限らないんデス。暑い暑いを過ぎて丁度いいを過ぎるとなくなるんデス」
「お歌で言っていた寒い寒いテチ?」
「よくわかっているデスね、さすが長女デス。だから死んだ仔は今食べちゃ駄目なんデス」
「どうしてテチ?」
「死んだ仔は干して保存食にして残しておくんデス。そうすれば餌の少ない時に食べて餓死しないんデス」
「なるほどテチ。ママは賢いママテチ〜」

長女は褒められて喜ぶとともに、親実装の言葉に大いに納得し、心底尊敬していた。
その横で四女が親実装の袖をながら引き新たな疑問を投げかける。

「じゃあこの蛆チャ達も死んだらご飯テチ?」
「そうなるデス。というか蛆は生きていても保存食にするんデス」
「じゃああそのこの蛆チャもテチ?」
「そうデス。あそこ?」

親実装は蛆はここにいるだけなのに、この仔も出来は悪くないのだろうかと疑問に思いながら四女の指差す方に目をやった。

「デ? あれは……」

親実装の目に河原に近い川の水深の浅い所でビシャビシャと跳ねる、大きな蛆実装の姿が映った。



■5B

ボチャン!!

勢いをつけてワタシは川に転がり落ちた。水位は浅く、全身が隠れるほどでもない。流れも穏やかだ。
やった!!成功だ!!
ワタシは自分の賢さと運の良さを実感した。だがここで本来の目的を忘れ自惚れていてはただの糞蟲だ。
粘膜を早急に取らなくてはいけないのだ。

ワタシは第一に頭、特に後頭部の粘膜を取ることにした。
さっきは移動することを考えて手足の粘膜を優先したが、今は知能に影響する頭の方が重要だ。
このまま粘膜が固まって頭が成長しなければ、ワタシはただの愚鈍な大きい蛆でしかなくなる。
このワタシの賢さが失われることほど恐ろしいことはないのだ。

ワタシは水の中を夢中で転がり、川底の小石や砂利に後頭部を擦りつける。
後頭部は舌や手が届かない以上、こうして何かに擦り付けないと取れないのだ。
必死に転がり続けるワタシ。見えるわけではないが、ムズムズする後頭部で粘膜は上手いこと取れていっているのが分かった。

ブチブチブチィ!!

転がっていると後頭部が引張られる感覚があった。そして僅かな痛みを感じる。
それに違和感を覚えたワタシは転がるのをやめた。すると目の前を栗色の糸が漂いながら流れていくのを目にした。
ま、まさか……!!
手が短く触って確認することはできないが、ワタシにはそれが何なのか容易に想像できてしまった。
糸じゃない、これは糸じゃない!!! 生えてきたばかりのワタシの髪の毛だ!!!!!




■6

親実装はまだ動かすわけには行かない長女と、動きたがらない次女に親指実装と蛆実装の世話を任せ、
大蛆実装が気なる四女とともに川辺に近寄っていった。
その蛆実装は遠目で見ても大きかったが、近くで見るとよりその大きさが分かった。

「デェーこれまたどの仔よりも大きいデスー。ずいぶんと喰いでのありそうな大きな蛆デスー」

大きさにあっけにとられ、思わず本音と涎が漏れる親実装。
なにせ優に仔実装の1.5倍はある大きさなのだ。重さにいたっては蛆実装の体型からするもっと差があるだろう。
横にいた四女がまた袖を引張り親実装を正気に戻す。

「ママ、これ蛆ちゃんなんテチか? あっちの蛆ちゃんと違うテチ」
「デ? そういわれればそうデス……ただ大きいだけじゃないデス」

親実装は四女に言われ大蛆実装を見ると、後頭部からわずかばかりとはいえ毛を生やし、尻尾も短くなっていた。
これは粘膜が取れたので成長した部分なのだろうと親実装は思う。
そしていまだに水の中で跳ねているのは、胴体の他の部分にまだ粘膜が付着したままなのだろう。

「デヤアア!!!」
「テチャアアア!?ママの声怖いチャアアア!!!テチャアア!!!」
「いま行くデスウ!!」

急に血相を変えて川に飛び込む親実装。親の急変にそばにいた四女は驚き腰を抜かして大声で鳴きだすが、
それを無視してジャブジャブと川を進み大蛆実装に近付く親実装。
親実装は気付いたのだ。こんな川に粘膜の取れきっていない蛆実装がそうそういるわけがないこと。
そうなると目の前にいるのは自分が産んだ仔だということ。
さっき気張った時に大蛆実装も産んだのであるなら、あの糞詰り状態も合点がいくこと。

「娘〜〜ママデス〜〜!!」
「レビャレビャ!!ビャビャ!! ……レ!? レビャア!!!」

近付いてくる親実装を目にした大蛆実装。慌ててしゃべろうとして口に水が入ったのか満足に話せない。
そして何かに気付いたかのような驚きの表情をすると、今にも泣き出しそうな顔になるのであった。

「レビャア!!レビャア!!レビャアー!!!」
「良かった無事デス!! そんなに泣いて怖かったんデスかー。でもママがいるからもう大丈夫デス」

親実装に抱きかかえられると、大声で泣き出してしまう大蛆実装。
なんとか娘を救えてほっとする親実装であったが、その姿を見て表情が曇ってしまう。
後頭部からは中途半端に髪が生えているだけ、手足こそ太目だが、体自体は蛆実装と大差がないからだ。
もはや体には粘膜が付いておらず、体型がこれで固定化されてしまったのは一目瞭然だった。
遅かったのだ。この仔に気付くのが、粘膜が取れるのが。
仔実装より一回り以上大きく、普通の蛆実装とは比べ物にならない大きさの我が子。
ちゃんと気付いてあげられれば、きっと今いるどの仔よりも大きな仔実装になれただろう。
それだけ大きければ、生き残る可能性もずいぶん高かっただろう。
それなのに、自分は傷ついた長女はともかく親指実装にしかなれない仔に気を取られてしまった。
大蛆実装への申し訳なさと、自分の馬鹿さ加減に親実装は、声を張り上げながら大粒の涙を流すのだった。

「ごめんなさいデス……馬鹿なママを許してほしいデス。オロロ〜ン、オロロ〜ン」



■6B

ワタシは動揺していた。動揺して、体の動きが止まっていた。
ママが近付いてきて、水を跳ね上げる足音がするまで、ワタシは動くのを止めてしまっていた。
ママに気がついたワタシは、その姿に安堵感を覚えるとともに、自分を取り戻し助けを求めるべく口を開く。

「ママゲボッゲ! ワタチはここレ、ゲボッ!!!助け、ゲフーー!!!」
口に水が入るのも無視してしゃべろうとしたワタシは、すぐに違和感を覚えた。愚鈍な蛆実装の口調がしたからだ。
ここにいるのはワタシとママだけなのだから。

「レ!?、ゲボッ! ど、どういうことレフ……レビャア!!!」

レフ……? 
考えていた事を口にしたワタシは、自分の口から出た言葉に悲鳴を上げた。
ワタシが今、レフと言ったのか?……言ったのだ!! 頭で思っていた通りに口が動かない!!

愕然とした。ママが来たことによる安堵感など吹き飛んでしまった。
遅かったのだ。粘膜がワタシの胴を固定してしまったのだ。
髪は惜しい、ワタシ達のとって髪は命の次に大事なもので、とても惜しいものだ。
だが、それもワタシが1匹の実装石として生きていればこその話だ。
蛆実装が髪を気にしてどうする。その前に体の粘膜を取って蛆実装ではなくなる事のほうが何倍も重要だったはずだ。
蛆実装として産まれた仔がどうなるか、ワタシは知っていたはずなのに!!
それなのに!!それなのに!!
もう胴は固まり手足の感覚もおかしくなっている!!
両目から涙が溢れてくる。
馬鹿だ!!ワタシは馬鹿だ!!

「レビャア!!レビャア!!レビャアー!!!」

ワタシは泣き喚きながら、いつの間にかママに川から抱え上げられていた。
涙交じりになりながら見たママの顔は沈んでいた。
ワタシの体はママにももうどうすることもできない状態である事を理解した。
ワタシはただただ泣いた。ママと一緒に泣いた。





季節はまさに夏。陽は幾分か傾いたが、いまだに蒸し暑い日のでき事であった。







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1 Re: Name:匿名石 2015/11/06-21:13:09 No:00001854[申告]
髪、服、知性、尊厳、そして命…
色々と取り返しがつかない感じが実装スクの醍醐味
2 Re: Name:匿名石 2015/11/06-23:40:56 No:00001855[申告]
すごくワクワクしました。
いろいろと残念な所が実に実装石らしくて最高です。
3 Re: Name:匿名石 2015/11/07-21:12:46 No:00001857[申告]
慌てて出るのなら誰よりも先に出るべきだった
最初になれないならバカ親が落ち着くまで体内に残って最後に出るべきだった
賢そうに語っていても実装石の限界であった
4 Re: Name:匿名石 2015/11/07-23:44:29 No:00001860[申告]
知性が高くとも姉妹喰いをためらわない下種な仔を宿したのは
冬に飢えて同属喰いをした報いかもしれませんね
山実装一家の無残な続編希望
5 Re: Name:匿名石 2015/11/15-09:35:50 No:00001862[申告]

このブザマな大蛆も保存食決定と
良い話だなぁ…掛け値なしに
6 Re: Name:匿名石 2015/11/24-04:30:54 No:00001868[申告]
上はなんだ?
スパムの類か?
7 Re: Name:匿名石 2015/11/29-00:42:09 No:00001870[申告]
他作品のキャラで虐待ネタをやってほしいようだが、まるでわかっていない
他の好きだから虐待するって人は知らんが、少なくとも俺は10年前の虹裏での実装が他キャラ他スレを侵食していたことへの怒りと糞蟲設定での糞っぷりでぶっ殺してやりてえと思うから虐待やってんだ
大して元ネタに迷惑かけてないし、見た目もかわいけりゃ糞蟲でもないもの捕まえて虐待なんかやんねえよ
好きだから虐待するってタイプの人にしてもそんなもの持ってこられても愛なんかわかないだろうし
稚拙でつまんねえんだもん、のんたぬ虐待やちゅんちゅん虐待の世界観
その辺は愛誤じゃなくて愛護した方がまだ楽しめそうだわ
8 Re: Name:匿名石 2019/03/17-07:34:34 No:00005801[申告]
ごめん、だらだら長くて途中で読むのやめた
9 Re: Name:匿名石 2023/04/30-22:39:06 No:00007109[申告]
変に急いだせいで総排泄腔詰まらせて結果蛆に成り下がったのがまさに因果報応で好き
10 Re: Name:匿名石 2023/07/16-01:25:01 No:00007531[申告]
うーん、口が蛆になってそうしか言えなくなるのはわかるけど
知能低下の説明がつかんなぁ
11 Re: Name:匿名石 2023/11/05-06:51:05 No:00008201[申告]
所詮姉妹を食うような奴だし因果応報か
でも緊迫感と悲壮感があって面白かった
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