タイトル:【愛・虐】 見張り実装6
ファイル:見張り実装6.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3118 レス数:2
初投稿日時:2006/08/04-23:32:39修正日時:2006/08/04-23:32:39
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ウメのお店に帰ってきたさつきは、ウメを捜したが売り場にはいない・・・

家は売り場と繋がっており引き戸になっている戸は、さつきが通れる位小さく開けられていた。
玄関のの先はそのまま家の廊下になっている。
廊下を歩いていくとすぐ右手に、この前自分が待たされていた部屋があった。

そのまま歩いて行くと・・・いた・・・ウメおばちゃん

ウメは台所で今日の夕飯を作っていた、鼻歌を歌いながら楽しそうである。

「・・・ただいまテチ」

さつきの声に気が付くと、ウメは振り返る。

『おかえりさつき、お仕事って大変だったでしょ』

さつきは今日あった事を、聞いて貰いたくて仕方が無い。

「大変だったテチ・・店長さんがね、アッ店長さんって言うのは・・」

話しをしようとした、さつきの言葉を遮る様にウメは答えた。

『昨日の部屋で待ってて・・・続きはゴハンの後でね』

昨日の部屋に戻ると、丸テーブルの上にはオカズが幾つか並べられている。
さつきは前と同じように、部屋から廊下に身を乗り出してウメを見ていた。

食事の支度をしているウメの背中を見ていると、公園のママを思い出してしまう。

「ママ・・何してるかなあ・・・今頃は一緒にゴハン食べたテチ」
「ママの所・・帰りたい・・テチ」
「でも・・・今は帰れないテチ」
「さつき、ママの所はまだ帰らないテチ」
「もう少し待っててテチ・・・ママ」

食事の支度が終わったのだろう、ウメはさつきと一緒にテーブルに座った。
さつきはウメから、人の食事マナーを色々と教えられる。

『ほら食べる前は「いただきます」って言うのよ』
『お箸は無理でしょ、スプーンの使い方はね・・・』
『両手を使って・・・こぼさないように・・・』
『食べ終わったら「ごちそうさま」よ・・』

何でこんな事をするのかは、さつきには分からなかったが、
ウメの教える事に、さつきは真剣に取り組んだ。

食事が終わり、さつきは今日あった事や、店長や女将の事、お客とのやり取り、
仕事が終わり店長からお礼を言われた事、言いたかった事を全てウメに話した。

さつきを自分の膝に乗せて、ウメは全ての話を真面目に聞いてあげた。
さつきの話が終わり、ウメはさつきのママの話を始める。

ママはさつきを心配してるんじゃ無いかと思い、黙ってウメの話を聞いた。
ウメはママに自分がさつきを預かってる事や、公園の事件、ママが悲しんでいた事、

そしてウメはマリモのママの話だけは話さなかった。

話を聞くとさつきはウメを見つめ、何かを決意したようだ。

「ウメおばちゃん、さつき明日も働く!」
「働いて商店街の人間さんに、好かれたいテチ!」
「早く・・・早くママの所に帰るテチ」

『さつきなら、そう言うと思ってたわ』
『明日は薬屋よ・・・もう話をしてるの』

「ありがとうテチ・・・ウメおばちゃん」

さつきはうつむいて話している、ウメは今までの行動で、
そうやって話すときは、さつきの甘えたいサインだと分かっていた。

さつきを抱き寄せると、優しく背中を撫でてあげた。
さつきもウメに抱きつき嬉しそうである

「さつき・・・ウメおばちゃんが大好きテチィ」


さつきは商店街の売り子実装として、色んなお店で働き始める。
こころよく思わない店主もいたが、さつきの懸命な姿を見て心を開いていった。

いつしかさつきが働きに来る事を、店の人間が待つようになった。
マリモもさつきのは働く姿を見て、自分の分身のように喜んだ。









スミレはと言うと・・・・・・


あれから1週間が経ったが、一向に躾を憶えられずにいる、
それどころか最近では妄想に逃げ込み、躾をするマリモも途方にくれ始めた。


「ただいまテチ」

水槽に帰って来ると、すみれにマリモはただいまをするが、
マリモの存在にすみれは、ただ逃げ惑うだけである。

「レチャァア!レチャアー!」
「殺されるレチィ!殺されるレチ!」
「ここから出してレチ、お願いだしてぇぇえ!!」

逃げた所で狭い水槽の中、すぐに行き止まりだ。
すみれは水槽をペシペシ叩いて、助けを求めた。
助ける者などいるはずも無いのに、いつまでもガラスを叩き続けた。


「いつまでも煩いテチィ!」

すみれの背中を蹴り飛ばした。

ゲスゥ!
ブババァァ!

「レッチィィ!」

ベチャァ!

すみれは自分の糞だまりに頭から突っ込んだ。
起き上がると顔は糞まみれだ、すみれはその糞をおいしそうに食べ始めた。

「ペチャペチャ・・むぐう・・ご馳走レチ、ご馳走レチ」
「うまいレチ、おいしいレチ、もっと持って来いレチィ!」
「お前には分けてやらんレチ、いい気味レチィ!!」

うまそうに糞を食べるすみれを見て、マリモは座り込んだ。
なんて事だ、躾をすると言って置いて・・・すみれはあらゆる躾を、
翌日にはすっかり忘れてしまう。

こんな筈じゃ無い・・・どんな糞蟲でも厳しく躾をすれば、いい仔になるかもしれない、
妹であった蛆実装も賢くは無いが、素直な良い仔になったのに。
マリモはすみれの前に、いつの間にか歩いてきていた。

ブン!

ベチャ!
すみれはマリモに糞を投げつけ、意味不明な言葉を繰り返す。

「このご馳走は、みんなすみれの物レチ」
「お前には分けてやらんレチ」
「この高貴なすみれに、もっとご馳走を持って来いレチ」
「お前も食いたいレチか・・・でもやらんレチ」

「くやしいレチか、くやしいレチか」
「その姿がママのいない、お前にはお似合いレチ」
「レチチチチ!」

素っ裸で糞まみれ・・・体中も紫色にはれ上がり、見た目にも醜い生物が何かを言っている。
そんなすみれが、糞をご馳走と言い貪り食っている・・・
マリモは悲しくなり、すみれを殴りつけた。

「糞がうまいテチか」

ドグゥ!!

「お前の糞なんかいらんテチ」

ガスッ!

「レッチィィ!!」

すみれは水槽の端まで殴り飛ばされ、マリモは馬乗りになる。
すみれを無言で殴り続ける。


ゴッ!ガツン!ガスッ!ドゴッ!

「レチャッ!レチッ!ジュア!」
「レッチュァァァァアア!!」

そして・・・・マリモは一言ポツリと話す。


「・・・・・・殺そう」


「・・・・おまえがそのまま帰ると、さつきが危ないテチ」
「間引き・・・・ママは正しいテチ」
「お前の様な糞蟲は、間引かれて当然テチ」

馬乗りになったマリモは。すみれの首に手を掛けた。
じょじょに力を腕に入ていくと、すみれはマリモの腕を掴んだ。

「すみれぇぇえ・・・早く死ぬテチィ」

段々とすみれの顔が紫色になり、目は飛び出し、口が開き、そこから舌を出す。
さらに力を入れると目玉がぎょろぎょろと動き、苦悶の表情を浮かべる。

「レチャァァァ・・・」
「カハッ・・カ・・カカカ」

すみれはマリモの腕をポフポフと叩き抵抗するが、まったく意味の無いものだった。

「しぶといテチィィィ・・・」

すみれの意識は既にここには無く、手は何も無い所を掴もうともがいている。
無意識のうちにすみれは何かを話す。

「お・・お・・お姉ちゃん・・」

お姉ちゃん・・その言葉を聞いて、マリモの目から涙がこぼれる。
その涙はすみれの顔に、ポタポタと落ちて行く。

「お・・お姉ちゃんなんて言うなテチィ!」

涙をこぼしながらマリモは絞め続けた、すると苦悶の表情を浮かべていたすみれの顔が、
笑顔に変った、酸素不足の為にすみれには妄想が見えていた。

「・・会いたかったレチ・・お姉ちゃん」
「すみれ・・・良い仔にしてる・・・レチ」

妄想の中ですみれは、さつきに甘えて抱きついていた、
さつきもすみれを抱いて、頭を優しく撫でている。

「うれしいレチ・・」
「お姉ちゃん・・・・大好き・・レチ」

すみれを絞めていた手が外れた、後ほんの少しで殺せたはずだった。

涙が止まらない・・・マリモはどうしたら良いのか分からなかった。
妹であるすみれを殺さなければいけない筈なのに、絞めていた手はブルブルと震え、
言い知れぬ罪悪感でマリモは泣き続けた。

「殺さなければ行けないテチ」
「やらなきゃさつきが・・・」
「でも・・・すみれもマリモの妹テチ」
「マリモには・・・マリモには分からないテチィィ!」









「・・・・ここはどこレチ」

すみれは気が付くと、見覚えのある場所に寝ていた。

「ここは・・・公園レチ」

見ると裸だった体に、清潔な服が着せられている。
きょろきょろと周りを見回すと噴水がある、すぐ近くにはベンチが見えた。

立ち上がると体中が痛い・・・すみれはやっと思い出した。
さっきまで水槽でマリモに、酷い目に合わされていた。
でも今自分はそこにはいない、あの地獄から開放された。

「やったレチ・・・自由レチ」
「マリモの奴もいないレチ」
「酷い目にあったレチ」
「絶対あいつだけは許さないレチ」
「きっと・・・きっと復讐してやるレチ」

「憶えてるレチィィィ!!」

大きな声を出したら、お腹が減っている事に気が付いた。
水槽では躾の出来ないすみれは、殆ど自分の糞と水で生き延びていた。
ママのハウスに帰れば、久しぶりに糞以外のものが食べられる。
すみれは懐かしいハウスまでかけて行った。

ハウスに着くとドアである切込みは、中から閉められている。
用心深いママはいつも閉めていたので、別段気にはならなかった。
ハウスをドンドンと叩く・・・反応が無い。
再度ドンドンと叩く・・・そして何度も叩いて、大きな声で呼びかけた。

「ママー!!ママー!!」
「開けるレチ!・・帰ってきたレチ!」
「すみれレチィィ!・・何やってるレチィ!」
「いい加減に開けるレチィ!」
「お腹か減ったレチィ!」


何度も叩いて呼びかけても、反応が無い。

再度ハウスを叩こうとした時、窓がパカっと開きすみれを覗き込んだ。

「ママ!いたんなら、早くすみれを入れるレチ」
「もうすみれ、お腹ペコペコレチ」
「ママー・・ママ」

ハウスから声が聞こえる、それはすみれにとって、信じられない言葉だった。

「お前はもうママの仔じゃないデス」

「な・・何いってるレチ・・すみれレチよ」

「すみれなんて、ここにはいなかったデス」
「ママの仔はさつきだけデス」

すみれの動きが止まった、言葉もでない・・一体どういう意味なんだ

「レッチャァァァァァア!!」
「すみれはママの仔レチ!何言ってるレチィイ!」
「せっかく帰って来たレチ!早くハウスに入れるレチ!入れるレチ!」

開いていた窓が閉まり、もはやママも見えなくなっていた。
それでもすみれは、叫び続けた。

「開けるレチ!開けるレチィ!」
「すみれが一人ぼっちに、なっちゃうレチィ!」
「ママッママッ!」
「一人ぼっちは怖いレチ」
「捨てちゃ嫌レチ!捨てちゃ嫌レチィ!」
「ママァァー・・・エグ・・エッグ・・」

何度もすみれはハウスを叩いた、何の反応が無くても、頼る場所はここしかない・・
そしてしつこく叩き続け、とうとう切込みであるドアが開いた。

開いた!すみれを入れてくれるんだ・・ママはやっぱりすみれのママだ。
今までの事はママが悪戯をしたんだ、すみれを驚かそうと思って。

喜んですみれは走って行き、ママに抱きつこうとした時。

「いつまでも煩いデス」

ドカッ!

母実装はすみれを蹴り飛ばした。

「レジャッァァァア!」

成体実装と親指実装の大きさは相当な物だ、その親実装に蹴られてしまう。

痛い・・マリモの躾より何倍も痛い・・あばら骨が折れたようだ。

「いつまでもこの辺をうろつくんじゃないデス」
「今度来たら噛み殺すデス!!」

「レチャア!・・ママ・・すみれレチ」
「ママの子供のすみれレチ」
「さつきお姉ちゃんの妹レチ」
「忘れたレチか・・」

「お前はさつきの言い付けを、守れなかったデス」
「商店街に勝手に行ったデス」
「さつきはお前みたいな糞蟲のせいで・・・・」
「さつきにも近づくなデス!!」

「こっちへ来いデス」

母実装はすみれを無造作に掴みあげると、公園の端まで歩いていく。
丁度、反対側のハウスから一番遠い所までやってくると、すみれを投げ捨てた。

「レッチャー!」

すみれは落ちたお尻をさすりながら、母実装を見上げる。

「二度とハウスには戻って来るなデス」
「本来なら殺してやる所デスが、さつきが悲しむから勘弁してやるデス」
「お前なんか拾ったのは間違いデス・・・この!」

母実装はまた、すみれを蹴り上げた。

「レチュァァアア」

すみれは公園の境になっている植え込みまで蹴飛ばされ、植え込みの中に落ちていった。

「フン!せいせいしたデス」

母実装はそう言い残すと、公園の中へ消えて行った。

植え込みの中ですみれは震えている、今まではゴハンや洗濯を、ママに全部やってもらっていた。
ハウスに行けば、優しく賢い姉が自分を可愛がってくれた。
その全てが無くなってしまったのだ、バカなすみれが一人で生きる事なんて、絶対に無理だった。

こんな事になったのもマリモが来てからだ、さつきお姉ちゃんが、すみれを見てくれないのも、
ママが自分を捨てた事も、一人ぼっちになってしまったのも。

全部があいつがやって来てからだ・・あいつさえ来なかったら幸せに過ごせた。
あいつがすみれの全てを奪った、あいつが来たから全てが変った。

すみれは責任を全てマリモに押し付け、自分の責任は全くかえりみない。
糞蟲特有の感情だ、マリモに全ての責任があり、自分さえ良ければ何でも良かった。


すみれが植え込みを出て周りを歩いて行くと、植え込みの中に隠れるように、
見慣れない親子の実装石がいた。
親子だが子供も既に成体になっており、3匹で何かを話していた。

「お腹が減ったデス・・・」
「もう5日もまともな物食べてないデス」

「我慢するデス・・今は隠れているデス」
「あいつらは集団で行動するようになったデス」
「行けば勝てないデス・・殺されたくなかったら隠れてるデス」

「デスゥ・・」
「デスゥ・・」

すみれは隠れてこの親子を観察している、何だろう言ってる意味が分からない。

「それにしてもこの前食べた、仔実装は旨かったデスゥ」
「やっぱり食べるなら、柔らかい仔実装に限るデスゥ」

「成体実装は、肉が硬くてまずいデス」


隠れて聞いていたすみれは、ピンときた。
こいつらは同属食いの実装石だ・・他の仔実装がいなくなったとママが嘆いていた。
ここにいたらヤバイ・・・親指実装の自分なんて、あっという間に食べられてしまう。

すみれはこっそり帰っていこうとした時・・・実装石はまた話し始めた。

「最近食べたのは親指実装だけデス」
「味は良いデスが・・・一口で終わりデス」
「食った気がしないデス」

それを聞いていたすみれは何かをひらめいたのか、ニヤリと口を曲げる。

「レプププ・・・この糞蟲共を利用すればいいレチ」
「親指なんて食ってもたいした事ないって言ってたレチ」
「賢いすみれから見れば、こいつら・・何てバカレチ」
「お前達、糞蟲はすみれに利用される為に生きてるレチ」





すみれは同属食い実装の前に、堂々とした態度で現れ。

3匹の実装石に命令をした。


「オイッ!!お前達!」
「高貴な私が、仔実装を食わせてやるレチィ!!」

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1 Re: Name:匿名石 2023/07/19-00:55:26 No:00007555[申告]
すみれマジ糞過ぎる
2 Re: Name:匿名石 2024/07/13-10:50:23 No:00009237[申告]
いやとっとと間引けや母実装
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