タイトル:【虐観】 新しいゲーム 一日目
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作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3694 レス数:1
初投稿日時:2009/05/30-16:48:15修正日時:2009/05/30-16:48:15
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*この作品では成体実装石の大きさを人間の膝くらいまでの高さで考えています。



唐突に、公園の実装石を楽しみながら減らす方法を思いついた。
それにはある程度広い土地とそれなりの準備が必要だ。
「あいつに頼むか」
金持ちで虐待派のとしゆき(21)に頼むことにした。
こいつの親がそれなりに名が売れている会社の社長で、各地に広い家を持ってる。
その各地にある家の一つでこいつは今一人暮らしをしている。
小学生のころから仲がよく、中学、高校、果ては大学まで同じという腐れ縁だ。
俺が住んでるアパートとこいつの家も近い。これを運命と言うのか。

早速電話をかけてみると、それはおもしろそうだと快諾してくれた。
さて、広い庭を借りるのはいいが、流石に道具は自分で用意しよう。
というわけでさっそくホームセンターに買い物に行った。

丸く加工してある安い角材(丸いけど角材なのだろうか)を大量に購入する。
それと茶色のペンキ。これも安い奴。大量に。
ベニヤ板もついでに購入しておこう。
その後に実装専門ショップに言って約3時間程度の遅延性の殺実装薬を購入。これも大量。さすがにちょっと高いか。

買い物はこれだけだ。
面倒なのはこの後の準備である。

購入した角材を20cmずつに切っていく。
その後、長さをなるべく変えないように一方を槍のように細く削っていく。
完全にとがらせるのではなく、シャーペンの先っぽくらいで実装程度には十分だ。

1、2時間かけた結果、30本ほどの槍のような物が完成した。
まぁ今回は実験みたいなものだしこんなものだろう。

削り終わった頃にはご飯時になっていた。
昼飯をさっさと食べて、としゆきに電話。
どうやら準備は出来ているらしい。
俺のアパートまで来てもらうことにした。

ちなみにとしゆきと俺の家は相当近い。
数分後、アパートの前に一台の白いバンが止まった。
ついさっき削った角材、そして茶色のペンキを積み込む。殺実装薬はまだいらない。
よし、んじゃ早速行きますか。
「あの誰も行かない公園でいいんだろ?」
俺の家から10分ほどの場所に、山に囲まれた辺鄙な場所にある本当にだれも行かない公園がある。
噴水、トイレ、植え込みなんかが揃っていて、そこは例のごとく実装石のパラダイスと化している。
市役所もそもそも誰も行かないような場所にある公園だけあってまったく対策をしていない。

10分後、その実装パラダイスに到着した。
中華街ならぬ実装街といった様相を呈している。
山に囲まれていて、木の実などが豊富なためか、通常の公園よりは数が多い。
しかし、ダンボールハウスがそこらじゅうに建っていて、さすがに実装石の数は飽和状態といった感じだ。
そのせいで治安はあまり良くないようだ。

人間になれていないのだろう、驚く個体、逃げる個体、媚びる個体など様々だ。
普通の個体、賢い個体、馬鹿な個体がいい感じで混ざっているようだ。そのほうが面白い。
糞蟲が大多数、普通の個体が少数、賢い個体が極わずかといった所だな。

さて、さっそく作業を始めよう。
足元に群がる実装石を押し分けて、ベンチの上に立つ。
「さて、諸君。俺はこれから君たちを30匹ほど飼いたいと思う。憧れの飼い実装だ。どうかな?」
実装石たちに驚き、歓喜の波が広がる。
デスデズとうるさい奴らを冷静に見つめる。
実装リンガルを起動し、子連れでなく、糞蟲でもない、かといって他の実装石に愛情を持つほど賢いわけでもない実装を探す。
「かわいい私を飼える事を誇らしく思うデス!」「デププ、ニンゲンは私にメロメロデスゥ。」「はやく私を選ぶデス!ドレイの癖に生意気デス!」
うーん、我慢我慢。
「デー、ニンゲンサン、私を飼って欲しいデスゥ!」「デッ!邪魔するなデズゥ!ニンゲンサンには私が選んでもらうデスゥ!」
うむ、ちらほらいるな。いや、結構な数じゃないか?
そもそも賢い個体はこんな怪しい勧誘には乗らないからここにいるのは糞蟲と普通の個体だけと考えていいだろう。
30匹くらいならなんとか確保できるかもしれない。
「おい、としゆき。お前の考えだと普通の個体はどの位いる?俺は30匹くらいは何とか確保できそうだと思うんだが。」
「んー、そのくらいは何とかいそうだな。お前の考えに同意だ。」
よし、それでは二手に分かれて早速普通の個体を選んでいこう。
選ばれた実装石は歓喜の声を上げる。他の個体はデジャデジャと抗議をしてくる。
中には血涙を流す奴がいるからひどいことになっている。
30匹をバンの後ろに乗せて、選別は終わった。
流石に30匹も詰め込むとギュウギュウだな。
ベンチの上に戻り、選別終了の宣言をする。
長居は無用。中には糞を投げる準備をしてる奴なんかもいるからさっさと退散しよう。

としゆきの家に到着し、あらかじめ作ってあった広い囲いの中に30匹を放す。
虐待用にとしゆきがつくっておいたものだ。

コンペイトウを配給し、すべて食べ終わった後、演説を開始した。
「何故君たちが選ばれたか分かるか?」
実装石たちはデー・・・と鳴きながら疑問の声を上げる。
ちょこちょこと糞蟲発言をする奴がいるが、まぁご愛嬌だ。
「実をいうと、君たちはあの公園の実装石たちに殺されようとしてたんだ!」
デデッ!?と実装石たちが驚きの声を上げる。
実際は、何の関係性も無い実装石をかき集めただけだからそんなことはまったくない。
「そこで、私たちは君たちを保護することにした!しかし、残念ながら君たちをずっと保護することは出来ない!」
デデッ!?と再度驚きの声が上がる。
こうやってドンドンまくし立てていけば、何故殺されようとしていたのかという疑問は無視され、殺されようとしていた事は確固たる事実として実装石の脳に刻まれる。
「私たちは、君たちをあの恐ろしい公園で生きていけるように訓練を施したいと思う!」
デー、と実装石たちはあまり乗り気ではないようだ。
それも当然、飼い実装になれると思いきや、突然死の危険を知らされ、最後は公園に戻されるのだ。
しかし、こんなことは予想済みだ。
「君たちは覚えているだろうか!?君たちの子供が殺されたことを!」
デデッ!、と少数の実装石が驚きの声を上げる。
やはりいたか、と内心ニヤリとした。
実際は治安が悪かったから殺されただけだ。
「デ、デジャー!」「デズ!デズ!」と怒りの声が上がってきた。
子を殺された怒りが湧き上がり、そして自分さえも狙われているということに怒りを覚えているのだ。
子を殺されたことが無い実装石も、周りに釣られて怒っている。

・・・、よし、下準備はこんなもんでいいだろう。
これでこの実装石たちはあの公園の実装石たちに恨みと怒りを抱いたはずだ。

「みんな、訓練を受けてくれるかな?」
「デジャー!」「デッス!デッス!」
ふふ、いい感じじゃないか。
皆やる気満々だな。

「よし、それでは、君たちにこれから一週間暮らす家を与える!ダンボールハウスなど目ではない、頑丈な家だ!」
歓喜の声を上げる実装石たち。
やはりいい家というものには憧れがあるようだな。

目の前でベニヤ板を使って家を建てていく。
実装石たちは俺たちが手際よく頑丈な家を建てる様子を羨望のまなざしで見ている。
いい感じだ、これでこいつらは俺たちを格上だと認識しただろう。

さて、そろそろ日も落ちてきたし、今日はこれくらいにしておこう。

「明日から君たちの訓練を始める!今日はゆっくり休んでおくように!」
「デッスー!」




初めての投稿です。
駄文失礼しました。




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1 Re: Name:匿名石 2024/02/27-18:02:27 No:00008806[申告]
>「実をいうと、君たちはあの公園の実装石たちに殺されようとしてたんだ!」
???????
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