タイトル:【虐】 賭け実装
ファイル:賭け実装.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5688 レス数:4
初投稿日時:2008/02/24-18:57:40修正日時:2008/02/24-18:57:40
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それは、仕事の関係でタイに行ったときの話だ
首都バンコクから車に揺られて12時間、私は昼間でも薄暗く靄がたちこめる街に来た
街の真ん中に巨大なゴミの山があって、それについた火が消されることもなく永延と煙を排出しているのだ

「酷い臭いですね」

「三日もいれば慣れるさ」

タイ人の案内人の男性にはそう言われた
私はこの街にいるジャーナリストから、ある原稿を貰って日本に届けなくてはならなかった
しかしその原稿も完成するまであと何日かかるかわからない
私はホテルを取り、適当に時間を潰すことにした
街の大通りには何やら人が集まっている、(市場でもやっているのか?)
そう思って人ごみを掻き分けて前へ進むと、どうやら見世物をやっているようだった
けたたましいタイ語の怒鳴り声とムチの音、上半身裸の男が2人、ムチでもって小さな
動物2匹をひっぱたいている、いや、動物というより小人のような・・・
そう、あれは日本の公園やゴミ捨て場でよく見かける実装石だった、タイにも実装石がいたのだ
それより問題は実装石達が何をしているかという事だ、
2匹の実装石達は、プロレスリングのような木製の舞台の上に上がり
双方の後ろには一人づつムチをもった男がついている
2匹とも右腕にガラスの破片のようなものを直接突き刺して、外れないように紐でグルグル巻きにされていた、ガラスの破片を刺した腕
からはダラダラと実装石の血が滴り落ちていた、2匹ともただ怯えたように突っ立っているだけで、それを咎めるように
後ろに立つ男達から激しくムチを入れられている
本当に何をしているのだろうか?
まわりの野次馬達は

「早く相手を殺せ!」

「俺はお前に賭けているんだぞ!」

「やる気がないなら金返せ!」

と2匹に罵声を浴びせている
私は隣りにいた男性にこの見世物は何をしているのかを尋ねた

「賭け実装さ、実装石に殺し合いをさせて、勝った方に賭けた奴が配当金をもらえる遊びだよ」

なんとこの見世物は2匹の実装石に殺し合いをさせて、しかも勝敗に金をかけているのだ
タイではムエタイの試合に金を賭けるらしいが、まさかこんな事を実装石にさせるなんて思いもしなかった

「昔フィリピンから闘鶏が伝わってきてね、しかし鶏は高いし、殺すのはもったいないので
最近日本からの貨物に紛れ込んで来たこいつらを使ってるのさ、実装石はなんでもよく食うし、よく子供を生むんで
増やすのに全然金も手間もかからないからね」

私は日本で生まれた実装石達がこんな異国の地で人々の道楽の対象になっている事にとても驚いた
しかし当の実装石達はガラスの破片が刺さった手の痛みと、鞭の痛みに打ち震えて殺し合いをするどころではなさそうだ
パンツもウンコが激しく漏れて、こんもりとパンコンしていた

「デェェン、痛いデジャァァ・・・」

「なんでワタシがこんな目に合わなければいけないんデス〜・・・」

「指が無いあいつらは刃物を持てないだろ?だからああやって直接手に突き刺して使わせるんだよ
しかしこの実装石はかなり『ヘタレ』だな、ぜんぜん『躾け』が足りてない、これじゃ賭けが成立しねぇよ」

観客達もかなりのブーイングを発している
片方のムチを持った男はしかたなく腰にさげた袋から赤い小さな粒をとりだして実装石達にこう言った

「コンピィートゥ、コンピィートゥ」

どうやらコンペイトウと言っているらしい、毎日粗悪なエサしか与えられていない実装石達は即座に反応した

「コンペイトウデッスン!」

「その、コンペイトウワタシにくれるデス!?」 

実装石達のコンペイトウに対する執着は異常なものだ、もう痛みや恐怖を忘れている

「勝った方にやるよ、殺し合え糞蟲!」

そう言われると即座に片方の実装石はもう一方の実装石に襲い掛かってきた、手に刺さったガラスの破片でもう片方の実装石の首筋を
ザクリと切り付ける

「デギャァァァ!」

切り付けられた方の実装石も悲鳴を上げながらガラスの破片付きの手で相手の目玉を突き刺した

「痛いデギャァァ!」

観客のブーイングが一斉に歓声に変わる
そのまま両者揉み合って倒れこみ、目を傷付けられた方の実装石が首を切られた方の実装石の上になった
上になった実装石は下の実装石に容赦なくガラス片を突き刺した

「死ねデス!死ねデス!ワタシがコンペイトウを貰うデス!」

「デジャァァ・・・・」

下になった実装石は額にガラス片を突き立てられると目の焦点が合わなくなりグッタリと動かなくなってしまった、この一撃で死んだのだ
すかさず審判の係りをしていた興行師の小男がでてきて

「勝者赤!」

と言い放った
その瞬間に勝った方に賭けていた観客達は歓声をあげ、負けた方に賭けていた観客たちは落胆し賭けの半券を投げ捨てた、興行師の小男は

「次の試合は6時からヨ、またじゃんじゃん賭けてちょうだいネ」

と胡散臭い中国人のような言葉を喋った、観客達がぞろぞろ引き上げていくなか舞台の上で勝った実装石がよろよろと立ち上がった

「コンペイトウ・・・ニンゲンサン、コンペイトウをくださいデス・・・」

勝ったといっても体中をムチで打たれ目玉を貫かれたこの実装石はもう瀕死の状態である
ムチをもった男はさっきのコンペイトウを実装石の目の高さまで降ろしてよく見せてやった、実装石はそれにむかって手を伸ばす

「やったデス・・・、コンペイトウを貰っ・・・」

グシャッ!

実装石が喜びに満ちたその瞬間、もう一人の男が棍棒で後ろから実装石の頭を叩き潰した
頭を潰された実装石はコンペイトウを貰おうとした手を伸ばしたままばったりと倒れた
男達は2人とも邪悪な笑みを浮かべると

「この瞬間がたまらないぜ」

「ああ、アホの糞蟲を天国から地獄に叩き落とすこの瞬間がな」

私はとても悪いものをみてしまったようだ、この世の邪悪そのものを
死んだ二匹の実装石の死骸はすぐ 賭け実装の横でやっている屋台に持っていかれ、服と髪の毛を剥ぎとられ、
肉は大きな鍋に入れられた、中には少々のお米が入ったお粥のようなスープが入っていて
後から野菜と真っ赤な香辛料を入れている、見るからに辛そうな実装鍋のスープだ、さっきの観客の一人がこれを1杯注文した

「お前日本人アルか?」

その場でぼーっとつったっていた私をみて興行師の男が声をかけた

「服装や身につけているものが、コリアンや中国人じゃないネ、お前日本人アルね」

「あ、そうですけど」

「今夜どう?かわいい子いるヨ、買わナイ?」

どうやら売春の斡旋もしているようだ

「いえ、やめておきます」

「アンタウチの実装石に興味あるノ?実装石も売ってるアルヨ」

「そうなんですか」

「ちゃぁんと躾けしてアルヨ、良かったら見てク?」

私はなんだかタイの実装石達に興味をもってしまった、自分もジャーナリストの端くれなのだから
ここの実装石達を取材して時間を潰すのも悪くないと考えた

「是非みせてください、どのように実装石達を躾けているのですか?」

「ふふふ、きっと気に入るアルヨ・・・」

興行師の男は不気味な笑みを浮かべると、私をある建物の中に案内した、建物といっても家畜の小屋が何棟も連なったような場所だ
土壁の高い天井に白熱電球、牛舎のように木の板で両側は三畳間隔で仕切られていた、ここは動物の糞の臭いが充満している、蝿も多い
仕切りの出口は檻になっているので、ここになにか動物を閉じ込めておくには十分な施設だ
板の向こうからデスデスと声がする、実装石の声だ、一つ目の檻を覗くとそこには狭い中に十匹以上の実装石達が押し込められていた
皆成体実装で服はボロボロ、体中糞と汚れで真っ黒になっていた、そこに蝿が集って酷い有様だ
デスデスと話をしていた実装石達は興行師の男の姿をみると一斉に静かになった、全員怯えた様子でブリブリとパンコンしだす者もいた
興行師の男はここの実装石達によほど恐れられているのだ、興行師の男が杖で檻をカツンと叩くと、

「デギャァァァ」「デジャァァ」「デヒィィィ」

と実装石達は一斉に悲鳴をあげ部屋の隅に逃げようとしてギュウギュウと固まってしまった

「今日もいい仔ネ・・・」

興行師の男はそう言って、もともと細い目をさらに細くして笑みを浮かべた

「アンタ、実装石のオーナーになって自分で躾けて賭け実装でファイトさせるネ、そうすれば賭け金の30パーセントはアンタのものヨ」

「オーナーですか・・・」

「ゴミ山の野良を拾うのもいいけどネ、ウチの実装は強いヨー、躾け方が違うからネ、なぁにたったの10バーツヨ
 それを払って出場するだけで毎回賭け金の30パーセントはアンタの物ヨ」

「はぁ、買ってもいいですけど、その躾けとやらを見せていただいてもいいですか?」

「ホー、アンタ躾けの作業見たいイウカ、イイネ、その代わり見学料として、もう10バーツ払ってもらうヨ、それでもイイネ?」

「えぇ、いいですよ」

私はしぶしぶと承諾した、まったく商魂逞しい男である、むしろこうでなければこの国で生き残ることはできないのかもしれないが・・・

「さすが日本人ネ、お金持ちアルネ、アンタ名前は?」

「橋下です」

「ハシモトサンアルネ、ミーはヤンハンいうアルヨ」

どうやら彼は中国人らしい
ヤンハンはまず『躾け』と称される作業の一番最初の段階をみせてくれると言い、小屋の裏口から外に出た
その時に見たのだが、他の檻には大きさの違う実装石が区別されて収監されていた、成体実装に中実装に仔実装、そして親指にいたるまで
せまいスペースのなかにぎっしりと押し込められているのだ、みんな一様にヤンハンを恐れていた
そして外に出ると畑が広がっていた、そのやわらかい地面には土に埋まって顔だけ出した実装石がいた

「コレが子供を生む実装石ネ、土に埋めてエサと水だけジョウゴで口に流し込めば勝手に太るネ」

必要な時に妊娠させて大量の蛆実装を産ませるらしい

「次はコイツに産ませた蛆を見せるネ」

ヤンハンと私はまた建物の中に入った、大きなゴム製のベルトコンベアーがある部屋に案内された、どうやら耕運機のエンジンで回るようになっているらしい
ベルトコンベアーは5メートル程の長さで両端に鉄製の敷居がぴったり嵌めてあり、流れていく物が落ちないようになっている仕組みだ
ベルトコンベアーのすぐ上にはノズルがついた大きな水槽が設置してあり、中には大量の蛆実装が寿司詰めになっていた
中の蛆実装達はとても苦しそうだった、蛆が常時噴出する水糞で、蛆達はみんな糞漬けになっていた、中の蛆たちの悲鳴が聞こえる

「レポポポポ・・・苦しいレフー」「早くここからだしてレフゥー!」

生まれたばかりの赤ん坊がこんな場所に押し込められて心底苦しいに違いない

「フフフフ、蛆実装はネ、実装糞の中で溺れ死ぬことはないアル、でも息ができない苦しみは感じるアル、まさに生き地獄アル」

後からやってきた筋骨隆々のタイ人の男が蛆を大量に入れたポリタンクを担いでもってきた、違う場所でさっきの母親とは別の母親から産ませた蛆である
男は据え付けられた梯子から上に登って担いでいるポリタンクから大型の水槽にドボドボと蛆を注ぎこんだ

「レピャァァァア」

小さな悲鳴が聞こえる

「毎日、2000から3000匹の蛆が生まれるアル、それがこの装置によってふるいにかけられ、約70%が死ぬアル」

ヤンハンはエンジンを作動させると水槽の排出孔のコックに手をかけた

「さあ出てくるアル、蛆蟲ちゃん達ぃ」

ヤンハンがコックを捻ると排出孔からドロドロと蛆と水糞のゼリー状の塊りが流れ出てきた、流れ出てくるのは水槽の最下層にいた
蛆達なのでそのダメージを一番受けているはずだ、ぐったりした蛆達は動くベルトコンベアーの上に流れ落ちた後、装置によってどんどん後ろに流されていく

「どうしたノ蛆ちゃん達? 上で見てたよネ? 頑張って前へ進まないと潰されちゃうアルヨ?」

ベルトコンベアーの後方には蛆を磨り潰す為のローラーが付いているのだ

「レヒー」「レピャァァ、死んじゃうのは嫌レフ〜」

蛆達はもんどりうってベルトコンベアーの前方を目指して這いずり始めた

「この装置は蛆ちゃんの全力を出したスピードより少しだけ遅く動くアル、装置の最後まで全力疾走できた蛆だけが助かるアル」

「レヒー・・・レヒー・・・もう限界レフ・・・」

多くの蛆たちは水槽で受けたダメージにより上手く這いずる事ができずに装置の後方に流されていった

ブチュ ブチブチッ ブチュッ

蛆達は叫ぶ事もできずにローラーに磨り潰されていく

「赤ちゃんの頃から鍛えてふるいにかければ、生き残った個体は必ず強くなるアル、基本糞蟲弱虫の実装を強化するにはこの方法が最適アル」

ヤンハンの言う通り装置の前方まで辿りつき、死を逃れた強い蛆達が何匹かいた、その蛆達は晴れて親指実装になれるのである

「おや、この蛆虫助かったはいいけど疲労でパキンしてしまってるネ、まったくの糞弱蟲ネ・・・」

ヤンハンは力尽きた蛆をまた装置に放り込み、その蛆はすぐに磨り潰されてしまった

「頑張ればいいってもんじゃないネ、ミーの気まぐれでお前たちはすぐ死ぬネ、お前たちの命なんかゴミクズ同然アルヨ」

ヤンハンは杖でもう少しで脱出しそうになった蛆を後方へ弾き飛ばした

「糞蟲は虐めれば虐めるほど商品価値は上がるネ、ハシモトサンも覚えておくとイイネ」

そういってヤンハンは私を次の部屋へと誘った、次は親指実装を鍛える部屋らしい、またベルトコンベアーのような装置があった

「親指になるとちっとは統率が効くようになるアル、おもしろいアルヨ」

部屋の隅に親指実装達の隊列が組まれていた、あの幼児同然の親指実装が縦に10列、横に20列の等間隔にキチンと並んでいたのだ
これが蛆実装の試練を乗り越えた個体達だ、しかしその中で1匹だけ隊列を乱してヨロヨロしている親指実装がいた
ヤンハンはそれを見つけるやいなや、摘み上げて説教をし始めた

「オイお前、なんで言われた事ができないアル?そんなに難しいことアルカ?」

「レェェン レェェン、お腹がすいて立っていられないレチー」

「そうアルカ、じゃあ飯を食べて次からはがんばれるネ?」

ヤンハンは一瞬優しい口調になった

「レヒック・・・ヒック・・・が、がんばるレチィ・・・」

「そうアルカ、いい仔ネ」

ヤンハンはニッコリ笑い、叱責だけでこの親指を許してあげるように思えたが、次の瞬間

ヂッ!

ヤンハンは勢いを付けて思いっきり親指を床に叩きつけた、親指は潰れたトマトのように破裂してしまった

「ど、どうして・・・」

私は思わす声をあげた

「どうして?フフフ、ミーが本気で許すと思ったアルカ?甘いアル、たった一度の失敗でも命をもって償ってもらうアル
こいつら蟲ケラはいくらでも作れるアル、代わりはいくらでもいるアル、ミーは困らないアル、それで躾けができるアル
蟲ケラは1分1秒でも長くこの世にいられれば幸せアル、これでみんな幸せアル」

ヤンハンはなんとも奇妙な理屈を言い始めた

「一度の失敗で一つの命、これを肝に銘じておくアルヨ、親指ちゃん達ぃ?」

言われた親指達は眉毛一つ動かさずに、この邪悪な命令を聞いていた、この異常な世界は親指達がごく普通に暮らす日常なのだ

「あ、そうそう、いい忘れていた事がアルネ そこのお前、前に出るアル」

ヤンハンは先頭の列にいた一匹の親指にそう言った、その親指は真っ直ぐにスタスタスタと5歩だけ前に出た

ヂッ!

ヤンハンはその親指が止まった瞬間、即座ににふみ潰した

「これだけは覚えておいてネ、お前達の命はゴミクズ同然アル、お前達を少しでも長く生かしておいていることに感謝して欲しいアル
決して自分達の命に価値があるなんて間違った考えは起こさない事アル」

押し黙っていた親指の隊列もこれには恐怖で震え上がった、なんと命令を完全に守ってもヤンハンの気まぐれで、いとも簡単に殺されてしまうのだ
私もこの行動には絶句してしまった、これでここの実装石たちはなぜヤンハンをあそこまで恐れるのか理由がわかった
ヤンハンは暴力と恐怖で実装石を完全に洗脳してしまうのだ、ここにいる実装石達はヤンハンが死ねと言えば自らその命を絶つだろう
それほどまで実装石達に己の命に価値はないと信じ込ませて、完全に操っているのだ

「蛆から親指になるまでに大体の洗脳は終了するアルネ、鍛えるのはここからよ」

ヤンハンは実装石達の隊列をベルトコンベアーの上に号令で移動させると、装置のスイッチをいれた

「体を鍛えるにはまず走る事アル、軽く一時間は走ってもらうアル」

先ほどの装置と同じでこのベルトコンベアーも親指達の全力疾走より少しだけ遅い速度で動いた

「レッチィー」「レッチ!レッチ!」

一斉に親指達が走り出す

「ここからが見ものヨ」

ヤンハンは装置の前方へ行くと杖で気に入った実装石を横から弾きとばす

「チィー!」

弾き飛ばされた親指は他の親指に踏まれて痛めつけられた後、装置から落ちてしまった
落ちた親指は後ろにいたタイ人の男に容赦なく踏まれて殺された
先ほどの蛆の試練と同じで後ろに落ちたら終わりなのだ、ただヤンハンの言う通りだとこれが一時間も続くらしい
次にヤンハンは壁に据え付けられたシャワーヘッドのような物を取り出した

「ここからは熱湯がでるネ、とてもアツイネ、フフフフ」

そう言うと親指達の集団に向かって湯気がもんもんとでている熱湯を放出した

「レチャァァァァ!」「熱いレチィィィ」 「レチャャァァァァ!!」「やめてレチー・・・」

統率のとれた親指たちもこれには大混乱してバタバタと脱落者がでた
装置から落ちた親指は容赦なくタイ人の男に踏み殺される

「熱湯は脆弱な実装石の肉体を打たれ強く強化してくれるから、よくつかうのヨ」

熱湯の雨の中、それでも走り続ける個体が十数匹いた、この試練は親指が仔実装、
中実装に成長するまで毎日続けられるのだ、ここでまた半数の親指実装が死ぬことになる

「次は仔実装、中実装の部屋を見せるアルヨ」

ヤンハンは熱湯がでるシャワーノズルを別のタイ人の男に持たせると次の部屋へと私を案内した

「基本的に実装石は走らせて鍛えるけどネ、仔、中実装からは本格的な戦闘訓練を施すのヨね」

中実装の部屋には先ほどと同じランニングマシーンがあったが中実装の集団は食事の真っ最中だった
大きなタライの中に、茶色のもの凄く臭いドロドロの液体が入っている、それを仔、中実装たちは美味しそうに食べていた

「あれは何ですか・・・」

「あれはブタの糞よ」

「ブ、ブタの・・・」

「そう、実装石って生き物は有機物であればなんでも食うからネ、だからここで一緒に飼ってるブタの糞で十分なのヨ
蛆の頃にブタの糞の中に漬けて育てるとネ、後はブタの糞以外何も食べさせなければ平気でブタの糞を食うようになるのヨ」

それは徹底した虐待とコストダウンができる最高の方法に違いなかった

「食事は1日一回、しかも10分で終了、野菜を痛めつけて育てると美味しくなるって聞いた事あるデショ?永田農法だっケ?
実装石も野菜と同じで、劣悪な環境の中で少ない栄養で育てるといい個体に育つのヨ」

そういうものなのか・・・私は少し勉強になったような、ならなかったような気がした

「さあ、食事はもう終わりアルネ、今日は痛みの訓練をするネ」

「痛みの訓練?」

「そう、中実装を死なない程度に痛めつけて、耐久力をつける訓練ヨ」

そういうとヤンハンと他の男達は鞭を取り出した

「この訓練はストレス解消にもってこいヨー」

仔実装や中実装達は一匹ずつ人間達の前に並び

「お願いしますテチ」「お願いしますデチ」

と丁寧に挨拶した

「いくヨ 糞蟲ちゃん・・・」

パァン!パァン!

短めの鞭で仔実装を楽しそうにひっぱたくヤンハン

「やっぱりこれは楽しいネー、ハシモトサンもやらナイ?」

「いいえ、私は結構です・・・」

しばらく鞭で叩き続けると服は破れ、肉も破れ、血飛沫が舞い、仔実装達は血と糞で赤緑色に染まる、それでも仔実装は

「ありがとうございますテチ・・・」「ありがとうございますテチ・・・」

と自分から進んで苦痛を受け入れていた

「んんー気分がのってきたネ、やっぱりこの仔実装ちゃんはミーの手でころころしちゃおうネ」

そういうとヤンハンは今まで手加減していた鞭を打つ力を思いっきりやりはじめた

パン!

仔実装の片手が飛ぶ、

パン!

続いて片足が切断される

パァン!

そして最後の鞭は仔実装の頭を半分吹き飛ばした、仔実装はヤンハンに命を弄ばれて死んだのだ

「ふー、鞭で叩くのは最高ネ、スッキリするネ」

ヤンハンは満足感を得てキラキラした汗をかいていた

「さあ、最後に見せるのは成体実装ね、成体からはいろいろな訓練があるんだよネー」

そう言ってヤンハンはまた建物の外に私をつれて出た、しばらく歩くと郊外の川についた

「ここでは泳ぎの訓練をするネ」

そこに集まった成体実装は30匹、全員鞭に打たれて育った為、体中が傷だらけだ、耳の無いものや、目が潰れたもの、完全に禿裸の個体もいる
ヤンハンは愛を持って実装石を抱っこするとポーンと川に向かって勢いよく投げ捨てた

ドボーン

川は流れが緩やかで深い、実装は基本的に泳げないのだが、投げ込まれた実装はいままで鍛えた体と気合でバシャバシャと溺れるように岸まで泳いできた

「ネっ、やればできるデショ?」

それからは流れ作業のようにポーン ポーンと実装達は川に投げ入れられていく、流石に5匹目で泳げない個体がでてきた
バシャバシャと水を叩きながらどんどん沈んでいくその実装は

「助けデジャごぼごぼごぼ・・・」

といって完全に沈んでしまった
私はその時なんとなく、プッと笑ってしまったのだ、その瞬間を逃さず見ていたヤンハンはさらに不気味な笑みをみせた
ヤンハンは虐待派ではない私を少しでも虐待派に洗脳するのが楽しくてしょうがなかったのだ

「次は銃撃訓練ね」

次々に新しい訓練を見せつけるヤンハン、次の訓練は有刺鉄線をくぐり抜けながらエアガンの弾をよけるという
中東の特殊部隊がやっているような訓練だ、もちろん銃を撃つのはヤンハン、電動式のアサルトライフルを構えた

「みんながんばって避けてネー」

この電動ガンというものはとても威力があって、実装ならかすっただけで肉が吹き飛ぶ
泳ぎの訓練から生き残った成体実装達は、匍匐前進をしながら有刺鉄線をくぐり抜け、右へ左へ動き回る
この作業を一時間続けるのだ、ほとんどヤンハンの楽しみのような訓練だ、体中にBB弾をくらいミンチになる実装達
この訓練を生き残ったのはたったの10匹だけだった・・・

「さあ最後は楽しい楽しい実践訓練の時間だヨ」

生き残った10匹を2匹一組にして互いに互いを殺し合わせる、賭け実装本番そのものの行為だ
ここに生き残った実装石達は、今日見た賭け実装のヘタレ実装石とは違い、完全な戦闘マシーンになっている

「よーい始め!」

互いの命を取り合うことになんの躊躇もなくなった実装達は、猫のような素早さで相手の喉元に噛み付き
顔面を殴り、腹を蹴飛ばした、子供のケンカを見ているみたいだ
耐久度が上がっいる分、勝敗の決着はつき難い、抱き合ってゴロゴロ回っている者達もいる
だんだんグダグダ感が否めなくなってきたころで

「おい、お前ら、やる気がねぇなら全員殺すぞ」

と急にヤンハンはドスの聞いた喋り方になった、その声を聞いた実装達は死に物狂いで相手を殺そうとする
いくら打っても効かないポフポフパンチだが実装同士なら命の取り合いになる
ついに相手の実装を殴り殺した個体がでてきた、次に相手の喉笛を噛み切った者、絞め殺した者などだんだんと勝敗がついてきのだ
それでも最後までゴロゴロとやっていた二匹はヤンハンの手で殴り殺されてしまった

「ふー、これで躾けも最後まで終わったネ、ハシモトサン、約束通り20バーツ払ってもらうネ」

私はいままで見たこともない実装石の戦闘訓練を見れて、とても満足していた、これなら20バーツ払うのも惜しくない
私は20バーツを財布から出しヤンハンに渡すと、ヤンハンはたった今生き残った禿裸の実装石を私にプレゼントした

「楽しかったよハシモトサン、これで6時からの賭け実装に出場するヨロシ」

私はさっそく、この禿裸の実装石を連れてホテルへ帰り、6時を待つことにした、ホテルには秘密でこの汚い実装石を部屋にいれたのだが
この実装石はデーともスーとも鳴きもしなかった、本当に顔から表情がなくなっていて、人形のようだった
私はこの実装石に話し掛けたが何も受け答えせず、私の出した食べ物は何も食べなかった、もしかしてブタの糞しか食べれないのだろうか?
6時、私が先ほどの広場にいくと、けたたましいドラの音とともに試合を開始する直前の状態だった
ヤンハンが実装石オーナーからのエントリーはないのかと聞いて回っていたので、私はすぐに名乗り出た

「まってたヨ、ハシモトサン、仏の御加護があるとイイネ、登録料5バーツアルヨ」

登録料が取られるとは聞いていなかった、私はまたしぶしぶと支払ってしまった
試合の前に武器の選択をする事ができた、ガラスの破片かそれとも大きな釘か、私は大きな釘を選んだ
タイ人の男が禿裸の丸腕に、下からブスっと釘を刺して、それを縛るように汚い布でグルグル巻きにする、
釘を刺した瞬間、禿裸は何も感じていないように無表情だった、そして投金が始まる合図のドラがなった
私の買った禿裸が舞台の上に上がる、相手はガラスの破片を装備したまだ服と髪のある実装石
2匹の実装のどちらに賭けるか、二つのザルのなかにくしゃくしゃの1バーツ紙幣が大量に投げ込まれた
投金の終了後に実戦が始まる、私の禿裸は開始のドラの音を聞くと猛然と相手に襲い掛かり、釘で刺そうとした
しかしいきなり後方にいた男に鞭を食らってたじろいでしまう、その後前方にいた男からも鞭が飛んだ
鞭は禿裸の左目に命中し禿裸は片目の視力を失った、その瞬間相手の実装はガラス片を禿裸の喉元に刺しこむ
さすがにこれは効いたのか、禿裸はうずくまってしまった、あとは一方的だった、完全に仕組まれた試合だった

「イヤー、残念だったネ、ハシモトサン」

ヤンハンは悪びれる様子もなく私に話し掛けてきた、私はなにも話す気にはなれなかった
屋台では私の実装石と勝った実装石の肉のスープが平気で売られている、あの実装石がブタの糞を食って育ったと知ったらだれも食べはしないだろう
なんだか私はもう実装石なんてどうでもよくなってきた、私は仕事の原稿が出来上がるまでホテルに引き篭もることにした
日本に帰ったら適当に実装石を捕まえて虐待してやりたい・・・なんて事を思いながら



鉄

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1 Re: Name:匿名石 2017/05/27-15:26:17 No:00004725[申告]
八百長だなんて狡いデス。
クソ人間はワタシに謝罪と賠償することを要求するデスッ!
2 Re: Name:匿名石 2017/05/27-17:04:04 No:00004726[申告]
貨物船で密入国した犯罪石の子孫が何言ってやがる
汚物は鞭打ちだあああああああああああああああああ
3 Re: Name:匿名石 2017/05/28-17:00:05 No:00004727[申告]
胡散臭いムードが終始漂う中、虐待派として目覚めた男が賭け実装界で名を馳せるかと途中まで期待して居た俺w
やっぱり世の中甘くないな、実装虐待も1日にして成らずw
4 Re: Name:匿名石 2024/03/27-15:27:18 No:00008957[申告]
海外の倫理観では実装石は幸せになれなそう
野良で増えることはできるかもしれないが愛護派とか居ないだろうしなぁ
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