タイトル:追っかけティファニー 2
ファイル:ティファニー2 追っかけ編2.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1428 レス数:0
初投稿日時:2007/12/31-23:27:05修正日時:2007/12/31-23:27:05
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                               「追っかけティファニー 2」


執事の伊藤が走りながらティファニーの待っている執事室のドアを開けた。

『ティファニー様、手に入れてきましたよ熱川キヨシのDVD!』
『いやぁー苦労しました、よっぽど人気が無いんですかね、
 どこに行っても売ってないんですよ』

部屋に入ると冬なのにむわっとした熱気が、伊藤の視界を遮った。
蒸気の正体はティファニーが暖房を最強にして夏の陽気を再現していたからだ。
ティファニーはSPの権藤と一緒に、いまだに杉健サンバの夏バージョンを踊っている最中だった。

『ティファニー様・・・』

ドレスを脱ぎ捨てパンツ一丁で汗だくになり、一心不乱に踊り伊藤の存在にも気づかない。

「オーレオレ!杉健サンバデッス!」
「オーレオレ!砂浜で愛し合うデッス!」
「杉健〜サンバ〜デッスゥーン!」

毎日の美食で丸々と太ったお腹を揺らし、脂ぎった尻を激しく振り乱し、
ティファニーは脂交じりの汗を執事室に飛び散らせていた、その姿に伊藤は心ならずも殺意が芽生えた。

(ち〜私の部屋が実装石の体液まみれではないか、それに臭いも・・)

だが伊藤は小さい頃から熊野小路家の使用人として生きてきた、ティファニーは熊野小路秋子の娘なのだ。

(はっいかんいかん、私は熊野小路家の執事でティファニー様にお仕えるする身
 その私がなんと言う事を考えているのだ)

気を取り直すとティファニーに笑顔で話しかけた。

『ほーらティファニー様、これが熱川キヨシですよ』

ティファニーはやっと伊藤の存在に気づくと、汗を滴らせ半裸のままビタビタと湿った足音を立て歩み寄った。

「権藤!ティファニーの汗を拭き拭きするデス」

『はいティファニー様、権藤きれいに拭かせて頂きます』

権藤は膝を付くとティファニーの体を拭き始めた。
ティファニーは気持ち良さそうに目をつぶり、両手を上げ自分の拭いて欲しい所を権藤に指示する。

「腋の下は重点的に拭いておくデス」

手を上げるティファニーの腋からは、甘酸っぱい臭いが漂った。

「ふ〜・・やっぱり杉健サンバは夏に限るデス」
「所で伊藤、これがキヨシデス?」

『はい、ティファニー様のお気に召されれば幸いなのですが』

ティファニーはDVDを手に取りパッケージをまじまじと見つめた。

「これがキヨシデスか?・・なんだか杉健と比べて貧相な顔デス」

『まぁまぁ、取りあえずはDVDを見てみましょうよ』

最初の映像には熱川キヨシのデビュー曲「ソーランキヨシ」のプロモーションビデオが映った。

『ヤーレンソーラン、ハイハイ』
『エンヤーサ、キヨシとドッコイショ』

ティファニーは画面を見つめていたが、明らかにノリの悪さが伝わってくる。
無表情で興味を示す事もない、杉健の時のように歌いだしたり踊りだす事は無かった。
伊藤も杉健のDVDを見た後では、なぜか白けた感じがあった。

(ふーむ・・熱川キヨシには杉健のようなオーラがまるで感じられない)
(歌は上手いのにどこか冷めている、プロ意識に欠けているのか?
 こんな物ではティファニー様を満足させられはしないだろう)

ティファニーはチラリと伊藤を横目で見ると一言、言い放つ。

「キヨシは歌も踊りも駄目駄目デス・・」

伊藤は、やはりなと言う感じだった。
杉平健のオーラを一発で感じたティファニーの感性は、熱川キヨシの華の無さを一目で見抜いていた。

『そうですか・・』

うなだれる伊藤にティファニーは「でもいい男デスゥ」と、続けた。

ティファニーはフガフガと鼻息を荒立てると、全身を紅潮させ、今度はテレビ画面にすがりつき見つめた。
見るとパンツがジワリと愛液で滲んでいるのが確認できる。

(そう言えば前の男が死んで以来、ティファニー様はオナ禁していらした)
(どうも熱川キヨシを見て発情なされたようですな)

ティファニーの腕が愛液で濡れた股間に伸びると、グチョリと音を立ててパンツの上からまさぐり始める。

「なんだかティファニー変な気分になって来たデス」
「おまえ達、暫くこの部屋から出て行くデス」

権藤と伊藤にそう命令するティファニーの口からは、よだれがジュルリとこぼれた。

(げっ・・ここでオナニーを始める気かティファニー様は)
(私の大切な執事室が汚されてしまう)そう思ったがティファニーに意見を言える立場ではなかった。

「ハフハフ、二人とも行ったデスか?」

二人が消えたのを確認すると、ティファニーはパンツの中に腕を突っ込んだ。

伊藤は扉の前で聞き耳を立て、様子を伺ってみた。
執事室からはティファニーの喘ぎ声と、性器をまさぐる湿った音がクチャクチャと聞こえる。

伊藤は扉の前で膝をガックリとついて『あぁ私の部屋が・・』と嘆き声を搾り出す。

暫くすると執事室から「アフーン!キヨシさまぁ〜」と、ティファニーが最後までいった喘ぎ声が聞こえた。

ガチャリと扉が開き、パンツ姿のまま汗だくで紅潮したティファニーが出て来くると伊藤に告げる。

「キヨシはティファニーが応援しなきゃデス」

伊藤は『は?』と答えると、なぜか嫌な予感が脳裏をかすめて行った。






               △




コンサート当日ティファニー一行は他の客とは違い、
特別に並ぶ事も無くアリーナ席の最前列で大人しく座って待っていた。
回りは既にオバハン達がテンパって奇声を発したり、
応援グッズを出して友達と踊りの確認をしていたりと様々だ。

「なんだかドキドキするデス」
「ティファニーこんな気分初めてデス」

伊藤は『はははは、そんなに硬くならないでティファニー様』と、気を使った。
『杉健に比べれば規模は大分小さいですよ、客も半分くらいしか埋まってないし』

「そうデスか、やっぱりティファニーが何とかしてあげないとデス」

そんな事を話をしながら待っていると、いきなりスポットライトが当たり、
エレベーターになっているステージから、両手を上にあげたポーズのまま熱川キヨシが競り上がってきた。
同時に太鼓がドドン!となり、デビュー曲の「ソーランキヨシ」が始まった。

その瞬間、周りのオバハン達がギャァァァっと実装石の断末魔の様な黄色い奇声を張り上げた。

「な、な、なんデス!いきなり」

いきなり会場の雰囲気が変わりティファニーは驚きの声を上げる。

『あれはキヨシファンクラブの親衛隊ですな』

伊藤の答えにティファニーは「親衛隊ってなんデス?」と聞きなおした。

『言うなればキヨシ公認のファン、追っかけと言われるやつですよ』
『ティファニー様もファンクラブに加入しますか?』

「フン、ティファニーはあんな汚らしいオバハンとは違うデス」

一曲目が終わるとキヨシのトークが始まった。

『こんにちはー、美しいお嬢さん達』
『キーヨーシーでーす−』

キヨシは一通りの挨拶を終えると、自分の近況やどうでも良いような事を話し、
観客に『さぁ皆さんもご一緒にどうぞ!』と最新曲を歌い始めた。

キヨシはステージ最前列を歌いながらねり歩き、最前列に構えた客にウインクをして見せた。
いきなりティファニーの横に座っていた老婆が立ち上がると、

『キヨシ〜・・はぁぁぁ』

そう言うと胸に両手を当ててブルブルと震えた。

チョロロ・・・ジョババァァ

「汚いデスこのババァ!ションベン垂れてやがるデス」ティファニーは権藤にしがみついた。

ステージは一瞬でキヨシを応援するババァの異様な空気に包まれた。
キヨシもその空気を読むかのように、両手を懸命に差し出す客の手を触れて回る。
触られたババァは『ギャァァ!』と奇声を発したり、その場で倒れこむ者もいる。

最前列までキヨシが歩み寄ると「パン!」と、手を叩きターンをする。
そして客の一人を指差すと、手を繋いでステージ上に上げた。

手をつながれたババァは『キヨシが私のキヨシが』と、夢遊病者のように同じ言葉を繰り返す。

『さぁ僕と一緒に踊りましょう』

キヨシはババァをエスコートするようにダンスを軽やかに踊る。
くるくると体を回されババァがキヨシにすがり付いた。

『私のキヨシに何してやがる!』
『ババァ死ねぇ!』

一緒に踊っていたババァへ妬みの罵倒が集中する、
みんな拳を突き上げたり、ハンカチを噛み『キィィィ!』と歯軋りを繰り返す。

優しくそのババァを元の場所へ戻すと、キヨシはその場で跪き両手で投げキッスをした。
キヨシの回りにババァの人だかりが出来る、持って来たプレゼントを受け取る準備だった。
首に札の首輪をかけたり、花束を手渡し、リボンで包んだ箱を渡したりとプレゼントで溢れかえる。

「権藤!突撃デス」

『お任せ下さいティファニー様』

権藤はティファーを肩車すると、ババァの群れへ突進した。

「どけ糞ババァ!邪魔デス!」

権藤はババァにタックルすると山が崩れるように、キヨシもろともババァ達は弾き飛ばされた。

(なんだ?なんだ?)

キヨシはいきなりの事にお尻を突いてへたり込んでいた。
見ると目の前には筋肉隆々の大男がキヨシの両肩を掴んでいる。

(え?え?・・僕が何かした?)

『さあ、ティファニー様今です』

権藤の肩に乗ったティファニーは、キヨシの顔にしがみつく。

ブッチュゥゥ!!

(ギャァァァァー
???なんだこの実装石!)

いきなりキヨシの唇を奪うティファニー、キヨシは権藤に両肩をガッチリと掴まれて身動き一つ出来ない。

チュポン!

「愛しのキヨシにプレゼントデス♪」

唇を離すと首に札の首飾りを掛けた。

ドス!

異様な重みがキヨシの両肩に掛かる、見ると札の一つ一つが札束となっていた。

『えっえっ・・えぇぇぇぇぇぇぇ!』

ジョババババ

キヨシはその場で座りションベンをしてしまう。
今年で歌手5年目となるキヨシは、演歌と言うジャンルではまだひよっ子である。
給料もギリギリの生活を強いられるほど安い。
プレゼントの90%は事務所に取り上げられる。
しかも大物歌手とは違い、よく見ると札の首飾りは千円札が殆どだ。
お金ならまだいい、たまに干し柿や干物の首飾りもあった。
全てを合計しても十万いかないのが常だ。
そんなキヨシにいきなり一千万円の首飾りが掛けられた。
10%でも百万円残る、キヨシはそんな大金なぞ手にした事すらなかった。

(そういえばティファニーが来るって言ってたな、この実装石がティファニーだったのか)

座りションベンをして、口をパクパクとさせているキヨシにティファニーはウインクをすると。

「これからはティファニーが応援するデス」

今更だが顔を赤らめ恥ずかしそうに言った。





           △





ここは熱川キヨシの芸能事務所、社長やキヨシ、マネージャー、他にも役員全てが集まっていた。

『キヨシよ、実は重大な事があったんだ』

社長が社長室にキヨシを呼ぶと、そう告げた。
キヨシはなぜ自分に?と思ったが取り合えず話を聞いた。

『はぁ・・僕にですか?』

『そうだキヨシ、新曲が決まったぞ』

『えっ・・本当ですか!』

『勿論だ、しかも作詞作曲はタクローがやってくれる事になった』

『タクローが僕の為に・・』

タクローと聞いてキヨシは天に昇る気分だった。
芸能界では大物中の大物、タクロープロデユースが外れた事は今まで一度も無い。
だがそれ故に依頼するには億を越える大金が必要で、誰もがおいそれとは以来できないのも事実だった。
事務所一番の大物歌手、杉平健ですらタクローから曲を作って貰った事は無い。

『でも何であのタクローが僕に曲を?・・』

社長と役員達は『ゴホ、ゴホ』と咳をすると、バツの悪そうな顔をした。

(それはこっちが聞きたいくらいだ)
(わしにも分からんよ、こんな落ち目の若手歌手に何でタクローが)
(まったくですな、しかも向こうから是非にと持ちかけて来たんですから)
(どうせ宝の持ち腐れなんだから、杉平さんに回すのが筋ってもんだろうに)
(いやいや、それは杉平に告げると、杉平が是非キヨシに回してくれと言って来たんだ)
(そうですか、さすがは杉平健ですな、目の前のひょっ子とは出来が違いますな)
(あの方のお口添えでは誰も逆らえんよ)

ひそひそと内緒話を繰り返す社長や役員達を、キヨシは首をかしげ見ていた。
キヨシを見る目には明らかに憎しみや妬みが入り混じっている。
そんな時、社長室の扉が開き事務所一の稼ぎ頭「杉平健」が入ってきた。

『キヨシ!』

杉平はキヨシの名前を呼ぶと、キヨシは座っていたソファーから立ち上がりピンと気を付けの姿勢になった。

『す、杉平さん!お、おはよう御座います』

キヨシにとって憧れの的、いつもキヨシに優しく接してくれて決して偉ぶる事も無い。
そんな杉平を心の底からキヨシは尊敬していた。

『キヨシの新曲をタクローが、プロデユースしてくれるって本当か?』

キヨシは杉平を差し置いて、自分がタクロープロデユースを受ける事に心苦しく感じた。

『すいません僕みたいな若輩者が・・』

『何を言ってるんだキヨシ、これはチャンスだぞ』
『今までの苦労が報われる時が来たんだ、俺も応援するからがんばるんだぞ』

キヨシは自分の事はさて置いて応援してくれる杉平に、改めて尊敬の念を抱いた。
杉平の人気を不動にしている要因は、どんな醜いババァも全てを受け入れる懐の深さなんだと感じる。
そんな杉平を前に社長や役員がひそひそと何やら困った顔をして相談を始める。

(困りましたな社長、何だか言いにくい空気ですぞ)
(あぁ・・私にもっと力があればうちの看板スターにこんな事をお願いしないんだが)
(私には言えない、君から伝えてくれんか)
(むむ・・無理です絶対に、キヨシのマネージャーにお願いしますよ)
(そんな、私だって言えませんよこんな事)
(これは社長命令だ、キヨシのマネージャーなら責任の一端は君にもある)
(ひどい・・強引過ぎです)

キヨシのマネージャーはキヨシと杉平の前まで歩いてくると、すまなさそうな顔をした。

『どうしたのマネージャー、なんだか浮かない顔だね』

マネージャーはキヨシを睨みつける。

(何を能天気な・・こいつのせいで杉平さんが)

『キヨシはこの部屋を出て行ってもらえないかしら』

『何で?』

『いいからすぐによ』

マネージャーの目つきが鋭くなると、キヨシはすごすごと部屋を出て行った。

『コホン・・あの杉平さん・・』

『えっ私にかい、君はキヨシのマネージャーだろ?』

『あのですね・・杉平さんの次のコンサートはキヨシと一緒でと言う事になりました』

『ふーん・・キヨシとねー、まぁ前座をキヨシにやって貰うのも悪くは無いな』

『いえ・・あのー・・キヨシのコンサートに杉平さんが前座と決まりましてぇ・・』

『えっ』っと言ったきり杉平は固まった。


社長室の扉の前でキヨシは聞き耳を立てていた。
自分の新曲の件なのに、なぜ自分がはぶられているのか意味が分からなかったからだ。

すると社長室から『ふざんけなぁぁ!!』と、杉平の激高する声が響いた。

『俺があんなひょっ子の為に何でだぁぁ!』

『落ち着いて、落ち着いて下さい杉平さん』

(一体なにが・・あんなに怒った杉平さんは初めてだ)
(もしかして僕が何か関係があるのか?・・)
(いや絶対にそうだ、そうでなけりゃマネージャーが僕を追い出した理由が分からない)



ガチャリと扉が開き杉平が出てきた、その顔はブルブルと頬が小刻みに震ええ蒼白となっている。

『あ、あの・・杉平さん、何かあったんでしょうか?』

杉平はギロリとキヨシの顔を睨みつけると、口をあうあうとさせ何かを言おうとしたが、
鼻で一度すぅーっと深呼吸をすると、営業スマイルに戻った。

キヨシの肩をポンポンと叩き『私はプロだからな、逃げ出したりはしないぞ』と、笑って見せた。
ただ良く見ると未だに口の端が震えていた。

『良いか!キヨシもプロの端くれなら、相手が誰であろうと最後まで全力でやりきれよ』

いきなり何を言ってるんだとキヨシは思ったが、尊敬する杉平が自分に声を掛けてくれたのだ。

『は、はい!よく分かりました』と、深々と頭を下げると杉平は
『ははは、はーはは』と変な笑い声をあげ杉健サンバを踊りながら遠ざかって行った。

『杉平さん・・』

杉平の後姿を見ていたキヨシの背後からカツーン、カツーンとハイヒールの音が聞こえた。

『へー、あなたが熱川キヨシ?』

振り向くとそこには両手を組んで黒のスーツに身を包んだ熊野小路秋子が立っていた。
秋子はキヨシを値踏みするように上から下へ、また下から上へと鋭く視線を向ける。
背後には事務所社長や役員が摺り手をして、ヘラヘラと不自然な笑いを繰り返している。

『いい男なんだけど少し品が無いわね、それに華も無いわ』

キヨシは意味が分からず『は?』っと返事をした。





続く





















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