タイトル:【観】 +【微虐】お庭で外飼い1
ファイル:庭実装1.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5924 レス数:2
初投稿日時:2007/09/03-22:52:25修正日時:2007/09/03-22:52:25
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「テッテロケ〜、テッテロケ〜」

日没の少し前、夕飯の支度をしていると庭から声が聞こえる。
仔実装たちが歌にあわせて踊っているのだ。
手を振り、飛び上がったり首をかしげたり、実に楽しげだ。
柔らかい芝生の上でヨチヨチと動き回る。

夕飯の支度がほぼ終わったのでしばし鑑賞する。
中実装一歩手前といった所の仔が1匹。
やや大き目の仔が6匹。
典型的な大きさの仔が2匹。
親指よりちょっと大きめの仔が4匹
一番大きな仔が、やはりリーダー格である。

この仔達は家で飼っている奴らだ。
ある朝、庭の木の下で眠り込んでいるのを発見したのだが、聞けば数家族分の子供たちで、
親がまとめて駆除されたので集団で逃げてきたのだと言う。
だいぶ数が減ったらしいが、何とかこの庭に上がりこんで寝てしまったとか。
俺は条件を出して飼ってやっても良いと告げた。

・外飼いであり、家には一切入れない。木箱の家を用意する
・庭の手入れを手伝うこと。雑草取り、落ち葉拾い、ゴミ取りなど
・トイレは所定の穴を使うこと。違反した奴はトイレ穴に埋める
・お歌と踊りを練習し、後日俺にその成果を披露すること。成果がよければ室内飼いにする

この時点で糞蟲発言の1匹を処分。
後日共謀して家に上がろうとした2匹を処分して、今に至る。
ちなみに処分方法は、集団の目の前で尻から水を注入して爆裂させたものである。
膨れ上がってフーセン爆弾と化した仲間の姿が強烈だったのだろう。
3匹の処分以降は至って平和になった。

連中の大体のスケジュールを書き出すとこうなる

7:00ごろ   朝飯(前夜の残り物の処分担当)
午前中      庭掃除
昼ごろ      昼飯(実装フード、パンくずなど、ケースに入れて置いておく)
午後       庭掃除、掃除が足りていれば自由時間、入浴
18:00ごろ  夕飯(人間様のおこぼれあり)
以降       自由時間 (歌の練習等、音を立てるのは禁止)

このようにのんびりしたものであり、かなり恵まれた環境であろう。
一日通しての大体の様子を、以下に描写してみよう。

−朝飯−
仔実装どもの住家である木箱。
13匹が入っても余裕のある大きさで、これは家の軒下に置かれている。
中には古毛布とタオルが置かれて布団代わりに。
他には古い小皿が何枚か。これは餌や水の小分けに使う。
小さなアナログ時計。リーダーの仔実装に時計の観念を理解させ、管理させている。
針金製の小さな熊手や箒、チリ取り。庭の手入れ用に、俺がちょいちょいと作った。
あとはゴムボールや人形など、オモチャ類がいくつか。
この中に雑魚寝し、仔実装たちは暮らしている。
時計に目覚ましは付いていないが、大体7時少し前にはもぞもぞと起き出す。
「テ・・・チュ」「デチチ・・・」「テスゥ?」
俺が餌を持って木箱を覗く時には全員起きているのが普通だ。

さて、今日の朝飯は残りの冷や飯、味噌汁、賞味期限切れの焼き魚、野菜の切れ端、等々。
ネコまんま+生ゴミと言った風情である。
しかし腐っているわけでもなく、野良出身にはご馳走だろう。
大皿にまとめて乗せて入り口に置くと、仔実装たちの歓声が上がる。

「テチュゥゥゥゥ!」「テッチイ〜♪」「チィー」

リーダーが頭を下げつつ「テステス」と喋る。こいつはもう中実装と呼んで良いだろう。
そのままがっつく様なことは無く、小皿に分けてからみんなで食べていく。
もっとも手づかみで取り分けているので、結構ぐちゃぐちゃだ。
食い散らかしているのとほとんど変わりない。まあ・・・なにも言うまい。
こいつらが食べている間、俺は出勤の準備を整えて出かけることになる。

出勤の準備と、昼の餌の用意をする
「実装石用」として売られていた、やたらと取っ手の大きなポリエチレンケースだ
これにドライタイプの実装フードをザラリ、パンの耳を何本か。
これを木箱の前において出勤する。
この時、仔実装どもは大体脱糞中だ。
ご主人の出発時にウンコタイムであり、はなはだ失礼な連中だ。
庭の一角に掘られた穴。これが実装用トイレである。
普段は板で蓋をしてあるので、臭いの心配は無いが今はちょいと臭う。
ここに皆で輪になって座り込み「テチ〜」と真面目に気張っているのである。
ここで頭を突付いてやると面白・・・ゴホン。


−午前、庭掃除−
俺が出かけ、ウンコタイムも終わると本業の時間だ。
庭掃除を申し付けてある。豪雨以外は行うことになっている。
雑草取り、落ち葉拾い、クモの巣除去と色々やることはあるが、仔実装の手の届く範囲だから
ほとんど地面が対象だ。
簡単な道具は与えてあるが、ほとんどは体が頼り。

まずは雑草取りだが、大物は俺が取っているので、実装たちが相手にするのは芽吹いたばかりの
小さな物か、地面に這うように生える取り辛い物がメイン。
「テッチ、テッチ」と言いながら、釘を持った仔実装が雑草の根元をほじくる。
あわせて茎を手で挟んだもう一匹が「テチュ〜ウ」と引っ張る。
このコンビネーションで大体は抜けるが、たまに太刀打ちできない物がある。
そんな時は童話「大きなかぶ」のように集団力で攻め立て、確実に退治していく。
一度これで集団転倒事故が起こり、全員大ダメージを受けて、俺の前に現れたことがあった。
今は経験を積んだせいか、転倒事故は無い。         ・・・チッ

落ち葉拾いでは、俺の自作道具が威力を発揮する。
針金で作った熊手で、掻ける幅は4センチ程度なのだが、これが好評だ。
同じく箒。これはブラシに近い作りなのだが、これも細かい所に効くと好評。
ちり取りは金属板を曲げて作った幅7センチ程度の物。
これはブルドーザーのように使われているが、実装たちにはちょっと重いようだ。
まずちり取りを2匹で持ち「テジュァァー」と掛け声を上げて突進。
続いて熊手部隊が「テッチ、テッチ」と言いつつ、ちり取りからあふれた部分をかき集める。
箒もちはさらに細かい取り残しを集め、どんどん一箇所に落ち葉を集めてゆく。

大変であるので、ちり取り持ちは中実装ともう一匹と言う組み合わせが多い。
だがステータスでもあるのか、もう一匹のポジションは常に争いがあるようだ。
たまに中実装+仔実装2匹というトリオを見るときもある。それでもかなり疲れるようだ。
まあ、ちり取りは必要以上に頑丈に作ったからな。      
特に理由は無いのだが、鉛も使ったし。

クモの巣取り、虫退治は危険を感じたら実装達の判断で中止していい事になっている。
一応実装にヤバそうな虫としてはハチ類、カマキリ、大型のクモ、毒毛虫、ムカデ辺りだろうか?。
そういえば、冬場にカマキリの巣が付いた枝をいくつか持ってきたんだっけ。
アシナガバチもこのところ毎年巣を掛けている。
どちらも「害虫」を駆除してくれる益虫だ。庭好きにとっては大切なお客さんである。

野良猫、鳥の来襲ということもありえるが、そこまで対策をする義理は無い。
猫はあまり姿を見かけないし、あくまで好意で庭に住まわせてやっているだけなのだ。
同じく野良実装がやってきたら?その辺は実装同士で解決してもらうしかない。
もし騒ぎになったら、とりあえず仔実装たちの味方はするが、留守の時までは責任をもてない。

ごらんのようにお掃除中の庭は「テチテチ」「テッチュー」と大変騒がしい。
だが、お隣とはちょっと離れているので近所迷惑にはなっていない・・・と思う。


−昼飯−
時計の読める中実装により、昼飯の時が告げられる。
「テスス、テッスー!」(お昼テス、ご飯テスー!)

「チュア〜♪」(やったー)
「テチテチテチテチ」(メシメシメシメシ)
「テシュー、テシュウーテチュ」(ゴハン、ゴハンちょーだいー)

全匹テチテチと木箱に走り寄って鳴きまくる。
まったく、踏み潰・・・いやいや、かわいらしい様子だ。
さて、中実装が餌の入ったケースを開け・・・られ無い。
俺がいつも飯を食いながら用意しているのだが、トーストのバターがケースに付いちまうんだ。
実装石用として大き目の取っ手が付いているが、ツルツル滑って上手くいかない。
小さい仔らの不満が募る

「テチャー!テチャー!」(オネーチャ、何やってるテチィ!)
「テチテチテチテチ!!」(メシメシメシメシ!!!)
「テジューテジュゥー」(まだ?まだテチ?)

はやし立てられ、中実装の焦りはつのる。
さらに数分して、やっと開いた。
今日はこぼさなかったようだが、時々派手にぶちまけ、這い蹲って食事を取る時もあるらしい。
ようやく威厳を取り戻した中実装、小皿に実装フードとパンを分ける。
そして他の仔に水を汲んでくるようにに指示。

水は散水用の蛇口から。ここは実装石にも操作しやすいレバー式に変えてある。
このレバー、俺が親切にも操作力を特別軽く改造してやったカスタム品だ。
小さな仔でも使えるように場所は低く、人間の力では全く抵抗なく動く。
仔実装が使うと、なぜかレバーの真上に設置された蛇口の水に吹っ飛ばされる場合もあるんだな。
でも水汲みという重要な仕事だから、みんな嬉々として向かい、ずぶぬれで帰ってくる。

水も用意されると、一斉に食事が始まる。
さあ、みんな美味い実装フードにかじり付くが、なかなか食えない。
このフード、特売だったので成体実装用の物を買って来たのだ。
成体にあわせて粒の大きさが大きく、噛み応えが出るように堅めに仕上げられている。
腹が減っているのになかなか口に入らない。
小さい仔の中には泣き出す者もいる。
中実装があやしてやり、水でふやかして何とか食べさせることに成功する。
以前にも「もっと小さいゴハンを下さいテス」と言われた事があるのだが、即座に却下。
割って小さくしようと試みたらしいが、あまりの手間に音を上げ、水でふやかすことにしたようだ。
水でふやかすと色素が出まくって、大事な前掛けが緑に染まっちまうんだがな。
目に入らんように注意しろよ?仔実装ちゃんたち。

おまけのパンの耳まで食べ尽くすと、ちょっとお昼寝タイムに入る。

「テスー」
「テー、テー」
「チゥー」

この日は庭掃除も一段落、午後は自由時間とお風呂の時間だ。
目が覚めた後には何が待っているのかな?

<続く>

「突発」です
前作とは全く関係ありません









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1 Re: Name:匿名石 2023/06/14-03:12:12 No:00007291[申告]
飼い主が一々うざいな
2 Re: Name:匿名石 2024/07/09-04:06:23 No:00009232[申告]
駆除から逃れた実装石をこんなに匿うとか街からしたら最悪な住民だろな…
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