タイトル:【虐】 土用の蛆の日 デスパチョ
ファイル:土用の蛆の日 デスパチョ.txt
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初投稿日時:2007/07/26-21:56:53修正日時:2007/07/26-21:56:53
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土用の蛆の日 デスパチョ


 夏ばて予防にはウナギが定番だ。しかし油濃いウナギは胃にもたれる。
 夏本番を迎えるこの時期をさっぱりしたスタミナ料理で乗り切ろう。
 
  【材料】
   トマト          800g(よく熟れたもの)
   蛆実装          約50匹程度(髪と服の柔らかい未熟蛆)
   たまねぎ         半個  
   きゅうり         1本 
   赤ピーマン        1個 
   にんにく         1片 
   食パン          2枚(耳は除く) 
     
   赤ワインビネガー     小瓶1本用意

   【調味料】 
   オリーブオイル       大さじ2杯程度 
   タバスコ          適量 
   砂糖            小さじ2杯 
   塩・コショウ        適量 
   生バジル(バジリコ)   葉を数枚 


 いつも使っている外飼いの食用出産石は今回使わない。
 春から毎週仔を産ませているのでしばらく休養だ。
 花粉入り実装飼料を一般実装飼料に切り換えてある。

 代わりに先週のバーベーキューで余った肉を一匹残しておいた。
 親元で少し育った仔実装を檻からつまみ出す。

 「テチ゛ャァーーーァァン! チュェェェーーン!」
 (ママァー! ママーーッ! 助けテェーーーッ!)

 「デジャーーーッ! デッスデスデスゥーーッ! ジャーッ!デシャァァァァッ!デス゛ゥゥゥゥゥゥ 」
 (やめるデスーゥ! この仔は渡さないデスッ! オマエだけはぜったい離さないデス゛ゥゥゥゥゥゥ )

 仔の脚から手を離せ、ジャマだ。あ…

 「チ゛ュェェェーーーッン!」
 (アンヨいたいテチーーッ!)

 あ、脚がもげた。まあいいか。
 
 「デシャァァッ! デスーデスデスゥーー! デェェェン デェェェェェーーッ! 」
 (しまったデス! 返して返してデスーー! その仔までとらないデェェェェッ! ) 

 「テチコーーーン! チュアアアァァァァーーーン! テェェェンテェェェンテェェェェェェェェーーーーー」
 (助けテチィィッ! 食べられちゃうテチャァァッ! ママッ ママーーーッ ママァァァァァァーーーーー)
 
 「デスゥゥゥゥゥーーーッ!ドゥゥェェェーーン!オロローンオロローーン オ ロ ルゥオォォ ォ ォ ーーーーーン……」
 (お願いデスから返してデスゥゥゥッ!ニンゲンさぁぁぁん!その仔を殺さないデェェェェェ食べないデェェェェェェ……)


 まず野菜の準備からとりかかる。 
 うるさい仔実装は鍋に入れて蓋をして閉じ込めておく。

 「テチュゥ…… テスンテスン… … テーーンテェェェ ェン テェ …ェ ェン テェェ…ェ ェ ェ… テスン テグッ… テック テック… ・・ ・」
 (暗いのコワいテチュウ…… だれか助けテェェェ ェ ェ・ ・ ・ オネーチャァァァ… オヤユビチャーン… ウジチャ…ン…… )

 暗くすると少し静かになった。助かる。
 さっさと野菜の準備をはじめることにする。

 「(またオナカ切られるのイヤテチ… ハラワタちぎられるのイヤテチ… 叩かれておシオすりこまれるのイヤテチ… )」


 トマトを湯むきして、種は取り除く。
 キュウリも皮をむき、種を取り除いて乱切り。
 赤ピーマンと玉ねぎ、にんにくも細かく乱切り。
 パンは耳をとって細かく千切る。
 材料と調味料を混ぜ合わせたら冷蔵庫で冷やしておく。 


 「(クシ刺しイヤテチ… でも焼かれるのはもっとイヤテチィィィィ… ステーキになりたくないテチュゥ ゥ ゥ ゥ ウッ ウウ・・ウゥ……)」

 さて、野菜の準備が済んだから蛆実装の用意をはじめよう。

 「(死ぬのはイヤ死ぬのイヤテチィィィ…ア・・アア…アタチは大きくなって仔供いっぱい産むんテスンテスン… ! テヒィィッ!!)」

 鍋でおとなしくしていた仔実装をつかみ出す。

 「(チャァーーッ!! イヤイヤッ ニンゲン離せテチィィィッ離しテェェェオギョ? ウギョペェッ オゲェェェーーーッ)」

 仔実装の口に水道の蛇口を突っ込んで念入りに糞抜きしたら、両目を赤く染めて強制出産させる。
 母体が今回限りの使い捨てなので妊娠抜きの即席出産でよい。調味料のタバスコを点眼してやる。

 「(… オ…オベベッ… !?チ゛ャーーッ! オメメいたいテチ゛ヤァーーーッ!)」 

 「テッテレー」

 「(おナカからなんか出てくるテチャーーッ?! )」

 「テッテレー」×50程度

 「(ウ? ウジちゃあぁぁぁぁぁぁぁ〜ん?! )」

 産まれてきた蛆実装を大き目のザルに受けておき、流水で粘液を取っ払う。
 仔実装に強制出産させて出てくる未熟蛆は髪と服が柔らかいので、禿裸にしなくてもそのまま食べられる。
 仔実装の強制出産は偽石の力を消耗し尽くす。
 干からびた仔実装は野菜クズを捨てたゴミ入れに一緒に捨てる。


 「(…… … …ウジちゃん?… ア… アタ チ のウジちゃ… ん ウ… ジ ちゃ… …  ン… )」


 蛆実装をバットに移し、赤ワインビネガーを注ぎ込む。
 蛆実装を完全に沈めようとすると無駄が多いので、体の三分の一程度が浸るほどでよい。

  「( スっぱいレフー! )」 
  「( オハナもげるレフー! )」 
  「( オメメしみるレフー! )」
  「( ノドがイタいレフー! )」
  「( イキがクルしいレフー! )」
  「( チにそうレフー! )」
  「( ママ どこレフー! )」
  「( タスけてレフー! )」
  「( こっからダしてレフーー! )」
 「レプー!」「レピョー!」「プニフー!」「レピィー!」「レキョキョキョ!」「アビャピャー!」「レピィキョーーン!」


 「( ウ… ウジ… チ ャ… ン…… … …ママ ・・ハ …コ・ ・ …コ … ・・  )」


 酢の中で蛆実装が勝手にのたうちまわって、まんべんなくビネガーに浸ってくれる。

 「レ… 」「レ ヒィ・・」「レ… フ…」「レー」「レキョ…」 

 悶える蛆実装達がひととおりおとなしくなったらザルにあげてビネガーをきる。

 「(… マ…テッテ ウ…ジチャ ン… ゼッタイ… タ スケ…ル カ ラ… マ マガ… イ マ …イ ク … ・・ カ・ ・)」

 赤ワインビネガーの滲みた蛆実装と冷蔵庫で冷やしておいた材料を混ぜ合わせてミキサーで丁寧に液化する。 


 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「レピャー」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 
 「( アタチ ノ… ウジ チ ャ ン…?… ?!… ! ・ ! ・ ! ・  ・ ・ ウ …ジ チャアァァァアーーーァァァァーーー ン!!!! … ・・ ・ )」



 蛆実装の赤と緑がトマトの赤、野菜の緑をさらに色濃くしてくれる。
 火を使わないので壊れやすい野菜のビタミン類、蛆実装の偽石成分などがそのまま生きており、とってもヘルシー。
 濃厚でいながらあっさりと飲めるさわやかな冷製スープは夏ばて気味の体に渇をいれてくれる。

                    
                       ・

                       ・

                       ・


 「… デッスン…デスゥ… オロローーン… … デッデロォーーォォォン…… デロロォォーーーン……
 (… オマエはイイ仔だったデスゥ… だからラクエンに逝くデスゥ…… シアワセになるんデスゥゥゥゥゥ……


 さてと、台所の後片付けも済んだし親実装に餌をやっておくか。


  きっと淋しくないデスゥ…そこにはオネーチャン達がいっぱいいるデスゥ…
  もう逢えたデスか?… オヤユビちゃんは?ウジちゃんは元気にしてるデスか? 
  ママがしてあげられなかったぶん、ウジちゃんにいっぱいプニプニしてあげてデス…
  本当に地面がステーキで川にスシが流れてるデスか? 山はプリンでできてるデスか?… 
  お花畑はきれいデスか?… そこに怖いニンゲンはいないデスね… もう痛いことも熱いこともされてないデスね… 
  オマエにせめてコンペイトウの一粒でも食べさせてやりたかったデスゥ… ラクエンで腹いっぱい食べるデスゥゥ ゥ… zzz… 


 ミキサーに残ったデスパチョの余り汁を実装飼料に振りかける。
 出産石に夏痩せされたら秋仔の数が減ってしまう。スタミナをつけてやろう。

 
  ……ステーキがあるデzz…ママにもってきてくれたデzzか… おいしいデzz…オマエはホントに優しい仔デzzz……)   

  …… デー zzz… デー zzz…スピーー zzz… スピー zzz……モグモシャモシャ ジュルルル … スピー … zzz……zzz………」


 檻に餌をやりに行くと、寝ぼけた親実装が仔の骨を嬉しそうにしゃぶっていた。仔の肉はよっぽど旨かったか。
 農協の食石担当職員さんがいつも言っている。実装石が見せる人間的仕草は人から庇護を受けるための本能的擬態だと。
 あくまで人間向けの演技だから人が見ていないとすぐ本性を現す。
 その証拠は見ての通り…… 味はともかく餌の分量を不足させた覚えは一度もないのにさもしいヤツだ。
 しょせんこいつは採卵用雌鶏と同じ家畜、旨い仔をたくさん産めばそれでいい。
 餌皿に実装飼料を盛っておく。起きたら喰え。盆が過ぎたらまた毎週産んでもらうからな。

               
                       ・

                       ・

                       ・


 翌日の朝、野菜クズを捨てに堆肥置き場にいった。
 ゴミ入れの中を見ると、野菜クズの中で仔実装はまだ死にきらずに呻き声を出していた。


 「( テ チェロ テ…ェ …テェー …チェ ロ ・・ テ…ェ … ェ・・ ェ ェ … … ・・ ・ )」


 偽石の力を使い果たしているのですぐ死ぬだろうが、念のためコンポートに放り込んでおいた。
 そしたらこの前生ゴミを捨てに来た時、土をかけ忘れていたのでコンポートに蝿ウジが湧いていた。


 「( コ… ・・コニ … ・・ イ タ ノ… ネ・・ ・ ウ…ジチャ … ン )」


 これ以上ハエがわかないようにスコップを取りに戻って土をかけておくことにする。


 「(… ウジ チ ャ ン …カ ゛  イ ッパ…イ … ・ ア タチ シア…ワ セ… )」


 今さらだが、食用蛆実装の蛆という呼称はなんとかならんものかと思った。




−− 終わり −−
                                                       

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1 Re: Name:匿名石 2018/12/05-10:43:50 No:00005683[申告]
>バーベーキューで余った肉

素晴らしいパワーワードですな
ニンゲンさんの実装石に対する価値観がこの一言で全部凝縮されている
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