タイトル:【塩】 実装石の火 1
ファイル:実装石の火 1.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:402 レス数:0
初投稿日時:2006/01/11-00:00:00修正日時:2006/01/11-00:00:00
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実装石の火1 06/01/11(Wed),00:48:14 from uploader 俺の住んでいる団地の裏側には公園がある。 公園と言っても、ただの空地でほとんど粗大ゴミ放置場になっている。 夏場は夜中にリアル中房がたむろして騒ぎ、住民が警察を呼ぶ事なども あったが、日に日に冷え込みが厳しくなってくる冬場は、たまに痩せこ けた野良実装の親子を見かけるくらいだ。 そんな存在すら忘れられた公園でボヤ騒ぎがあった。 運悪く団地の自治会の役員だった俺は、寒空の中、警察の実況検分にし ぶしぶ付き合った。 燃えカスの周りには、数匹分の仔実装の焼け焦げた肉片がちらばってい た。警察が言うに、 中房が虐待遊びで面白半分に仔実装を焼いたんだろう 結構よくある事 ..だそうだ。 しかし火事を出されてはシャレにならない。自治会で相談した結果、交 代で夜中に公園をパトロールする事になった。 底冷えのする夜。俺はコートの上に自治会でつくった蛍光色の薄いウイ ンドブレーカーを羽織り、懐中電灯を片手に公園に向かった。 そんなに広くない公園だ。入り口から中を照らして、ちょっと見たら引 き上げようと思っていた俺は、懐中電灯のスイッチを入れてギョッとし た。 暗闇の中で無数の赤と緑の、小さな光が瞬いている。 実装石だ! 実装石の群れが粗大ゴミの隙間からこちらを見つめている。 成体が2,3匹、仔実装がウジャウジャ、蛆実装もワヤワヤいる。 俺は懐中電灯を構えて近づく。 「テ゛スッ テ゛スッ テ゛ススゥーー」 「テチュ テチューーーー」 一瞬の喧騒のあと、小さな光の明滅が突然止んだ。 寒さの為か、それとも少なからぬ驚きからか、俺の手は小刻みに震える。 逃げる仲間に踏み潰された蛆実装から垂れる赤と緑の液体が、懐中電灯 の光を反射している。ヌラヌラと小刻みに揺れる光がまだ動いているよ うな錯覚をおこさせる。 ...いや錯覚ではない。たしかに何か動いている。 「テヒュ〜 テヒュ〜」 蛆実装の轢死体の向こうから、空気の漏れるような音が聞こえる。 懐中電灯のノーズをわずかに上げ、奥を照らしみる。 なっなんだ...あれは! 肉の塊がウゴウゴと蠢いている。蛆実装? それにしては巨大だ。成体と同じくらい大きい。だが付け根から手足が ない。服も着ていない。まともに声も出せないようだ。 突然の侵入者である俺から、自分を見捨てた他の仲間と同じように逃げ ようとしているのだろうか。 だが、その不自由な体躯では、虚しくその場で身悶えるのが精一杯のよ うだった... -------------------------------------------------------------- つづきます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る 実装石の火1 06/01/11(Wed),00:48:14 from uploader 俺の住んでいる団地の裏側には公園がある。 公園と言っても、ただの空地でほとんど粗大ゴミ放置場になっている。 夏場は夜中にリアル中房がたむろして騒ぎ、住民が警察を呼ぶ事なども あったが、日に日に冷え込みが厳しくなってくる冬場は、たまに痩せこ けた野良実装の親子を見かけるくらいだ。 そんな存在すら忘れられた公園でボヤ騒ぎがあった。 運悪く団地の自治会の役員だった俺は、寒空の中、警察の実況検分にし ぶしぶ付き合った。 燃えカスの周りには、数匹分の仔実装の焼け焦げた肉片がちらばってい た。警察が言うに、 中房が虐待遊びで面白半分に仔実装を焼いたんだろう 結構よくある事 ..だそうだ。 しかし火事を出されてはシャレにならない。自治会で相談した結果、交 代で夜中に公園をパトロールする事になった。 底冷えのする夜。俺はコートの上に自治会でつくった蛍光色の薄いウイ ンドブレーカーを羽織り、懐中電灯を片手に公園に向かった。 そんなに広くない公園だ。入り口から中を照らして、ちょっと見たら引 き上げようと思っていた俺は、懐中電灯のスイッチを入れてギョッとし た。 暗闇の中で無数の赤と緑の、小さな光が瞬いている。 実装石だ! 実装石の群れが粗大ゴミの隙間からこちらを見つめている。 成体が2,3匹、仔実装がウジャウジャ、蛆実装もワヤワヤいる。 俺は懐中電灯を構えて近づく。 「テ゛スッ テ゛スッ テ゛ススゥーー」 「テチュ テチューーーー」 一瞬の喧騒のあと、小さな光の明滅が突然止んだ。 寒さの為か、それとも少なからぬ驚きからか、俺の手は小刻みに震える。 逃げる仲間に踏み潰された蛆実装から垂れる赤と緑の液体が、懐中電灯 の光を反射している。ヌラヌラと小刻みに揺れる光がまだ動いているよ うな錯覚をおこさせる。 ...いや錯覚ではない。たしかに何か動いている。 「テヒュ〜 テヒュ〜」 蛆実装の轢死体の向こうから、空気の漏れるような音が聞こえる。 懐中電灯のノーズをわずかに上げ、奥を照らしみる。 なっなんだ...あれは! 肉の塊がウゴウゴと蠢いている。蛆実装? それにしては巨大だ。成体と同じくらい大きい。だが付け根から手足が ない。服も着ていない。まともに声も出せないようだ。 突然の侵入者である俺から、自分を見捨てた他の仲間と同じように逃げ ようとしているのだろうか。 だが、その不自由な体躯では、虚しくその場で身悶えるのが精一杯のよ うだった... -------------------------------------------------------------- つづきます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る

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