タイトル:【虐】 春の味2 実竹煮
ファイル:春の味2 実竹煮.txt
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初投稿日時:2007/05/07-12:23:24修正日時:2007/05/07-12:23:24
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春の味2 実竹煮

 ここ2日ほど天候が崩れていたが、やっと晴れたので朝早くに裏の竹薮へタケノコが生えているかどうか見に行く。
この雨のおかげでタケノコがたくさん生えていた。だが何本かはもう育ちすぎて食べられなくなっていた。
 育ちすぎたタケノコは筋が固くえぐみが強くなる。適当に鍬で根元を叩いてへし折っておく。こうしておいた方が
新しいタケノコが生えやすい。それに竹を増やしすぎると根元が詰まって来年のタケノコが生えにくくなる。適切な
間引きというものは自然を管理する上でとても大切である。

 根元から綺麗な形で取れたタケノコはおすそ分け用にとっておく。鍬で途中からへし折ってしまったようなタケノコ
は自分の家で料理して食べる。タケノコの皮を剥き、泥をきれいに落とす。
 庭にコンクリートブロックと石をくんで造った石釜に薪を入れ火をおこす。薪は近所の製材所からタダでもらって
きた製材クズの木っ端なので使い放題だ。大鍋にタケノコと灰と糠を入れて茹でアク抜きをする。

 昼からおすそ分け用のタケノコを配り歩くが、どの家もあちこちから食べきれない分を貰っているのであろうか、
あまり嬉しそうでない。どうせ事情はお互いよくわかっている。わかっていても言わないのが近所付き合いの知恵だ。
 『雨後のタケノコ』という言葉がある。よく育つものという意味に譬えられることが多い言葉だが、元々の意味は
『少ないときには貴重なモノが、たくさんあると価値がなくなってしまうこと』らしい。今の状況はまったくその語源
そのものであることに苦笑する。

 家に戻りタケノコのアク抜きをしていた大鍋を釜から下ろす。アク抜きに使った灰と糠をタケノコから洗い流して
水に浸けておく。
 タケノコのアク抜きがすんで石釜と大鍋が空いたので、先月農協で購入してきた成体実装石(以下 親実装)を檻から
つまみ出してくる。この品種は安定して卵を産むニワトリのような実装石で肉付きのよい大型の仔を産む。
 この時期の実装石は山々からスギ、ヒノキの花粉が飛散してくるので勝手に妊娠する。この親実装も購入以来ずっと
両目が緑色になっていて、毎日デッデロデーと調子っぱずれの歌でとにかく五月蝿い。暖かくなると傷みが早くなる
去年のサツマイモやジャガイモ、サトイモや大根などの根菜を大鍋で湯がいてエサにしている。痛んだ屑野菜はどうせ
竹藪に穴を掘って埋めてしまうのだから満腹するまで好きなだけ親実装に喰わせている。栄養状態が充分な親実装は
すぐに妊娠してくれるので毎週日曜日には仔実装が家族の食卓を飾ってくれる。

 「デジャ!!・・・・・・デギャァァァァッ! デェェ!!デェェーーン! 」
 (ニンゲンさんやめてデスー! もう私のコドモ達をとらないでデスゥーーッ!)

 妊娠一週間程たった親実装の頭をタケノコを掘ってきた鍬で殴り、血で両目を赤くして仔を生ませる。胎内で育った
仔実装が全部産まれきり、強制出産の蛆実装が出てくるようになったら親実装の両目に水をかけて出産を止める。
 生まれてきた仔実装と蛆実装はザルに入れ流水ですすいで粘膜を洗い落とす。仔実装が騒いで蛆実装を踏み潰さない
ように別々の容器に分けておく。

 「デ…デデ… デズゥゥゥゥゥ… デェェデスゥゥゥゥゥゥゥ…… 」
 (…や、やめて……お願いデス… せっかく生まれてきたコドモ達を殺さないでデスゥ…… )

 デスデスすすり鳴く鬱陶しい親実装を檻にまた放り込んで調理にとりかかる。
 かん高い媚び声をあげる仔実装の服を剥ぎとり髪を毟り取る。生まれたばかりの仔実装は腹にまだ何も入っていない
ので糞抜きの必要はないが、念のために総排泄孔を広げて水洗いする。それから仔実装の手足を切り落とし総排泄孔から
アク抜きしたタケノコを詰め込む。
 蛆実装は服と前髪を剥いでから節を抜いたタケノコの穴に詰め込む。そして切り落とした仔実装の手足でタケノコの穴
を詰めて栓にする。タケノコが不作の年には蛆実装を詰めたタケノコを仔実装に詰め込むこともある。

 「テェェテチュテチャーーー! テッチュィィィィィィィーーーッ! 」
 (アタチの服と髪がなくなっちゃたテチーーッ! オテテもアンヨもちょん切られちゃったテチーーッ! )

 「テェェェッ! テェェェン! テチ!テチューーッ!」
 (イタイいたい痛いテチ! おマタいたいテチッ! おなかいたいテチッ! ママ!ママァーーッ! )

 「テヂュー! テヂャー!テヂャヂャー!」
 (ママなにしてるテチ! さっさとこの奴隷をぶっとばすテチ! 早く可愛いアタチを助けるテチー!)

 「レフー? レフー? レフーゥ?」
 (せまいレフ? 暗いレフ? ママのお腹に戻ったみたいレフ? )

 タケノコを詰め込んだ仔実装と蛆実装を詰め込んだタケノコを大鍋に入れる。手足を切られて蛆詰めタケノコともども
大鍋の底に転がっているタケノコ入り仔実装どもを仰向けにして酒と醤油で薄めに味付けしたダシ汁を加える。汁の分量
は仔実装の顔が沈まず息が出来る程度を目安にするとよい。

 「テェーン! テエエェーーン  テチャー! 」
 (お水に沈んじゃうテチ! 溺れちゃうテチ 助けテチー! )

 「テェェーン…テェェェェ… テスン… テスン… … … 」
 (お空ってこんなに青いテチ… 曇ってこんなに白いテチィ… いやテチ… 死ぬのはイヤテチィ… )

 「テヂュウーーッ!! テヂャアァァーーッ! 」
 (バカニンゲン今なら許してやるテチーーッ!! クソニンゲンさっさとここから出して隷属するテチーーッ!!)

 「レフ? レフレフレフレフ」
 (レフ? 美味しそうな匂いのお水が入ってきたレフ ナメナメするレフ)

 石釜に大鍋をかけ煮込む。仔実装の臭みが抜けやすいように最初のうちは鍋の蓋を開けたまま煮た方がよい。
蛆実装はあまり臭みがないので蛆実装を詰め込んだタケノコだけ煮るなら最初から蓋をして煮ても問題ない。

 「テェェェッ…?  テチャァァッ…?! 」
 (ニンゲンさんなんでテチィィィィィ…? どうしてこんな酷いことするテチィィィィィィ…?! )

 「テェェテチィィ・・・・・・テェェーン… テェ… テ… テ… … 」
 (お水がだんだん熱くなってきたテチ ワタチはこのまま死んじゃうのテチ?… 助けてママ… ママァ… …) 

 「テチャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア… テチィイイイイイイイ! … テェェェェェェェテチィイイイイイ…  … 」
 (痛いテチ熱いテチ苦しいテチ〜〜 ママはウソつきテチィー! お外に楽園なんかなかったテチ〜… … )

 「レフレフッ! レフゥーッ! プニプニレフレピャアアアアアアアーーーーーッ!…」 
 (レフレフッ! 死にたくないレフッー! 蛆チャンまだいっぺんもプニプニしてもらってないレフーーッ!)


 「デ…デ…デ… デェェェー …デ…デデ… デッスン… … デスデスゥー…… オロローンオロローーン…」
 (……酷いデス… また… またコドモ達がみんなみんなあのお鍋で美味しそうにされちゃったデス… … 
   なんでデス…ニンゲンさんは食べ物をいっぱい持ってるのにどうしてカワイイ私のコドモを食べるんデス……)

 
 テチテチレフレフうるさい鍋が静かになったら仔実装の臭みも酒のアルコールと一緒に飛んでいるので蓋をする。
 このままじっくり煮込むのでしばらく時間ができた。周囲に散らばったタケノコの皮や切りカス、仔実装の髪や服を
片付ける。タケノコの皮と仔実装から剥いだ服は薪の焚きつけに使えるので捨てずにとっておく。
 仔実装の服は湿っていたので乾きやすいよう親実装の檻の上に広げてかけておいた。すると檻にしがみついて湯気を
あげる大鍋を見つめていた親実装がひったくるように服を檻の隙間から引っ張り込んで抱え込む。
 日中は暖かいもののまだまだ朝晩は冷える。買ったときから禿裸だったので気にしていなかったが今まで寒かったん
だろう。自分が着れない小さな服でもよっぽど欲しかったようだな。
 じきに次の仔を妊娠する親実装のために大量に茹でておいたサツマイモを山盛りにしてやっておく。

 タケノコは来週まで出るだろうし、この時期には近所からいろいろな山菜をいただくことも多い。
 来週の日曜はどんな料理にしようか。



−− 終わり −−

春の味       初スク
春の味2 実竹煮  2スク

実装石の悲痛な心の叫びと、食材の鳴声なぞ意に介さないニンゲンさんの冷淡な視線をもっと効果的に書けたらいいな
と思います。無限の可能性を秘めた生体資源として人類の幸福に貢献する(させられる)実装石の姿が私は大好きです。


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