「やあメロンヌ!ただいま!」 ネムネムの顔で夕方を過ごしてもこの一瞬の為にワタシは起きているんデスッ! ゴシュジンサマが帰って来るこの時間!お庭の扉があいた時はとっても嬉しくなるんデスッ! 「おっ!メロンヌは偉いぞ~!今日もお庭の世話を頑張ったんだな!」 「デデェ~!」 そう!ワタシはメロンヌ!飼い実装デス! ゴシュジンサマのために今日もお庭のお世話、お花さんの水やりを頑張ったデス! お庭を見てゴシュジンサマが笑顔になるこの瞬間、ワタシはとっても嬉しくなるんデスゥ! 「はい!ご褒美の実装フードと実装アメ!明日も頑張ってね!」 「ハイデス♡」 ワタシはご褒美を受け取って、深くお辞儀をするんデスゥ 礼儀正しいレディこそ一流飼い実装の証デス! 優しいご主人様とあったかいおウチ、美しいお庭……生まれて来て良かったデス! 「メロンヌ、今日も一日お庭のお世話に働いて疲れただろう?ゆっくりおやすみよ」 ゴシュジンサマのナデナデがきもちいいデス…… お庭から去り行くゴシュジンサマの後姿にお手手を振って、明日も頑張らなきゃと思うデス! 今日もとっても疲れているからハウスに戻るデス! お庭の奥のピンクの素敵なハウス♡その寝床に入ったらまずはオナニーデッス! フカフカな雑巾のベッドに横たわって、ワタシは自分を慰めるデス! 「ンホォデデデ!デッボァン♡」 ついつい声がおっきくなるデス♡ 床が愛糞液でドロドロに汚れちゃうデス……♡ ユメはゴシュジンサマとコドモを作るコト…♡ヲトメなワタシはいつも黒髪チャン誕生を夢見るんデス♡ 「ンハァ!デスゥッ!」 オナり疲れて眠っちゃうデス♡お手手が愛糞まみれだけど朝起きてお口でしゃぶしゃぶすればキレイキレイで平気なんデス♪ 床にこぼれたのもナメナメでキレイキレイしてるデス~♡ ・・・・・・ ・・・・・・ 「……デデ?ここはどこデス?デッ?ゴシュジンサマ?」 目が覚めた時、ワタシはへんな場所にいたデス。 おクスリのにおいがして、冷たくて、こわいデス…… 「入園処置を開始する!!!」 「デギョアアアアアア!?」 へんなカッコのニンゲンが現れて、すぐ刃物でワタシの胴体を一閃したデス!? 真っ二つにされて、意識が途切れたデス……。 ・・・・・・ 「ひっでえなこれ」 俺は添付されていた写真を見て顔を顰めた。 それは安い賃貸のベランダの惨状だ。 乱雑な塗装で異様なピンク色になった段ボール、いくつか並べられた薄汚れた幼児向けのプランターは水浸し。生えている朝顔は一部が根腐れを起こして枯れている。そして写真の中央にはブクブク太ったオッサン体型の甘やかされ飼い実装の姿。 『元野良。仕上がっています。』という一文と共にソレは送られてきた。ただその写真と本体とリンガルのログだけで、特に説明はなかったがもう十分な量の過去が把握できた。俺は背筋が冷えた。 とにかく、仕事だ。 朝顔の水やり担当するだけで庭師気取りして飼い主に発情してたおバカの胴体を切断し、仮死状態にした。 脳みそクルクルのパーな元野良実装からこいつは生まれ変わり多少マシな何かになるのだろう。 頭部を切開してまずは偽石を保護溶液につける。 実装の糞を溶かした水は実装の羊水と=なのでイイらしい。 次に、脳を回収して左脳と右脳に慎重に切断・分割したところで、先ほど勢いよく胴体となき別れた下半身を持ってくる。 臀部の外側をゆっくりと傷が残らないように切り取ると、内部の余計な肉や糞袋、うんこなどを除去する。 こののちに処置部分を殺菌。するのだが、正直いらない気がするのでその工程はパスする。 今は空洞にされている尻たぶの左右に当たる位置へ左脳と右脳をセッティングし、固着させる。 上にかぶさる尻たぶの肉左右にドリルで穴をあけて視神経と目玉を詰め込み、右脳左脳と適当に接続。 最後に偽石を中央に配して臀部から切り取っていた肉を重ね、実装トロリで強固に接着。 なにかの反応でビクビクっと反射で蠢くのがとても悍ましい。でも生きている証拠なのでこれで十分だ。 適当で粗雑極まるオペを終えれば生きたきったねえ実装尻の完成だ。 実装尻ランドの実装石として標準的な姿になったと言える。 『恋するアナルボーイ』俺は数秒で考えた適当なタイトルを尻実装の上部にシールとしてつけ、未だ眠るそいつをコンテナに詰め込んで実装尻ランドに送った。 作業は終了、大体1万円くらいが支払われる。 ・・・・・・ ノソノソと展示スペースを徘徊する実装尻に上半身はない。 無意味な闊歩と徘徊が繰り返される。 「……!……!!?……!!」 時たま、鏡がある面を尻に付いた目で見てはぶっ飛んだように激しく動いて気絶している。 果たしてこれから死ぬまでに尻になった自分を受け入れることができるだろうか。 尻たぶについたシールに刻まれたタイトルは恋するアナルボーイ。 ボーイ。男の子。 一律して性自認が女性である実装石に対する 「でも男のオッサン体型じゃん」 という冷たい蔑視の証。 これまでの実装生を解説された説明板が展示スペースにある。 「ニンゲンと交尾しようとしてた割にまだこんなまともな姿って加工者は優しいな!」 実装尻ランドの深淵を示唆する発言がヘビーユーザーから飛び出す。 「きしょすぎ!過去もやばい!なにこれ~!」 直球な嘲笑は聴覚がなくともアナルボーイに伝わる。アナルボーイは憤慨したようにイゴイゴと跳ねたり尻を左右に振って怒りを表明するが、それが更なる嘲笑をよぶ。 観客からは悲鳴と笑いで愛される実装尻ランドの新しい仲間だ。 実装尻ランドにはこのような尻実装が何百体と飼育されていた。 当然、栄養は取れないのでその最後は決まって餓死だ。 ・・・・・・ 「ゴシュジンサマ大好きデスーン♡」 ある飼い実装石が世界のどこかで鳴いた。 ご主人様はと言えば辟易した顔だった、持て余して肥大化したデブ実装にもう飼育を後悔していた。 ふと目に入るフライヤー広告。 ポストに投函されていたそれを見て、ご主人様の目が大きく開かれた。 『あなたの実装石、お尻の才能があるかも?専門業者が素早く実装をお尻査定!加工も丸投げでOK!』 実装尻ランドはいつでも新しいナカマを待っている。 次に入園するのは、あなたの街の飼い実装かもしれない。 おしり
1 Re: Name:匿名石 2024/11/12-02:30:19 No:00009405[申告] |
色ボケ実装が堕ちる地獄は地上にあったのだな |
2 Re: Name:匿名石 2024/11/14-05:14:08 No:00009408[申告] |
ちょっぴり切ない
自慢の素敵なハウスとお花の咲き誇るお庭が実際は水浸しの小汚いベランダだったり 発情してるのはともかくご主人様のためだから頑張ってはいたり うんこ漏らしても一応処理は自分でしようという意識自体はあったり まるで糞蟲からは遠い性格でも根底でニンゲンと相容れない事が示唆される無能な働き者の悲哀を感じる |
3 Re: Name:匿名石 2024/11/14-14:52:05 No:00009409[申告] |
最初は前向きに生きてる良個体かと思ったがオナニーからジェットコースター展開だった |