タイトル:【観察】 スシvsステーキvsコンペイトウ
ファイル:ミドリのかわいい3姉妹.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:327 レス数:4
初投稿日時:2024/02/18-11:11:33修正日時:2024/02/18-11:11:33
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【ミドリのかわいい3姉妹】



ある春の事…。

ミドリという飼い実装がいた。
先代の飼い実装が産んだ仔を育てたもので、頭はさほど良くないが聞き分けが良く、
飼い主のとしあきにもよく懐いていたし、またとしあきもミドリを可愛がっていた。

だが、飼い実装にはよくある事だが、としあきから仔を産むのを禁止されていたのに妊娠した為、
ミドリは近所の公園に捨てられる事になった。
と言っても妊娠は不可抗力のようなもので、ミドリの水槽が窓の近くに置かれていて、
風のある日に窓を開けていた結果なので、堕胎すれば許そうと思っていた。
しかしミドリはどうしても産みたがったので、としあきは仕方なくミドリを捨てる事にした。
それでもせめてもの情けで、産まれた仔は育ててやるとミドリに告げる。

「つまり…お前は捨てるが仔は飼ってやる」
『あ、ありがとうございますデス! 頑張って良い仔を産むデス!』
「あまり期待してないけど頑張れよ」

やがて、3月のある土曜日、ミドリは3匹の蛆実装を産んだ。
3匹とも粘膜を舐め取られると手足がすくすくと伸び、後ろ髪も生えて小さな仔実装になった。
まだ親指実装と大差ないサイズではあるが、今後立派に成長していくはずだ。
だが、家を出るミドリが我が仔の成長を見る事はない。
最初の授乳を終え、すやすやと眠る3匹の仔を撫でながら、ミドリはとしあきを見上げる。

『ゴシュジンサマ、この仔たちに名前を付けてあげて欲しいデス』
「そうだな…じゃあ左から順に【ヒィ】と【フゥ】と【ミィ】な」
『ヒィとフゥとミィ…可愛い名前デスゥ。
 これでもう思い残すことはないデス…ワタシはこの家を出て行くデス』

ミドリが涙を浮かべてそう言って立ち上がり部屋を出て行こうとしたが、としあきはそれを留めて言った。

「まぁ待て、最後に一緒に食事をしよう、お前たちに『ゴチソウ』を食べさせてあげる。
 その代わり、お前が家を出ていく事は娘たちに言ってはいけないよ。
 俺は湿っぽいのは苦手なんだ」
『ゴチソウデス!? ワタシたち親仔の為に…ありがとうございますデス!』

ミドリにしてみれば、娘たちと少しでも長く居られるのは喜ばしい事であったし、
ゴシュジンサマの言う『ゴチソウ』も気になったので、言われたとおりにした。

   *   *   *

その日の夕食の時間。
ミドリと3姉妹は、としあきと共に食卓を囲んだ。
そして、4匹の前に出されたゴチソウは…。

「寿司(マグロの赤身)、ステーキ(成形肉のサイコロステーキ)、そしてデザートに金平糖だ」

寿司はそのままでは食べにくいので、酢飯に細かく刻んだマグロを乗せたちらし寿司。
サイコロステーキもミドリ用は通常サイズだが、3姉妹用にはさらに小さく切り分けてある。
金平糖は小粒な物を選んで買ってきた。

実装石の大好物三種の神器であるスシ、ステーキ、コンペイトウが揃い踏みのこの状況には、
一家全員さすがに驚きを隠せず、ミドリは喜ぶよりむしろ不安な顔でとしあきを見上げる。
一方の3姉妹はテーブルの上を奇声を上げながらパンコンして走り回ったが、
としあきはその様子を見ても怒る事なくニコニコと眺めて言った。

「よく味わって食べなさい」
『テッチュー!』
『テチュテチュゥ!』
『ゴチュインサマありがとテッチ!』

3姉妹は揃って鳴き声を上げると、ゴチソウの皿に飛びついた。

   *   *   *

ヒィはちらし寿司の茶碗を抱え、手づかみで食べ始めている。
しかしポロポロこぼしていて、ミドリはそれを見てとしあきが怒り出さないかとハラハラしている。

『ヒィ、もう少し落ち着いて食べるデス。ほら、こぼしてるデスゥ…!』
『だって美味しいんテチィ!』

白い粒、赤い身、そしてそこに混ぜられた味。
産まれたばかりのヒィにとっては全く未知の存在。
複雑なその味付けはヒィの舌を強烈に刺激し、一心不乱に食べ続けさせた。

「はは、良いから好きなように食べなさい。
 ミドリも、めったに食べられないんだからちゃんと味わっておきなさい」

としあきの言葉にミドリは我に返る。

そうデス、ワタシは捨てられるから、もうこんなゴチソウは味わえないデス。
それならば最後にしっかり食べておかないとデス。

『わ、ワタシも頂くデス!』

決意したミドリは、自分の前に置かれた寿司やステーキや金平糖に手を伸ばし、食べ始めた。
そしてあまりの美味しさに、思わず立ち上がって声を上げた。

『ウマウマデシャァァ…はっ! す、すみませんデス』
「いいからいいから…ほら、まだあるぞ」
『も、もちろん食べるデス!』

デスゥ…おいしくも懐かしい味デスゥ…!

ミドリにとっては初めてではないこの味。
昔、とても小さかった頃に食べた覚えがあるこの味を、ミドリは懐かしく思い返しながら
寿司とステーキと金平糖を存分に味わった。

   *   *   *

フゥは、サイコロステーキの噛み応えに少々苦戦しながらも、懸命に噛り付いていた。
噛むたびに肉の旨味と脂の甘みがほとばしる。

こんなウマウマを食べてしまったら、もうママのおっぱいなんて飲めないテチュ!
赤くて甘い方のおっぱいでもテチ!

『テヒュー、テヒィ、熱いテチュ! 美味しいテチュ!』

産まれたばかりで真っ白な白い前掛けは、既に肉汁で茶色く染まっている。
鮮やかな緑の実装服も、あちこちに肉汁の染みができている。
だが、そんな事はフゥにはどうでも良かった。
ただひたすらに、このウマウマなステーキを食べ続けていたかった。

   *   *   *

ミィはそんな姉2匹を冷ややかに見つめていた。

まったくオネチャもママも下品テチュ。
あんな奇声を上げたりお服を汚したりして…みっともないテッチ!
ワタチは高貴でセレブな飼い実装らしく、お上品にコンペイトウを頂くテチ。

『…コンペイトウ…』

自分で言ったその言葉に、ミィはゴクリと唾を飲み込む。
産まれて初めて口にする母乳以外の食事が、実装石の憧れであるコンペイトウ。
ミィは偽石の記憶でぼんやりと存在を知っているだけの、幻の食べ物。
色とりどりで、不思議な形をしていて、食べ物には見えないがとても心惹かれるモノ。

「ん、どうしたミィ? 食べないのか?」
『い、頂くテッチ!』

そうテチ、せっかくのゴチソウなのに見ているだけではもったいないテッチ!
ミィはさっそく金平糖を手に取り、その表面に噛り付いた。

『ア…アマアマテッチャーーーーッ!』

それは脳をシビレさせるような甘さの刺激。
ミィは我を忘れて金平糖を舐め、しゃぶり、かじり、甘味を味わった。

   *   *   *

ミドリは寿司とステーキと金平糖を順番に食べ、そろそろ食べ終わろうとしていた。
心の中でとしあきに手を合わせて感謝すると、ミドリは最後の一粒の金平糖を口に入れた。

ゴシュジンサマが用意してくれた最後の食事…とっても美味しかったデスゥ…。

3姉妹は、それぞれ自分が最初に食べたもの以外のゴチソウにも手を伸ばしていたが、
やはり最初に食べたものの味が忘れられなかったらしい。
ヒィは寿司をもっと食べたがったし、フゥはヒィのステーキを狙っている。
そんな中、ミィは手を挙げてとしあきに質問した。

『ゴシュインサマ、ワタチたちでゴチソウを取り換えっこしたら駄目テッチ?』
「ん? あぁ、ミィはもっとコンペイトウを食べたいのか。
 ヒィは寿司、フゥはステーキを食べたいと…」
『ミィの言うとおりテチ』『ミィチャよく言ったテチュ!』

ヒィとフゥもミィの意見に賛成のようだ。
としあきが「好きなようにしなさい」とうなずくと、3姉妹はそれぞれゴチソウを取り換え始める。

『やっぱりスシが一番テチ!』
『ステーキがウマウマなんテチュー!』
『アマアマなコンペイトウ最高テッチィ!』
『良かったデスね…オマエたちはシアワセ者デスゥ…』

3姉妹がそれぞれの好物に舌鼓を打って平らげる様を、ミドリは微笑みながら見つめていた。

   *   *   *

食事を終えて、3姉妹はミドリより早くおやすみタイム。
としあきは隣の部屋にある実装用サークルに3姉妹を入れ、部屋の照明を消す。
そしてミドリと共に居間に戻ると、別れを惜しむようにテレビを見たり一緒に遊んだりし始めた。

別れを惜しむなら捨てなければいいと思うだろうが、約束を破った事へのけじめは必要だ。
それでもとしあきは虐待派ではなかったので、捨てても生き残る確率が高い親を、
寒い冬が終わった春に手放す事で、ミドリと3姉妹のどちらも生き延びて欲しいと思っていた。

その頃、隣の部屋の実装サークルの中では、3姉妹が今日のゴチソウについて語り合っている。
明日から毎日ゴチソウ三昧だの、明日からはもっと贅沢なゴチソウが食べたいだの、
好き勝手言い合っていたが、やがてどのゴチソウが一番おいしいかという話になった。
初めにヒィが言った。

『もちろんスシテチ! あの複雑な味はまさに高貴テチ!』

しかしフゥが反論する。

『ステーキこそ一番テチュ! あのしたたる肉汁こそ究極の味テチュ!』

続けてミィが言った。

『コンペイトウが至上テッチ! あのアマアマの良さがわからないテチ?』

ミィの意見に、今度はヒィとフゥが揃って反論する。

『コンペイトウはデザートテチ! スシのウマウマさとは比べられないテチ!』
『そうテチ、デザートを一緒に比べるなんておかしいテチュ! ステーキが一番テチュ!』

だがミィは猛然と反論し、激しい言い合いになる。

『スシなんて変な白い粒とサカナのキレッパシテッチ! それに酸っぱい味付けがしてあるテチ!
 それからステーキはただのオニクテチ! オニクなんてどこにでもあるテッチ!
 どっちもまずいとは言わないテチが、アマアマの塊なコンペイトウとは比べられないテチ!』
『あの味付けが高貴なんテチ!』
『あんなウマウマなオニクはどこにもないテチュ! いい加減な事を言うなテチ!』

言い争いを続けるうちに次第にヒートアップしてきた3姉妹は、ついに掴み合いになった。
スシ派vsステーキ派vsコンペイトウ派の3姉妹バトル開始だ。
初めに、ステーキ派のフゥがコンペイトウ派のミィに掴み掛かる。
残るスシ派のヒィもフゥに加勢しそうな勢いだ。
ミィは形勢不利を悟ったが、あえて笑みを浮かべてこう言った。

『フゥチャはステーキみたいなオニクを焼いただけの野蛮な食べ物が好きなんテッチ?
 その点ヒィチャはさすがテッチ…ワタチの好みの味とはちょっと違うテチが、
 スシの高貴さはワタチも認めるところテチ!』
『野蛮テチュ!? あの香ばしい香りや脂の味がわからないテチャ!?』
『チププ…ミィチャの言うとおりテチ。暴力に訴えるフゥチャはやっぱり野蛮テチ。
 スシこそが一番の味テチ! まあコンペイトウは二番にしてやるテチ』

ミィの策略に乗ってしまい、連携を崩されるヒィとフゥ。
その隙にミィは2匹の手を逃れ、体勢を立て直した。
ヒィの裏切りにフゥは激昂し、地団太を踏んで叫ぶ。

『テチューッ! ステーキこそが一番テチュ! 他は全部ドレイの食い物テチ!』
『チプププ…オニクなんてありがたがるドレイが何か言ってるテッチ…』
『チプッ、これからフゥチャはドレイテチ!』

今度はヒィとミィが手を組んでフゥをドレイ扱いし貶めに掛かる。
しかし、この流れは少々やりすぎであった。
すっかり頭に血が上ったフゥは、ミィに突進して押し倒すと、その身体を抑えつけた。

『テチューーッ!!』
『な、何するテッチ!』
『ドレイはお前テチュ! ミィチャのブンザイでワタチをドレイ呼ばわりなんて許さないテチャー!」

そう叫び、ポカポカとミィを殴打し始めた。
傍から見れば子供のケンカのようなはたき合いだが、当事者は必死だ。

『この! ミィチャのクセにテチュ!』
『やめテチ、助けテッチ! ぼげぇ! ママ、ママァ! …ぶげぇ!』

ミィの顔は瞬く間に腫れ上がり、左目は飛び出し、歯は叩き折られた。

『ヘヒィィィ…ヘヒェェェ…』
『…どっちがドレイか解かったテチュ? ステーキが一番おいしいんテチュ!』
『ふ、フゥチャやりすぎテチ…ミィチャ死んじゃうテチ…』
『…はっ! そ、そうテチ…ついカッとなったテチュ…』

ヒィが2匹を止めた時には、ミィは既に重傷だった。
こんな所をゴシュジンサマに見つかったらどうなるか分からない。
フゥは小さな脳みそをフル回転させ、ある結論を導き出した。

『…ミィチャを食べるテチュ!』
『テェ!? フゥチャ何言ってるテチ!?』
『ミィチャはどこかへ出て行ったテチュ! ここにあるのはただのオニクテチュ!』

実装石が実装サークルから勝手に出て行けるはずはないのだが、興奮状態の仔実装たちには
そんな事まで考えが及ばないらしく、瀕死のミィの身体を処分する事で頭がいっぱいだった。

覚悟を決めたフゥと、その後ろで複雑な顔で見ているヒィ。
ミィは歯抜けの口で必死に命乞いをするが…。

『ひゃへふヘッヒ、ふるひヘヒィィ…』
『何言ってるかわかんないテチュ! 大人しく食われろテチ!』
『ミィチャごめんテチィ!』

   *   *   *

3姉妹は、今や姉妹になってしまった。
ヒィは泣いていたが、そのヒィもミィの身体を食べて処分するのに手を貸したのだ…。
だが、ミィの大半を食べたのはフゥである。
元々ステーキを好んでいたフゥは、同属の肉であっても美味そうに食っていた。

『…ふぅ、ミィチャのオニクはステーキより糞不味かったテチが、まぁ食えなくはなかったテチ。
 ヒィチャも協力に感謝するテチュ』
『…!』

礼を言いながらヒィを見るフゥの視線に、ヒィは怯えた。
まるで残るヒィの味はどうなんだろう、と気になっているように思えたのだ。

このままじゃワタチもフゥチャに食われるテチ…!

すでにミィの死で恐慌状態に陥っているヒィは、フゥの一挙一動が自分を狙っているように思えてしまい、
フゥから目が離せなくなっていた。

『…ちょっと食べ過ぎたテチュ』

フゥがサークルの隅にあるトイレに向かう。
ヒィはそれを目で追い、フゥがしゃがんでパンツを下ろし無防備な体勢になった瞬間、行動に移った。

『ワタチは食われないテチィィィ!』
『テチュッ!? …ぶぼぁ!』

ヒィはフゥめがけて突撃し、パンチを食らわせていた。
だが、フゥは糞を漏らしながらもそれを回避しようとした為、クリーンヒットにはならない。

『ヒィチャ、き、気が触れたテチュ!?』
『おかしいのはオマエテチィィ! 死ねテチィィィ!』

続いて繰り出されたボディブローが、フゥの腹を捉える。
糞を漏らしながら腹を押さえるフゥ。

『ブビェェ…!』
『このっこのテチッ!』
『テチュー! 何するんテチャーーッ!』

フゥもまた、必死にヒィを殴り返すが、先手を取られた事もあって押され気味だ。

『とどめテチィィィ!』

そしてフゥにとどめを刺すべく、ヒィが全力で右ストレートを繰り出す。
だが、フゥはその大振りを見逃さなかった。
カウンターを食らわせるべく、フゥもまた左手でパンチを放った。

『ふざけるなテチュー!』
『テェッ…!?』

互いの顔面に全力のパンチが同時にヒットし…。

————パキン
————パキン

甲高く儚い音が2つ、室内に響いた。

   *   *   *

「ははは、あの時のミドリは…」
『ゴシュジンサマ、その話はもう勘弁してくださいデスゥ…』

隣の居間では、としあきとミドリのお別れ前の談笑が続いていた。
大声で楽しく話していたので、隣室の叫び声は居間までほとんど届いていなかった。
だが、そろそろとしあきも眠ろうかという頃になり、ミドリと共に仔たちの様子を見に行くと…。

「3匹とも静かに寝てるのかな…?」
『…? 妙な臭いがするデス』

ミドリの言葉にとしあきが部屋の電気を点ける。
そして、部屋の惨状がとしあきとミドリの目に飛び込んできた!

食われたと思しき1匹(のバラバラの死骸)、残る2匹は殴り合いでもしたかのように顔がボコボコで、
互いのパンチを顔にヒットさせて、寄り添うように絶命している。

『こ、これはどういう事デスゥ…!?』
「何があったんだ…?」
『オロローン! ヒィ、フゥ、ミィ…! 一体どうしたんデスゥ!』

としあきは外から猫か何かが侵入したかと部屋の窓を調べてみたが、しっかり鍵が掛かっていた。
結局、部屋で何が起きたのかは不明なままだった。

『オロロ~ン、オロロ~ン!』

実装サークルの中で、我が仔の死骸を抱えて泣き叫ぶミドリ。
としあきはその姿を、ただただ見下ろしていた…。

   *   *   *

翌朝。
…結局、仔がいなくなってしまったのでミドリは飼われ続ける事になった。

『ゴシュジンサマ…おはようございますデス』
「あぁ、おはよう。今日はヒィとフゥとミィを弔ってやろうな」
『はいデス…ありがとうございますデスゥ』

あの惨劇の後、泣きじゃくるミドリをどうにか寝かしつけた後で、
仔実装たちの部屋に仕掛けた監視カメラで事の全容を知ったとしあき。
ミドリにその内容を伝えはしなかったが、としあきは3匹の仔が全滅して内心ホッとしていた。

ミドリの代わりにまともな仔実装を飼うならまだ良いが、
あんな糞蟲たちを飼うくらいなら愛着のあるミドリを飼い続けた方が良いに決まっている。
そう言えば、ミドリが産まれたばかりの時は…糞蟲化した他の姉妹を俺が間引いたんだったな。
で、ミドリだけは良い仔だったから残して、先代のグリーンは公園に捨てたんだった。
あいつもミドリほどじゃないが聞き分けの良い実装石だった…。

さて、今回はこれで終わった訳だが、もしまたミドリが妊娠し仔を産んでしまったら…。
その時は同じようにゴチソウを与えて様子を見てみるか。

実装フードとコーンスープを沈んだ顔で食べるミドリをなだめるとしあき。
彼もまた、トーストと目玉焼きとサラダ、コーンスープの朝食を食べながら、
穏やかな日曜日の朝が始まるのだった…。



終わり

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1 Re: Name:匿名石 2024/02/18-16:54:01 No:00008739[申告]
五世代くらい後になると賢い仔しか生まれなくなってそうだ
2 Re: Name:匿名石 2024/02/19-01:30:17 No:00008741[申告]
生まれて間もない乳飲仔がゴチソウで焚き付けられたとはいえ
派閥争いからの同族喰いに保身や謀略はては騙し討ちとか
実装石にとって寿司ステーキコンペイトウはもはや猛毒の域
3 Re: Name:匿名石 2024/02/19-11:34:52 No:00008742[申告]
美しい姉妹愛テチ
4 Re: Name:匿名石 2024/02/28-19:31:56 No:00008812[申告]
サラッと言われてるけど
先代を公園に投棄するあたりこの飼い主もかなりのクズデスゥ
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