テエェェーーン テエェェーーン 公園で1匹の仔実装が泣いている その姿は禿裸に土埃にまみれ、擦り傷に青あざ、糞を顔に塗りたくられている この仔実装はつい3日前まで、つまりクリスマスの間はサンタ実装として売られていた仔だった 買われたまでは良かったが結局飼えないとなって公園に捨てられたのだ そして息をつく間もなく野良の同族に身ぐるみを剥がされ髪を抜かれ殴られ糞をかけられ、このザマである 「オマエも…捨てられたんテチ?」 突然話しかけられた。また暴力を振るわれると思い警戒する 「身構えなくて大丈夫テチ。ワタチはオマエの味方テチ。ワタチたちもクリスマスでサンタさんだったテチ」 話しかけてきた仔実装を見ると、自分と同じ禿裸ではないか。 どうやら自分と同じようにここへ捨てられ、このような姿にさせられたようだ。 来訪者は泣いていた仔実装が沈黙のままにも構わず喋り続ける。 「ワタチたちは同じような仔を集めてコミュニティを築いたテチ。オマエにも入ってほしいテチ」 手を差し伸べられた。この公園に来て、いや、それ以前から良かったことなど買われた瞬間しか無かった。 しかしそれすらも幻想だった。また涙があふれ抑えようとしても嗚咽が漏れ出す。 「つらかったテチね…もう大丈夫テチ。ワタチたちのねぐらに案内するテチ」 そしてクリスマス捨て実装たちの一員となった 「起死回生の一手があるテチ」 先輩実装が言う。何テチそれは? 「それは…総員による飼っテチ突撃テチ!これだけいれば誰か1匹くらい飼われるはずテチ!誰が飼われても恨みっこなしテチ!」 ─1時間後 たまたま近くを通りかかった男に向かって突撃が行われた 「飼っテチ!飼っテチ!」 「ママ!ママッ!マァマ!」 「待っテチ?飼っテチ!待っテチ?飼っテチ!」 「お願いテチニンゲンサン!ワタチを飼っテチ!」 「クリスマスプレゼントテチィ!」 わらわらいごいごと男に向かって走り寄る禿裸の実装石の集団に男は─ 「うわキモっ」 「テッ」「テボァッ」「ヂッ」「テベッ」「テッ」「チュベッ」「ヂッ」 赤緑の地面の染みと化して全員この世から消えた オワリ
1 Re: Name:匿名石 2023/12/28-22:23:22 No:00008568[申告] |
短くも確かな爽快感よ
そして待っテチ飼っテチコールが標準搭載された個体で笑う |
2 Re: Name:匿名石 2023/12/29-04:59:10 No:00008569[申告] |
悲しいかな無価値なモノがいくら集まった所でね |