タイトル:【実食】 鍋の季節
ファイル:鍋の季節.txt
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初投稿日時:2023/11/11-02:48:42修正日時:2023/11/11-02:48:42
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鍋の季節


元来実装石料理はその調理過程や食す際の実装石の
苦痛に満ちた悲鳴も楽しむものだとされる

勿論それは否定はしない
だが時と場所にもよるというのもまた然りである

調理過程ならいざ知らず

久しぶりに会う友と語らう時にはさすがに奴らの悲鳴は五月蠅すぎる

ゆえにそれに応じた処置は施すのだ

俺の名は敏明

今回友人の圭介に呼ばれて久しぶりに実装料理を楽しみつつ
飲み明かそうとやって来た

そして彼の悪戯も兼ねた試食に付き合わされた後
地元産の山実装料理を御馳走になる流れになったのだが
そこは俺自身も実食派だ調理過程を楽しまずにはいられない訳で

だから俺も一緒に下ごしらえを手伝っている

素材は今年手に入れた秋仔が20匹に
糞蟲認定されたと思われる程よく育った春仔が4匹
それに少しでも多くの野菜を得ようと便所でなく特別に肥育したという
秋蛆が8匹という内容だ
しかも秋蛆はわざと粘膜を取らずに蛆化させたものなので身がしっかりしている

もし仮に売りに出せばこの盛り合わせだけで10万くらいにはなると圭介は言っていた
まさに高級食材である

それらは既に服を奪い髪の毛は抜いてあり
仔実装はさらに糞抜きをした後手足を切り取り再生しないように
傷口を焼き潰していた

秋仔は既に下ごしらえ済みなのか腹が大きく膨らんでおり
よく見たら縦に切れ目が入っていてそれを爪楊枝で縫い留めてあった

秋仔は全て鍋の具材にするのだとか

秋蛆も禿裸にしてあるが糞抜きは調理の直前になるまでやらずにいる
蛆実装は糞抜きをすると途端に弱るからだ

「圭介よ今回の献立はどうするつもりなのだ?」

俺は圭介に問いかけた

「そうだね春仔は姿焼きにして秋仔は鍋の具材にしようと思っているよ
秋蛆は君に任せようか?」

「いいとも冷蔵庫の材料は自由に使っていいのだな?」

任せるよという承諾を得た俺は早速調理に取り掛かった

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冷蔵庫にマッシュルームとエリンギそしてニンニクを見つけたので
アヒージョを作ろうと決めた

キノコ類を適当に切り分けてオリーブオイルで炒めて軽く塩胡椒を振り
下味をつけておく

ニンニクはスライスしておき

鷹の爪を一本縦に四分割にした

小鍋にオリーブオイルを入れスライスニンニクを投入
暫くして細かい泡が出てきたところで鷹の爪を加えて弱火で温めておく

その間に秋蛆の下ごしらえをする

まずは一匹目
総排泄孔の周囲をペディナイフの先でぐるりと切れ目を入れる

『テヒャアッ』

秋蛆の悲鳴が上がるがパキンはしない
さすが山育ちだけあって根性がある

次に蛇口に口を近づけて水を注ぎこむと総排泄孔から内臓が飛び出た
そのまま内臓を引き抜いてスティック状に切ったメルティチーズを差し込みパットに並べた

残りの秋蛆も続けて処理していく

そして塩胡椒を振って秋蛆の体に擦り込んでいく

『レヒィィィ』『レピャァァァ』と各々が悲鳴の合唱を始める

アヒージョを作るコツは材料に予め下味をつけておくことだ

と言うのもオリーブオイルに塩は溶け込まないからだ

最後に味付けをしても良いのだがそれだと辛くなりがちなのでこっちの方が良いと思う

下ごしらえが住む頃には鍋のオリーブオイルも程よく温まっている頃なので

先程のキノコ類を入れてから秋蛆達を投入する

ここで再び悲鳴が上がる

暴れようとするも体に差し込まれたチーズが邪魔して体が動かない
こうして成す術もなく油地獄の中で苦しみながら茹でられていった

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圭介の方はと見ると春仔を調理している最中であった
腹を割って内臓を抜き中をバーナーで軽く炙っていた

香草を詰め込んでプレートに並べてオーブンレンジに押し込んだ
やがて肉が焼ける良い匂いがし出すと
オーブンレンジの中からうめき声が漏れ出して来た

『チューンチューン』『チュボォォォ』『チュワワワワ』『ジィィィィィィィ』

様々な音色を奏でているそれはまるでオルゴールの様であった

焼き上がるまでの間にダイニングに鍋の用意をする
カセットコンロを置き土鍋をセットして出汁を注ぎ火をつけた
具材は圭介が予め下ごしらえを済ませてくれていたので
テーブルに並べるだけで済んだ

そして春仔の姿焼きと秋蛆のアヒージョも盛り付けて
宴の準備は整った

取って置きの純米大吟醸「山乙女」をグラスに注いでやると
圭介の顔がいい感じの笑顔になる

まずは乾杯としゃれ込み

オードブルのアヒージヨを食べる

秋蛆のプリプリした食感が伝わり次にとろりと溶けたチーズが流れ込む
それは身に沁み込んだ塩味と絡んで舌を覆い尽くしていく

そして酒で一旦洗い流してキノコを口に運ぶ
こちらもオリーブオイルと塩味が沁み込んでいて噛むほどに
旨味が染み出してくる

次に姿焼きを食べてみる

皿には二匹が盛られていて塩ダレと醤油ダレが用意してあるので
一匹ずつ違うタレを試してみた

塩はさっぱりとしていて身の持ち味をそのまま生かしてくる

一方で醤油は春仔の身に良いアクセントを加えてくる

どちらも旨い

早くも酒が進んでいたがここで主役の鍋の登場だ

白菜や根菜を入れて煮たてておき秋仔を入れていく

悲鳴が上がることを予想していたが声一つ立つことが無く
拍子抜けをした

「こうやって歓談をしつつ食事となると
さすがにうるさいから喉を潰しておいたんだ」

と圭介は言った

だがこれはこれで趣がある

なにせ最後の生の叫びすら封じられて
それでも何とか声を上げようと死につつある体で
精一杯声を上げようとあがいている様は見ていて面白い

顔を梅干しの様にくしゃくしゃにして口を開いて飛び出さんばかりに
舌を伸ばしているが
声一つだせずに無念の顔のまま絶命していく

そのおかげなのか秋仔達はとても美味しかった
腹の餡もバリエーション豊富で鶏団子や炒めた根菜やキノコに餅と
食べる者を飽きさせない

そして募る話に盛り上がり宴の夜は更けていった

やはり気心知れた奴との飲み食いは最高だ

                          終

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1 Re: Name:匿名石 2023/11/11-18:53:43 No:00008446[申告]
毎度ながら実食スクは美味しそうなのが多い
蛆実装はウインナーみたいに売られてたりジソエビとか呼ばれてるから意外と弾力はあるんだろうか
2 Re: Name:匿名石 2023/11/11-21:14:07 No:00008447[申告]
うまそうだな。今日は実装鍋食ってから帰るか
3 Re: Name:匿名石 2023/11/11-21:51:27 No:00008448[申告]
蛆実装、鰯みたいに柔らかく捌きやすいイメージあるけど軽く火を通す事でホタルイカの様な弾力が生まれるのかな?
巾着にされ梅干し顔で絶命してる秋仔が何ともプリティ
4 Re: Name:匿名石 2023/11/14-12:23:51 No:00008471[申告]
なぜ実装食スクはこんなにも美味しそうなのか…!
ト〇コに出てくる食材のように「一度でいいから食べてみたい」という欲求が湧き上がる!
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