姉妹蛆 1、目覚め 彼女が初めて目覚めたのは、暗い暗い場所だった。 暗いけど、温かく安心感のある…そんな場所に自分の身体がくっついているのを感じていた。 (ここはどこレフ…?) 彼女は親実装の胎内いる胎児蛆実装だった。 胎児蛆実装は温かい粘膜に包まれ、親実装の胎内と繋がった状態で栄養を貰い育つ。 (ウジチャンとママのからだがつながってるレフ…ウマウマがながれこんでくるレフ…) <デッデロゲ~、デッデロゲ~♪> (ママのおうたもきこえるレフ…) 送られてくる栄養と、聞こえてくるママの歌…。 胎児蛆実装は、親実装の愛を感じながら育っていった。 2、出逢い 胎児蛆はある時、自分の隣にもうひとつ粘膜の塊があることに気づいた。 暗いので目を凝らしても見えないが、偽石から感じる本能で自分の妹だと悟った。 (そこにいるのはイモウトチャレフ?) (そういうオネチャはオネチャレフ?) (ここはくらいレフ。でもママのからだからウマウマがおくられてくるレフ) (ママのおうたもきこえるレフ) こうして、胎児蛆の姉妹は会話をするようになった。 (ウジチャンはうまれたらママみたいになりたいレフ) (ウジチャンもおんなじレフ) (レフ~♪) (レフレフ~!) 母の胎内には他にも姉妹がいたが、この2匹は特に仲良く育っていった。 3、誕生 ある日、胎内が大きく動き始めた。 出産の時が来たのだ。 (オネチャ、ウジチャンたちどうなるレフ?) (わかんないレフ。たぶんうまれるんだとおもうレフ) (うまれるってどういうことレフ?) (わかんないレフ…でもすばらしいことレフ!) 胎児の姉蛆の方が、先に移動を始める。 (イモウトチャ、さきにおそとでまってるレフ。あとであうレフ!) (ばいばいレフー!) そして… 「テッテレー!」 蛆実装が誕生した! 親実装はすぐに身体を覆う粘膜を舐め取り始める。 こうして粘膜を舐め取ってやらないと、蛆実装は仔実装になることができないのだ。 先に産まれた蛆実装たちは、既に粘膜を舐め取られ、仔実装になる為の急成長を始めている。 急成長と言っても後ろ髪と手足が伸びる程度で、身体の大きさはまだ蛆実装とさほど変わらないが。 「さぁ、お前もこれでいいデス」 (ウジチャン…いえ、ワタチ成長できるテフ…?) 「テッテレー♪」 姉蛆が仔になる為の成長の喜びをかみしめている間に、もう一匹蛆実装が産まれてきた。 その蛆実装の粘膜も、親実装は舐め取ろうとするが…。 「おや、オマエはナチュラルボーン蛆ちゃんだったデスね…」 「ママ、ウジチャンもナメナメしてほしいレフー」 「オマエはこっちデス」 「ママ、おくるみとらないでほしいレフ…!どうしておけけもむしっちゃうレフ…?」 姉蛆が仔の姿に成長を終えた頃、妹蛆は親に髪と服を毟られ、近くの穴に放り込まれていた。 非常食用の蛆実装を飼育するためのトイレ穴…そこが蛆実装の家だ。 ナチュラルボーン蛆ちゃんは生まれながらの蛆であり、粘膜を舐め取っても仔になることはない。 粘膜を除去すれば育つ仔実装と違い、育つことのない未熟児実装だ。 親実装は本能的にそれを感じ取り、粘膜の除去も蛆が窒息して死なない様に適当に行っただけで、 すぐにトイレ用の穴に放り込んだのだ。 身体に宿った仔のうちの残りカス的な存在がナチュラルボーン蛆であり、 大抵はすぐ禿裸にされ、非常食になるためにトイレ穴で排泄物を食べて育つ運命だ。 戻ってきた親実装は仔に成長し終えた娘たちに声を掛ける。 「さぁ、みんな育ったデスね。ここがお前たちのおうちデス」 「ママ、ワタチのイモウトチャはどこテチ?」 姉蛆だった仔実装が親にたずねるが、 「オマエには妹はいないデス。お前が一番下の妹デス」 そう返されてしまう。 そんなはずはないと思いつつも、胎児蛆だった頃の記憶はもはやはっきりしないため、 仔実装は疑問に思いながらもそれを受け入れ、妹実装として他の姉たちと暮らし始めた。 4、再会 その年の冬は食糧難だった。 「仕方ないデス…非常食を食べるデス」 親実装はおうちの外にあるトイレ穴に手を突っ込むと、一匹の蛆実装を取り出した。 それはたくさんのウンチを食べて丸々太った蛆実装。 誕生直後から今まで暗いトイレ穴の中で育ってきた蛆実装にとっては、 産まれた時以来のお日様の眩しさに目を細めながら、外に出られた嬉しさをかみしめる。 「ウジチャンそとにでられたレフー!オネチャたちとくらすレフー」 自分が食べられるために外に出されたことを知らない蛆実装は、のんきに笑顔を浮かべている。 そして仔たちの前に放り出される蛆実装。 「いたいレフ!ママ、もうすこしやさしくしてほしいレフ! …レフ?オネチャがいっぱいレフ。テッテレー、ウジチャンレフ! ウジチャンとなかよくしてほしいレフ…もうくらいあなのなかはいやレフ…。 それとウジチャンもウマウマをたべてみたいレフー、ずっとウンチばかりたべてたレフ…」 喜ぶ蛆実装を無視して、親実装は仔実装たちに指示する。 「さ、オマエたちは蛆ちゃんを食べるデス」 仔実装たちは蛆実装を食べるのは初めてなので、さすがに少し躊躇している。 そうしているうちに蛆実装がある感覚に気がついた。 「…レフ?これはオネチャのにおいレフ!ママのおなかのなかにいたときに いつもとなりではなしていたオネチャのにおいレフ! オネチャ、オネチャ、ウジチャンレフ!ウジチャンはここレフ!」 蛆実装が一匹の仔実装の前に這い寄っていく。 その仔実装は蛆実装を抱いて、顔の前に持ち上げた。 蛆実装はその仔実装に近づいたことで確信を得たのか、満面の笑みを浮かべる。 「やっぱりオネチャレフ!オネチャ、てあしがのびたレフ!すごいレフー! ウジチャンもいつかオネチャみたいにおおきくなって…レフ? どうしておくちをあけてるレフ?ぺろぺろしてくれるレフ?うれしいレ————」 ————むしゃっ 「レピョッ…!」 「…むぐむぐ、初めて食べたけど、蛆ちゃんも美味しいテチ! オネチャたちもどうぞテチ!」 仔実装は頭の前半分を食い千切った残りの部分を、姉たちに手渡した。 顔面を食い千切られた蛆実装は手足をピクピク動かしていたが、すぐに姉たちに食い尽くされた。 ~終~
1 Re: Name:匿名石 2023/10/18-14:37:54 No:00008124[申告] |
姉よりは高い記憶力や無邪気な性格が非常食には完全に無駄だったのすき |
2 Re: Name:匿名石 2023/10/25-16:39:30 No:00008155[申告] |
ふっと思ってまとめたけど
①仔実装のみで生まれてくる(昔はこの話多め、今も時々ある)蛆実装無し ②仔実装と蛆実装(未熟児、粘膜あり)で生まれてくる ③仔実装と蛆実装(粘膜なしで蛆成長なし)で生まれてくる ④全員蛆実装で生まれてきて粘膜舐めると仔実装になる ⑤繭設定で成長する(蛆も実装も繭で成長。おそらくこれは蛆実装の外見が実装と全く別、そして実装石もなんで服も大きくなるかの言い訳としてだろう) 繭入れるとかなり複雑でちょっとスクになるレベルで多いな |
3 Re: Name:匿名石 2023/10/25-22:23:36 No:00008158[申告] |
5番が言いたいだけだなこのメクラは |
4 Re: Name:匿名石 2023/10/31-09:40:01 No:00008188[申告] |
ていうかパクリだこれ |
5 Re: Name:匿名石 2023/11/05-19:39:59 No:00008417[申告] |
まあ産まれてしまえば胎児の頃の事なんて覚えてないのが普通だから…
ウジちゃん可哀そうで素敵 |