ジソエビ(食用蛆実装)のかき揚げ丼(とお土産のジソせんべい) ふたば町に来たので名物の「ジソエビのかき揚げ丼」が食べられる『虹浦食堂』に入ってみた。 「はーい、ジソエビかき揚げ丼おまたせー!」 威勢の良いねぇちゃんが運んできてくれたので軽く会釈し、さっそく目の前に置かれた丼の蓋を取る。 「おぉ…」 ふわっと立ち上る湯気、揚がった衣とツユとメシ、食用実装独特の香り…。 そして、蛆実装の苦悶に満ちた表情が何よりの見どころだ。 舌を引きつらせるように口から伸ばし、目は思いきり見開かれ、まるで絶叫するかのような表情で 事切れているジソエビたち…いや、実際に揚げられてる最中はレピィィ!と鳴いているのだろうが、 残念なことに油のはぜる音であまり聞こえないらしい。 ともかくツユのかかったかき揚げを箸で一口サイズに崩し、まずはそれだけで食べてみる。 サクっと衣をかみ砕く感触と、火が適度に通ったジソエビの肉の柔らかい食感が歯に伝わる。 続いて香ばしさと甘さ、旨味が舌を直撃する…これは美味しい! もうあとは一心不乱にメシと共にかき揚げを食い続け…。 気がつくと干しジソエビの出汁で取った味噌汁を飲み干した所だった。 お代を払いながら、威勢の良いねぇちゃん店員にお礼を言う。 「いやぁ、美味かったです!ごちそうさまでした!」 「どうもー!そう言ってもらえると嬉しいよ! うちには他にもジソエビや食用仔実装を活かしたまま天ぷらにする活け揚げとかとかもあるから、 ぜひ今度また来てね!」 ぜひまた来よう…次はその活け揚げや他の料理も食べてみたい。 * * * お土産に、店頭で売られていたジソ天むす2つと、ジソせんべいを買った。 ジソ天むすはその名のとおりジエビの天ぷらを入れて握ったおむすび。 ジソせんべいは、生きたジソエビに衣をつけてプレスしながら焼くお菓子だ。 こちらは注文を受けてから仕上げてくれるらしい。 「はい、ジソせんね!ちょっと待ってね!」 威勢の良いねぇちゃん店員が、衣をまぶしたジソエビをプレス機に何匹かまとめて置く。 『レフゥ?』『レピャッレピャッ』『レフー』『プニフー!』 衣まみれで鳴いているジソエビが動かないうちに、ねぇちゃん店員がジソエビたちをプレスした。 『『『『レピィィィィッ!?』』』』 焼き上がったそれは、ジソエビたちが見事に潰れて焼かれてくっついて、 手のひらサイズくらいのおせんべいと言った所。 香ばしい香りが鼻腔をくすぐり、今すぐ食べたくなってしまった。 ————パリッ 思ったよりは軽い食感、そして香ばしさと、衣に加えられていたのであろう塩気が口の中で弾ける。 パリパリとあっと言う間に食べ尽くしてしまった。 『虹浦食堂』…良い店だった。 この分だと次に来た時も期待できそうだ…。 ~終~
1 Re: Name:匿名石 2023/10/15-22:18:56 No:00008116[申告] |
是非シリーズ化をお願いします。 |
2 Re: Name:匿名石 2023/10/16-22:36:48 No:00008122[申告] |
美味しそうな匂いに惹かれてしまうんデス |
3 Re: Name:匿名石 2023/10/28-01:13:25 No:00008172[申告] |
生まれるときに服と髪の毛がついてるという設定の弊害で
実装石を食べる料理系ありえないと思ってしまう 脱がせばいいというが、服や髪の毛をいちいち脱がすコストとんでもないだろう そのまま食えなくもないんだろうが |