実装の巣 俺は、あきとし虐待派だ。 今回、神社全体を自分達の根城にしていた100匹以上の糞虫共を、1匹残らず根絶やしにしてやった時の話をしようと思う。 俺の自宅近所に、通称糞虫神社と呼ばれる実装が住んでいる神社があった。 毎年夏になれば、どことなく嫌な臭いがしてきて嫌だった。 だから、みんな臭い神社に近づこうとする者はいなかった。 俺が小学生の頃、俺の親父を中心に駆除隊が結成され、神社に住んでいる実装共をそれこそ筆舌しがたい方法で大虐殺した。 (この話は、次回紹介する) 「神社の実装は全滅した!」 「糞虫は根絶やしにしてやった!」と当時、喜んで帰って来たが.....。 そもそも、全滅って本当にどうやって確認したんだ?本当に全滅させたかどうか疑わしい。 その後、その時の残党?の子孫と渡り?をして住んでやがるのが、今いる実装共かもな。 実装共は、買い物帰りの主婦の持っている食料を奪ったり、お菓子を持っている子供達を狙ったりした。 「何とかせなあかんなぁ~!」自治会長と神社の宮司(掛け持ち)が。俺の親父を訪ねれ来た。 「何とかせなあかんけどと言うても、わしも歳やし、体力ものうなったし、昔みたいに走れんからのぉ~。 もうしんどいわぁ~。あきとしに頼むしかないのぉ~」 兵庫県に住む親父から、俺に実装駆除の依頼の知らせが来たのは、その日の夕方だった。 ちなみに俺は、現在、大阪市に住んでいて、市の職員として実装駆除の部署にいる。 自宅に帰るには、阪神電車と神姫バスを乗り継いで帰る事になるのだ。 「又、骨を折って貰う事になるけど宜しく頼まぁ~の。今回は、自治会から日当も出してくれるゆうとうからのぉ~」 家に帰ると親父と宮司から細な話を聞いた俺は、友人の大学院教授のよしあきに協力を要請した。 何だか実装を殺すための新しい機械を作ったから「機会があれば試したい!」と聞かされていたからだ。 その夜、連絡を聞いたよしあきが俺の家にやって来て「実装共を一網打尽にしてやるぅ~楽しみ、楽しみぃ~」といつも以上 にテンションが上がっていた。 というか、こみ上げる喜びを押え切れず震えていた。 ≪よしあきの奴、武者震いしていやがる。相当楽しみにしてたんだなぁ~。こいつこそ真の虐待派だな≫ よしあきとは、神社で落合う事になった。 次の日の午前8時頃神社に行くと、参道の入り口によしあきの所有している軽トラックが止まっていた。 トラックの荷台には、大きな機械が乗っており。長いノズルの様な物が、社殿の方向に向けられていた。 「おはよう!あきとしこれが昨日言った実装達を、一毛打尽にする機械だ。危ないからこれを身に着けてくれ」 俺は、厚手の特殊加工された手袋と透明のアクリル板の付いた、ヘルメットの様な物を渡された。 「ちょっと大げさかも知れんが、一応念の為に、それを装着してくれ。それと住人には近づくなと周知くれてる?」 「うん!自治会長から回覧板とお前の言っている時間指定で、バリケード配備して、警備員を配置して貰った。で、一体これは、何の機械だ?」 「液体窒素を放出する機械だ。仮に人間が吸い込んでも、無害になる様にしてあるんだ。このハンドノズルは、手元で操作する様になっている。 このコントローラーとモニターで実装を始末出来るのさ」 「この赤い点滅のモニターは何だ?」 「ああ、これは実装の体温をサーチして何処に居るかが解る様にしている。仮に人間が入って来ても、体格に違いがあるから直ぐに解る」 よしあきは、時計の形をしたサーチャーを手に巻いていた。 「ほれ、お前のもあるぞ」と俺にもサーチャーを渡してきた。 「この神社にこれ程、多くの実装がいるのか!凄い数だ!」 「気にするな1時間も掛からず全滅出来るだろう」 「それから、あの社殿に向けられているノズルは何だ?」 「俺たちは、奴らの住処に正面から攻撃する。攻撃に恐れをなした実装が、逃げるならあの場所を通る。センサーが反応して液体窒素が噴き出し実装に攻撃を仕掛ける。 例えるなら、スパイダーマンのスパイダーネットの様に奴らを包む様に攻撃するし、場合によっては、八つ裂きにも出来る。 他にも5ケ所設置した。奴らは、神社の敷地から1歩も出られん。袋のネズミさ!」そう言ってにっこり笑った。 そんな話をしていると、3匹の仔実装を連れた成体実装が、神社からのこのこ出て来た。 「ニンゲンが居るデス!ワタシ達に食べ物を寄越せデス!」 「そうテチ!早く食べ物を出すテチ!ママに逆らうと酷い目に合うテチ!早く出せテチ!」 俺たちの目の前に手頃な実験台が出てきた。 「じゃあ~!いくよ」 よしあきは、機械に備え付けてあるノズルを引っ張り出し、コントローラのスイッチを押すと.....。 ≪プシュー!≫音を立てて白いガスが掛かった。 「つ.....冷たぁ~ぃデ!」≪パキン≫ 「テッチャァ~!」≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ 成体親実装と1匹の仔実装は、耳を劈く様な悲鳴を上げて絶命。 2匹の仔実装は、叫び声を上げて事も出来なかった。 神社から出て来た4匹の実装は、一瞬にして凍らされた。 「やっぱり凄げぇ~なぁ~!お前の作る機械は!」 「だろ。それとよぉ~。この凍結した実装は、このスプレーを掛けないとこの氷は溶けない。凍ったまま大学の実験室に2~3匹持って帰ろう」 俺たちは、神社の中に入って行った。 境内のあちこちに段ボール箱が置いてあり、早朝に餌を取に出かけた成体実装は、寝ている状態だ。 餌を食べたであろう仔実装が外で遊んでいた。 俺たちを見つけると「あっ!ニンゲンテチ!食べ物寄越すテチ!」と≪ワラワラ≫集まって来た。 よしあきは、「死ね!」そう言って液体窒素を仔実装の口目掛けて掛けた。 「ウグッ!」 「テグッ!」 口内を凍らされた仔実装は、悲鳴を上げる事も出来ずに俺たちの前で、転げ廻って苦しんでいる。 「面白いだろぅ~。ゴミを殺すなんて最高の気分だ。動物虐待でもない。止めだ!」 そう言うとよしあきは、数匹の仔実装に液体窒素を浴びせた。 すると仔実装達は、≪ピクッ!≫と体を反らしたかと思うと≪パキン!≫反り返った状態で偽石を割った。 仔実装の中には「涼しいテチィ~!眠くなって来たテチィ~」と言うと目はあっちの方を向いて、鼻水と涎を出し、薄ら笑いを浮かべて≪パキン!≫ と偽石を割って死んでいった。 「ちぇ!安楽死しやがった」そう言って悔しそうにしたが.....。 仔実装がうつ伏せで絶命したので、どんな表情か見ようと竹の枝を折ってひっくり返したら、苦しそうな表情で死んでいた。 おばあちゃんが言っていた。「生物が死ぬ時は、楽に死ねない。必ず死ぬ瞬間は苦しいと」 「今日は、生ごみの日だろう。奴らは早朝活動したから今寝ている。不意打ちをかましてやる」 ≪そ~っと≫段ボールを開けたら、やっぱり蒸し暑いのだろう、実装達は、頻繁に寝返りを打って「暑いデスゥ~」と譫言を言っていた。 「暑いのか、じゃあ~!涼しくしてやるぜ!」 そう言うと、あきとしは、コントローラーのメモリを”拡散 ”と”強 ”にして一気に吹きかけた。 ≪ブワ—!≫と液体窒素が出たと思うと、寝ている実装達を包む様に広がっていった。 実装達は、一瞬≪ビクッ!≫と震える様な動きをした。「涼しいデスゥ~。これも日頃の行いが良いから神様からの贈物デスゥ~。これでゆっくり寝れるデスゥ~」 と言って、直ぐに鼾をかきだした。 しかし、約10数秒後にびっくりした様に飛び起きたと思ったら.....。 「熱いデス!」 「痛いテチ!」 「ママァ~!何か霧の様な物が、体を縛りつけ.....熱い!痛いテチィ~!」≪パキン!≫ 「体に纏わり付いて、取れないデスゥ~!熱いデスゥ~、息が出来ないデ......」≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫と次々に偽石を割れる音がした。 「これが、スパイダーネットさ!蜘蛛が糸を吹く様に窒素を出し、包み込んで殺す。冷たい窒素も触れれば、火傷するから熱いし、痛いよなぁ~ 当然、網目の窒素を破って外に出てくる程、実装は強い体をしてないし。次の段ボール箱に行こう」そう言いながら又、モードを変えていた。 隣に置いてある段ボール箱を覗いたら、実装達は、飯の最中だった。 何処で盗んで来たのか解らないが、ロースハム、ウインナー、牛乳パックが沢山置かれていた。 どう見ても残飯や生ゴミには見えなかった。 「こらっ!それはニンゲンさんを襲って手に入れたのか?それともスーパーの荷出し様の商品をパチって来たのか?どっちだ?」」 「喧しいデス!オイ!見るなデス!これは、近所のスーパーで折角取って来たのデス!全部ワタシ達の物デス!」」 「あ~らら!ニンゲンさんに迷惑掛けて盗んで来たのねぇ~!じゃあ死のうかぁ~!」 あきとしがホースのノズルを開けたら、今度は、液体窒素がブーメランになって.....。」 ≪ズバッ!≫「デボァ~!」≪パキン!≫ ≪ザクッ!≫「チボッ!」≪パキン!≫ ≪ドバッ!≫「テッチャァァァ~!」≪パキン!≫ 段ボール箱に居た実装は。体を真っ二つに切られて死んだ。 「これは、液体窒素を出す角度を調節して、ブーメランの様にして実装を切り裂くのさ! でも外にある実装の段ボール箱を一つ、一つ潰してたんじゃあ~、キリがない!境内の段ボール箱を一気に片付けるぞ!」 俺は、よしあきの指示で境内の大きな木の陰に隠れた。 よしあきが、手に持っているコントローラーを操作した。 すると境内に仕掛けられたノズルの先端が実装の住んでいる段ボール箱の方向を一斉に向いた。向くと同時にノズルの先端から尖った物体が飛び出した。 数百とも云える液果窒素が、槍の様になって実装の居る段ボール箱に、目掛けて≪ズバ!ズバ!≫刺さっていった。 液果窒素の槍が雨あられの様に実装達の住む段ボール箱に降り注いでいる。実装達の住処は針の山状態。地獄絵図の様な光景だ。 「これだけ沢山の実装が、一瞬でしかも声すら出せずに皆殺しか!恐れ言ったぜよしあき!」 ボロボロになった段ボール箱の中から、体中に液体窒素の槍が刺さった実装が1匹、よろける様に出て来た。 「二.....ニンゲン......何で......何でこんな酷い事を......」≪パキン!≫そう言って実装は、その場に倒れた。 「私達は、神社の境内で誰にも迷惑を掛けずにひっそりと暮らしていたのに.....。と言うつもりだったのか?お前らの存在が迷惑なんだよ!」 よしあきは、そう吐き捨てる様に言った。 よしあきは、コントローラーを操作して、先程。尖った槍を出したノズルから、ボロボロになった段ボール箱目掛けて、液果窒素溶解液をシャワーの様にして 振り掛けると、尖った槍はたちまち溶けた。 再びコントローラーを使いノズルを最初向けていた方向に戻す。 「あきとし、これで安心して神社の床下の実装殺せるな」 当初の目的である神社の拝殿前迄来た。 「ここが実装達の本丸か!よしあき今度は、どんな方法で駆除するんだ?」 「ここで実装体温センサーを使うのさ体温センサーを覗いてみな!」 センサーを見ると神社の床下と地面の中に実装の巣がある。 2人で神社の拝殿に上がり床を外すと、≪もわ~≫と何とも言えない臭いにおいがしてきた。 「くっせぇ~!下に降りて作業は無理だなぁ~!」 「じゃあ~上から凍らせるか。永久凍土層の様にしてやる!」 よしあきは、ノズルを長いのと取り換え、コントローラーを”最強”と”冷凍”にメモリ持っていき、床下の地面に突き刺した. そして、サーチャーを見ながら一気に液体窒素を放出した。 すると直ぐに「冷たぁ~ぃ!」やら「ギエエ~!」等悲鳴が上がった。 「これは、液体窒素で、床下の地面の表面を凍らせ奴らが、巣から外に出る事が出来なくなる様にした。今の実装の悲鳴は、地表や地表近くにいた実装の 断末魔さ。もう少し液果窒素を出し続ければ奴らの行動範囲としての地中の巣穴を完全冷凍する事で全滅させられる。 ほら温度センサーの実装の体温を表す赤い点が、ドンドン消えているだろ。 地中にいる実装を凍死させているのさ。さっき言ったみたいに、液果窒素溶解剤を蒔かないから床下は、永久凍土層の状態になってるんだ。これで終わりだ」 拝殿から境内に向かって帰る途中、数10匹の実装の凍り漬の死体が転がっていた。 俺は、市役所の実装回収課に連絡して実装の死体回収を依頼した。 作業が終わった旨を宮司に連絡し来て貰い、作業内容の報告をして自宅に帰った。 自宅では、おかんが飯の準備をしてくれていて、親父やよしあきと一緒におかんの手料理に舌鼓を打った。 その席で 酒が入って陽気になった親父から、親父が、若い頃に実装駆除した時の壮絶な話を聞くことになった。 「お前ら!よく聞いとけよ!あの時も今日みたいに蒸し暑い日だった......。」 to be contnued
1 Re: Name:匿名石 2021/08/03-14:46:28 No:00006396[申告] |
久しぶりの大作の予感!ありがとー。
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2 Re: Name:匿名石 2021/08/05-20:08:52 No:00006399[申告] |
久々のスク、有り難く読ませて頂きました。
次作、楽しみにしてます! |
3 Re: Name:匿名石 2021/08/07-05:34:22 No:00006400[申告] |
ありがとう、マジで久しぶりで、楽しかったぜ!! |
4 Re: Name:匿名石 2021/08/08-15:15:15 No:00006404[申告] |
糞蟲のくせに真夏に涼しさを味わってから死ぬとはいいご身分だな
叫喚地獄へ逝けい |
5 Re: Name:匿名石 2021/08/23-19:59:10 No:00006411[申告] |
阪神電車や神姫バスが出てきて笑った。播州の人かな?
続き待ってますぞ!! |