タイトル:【虐/他】 【虐_実装vs実紅】ゴミ掃除
ファイル:ゴミ掃除.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:916 レス数:4
初投稿日時:2019/02/08-00:59:54修正日時:2019/02/08-00:59:54
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ゴミ掃除

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それは、とある公園での事。

「ヂャワー!?」

「テチー♪」

ある野良子実装が、一匹の野良子実装紅を捕獲した。
体格が劣っていたため、子実紅は為す術も無く囚われの身となる。
自慢の金のツインテールを掴まれ、四方八方に引き摺り回される。
たちまち赤い服が茶色い土汚れに染まり、色白な肌が擦り剥けて赤く爛れていく。

『ゴミ掃除テチ~♪』

「ヂャバッ!? ヴァーーァ!!」

子実装は子実紅を俯せに転ばせ、ご機嫌な嬌声を発しつつ、背中に乗って踏み荒らした。
耐え切れない重みと打撃により、子実紅は一踏みごとに吐血し、胴が凹んでいく。
せめてもの抵抗に張り上げていた悲鳴も、次第にか細くなっていく。
一矢も報いられない悔しさに溢れ出る涙、血の味が染みる口。
子実紅は、死んだ。

『良い事すると、気持ちが良いテチィ♪』

一仕事終えた子実装は、実に晴れ晴れとした顔で、額の汗を拭った。
労働のカタルシスに浸りつつ、子実装は母の待つ自宅へ戻ろうとした。



ところを。



殴られた。



「ヂュベェッ!?」

想定外の衝撃を横っ面に食らい、子実装は一メートル程吹き飛ばされた。
受け身も知らぬ体勢で地面をバウンドし、三度の追加ダメージを背中や頭部に受ける。
痛みと困惑で目線が安定しない子実装が、何とか元いた場所に振り返る。
そこには、一匹の野良成体実装紅が立っていた。
先程惨殺した、あの子実紅の実母である。

実装紅は怒りの表情でズカズカ歩み寄り、子実装の胸ぐらを乱雑に掴み上げた。

『な、何をするテチ?
 ワタチはただ、ゴミ掃除をしていただけなのテチ?』

子実装は、訳が分からず抗議した。
実装紅からすれば娘の仇なのだから、殴られないと思う方がおかしい。
そんな簡単な発想にも気づかず、純真な目で疑問を呈する。

「ダワァァーーーーー!!」

罪も無い実の娘を殺し、謝るどころか、ゴミ呼ばわりして死後も魂を陵辱する。
盗人猛々しい態度により沸点に達した実装紅は、子実装を地面に叩き付け、守る盾も無い
緑の背中や後頭部を、何度も殴り倒した。
子実装は、苦痛と混乱で泣き喚いた。
説明不足なのかと思い、何度も実装紅に訴えた。

子供らしい、簡潔明瞭な語彙で、訴えた。

『何するんヂャァァーーー!?
 ワタチは何も、悪い事してヂャーーーーーイ!!
 ゴミ掃除ィーーー!!
 とっても良い事ぉーーー!!
 ゴミーーソウーージーーーィィ!!』

しかし、実装紅は一切手を緩めず、むしろ服を引き裂き、裸に剥いて直接全身を殴打し、
どれだけ子実装が泣いて嫌がろうとも、圧倒的な暴力で叩き伏せる。
実装種随一の腕力を誇る実装紅のパンチが、余す所無く浴びせられていく。
会話が通じない恐怖に支配された子実装は、残った力で弱々しくも逃走を試みた。
すかさず実装紅が子実装の後ろ髪を掴んで前進を封じ、その場で足踏みさせるに留める。

『助けテチィー!!
 こいつ、"ギャクタイハ"テチィー!!
 どーして、良い事したのに、こんな目に遭わされるんテチィー!?
 嫌ヂャァーーア!
 助けるヂャァーーアア!!』

子実装は、誰にともなく助けを求めた。
理解できない現実を拒絶する悲鳴を、四方八方に撒き散らした。
あまりに筋の通らない泣き言を耳にし、実装紅は怒りを通り越して哀れみを抱いた。
対話の余地は見えず、これ以上の制裁に意味は無い。

ならば、もうトドメを刺すしかない。

「ヂュオォォッ!? オッ! オッ!!」

実装紅が、掴んでいた後ろ髪を子実装の首に回し、宙に吊り上げる。
そのまま両腕を左右に広げ、じわじわ首を絞め潰していく。
血流を遮断された頭部が瞬時に青色となり、子実装は苦悶の形相を浮かべ、舌を伸ばして
波打たせ、足を反射的にばたつかせ、両手で髪を解こうと懸命にもがく。
その間、総排泄孔から絶え間なく軟便が迸り、不潔な水音と悪臭が周囲に拡散していく。

(何でテチ……?
 ゴミ掃除をするのは"良い事"だって、ママが言ってたテチ。
 あいつは、ワタチの言う事に逆らったテチ。
 つまり、"ゴミクズ"テチ……。
 だから……あいつを掃除するのは、"良い事"の筈テチ……)



子実装は、致命的な思い違いをしていた。



母が言う"ゴミ掃除"とは、文字通り"清掃活動"の事。
公園のゴミを拾い集め、人間の不興を買わず、少しでも長く平穏な日々を続けるための、
生活の術。

対して、子実装にとってのゴミには"自分の思い通りにならないモノ"も含まれていた。
悪口雑言に用いるゴミと、廃棄物のゴミを混同していた。

先刻、暇を持て余していた子実装は、子実紅に遊び相手になるよう要求した。
しかし、警戒した子実紅は、丁重に断った。
よって子実装は、彼女を自らの意に沿わないモノ、すなわち"ゴミ"であると判断した。
そして親の教えに忠実に従い、"ゴミ掃除"を開始した。

つまり子実装は、"善意"で子実紅を殺害したのだ。
心底から、"良い事"をしたのだと、信じ切っていたのだ。
故に、罪を犯したという自覚が、欠片も無い。
子を殺された親の怒りという、ごく自然な感情が、一ミリも伝わらない。

(なのに……良い事をしたのに……。
 どーしてワタチは殺されるんテチ?
 どーしテチ……どーし……テ……チ…………)

窒息により意識が混濁し、視界を、幾つもの光る渦が駆け巡る。
迫り来る死を認められない子実装は、最期まで、無垢な問い掛けを捧げ続けた。
"良い事"をしたせいで殺されてしまう理不尽さを、真っ直ぐ悲しんだ。

五感を失い、世界の全てが暗転した直後。
子実装が最終的に辿り着いた一言は……。



『わからない』



であった。






実装紅が、物言わぬ愛娘の骸を抱き締め、膝をついて涙に暮れる。
その傍らで。

自身と同等の体積までひり出された、緑の山を遺し。



全身同色に染まった子実装が、嘆きのデスマスクを晒していた。












「ゴミ掃除」完

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1 Re: Name:匿名石 2019/02/08-03:40:30 No:00005733[申告]
他実装久し振りに見た気がする
話はシンプルだが実装石の思考の傲慢さがよく出てる
2 Re: Name:匿名石 2019/02/13-00:07:18 No:00005741[申告]
糞蟲っていうのは共存不能な存在なんだなあ
3 Re: Name:匿名石 2024/01/24-19:08:32 No:00008646[申告]
糞仔蟲の親も所業を聞いたら間引くだろうなぁ
4 Re: Name:匿名石 2024/01/26-02:03:39 No:00008648[申告]
生まれてすぐしゃべる事は出来てもその実、話は通じない
救えないな
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