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「かかったな糞蟲がぁぁぁぁ!!!」 突然、バックヤードから木づちを持った従業員が飛び出した。 「テェッ!どっか行ってたんじゃなかったんテチュか!」 驚いて跳び上がるシィ。 しかし、今度は逃げるために振り返る暇もなく、シィの頭の上から全力を込めた木づちが振り下ろされる。 「ベチャァア!!」 後頭部を殴られ、シィの顔面はざくろのように真っ二つに割れた。 そこから、わずかばかりの脳味噌が、脳漿と一緒にこぼれ、床を汚す。 従業員は、仰向けに倒れて痙攣するシィの腹に足を乗せ、汁が飛び散らないよう、ゆっくりと下ろしていった。 シィの体中から、ペキポキと骨が折れる音が聞こえる。 「デヂュゥゥゥゥ!!」 苦しみに呻き声を出すシィ。 それに構わず、従業員が足首を2、3回ぐりぐりとひねって足を上げると、 床には、緑赤の血にまみれた、モチともミートパテともつかなくなった、シィの肉塊が残っていた。 「ふう、脅かしやがって・・・。」 従業員が、軍手をした手で、そっとシィの肉塊を摘んで ビニール袋に入れようとした、その瞬間である。 「テチャァァァァァッァア!!」 シィが殺される瞬間を見た、ミィの悲鳴が売り場に響き渡った。 ぎょっとして振り返った従業員の目に、血涙を流しながら震えるもう一匹の仔実装の姿が映った。 その足元には、先週末に売約済みで、仕立てを待つばかりの絹布が置いてある。 恐怖のためミィが漏らした糞尿がじわじわと染み込み広がってゆくその布は、300万円 もする高級品である。 「うわぁぁぁぁぁ!」 悲鳴を上げる従業員。 「テッチャァァァァァァァ!」 それに呼応するかのように、 いっそう甲高い悲鳴を上げると、ミィは従業員の目から逃れようと、膨らんだパンツを引き ずりながら、じたばたと走り出した。ミィが手足を振り回すたび、糞が飛び散り、周りの 品物を汚してゆく。 「テァァァァ!」 「うわぁぁぁぁぁ!」 逃げるミィも、追う従業員も、絶叫し、涙を流しながら走り回る。 100万円の絹布が、20万円の女下駄が、50万円の櫛が、10万円の足袋が、 次々とミィの濃緑の糞を浴びて売り物にならなくなってゆく。 「この野郎おぉぉぉ!」 自分の手や服が汚れるのも構わず、従業員はミィに飛び掛り、 丸っこいミィの胴体を捕まえると、ワナワナと怒りに震えながらその顔を睨んだ。 従業員もミィも、涙と鼻水で顔はくしゃくしゃだ。 「テァァァ!」 恐怖にかられ、胴を握られたまま、従業員の顔めがけて糞を投げつけるミィ。 「おっ!」 その攻撃を素早くよけた従業員であったが、背後から聞こえて来た 「ベチャリ」 という着弾音を聞いて青ざめた。そこには、先ほどシィが隠れていた着物が飾ってあったのだ。 恐る恐る振り向いた従業員の目に、袖が糞にまみれた着物が映った。 それを見た途端、従業員はミィを握ったまま、力なくその場にへたり込み、しばらく呆け たような目で天井を見つめていた。 この15分で、この売り場が出した損害額は一千万円を下らないであろう。 この損害を本店にどう説明すればいいのか。 売約済みの商品もあった。顧客にどう謝ればいいのか。 従業員は、ぼんやりとこれから行わなければならない膨大な事務処理や釈明に思いを巡らせ ていたが、ふと我に返り、手の中で暴れるミィに意識を戻すと、「おい」と声を掛けた。 「テ?」 びっくりしたように従業員の顔を見るミィ。 「・・・・・・絶対に許さないよ。」 静かだが、らんらんと殺意を湛えたその視線に、再び暴れ 出したミィを硬く握り締めたまま、従業員はバックヤードに消えて行った。
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