実装石にとって都合のいいルールが敷かれた一定以上の広さを有する空間。
そこには枯渇することのない清浄を湛えた水源と枯れる事のない金平糖の木、畑にはステーキと寿司が生育している。
同属食いや嫉妬の念すら起こらず、人間に飼われる必要性は皆無、完全調和の素晴らしき世界。
実装石の空想上にのみ存在する言葉であり一種の局所結界、本来の意味の楽園は実装石には存在しない。
仮にあったとしても、それは人為的作意を持ったニンゲンが提供する仮初めの場であり、集団規模の壮大な上げ落とし装置である。
また精神崩壊を起こした個体が脳内で楽園に至るケースもしばしば見られる。
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