タイトル:【塩】 ラニーニャとともに歩むスレ (◆.p2lJbLfjQ may投下スク)
ファイル:塩保管スク[jsc0295.txt]
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:273 レス数:1
初投稿日時:2007/07/02-02:29:45修正日時:2007/07/02-02:29:45
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このスクは[実装石虐待補完庫(塩保)]に保管されていたものです。
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夏 空梅雨の夏 某ダムの貯水率が16%を超える事のなかった夏 農民どもは憤っていた 今日もダムの事務所に軽トラで殺到する農民 いつになったら放水してくれるのか、農民は血走った目でダムの職員に尋ねた 取水優先度は隣町の工場のほうが上だという ふざけるな! 今や珍しすぎてビックリな農協マーク入り帽子を被ったおっさんが机を叩く ひかえる若衆はみなJAマーク入り帽子 どうやら彼がボスらしい 「建設負担金はこっちが多かったじゃないか!」 ダム職員に詰め寄る農民たちは必死だった 今年はまた2回しか田に水を張っていない コレでは立ち枯れてしまう。農民たちにとって文字どおり死活問題であった けっきょく直談判も失敗に終わった 農民たちは軽トラをのろのろと走らせて家路につく けっきょく最終手段をとらざるをえない そのことが情けなかった 農民達の軽トラが中央せり市場へと続々と集まる 「決行は今夜だ」 農協マークの帽子が重々しくいった 中央せり市場 そこにはやせ細り売り物にならない食用実装石が集められていた 暴飲暴食の塊のような実装石にはこの夏の渇水は堪えた ほとんどすべてが水準の出荷体重をクリア出来ないため、廃業した実装牧場もある そんな廃業した実装牧場、夜逃げした生産者たちの残した遺産が残されていたのがここであった もはや鳴く気力すら失った実装石たちの瞳が闇に光る 農民たちの最終兵器が発動する時が来た 軽トラの段列は粛々とダムへと進む やせ衰え、鳴かぬ実装石を乗せたドナドナの車列 かわいい子牛と違って、彼らが逝くのはダムの底だ 次々にダムへ投げ落とされる実装石 悲鳴がか細く水深の浅いダム湖に響くが いくらもせぬうちに実装石は沈む ただ一つだけ解放されている放水口に向けて吸い込まれていく 低反発ウレタン きりやすくちぎりやすいが衝撃にはけっこう強い素材 これがダムの放水口を塞ぐ 実装石の死骸は、吸い込みの圧力によって変形し 隙間なくみっしりと放水口を埋めていた 工場側の放水口は塞がれた 翌日 水位の若干回復したダムでは、職員が工場からの苦情への対応に追われていた 放水口に詰まっているのは実装石 どこの物とも分からぬ、実装石の群れだ 工場の経営者はなんでもいいから早く水をよこせと喚くが 下流の水道局がそれにノーを突きつけた ただでさえ不潔な実装石 切り刻んでもろともに放水してしまえばそりゃあ処理も楽だろう しかしそうしたら水は実装石の糞その他で確実に汚染される そうした汚染された水が下流に流れたことで生じた損害を貴方が補償するのか? 水道局の主張に工場経営者は黙るしかなかった 決行の二日後 農民側の放水口が開かれた ダムでは、とりあえず水位を下げて、手作業で放水口に詰まった実装石を取り除くことにしたのだ 歓声を上げる農民たちの目の前で 久々に用水路には水が流れ、干からびた田んぼに水が染みていく あの夜投げ込まれた実装石は、夜逃げした実装牧場の経営者が投げ込んだもの、ということになっている 農民は口が固い この事件の本当の犯人は見つからずに終わるだろう 用水路にぷかぷかと緑色の筒が流れてくる 実装石の靴だ 農協マークの帽子を被ったおっさんは、それを拾い上げると畔に投げ捨てた夏 空梅雨の夏 某ダムの貯水率が16%を超える事のなかった夏 農民どもは憤っていた 今日もダムの事務所に軽トラで殺到する農民 いつになったら放水してくれるのか、農民は血走った目でダムの職員に尋ねた 取水優先度は隣町の工場のほうが上だという ふざけるな! 今や珍しすぎてビックリな農協マーク入り帽子を被ったおっさんが机を叩く ひかえる若衆はみなJAマーク入り帽子 どうやら彼がボスらしい 「建設負担金はこっちが多かったじゃないか!」 ダム職員に詰め寄る農民たちは必死だった 今年はまた2回しか田に水を張っていない コレでは立ち枯れてしまう。農民たちにとって文字どおり死活問題であった けっきょく直談判も失敗に終わった 農民たちは軽トラをのろのろと走らせて家路につく けっきょく最終手段をとらざるをえない そのことが情けなかった 農民達の軽トラが中央せり市場へと続々と集まる 「決行は今夜だ」 農協マークの帽子が重々しくいった 中央せり市場 そこにはやせ細り売り物にならない食用実装石が集められていた 暴飲暴食の塊のような実装石にはこの夏の渇水は堪えた ほとんどすべてが水準の出荷体重をクリア出来ないため、廃業した実装牧場もある そんな廃業した実装牧場、夜逃げした生産者たちの残した遺産が残されていたのがここであった もはや鳴く気力すら失った実装石たちの瞳が闇に光る 農民たちの最終兵器が発動する時が来た 軽トラの段列は粛々とダムへと進む やせ衰え、鳴かぬ実装石を乗せたドナドナの車列 かわいい子牛と違って、彼らが逝くのはダムの底だ 次々にダムへ投げ落とされる実装石 悲鳴がか細く水深の浅いダム湖に響くが いくらもせぬうちに実装石は沈む ただ一つだけ解放されている放水口に向けて吸い込まれていく 低反発ウレタン きりやすくちぎりやすいが衝撃にはけっこう強い素材 これがダムの放水口を塞ぐ 実装石の死骸は、吸い込みの圧力によって変形し 隙間なくみっしりと放水口を埋めていた 工場側の放水口は塞がれた 翌日 水位の若干回復したダムでは、職員が工場からの苦情への対応に追われていた 放水口に詰まっているのは実装石 どこの物とも分からぬ、実装石の群れだ 工場の経営者はなんでもいいから早く水をよこせと喚くが 下流の水道局がそれにノーを突きつけた ただでさえ不潔な実装石 切り刻んでもろともに放水してしまえばそりゃあ処理も楽だろう しかしそうしたら水は実装石の糞その他で確実に汚染される そうした汚染された水が下流に流れたことで生じた損害を貴方が補償するのか? 水道局の主張に工場経営者は黙るしかなかった 決行の二日後 農民側の放水口が開かれた ダムでは、とりあえず水位を下げて、手作業で放水口に詰まった実装石を取り除くことにしたのだ 歓声を上げる農民たちの目の前で 久々に用水路には水が流れ、干からびた田んぼに水が染みていく あの夜投げ込まれた実装石は、夜逃げした実装牧場の経営者が投げ込んだもの、ということになっている 農民は口が固い この事件の本当の犯人は見つからずに終わるだろう 用水路にぷかぷかと緑色の筒が流れてくる 実装石の靴だ 農協マークの帽子を被ったおっさんは、それを拾い上げると畔に投げ捨てた

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1 Re: Name:匿名石 2020/06/10-01:07:19 No:00006252[申告]
農家が糞蟲だった
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