タイトル:【馬】 社会人日記5.5
ファイル:社会人日記5.5.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:488 レス数:2
初投稿日時:2019/06/11-04:43:58修正日時:2019/06/11-14:26:26
←戻る↓レスへ飛ぶ

友が偶然にも元飼い実装を公園で見つけてきた、なんっつー強運の持ち主なんだ?ホントビックリしたぜ。
ピンク色の服は完全に飼い実装の証だ、調教済みで賢いし。さっきの俺の面接は一体なんだったんだろうな・・・ハァ〜まぁいいか。
これで俺のさかなみたいな実装石が出来上がれば俺としても面白い、今度さかなを連れて来てこいつと対面させるのも面白いな。
やっぱり偽石抜いた方が良いかも知れんなぁ・・・いやでもリスクはある、偽石を取ると成長が悪くなるからな。
くっそー・・・俺が先に見つけていたら俺の物にしたかったんだがなぁ・・・まぁ仕方ない、ここは友に委ねようではないか。

「ところで何で糞を食べさせるの?」
「ん?ああコイツステーキとか味を覚えちまってるから味覚を破壊するんだよ」
「へぇーなるほどなぁ、実装石って糞も食べるんだなぁ」

実装石が糞を食べるのは物凄い基本的な実装石の知識なんだが、それも知らなかったか友よ。
イヤイヤ、本当に初心者だからなぁ・・・俺がキッチリ教えてやらないと。とりあえず俺が考えた育成方法を教えてやるか。
俺のメイド実装計画が成功したら絶対に面白いはずだ、どんな生活が待っているかと考えるとゲームみたいで楽しいじゃないか!
さて、このピンク色をどうやって育成していこうか?躾はまぁまぁ出来ているらしいし、糞はきちんとトイレでやっていたからOKだな。
まずは糞を食わせて服従させて、それからメイドとしての基本的な事を叩きこませて・・・ああ!!やっぱ家に持って帰りたい!!

「まずは糞を食べさせて服従させなきゃ意味がないから食べなかったら少し叩けばいいぞ」
「分かったよ、本当に糞だけでいいのかい?」
「水と糞だけで最初はそれだけでいい。食べたら次を教えるわ」
「何とか食べさせてみるよ」

初心者にいろいろ教えなきゃいけないのは結構大変だが友の為だ、俺のさかなみたいなメイド実装を他人も作ることが出来たら最高だな。
さかなの場合1年程かかったがどれ位で躾けられるかが楽しみだ、頼んだぜ!俺の未来が懸っているんだからな!
とりあえず家に帰ったら計画書を作るとするか、楽しみがまた増えたぞぉ〜!!

「もう時間遅いけど大丈夫?」
「あ〜もうこんな時間か!お兄さん私たちそろそろ帰るね!育成頑張ってね!」
「そうだな、帰るとするか。じゃあまたな!家に帰ったら育成の計画方針考えるわ!」
「あ、折角だから一緒に夕食を食べない?今お寿司を注文しようかと思っていたんだけど・・・」
「やったー!お寿司食べたーい!!食べる食べるー!!」
「なんだとぉう!?寿司食いてぇー!!」

給料日前でしかもカツカツの俺にとって寿司は御馳走やんけー!!持つべきものは友だなやっぱ、にしてもどんだけ金持ってるんだ?
2万円のメイド服飼ってくれたり実装石の為にかなり金を使ったはずだ、すげぇなぁ・・・貯金ゼロの俺完敗だわ。はぁー大人の男だねぇ!!

「ただ出前は初めてで何処のお寿司屋さんがいいのか分からないんだよなぁ。良い店ある?」
「あるある!今スマホでそのお店のページ見せるから!ほら、ここなんか茶碗蒸しとか美味しいよぉー」
「へぇーアーシャは何でも知っているね。僕はあまり外食とかしないからなぁ」
「お兄さん!本当に御馳走になっちゃってもいいの!?お寿司久しぶりでテンション超あがる!!」
「うん、いいよ。今日はいろいろ手伝ってくれたし・・・それに友達だしね」
「お兄さん大好き!ぎゅーってさせて!!」
「アーシャむ、胸があたってるんですけど」
「あててんのよ」

全く、あの牛は・・・俺なんか抱きつかれたことないぞ。羨ましいねぇ、畜生!まぁ手ェ出したらムキムキの店長に殺されるわな。
よくよく考えたらアーシャはまだ子供だもんな、寿司でここまで喜ぶとは・・・いや俺も嬉しいんだけれども。・・・寿司も虐待に使えるな。
いかんいかん、寿司の事を考えていたら実装の事を考えてしまった!でもあのピンク色にデカいダメージ与えられることは確実だな。
にしてもアーシャが小さい頃はお淑やかだったのに何処でこんな性格になっちまったんだろうなぁ、高校入ってからだったっけ?

「えーと、じゃあアーシャの選んだここに電話するね。もしもし・・・」
「やったね!お兄さんがお寿司御馳走してくれることになって!お父さんに連絡しとこ」
「ああ本当にラッキーだな、有難く頂こうではないか!はっはっは!!」
「・・・はい、あーそうですか。ちょっと待ってください、アーシャ、茶碗蒸し2個食べる?付けてくれるって」
「食べる食べるー!!」
「はい、じゃあ特上握りとそれでお願いします、一つは別で・・・はいお願いしますはい・・・注文出来たよ。出前って凄いね」
「オイ!マジかよ!?い・・・今とくじょうって言った?」
「うん、特上握り4人前頼んだよ。茶碗蒸しも」
「やったぁー!!初めての特上だぁー!!」
「ああ、素敵すぎる。最高すぎるわ・・・マジで」

特上の寿司なんか会社の接待でしか食った事無ぇーぞ、忘れもしない。あの後大仏のマスク被って変な踊りをして上司の機嫌取ったんだっけ。
俺は会社ではパリピみたいな存在だからなぁ、友はきちんと仕事しているから部長にいつも褒められていたっけ。
給料は同じだと思うけどここまで俺らに尽くしてくれて・・・社会人としてガチでちょっと申し訳なくなってきたぞ!俺も生まれ変わるか・・・
煙草やめるかなぁ?最近高いしなぁ・・・イヤ、やっぱりこの相棒だけは手放せねぇ・・・!

「何かすまねぇなぁ・・・いろいろ御馳走してもらったり」
「え?いやいいよ別に、僕がそうしたいだけだから。あ、それより実装の飼い方を教えてほしいかな」
「分かった!俺がさかなみたいなパーフェクトな実装の育て方を伝授しよう!お互い頑張ろうな!なぁ!」
「私もサポート位は出来るから遠慮なく言ってね!あ、お兄さんLINE教えて!」
「らいん?電話とメールしかないなぁ・・・」
「あ!大丈夫!アプリをダウンロードしたらすぐ出来るから!」

にしてもさっきから話聞いてれば出前をとったことがないやら外食あまりしないやらラインは知らないやらどんな生活送っているんだ?
何かタイムスリップしてきた人みたいだな、会社でもこれと言って特に何もないし仕事だけして1人で休憩して仕事してそのまま帰るって感じだったし。
会社の同僚だが俺はあまり知らないな・・・今度いろいろ聞いてみっかなぁ?私生活が謎すぎる。

「へぇ、便利だねぇ。・・・これ電話も無料なんだ、凄い時代だなぁ」
「お兄さんスマホ初めてだもんね、Wi−Fiとかパソコンとかはないの?」
「会社では使っているけど家には無いよ、僕はいつも1人でずっとここでテレビ見たりしているだけだから」
「そっか、趣味とかはないの?」
「趣味は・・・うーん本とかは読むけどこれと言った趣味ってものはないかなぁ興味ない物は本当に興味ないし」
「じゃあさ、実装石に何で興味を持ったんだろうね?いじめたくなっちゃったとか?」
「それもあるけどさかなちゃんを見てちょっといいかなぁって思ったかなぁ」
「さかながそんなに良かったか?紹介して良かったぜ。面白い物見せてやろうと思って見せたのが始まりだな」
「かなり衝撃的だったよね、私も初めて見た時ビックリした。ねえ、どうやって育てたの?」
「ん?そうだなぁ、じゃあ特別に教えてやろう、あれは俺が考えたあるゲームで・・・」

「あははは!もろライアーゲームじゃん!!懐かしー」
「だからそれを言うなって!と、まぁ俺は上手く賢い実装石を選別してこうやって生活しているって訳だ」
「なるほどなぁ、話を聞いていたら凄いワクワクしたよ。さかなちゃんって本名はレッドちゃんだったんだね」
「でもよー最近思うんだよ、この性格とか仕草とか全部自分で作っているからこうしているんじゃないかって・・・」
「ああ確かにね、そこまで賢いなら猫被っているかもしれないし」
「僕はさかなちゃんの事何となく分かるよ、僕も感情を殺して生きてきたようなものだしね」
「お兄さんが?なんで?何で感情を殺してまで生活しているの?」
「大人になったらそうしないと生きていけない人間もいるんだよ。僕だってあのと・・・

ピンポーン

ちわーっ!大海鮮でーす!!出前届けに参りやしたーっ!!

「あ、はーい!ちょっと取りに行ってくるね」
「あ・・・うん。ねえねえ、今お兄さんそうしないと生きていけない人間がいるって・・・」
「すまん、俺でも分からん。だが内容次第じゃこれはもう何も言わない方がいいかもしれんぞ」
「そうだよね、お兄さんって今までどんな生活していたんだろう・・・」
「・・・気になるんだったら本人に聞くしかないだろ。俺はとても聞く気にはなれんけどな・・・」
「うん、私も。気になるけどあんまり聞かない方が良いよね?さっきの話」
「ハハッとりあえず寿司食おうぜ、な?」

やっぱり面白いなぁ!どんな過去があるんだ?会社で聞き込みしようかなぁと思ったが、どうすんべぇ。
まぁ悪いヤツじゃなさそうだし実装石を育てる仲として楽しくやって行こうじゃないか!なぁ、友よ。俺は好きだぞそーゆーの。

ありあとやしたー!!

「お待たせ、出前ってこんなに豪華に届くんだねぇ」
「わぁー!すっごーい!豪華なお寿司が綺麗に並ばれているぅー!!ねえねえ写真撮っていい?」
「こ、これ大トロじゃないのか!?うおおおおっ!!大トロ食いてー!!」
「僕もこんな豪華なお寿司は食べたことが無いなぁ・・・凄いね。あ、今お茶とお皿持ってくるね」
「映えるわぁ・・・しかも茶碗蒸しが2個食べられる・・・ああ!!幸せ〜・・・」
「ひいいいい!!これアワビじゃないのか!?もう二度と食えないかと思ったー!!!」
「どうしたのみんな?そんなに嬉しいの?」
「うれしいー!!お兄さん最高!」
「圧倒的っ・・・!!感謝っ・・・!!」
「喜んでくれてよかったよ」

「お寿司テチ!?食べたいテチィー!!」

「「うるせぇな!!」」

「・・・テェ・・・」

こんな豪華絢爛の寿司を見て俺はヒィヒィ言ってしまった、値段いくらすんだ?コレ。つうかアーシャGJ!良い店の寿司じゃねーか!!
子供は好きなモン頼めていいよなぁ・・・俺なんか昔寿司って言ったらスーパーの安っすいパックの寿司だったぜ。回転寿司なんか幻だった。
友はニコニコしているがアーシャみたいにもう今すぐにでも抱きしめてやりたい気分だよ!!当てるモン無いけどな。

「はい、お茶。あと合うかなぁと思って松茸のお吸い物も作ったよ」
「いいねぇー!お吸い物!分かってらっしゃる!!ああ、ビールが欲しい!!」
「飲んだら帰れなくなるからダメ!ありがとう!お吸い物好き!!は、はやく食べよう!!」
「落ち着けぇいアーシャ!それではお兄様!寿司祭りの乾杯の音頭をお願いします!!」
「え?ああ、うん。じゃあ・・・今日は僕の家に来てくれてありがとう。これからも宜しくね、じゃあ・・・乾杯」

「「かんぱーい!!」」

「いただきます。卵から食べるかな」
「うおおおおおおおおおおおお!!大トロ美味ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!!茶碗蒸しうまぁーーーーーー!!」

「うん、美味い。良い卵焼きだ、味がしっかりしてる」
「おいアーシャ!茶碗蒸しやるから大トロと交換してくれぇぃ!!」
「はぁ!?茶碗蒸しと交換するならいくらの軍艦も付けなさいよぉ!!」

「松茸のお吸い物って寿司に合うなぁ・・・」
「ちょ!おまっ!イカはいいから!アワビはだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「はぁー!!アワビうまぁーーーーーーー!!生きてて良かったぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「まぁまぁ、アワビあげるから」
「えーん!えーん!」
「もー子供の前でいい年した大人が泣くなぁ!」

アーシャにアワビを取られて不覚にも泣いてしまったが友がアワビをくれたおかげで俺は救われた、人生捨てたもんじゃねぇなぁ。
それにしてもアーシャの牛女は14貫もある寿司と茶碗蒸し3個をするすると食べやがるな、よく太らねぇなぁ・・・パイオツに脂肪行ってんのか?
あ、いけね折角寿司があるんだから実装石の虐待に使えるんだった。食事の時も虐待の事を考えるとは俺も遂にここまで来たか・・・
俺は友人と二人で話して箸で寿司を持って水槽に近づいた、仔実装はよだれを垂らしていた。アーシャは寿司と茶碗蒸しを堪能していた。

「食べたいテチーッ!!早く食べさせてテチーッ!!」
「お前は糞を食べろと言っただろ!あーそれにしても美味そうなお寿司だなー!!」
「テッ!キラキラしていて美味しそうテチィーッ!!それはいくらテチーッ!!」
「おいおい!コイツいくらの味まで知っているぞ!!やだもーんあげないもんねぇー!!」ぱくっ
「テチャァァァァァァァァ!!」
「うーまーいーぞぉー!!」むしゃむしゃ

「ご主人様何でこんな酷い事するテチィ!?」
「えーと、まぁ躾の一環だからさ。あーこのマグロ美味しそうだなぁー」
「マグロテチ!ワタチ大好きテチィ!!ワタチは赤いほうがいいテチ!!」
「僕は赤身が好きだからあげないもんね」ぱくっ
「テチャァァァァァァァァ!!」
「うーまーいーぞー」むしゃむしゃ

「だーかーらー糞を食えって言っているだろ!」
「食べるしかないよ、ホラ頑張って糞食べよう」
「イヤテチィ!!これは食べ物じゃないテチィー!!」
「いいから!食え糞蟲!お前は糞だ!地球上生物の中でも一番の糞だ!!」
「糞食べないと僕と生活できないから食べなよ、糞食べよう」
「イヤテチィィィィィ!!!」

「ちょっとぉ!お寿司食べているのにクソクソ言わないでよぉー!!」

食事中に失礼、ちょっとテンションが上がり過ぎたな!まぁでもこれでこの糞蟲には絶対に人間様の食い物が食えないって躾の一環になった。
一番やっちゃいけないことはステーキ金平糖寿司なんかは絶対に食わないことだ、やるとしたら糞と生ごみとかだな。
だがこのピンク色は元飼い実装でセレブと来た、きっと俺よりいーもん食っていただろうなぁ・・・くっそー!!

「全く・・・あ、お兄さん!実装石にあまり人間の食べ物は食べさせちゃダメだからね!」
「そうだぞ、本当に一度味を占めると取戻しが聞かなくなるからこうやって糞を食べさせるんだからな、頑張れよ」
「なるほどなぁ、分かったよ。甘やかしても駄目だもんなぁ・・・」
「ところでこっちの袋の中の包みは何?さっき一緒に持ってきたよね?」
「ああ、これはアーシャのお父さんのお土産に別にお寿司を包んで貰ったんだよ。持って帰って行ってね」
「ええー!いいの?ありがとう!お父さん絶対に喜ぶよ!お兄さんメッチャ優しいね!お父さんに連絡する!」
「はあぁー出来る男は違いますなぁ!店長も浮かばれますわ・・・」
「いやぁ、アーシャにはいろいろと教えてくれたし。それに子供が僕の家に来たしなぁ親御さんにもお礼をしないと」
「むー・・・私もうちょっとしたら学校卒業するから子ども扱いしないでよぉー!」
「ああ、ごめんアーシャ。でもやっぱり未成年だからね、僕たち大人がきちんとしないと」
「ねぇ聞いた!?アンタも真の大人になって早くウチの店のツケ払いなさいよ!!」
「むむむ!!次の給料入ったらね・・・ね?」

全く耳の痛い言葉だ、俺だっていろいろ金がかかるんだっつーの。あーでもあれだな、うん煙草減らすか・・・。
にしても食ったなぁ、満腹だ。ピンク色の方は泣いてばかりで糞を食べないな、まぁ先程連れてきたばかりだし糞を食べさせないとな。
段ボールに入っていた実装フードの臭いを嗅いでみたら結構高そうなフードだったからこれは持って帰ろうかな?さかなに食わせるか。
いやー今日は良い1日だった。ツケも労働で多少は減っただろうし、さかなのメイド服もあるし、良い実装石みつけたし、美味い物食えたし。
いつも通りの生活だったら適当にコンビニ弁当食ってただろうな・・・さかなはちゃんとやってるかな?まぁ1日休暇やったから大丈夫だろ。

「ごちそうさまでしたー!!」

「テェー・・・お寿司もう無いテチィー・・・」
「だから糞を食えって言ってんだろ!夢見てんじゃねぇぞ!!」
「テチャァッ!!・・・ダメテチあれば絶対に食べちゃダメテチィ・・・」
「二人とも帰った後に僕が食べるように頑張って虐待するよ」
「いや、虐待じゃなくて調教だって!そこは間違えたらいかんぜよ!!」
「ああそうだった、ハハハハ・・・調教だったね」
「テェ・・・お腹減ったテチ・・・」

家に帰ったら一応コイツの計画方針を考えて実践してもらおうかなぁと思っているんだけどこのまま普通に育てたらどうなるんだろうな?
いや、絶対に糞蟲になる事は目に見えている。そうなっちゃ面白くない、帰ったらすぐ考えないとなぁ・・・良い物見せてもらったしな。

「あ、こんな時間だ!じゃあ片づけてから帰るね!お兄さん食器は台所に持っていけばいいよね?」
「あーいや、僕が全部片づけるから気にしないでいいよ」
「いやいや〜そこまでして貰わなくたってぇ、お皿位洗いますからぁ〜」
「じ、じゃあ洗ってもらおうかなぁ」
「はーい!じゃあお兄さんは座っててね!」

「俺は何も出来んけど・・・ピンクの育成の計画書みたいなのは作っておくから、とりあえず糞を食べさせることからだな」
「うん、分かったよ。偽石抜いていないけど大丈夫かなぁ?死なないように育成するようには頑張るけど」
「まぁーそこは俺の教えたとおりアメとムチを上手く使っていくしかないな」
「そうだね、頑張ってみるよ。さかなちゃんみたいな実装石育てたいなぁ」
「育てた後はどうするんだ?」
「・・・あーそこまでは考えていなかったなぁ」
「まぁペット育てるみたいに楽しめばいいんじゃねぇ?俺もそんな感じだし」
「今日からいろいろ頑張ってみるよ。あ、メイド服忘れないで持って行って着せてあげてね」
「おう!着せたら写真送るわ!」

友の顔は晴れやかだ!

「じゃあ帰るね!また一緒にあそぼーね!お土産ありがとう!困ったことあったら連絡してね!」
「うん、楽しかったよ。また今度ね」
「さーて家に帰ったらピンクをどうやって育てるか考えるとするかぁ」
「僕も殺さないように気を付けるよ、じゃあおやすみ」

俺は車に乗ってエンジンをふかした。なかなか楽しい1日だったな、帰ったら早速パソコン起動しないとな。
にしても大丈夫かなぁ、糞を食わせるってのは結構難しいんだがな。まぁでもここはやらせてみるか、案外イケるかも知れねぇーし。

「お兄さん凄い良い人だったね!会社でもあんな感じなの?」
「ん?いやずーっとフツーに仕事して飯食って定時に帰ってるだけだけどな」
「いきなり実装石飼うってのもビックリだよね、何で実装石なんだろ?犬とか猫とかでもいーのに」
「まっ、男には男の世界があるってもんよ」
「なにそれカッコつけてんの?らしくないのー」
「るせー!」

おいおい、何だよちょっと可愛いじゃねーか。ははは、参ったな。撃たれて悶えてた方が良かったかもな。
こーゆーのは苦手だ、やっぱり俺は家に帰って実装石と喋ってた方がいいなぁー・・・と言い訳でもいっておくぞ、と。

「・・・すー・・・すー・・・」
「もう寝てんのかよ、はえーな」

あー煙草吸いたい、車の中で吸ったら店長に殺されるからやめておくか・・・あの時車で煙草吸わなかったらずっとアーシャと働いてたかもな。
何であの時吸っちまったんだろうな自分、余程我慢できなかったんだろうな。6年前だっけな、バイトしてたの。あの時も楽しかったな。
ああ思い出した、宅配ミスって怒られた後だった。あの時の客の顔は凄かったなぁ・・・クビになったのも頷けるわい。

「おーいアーシャ着いたぞー、起きろー」
「・・・んー?ああそうだ、車乗ってたんだった。くんくん・・・煙草吸ってないよね?」
「吸ってねェよ!じゃあ車庫入れするから先にお父さんに寿司持ってけ、終わったら帰るわ。またな!」
「うん、またねー!!」

さーて車入れたら外で煙草吸うかな・・・あれ?煙草無いぞ?くそっ、家に忘れてきたか?はぁー・・・コンビニ行って買ってくるか。

「ただいまー!お父さんお寿司貰ったよー!!」
「おかえりアーシャ!お父さん寿司食えるなんてライン来てビックリしたぞ!」
「お寿司ごちそうしてもらってすっごいウマかったぁ!お兄さんに感謝だねー」
「夕食食べる前に連絡来たからずっと我慢してたよ・・・どれどれ・・・ああ、美しい。食べるのが勿体ないぐらいだ」
「私が食べたお寿司の写真撮ったんだけど見る?あ、アイツからライン来た」

牛って言って悪かったな、今度給料入ったら焼肉おごってやるよ。「牛角」に!ヒヒヒヒ!!

「・・・高い肉だけ頼んで泣いたり笑ったり出来なくしてやろうかなぁ〜ふふふっ!」



「ああ、急に人が減ったから静かになったなぁ」

友人とちょっと高いお寿司を食べた後僕は無性にさびしかった、まぁでも本当に1人じゃないんだよなぁ。実装石か一匹いる。
テチテチとピンク色の実装石がしきりにテチテチ鳴いている、リンガルからはお寿司食べたいの1点張りだった、ガリしかないよ?
うーん、友人から育成の手ほどきを受けて糞を食べさせるって話になったんだけどなかなか食べてくれないなぁ、困った。
多少叩いても良いみたいだけど、早く糞を自分で食べるようにしないと育成できないしね。頑張って叩きまくろう。

バシッ!!

「テチャッ!?痛いテチ!!テエエエーン!!」
「躾で叩くの忘れてたから叩いただけだよ、じゃあまた後でね」

僕は風呂場に行き実装石の糞や体液などが付いた浴槽を洗った、まぁまぁ綺麗にはなったけど臭いがちょっとするなぁ・・・。
そうだ、アーシャから実装石の消臭剤を貰ったんだった、これはなかなか良かったから今度買いに行こうかなぁ。
今日はもう遅いし、シャワーだけ浴びて消臭剤を撒いて寝るかな。それにしても今日はとても面白い日だった。
普段土日は居間でテレビ見るか本を読むかだけだったんだけど今日は初めての事だらけで時間はあっという間だった。
実装石に出会ってからこんなにも僕の人生が変わるとは・・・いや、単純に僕が行動を起こさなかっただけなんだけどね。

「あー・・・さっぱりした」
「ご主人様!ワタチもお風呂に入りたいテチィー!!」
「そうだ、その糞を食べればお風呂に入れてあげてもいいよ」
「これは食べ物じゃないテチィ!お腹減ったテチィ!何でわかってくれないテチィ!?」

うーん・・・ご主人様って言ってくれるのは嬉しいし、言葉遣いも丁寧だしパンコンもしないし可愛いのに何で食べてくれない?
僕はさかなちゃんみたいな実装石と生活したい為にこのピンク色の服を着た実装石を頑張って育てるんだけど、食べてくれないと。
数時間前は公園で大体26匹は殺したんだけど、出来ればこの実装石は殺したくない。
友人が糞を食べさせないとダメだと言ったから守らないと、そうだ僕は今日から生まれ変わったんだ。
実装石と楽しく暮らすために、厳しく躾けをして僕と暮らしてほしい。そのためには糞を何としてでも食べさせなければ。
おや?スマホの画面が明るくなった、なんだろう?あ、アーシャからさっきのらいんからメールが来た。

今日はどうもありがとう!お父さん喜んでたよー(キラキラ)今度は私が御馳走するから!

喜んでくれて本当に良かったなぁ。おもてなしの仕方が分からなくて焦ったけど美味しい物を振る舞えばいいかなぁと思ったんだよなぁ。
それにしてもらいんと言うのは凄いね、アーシャのメールの後に「ありがとう!」って書いてある絵が出てきた。僕も返信しておかないと・・・
そうだ、スマホを買ったんだから説明書を全部読まなくては・・・機能と使い方や通話方法や・・・やはり今日は早く寝るのは止めよう。
ええと説明書・・・あった、これか。なるほど、こうやって指を動かして入力するのか・・・

喜んでくれてよかつたよ

しまった、小さい「つ」の出し方が分からないままで消そうとしたらそのまま返信してしまった。これは恥ずかしい、仕事だとあってはならないことだ。
ん?「既読」?ああ、返信を読んだって事か・・・なるほど、あっ!また返信が来た

お兄さん!字間違ってるよ〜!!

ああ、恥ずかしいなぁ説明書を全部読んでスマホの使い方を把握しておかないと。

ごめんねいま説明しょう書 を全部読むか らほん

・・・また失敗した。難しいなぁ、スマホは。何とか使いこなさないとなぁ・・・説明書を全部読もう。あ、また来た!

全部読まなくてもいいと思うけどね。じゃあおやすみー!(ぴかっ)

えっ、説明書なのに全部読まなくていいのかい?何のための説明書なんだろう、とにかく僕は全部読まないと気が済まない。
実装石はとりあえず糞を食べさせればいいからそのままでもいいかなぁ、どうせ何か食べないと死んでしまうし。
最悪死にそうになったら実装フードを食べさせればいいかなぁ、殺したらダメだからフードだったらいいはずだと思う。

「じゃあ僕は寝室に行くからまた明日ね。おやすみ」
「テェェ・・・お腹減って眠れないテチィ・・・ウンチくさいテチィ・・・」
「お腹が減ったら糞を食べればいいよ、じゃあおやすみ!」
「テエエエェーン!!テエェーーーン!!!」
「おっと、リンガルの電源切っておかないと」
「テチャァァァ!!テチャァァ!!テェェェーーーーン!!!!」

リンガルを切ったら何を言っているのか分からないけどまぁ、明日からまた挑戦しよう。それよりスマホの使い方を調べなくては。
いつもは1人で居間の電気を消して寝室に行くけど賑やかになったなぁ・・・実装石はまだ泣いているけど大丈夫かなぁ?
今日は何と言うか仕事の疲れではなくて遊び疲れたって感覚だろうか、気持ちのいい疲れだ。さて、寝室で説明書を読もう。あ、そうだ。

「テチャッ!?テチー!!テチッー!!」
「早く糞食べろよ、なぁ?」

バシッ!!

「テベッ!!」
「あ、ちょっと強く叩きすぎた・・・まぁいいか動いてるし」


そして 夜が 明けた!


今日も良い目覚めだった、こんな世界があったんだなぁ・・・。
休みだし一日中ゆっくり出来るからいいなぁ・・・ああそれにしても最近運動しているから筋肉痛がする、足がかなり来ているなぁ。
寝る前にスマホの説明書は一通り読んだし、ついでにラインの使い方もサファリで調べて大体分かった。分からないより分かった方がすっきりするね。
実装石についてもいろいろ調べたいところだったけど流石に眠くなってしまって寝てしまった、まぁ今日は実装石の躾をしつつゆっくり調べるかなぁ。
そういえば居間にいる実装石は糞を食べただろうか?お腹が減っているだろうから諦めて糞を食べているとは思うんだけど・・・

「おはよう、よく眠れたかい?糞は食べたかい?」
「テェェェェ・・・ウンチを食べてしまったテチ・・・ワタチは糞蟲になってしまったテチ・・・」
「えっ!食べた!?本当に食べたのかい!?見せてくれないかい?ほら、まだ残っているそこの糞を食べるのを見せてよ」
「もうイヤテチィ!!美味しくないテチィ!それはワタチが吐いた糞テチィ!!」
「吐いたの?じゃあそれも食べないとダメじゃないか」
「ご主人様何でこんなひどいことするテチ!?こんな生活イヤテチィー!!」
「じゃあ僕は君を今から叩くんだけど糞を食べるか叩かれるかどっちがいいの?」
「どっちもイヤテチ!朝はベーコンと卵がイイテチ!黄色い所ははヤワヤワがいいテチ!」
「ダメ!糞を食べなさい!!食べないと死んじゃうよ?ほら、死にたくないだろ?」

前の飼い主さんと同じ食事を摂っていたのだろうか?それは絶対にダメだと友人は言っていたからダメだろうなぁ。
それにしても昨日とは違い少し元気が無くなってきたかなぁ?死なれても困るし・・・どうしたらいいんだろう?
ああそうだ、ラインがあった。友人に電話で相談してみよう、トークでもいいけど先に電話しよう。糞を口に入れて後は食べればいいんだけどね。

「ふぁーあ・・・もしもーし、朝早くからどうしたー?」
「あ、もしもし?今実装石が糞を食べて吐いたって言うんだけど食べさせる方法ある?」
「おー!やったな!糞を口に入れて吐いたって?あーそりゃそうだイイモンばっか食ってたから糞の味がダメなんだろ」
「なるほどあとこのまま糞食べなかったら死んじゃいそうだけどどうしたらいい?」
「イヤ、大丈夫だ限界が来たら勝手に食べるだろーしとりあえず糞を食わせないとな」
「あとさっき糞を食べたから糞蟲になったとか朝はベーコンと卵がいいって言ったよ黄身は柔らかめって」
「完全にお嬢様だなははは!尚更糞を食べさせなきゃいけないなぁー!」
「偽石抜き取らないで大丈夫?死んだら困るからなぁー」
「いつ死ぬかはちょっと分からんけど偽石抜いたら本体の成長が弱くなるから偽石壊さないように気を付ければいいぞ」
「要するに殺さないように気を付けて調教するって事なんだね」
「そうそう!虐待する時もそうだがいかに偽石を壊さないように虐待をするかって駆け引きも大事だからな」
「やっぱり実装石は奥が深いなぁー分かったよありがとう頑張ってみるよ」
「まぁー本当に死にそうだなぁと思ったら偽石抜くしかないな!じゃあ頑張れよ!俺も計画練ってるから」
「うんありがとうじゃあまた明日会社で」
「おう!ああ!あと昨日寿司ありがとうな!後でメイド服着たさかなの写真送るわ!」

死なないか心配だけど冷静に考えれば糞を食べるって事だけで死にはしないよなぁ、後はいかに食べさせるかを考えないとなぁ。
自分の意志で食べさせないといけないし・・・大変だ。無理やり食べさせたら駄目だよなぁ・・・ん?友人からメッセージが来た。

アメとムチを忘れるなよ。あと煙草忘れたから明日返して!

・・・そうか!なるほど、ずっと食べろと言っても食べないから何とかそこまで持っていくことも大事だ。
僕はずっとムチばかり振っていたんだ。アメもあげなければダメだ、となると少し優しさも混ぜないとダメだなぁ・・・
友人もこんな風に育成していたのかなぁ?実装石をあそこまで賢く育てる友人はやはり凄いと思う。
あ、さかなちゃんのメイド服を着た写真が来た、可愛いなぁ・・・さかなちゃん。僕も頑張らないと・・・

友人の煙草は何処に行ったかなぁ・・・あ、テレビ台の上にあった。嗅ぐとバニラの臭いが微かにする。
それにしても腹が減ったなぁ、今日は久しぶりにカレーでも作るか。何だか朝からカレーが食べたくなったなぁ。
キッチンの上の戸棚に・・・あった。クミンシード、カルダモン、コリアンダー、その他色々のスパイス達。
調理方法は僕の頭の中に全部入っているから配合も全部覚えている、何年も作っているからなぁ・・・
ああそうだ、コーラも飲みたい。コーラも後で買わないとなぁ・・・公園も行って死体の処理もしないと・・・あとは・・・


それから3か月後


「部長、この企画書に目を通していただけませんか?」
「ご苦労さん。それにしても君、なんか最近元気だね。良いことあったのかい?」
「いえ、滅相もないことです。僕はいつも通りです、では確認お願いします」

仕事にプライベートの顔が出てしまっていたか、しまったなぁ。機嫌が良いのには理由があった、今日の朝僕の飼い実装がやっと服従した。
1か月目は糞を口に入れては吐いての繰り返しだったが、激安で売られている味も質も悪い実装フードを食べさせてから出した糞を食べさせた。
2か月目はとにかく糞だけを食べさせた、栄養は糞だけの栄養分では足りないので痩せたがそれでも糞だけを食べさせた。
3か月目の今日、やっと糞を食べた後の質問に対して「美味しいデス」と言った、僕の第一難関が成功したのだ。
今では成長してピンクの服が合わなくなったのでとりあえず今は市販の緑色の実装服を着せているが、メイド服を着る日は来るかなぁ・・・

友人が仕事をしているフリをして僕に作ってくれた「計画書」が役に立った努力の甲斐があったなぁ。
アメとムチをきちんと使い分けて、時には甘やかしたりして機嫌を取ったりとこの塩梅が本当に大変だった。
最初の頃はやり過ぎてしまい瀕死になってしまった時があったが友人の的確なアドバイスで何とか持ちこたえた、偽石を抜いて良かった。
糞を「美味しい」と言い始めたので今日から新しい調教を進めることが出来ると考えたら、早く家に帰りたくてしょうがなかった。

糞を美味いと言わせることに成功したよ

と仕事中隣の席の友人にラインを送ったら「いぇーい」と友人が手を出してきたので二人でパン!とハイタッチした。他の社員が不思議そうに見ていたが。
昼の休憩はいつも2人で食事をしていたのだが今は3人で食事している。僕と友人ともう一人は・・・社長だ。許可を貰い友人を屋上に連れてきた。
社長が屋上で飯を食っているのを見た友人は初めて来たときは物凄いビックリして、普段使わない様な敬語を連発していたなぁ。

「いやぁ、あの時は俺ホントクビになったかと思ったっスよ!社長!ジョーダンでもありゃないっすよぉ!」
「ガハハハ!すまんすまん!!ちょっとだけ意地悪してやろうと思ってな!許せ!」
「にしても友と社長が繋がっていたとは思わなんだ・・・社長ホント好きなんスねカレーが」
「カレーの為に友博君を雇ったと言っても過言じゃあないからなぁ!!さ、早く出せ!!ワシのソウルを!!」
「ああはい、これです。・・・社長、ライスは自分で用意してますよね?」
「社長室で今炊いてるわい!ほぉぉぉ〜!これだこれだ!たまらんなぁ〜この香り!週に一回のワシの御馳走じゃあー!!」
「ホントすげぇ良い匂いだよな、会社でも噂になってるぞ!友からたまに良い匂いするって。あー俺も食いたいなぁー!!」
「そう思って余分にカレー作って持ってきたから食べな、ほら。後僕がカレー作って社長に渡しているってのは内緒だよ」
「大丈夫だ分かってるよ!いよっしゃぁ!!社長!炊きたてのご飯少し分けてくださいよォー!!」
「しょーがねぇーなぁー!!ワシの部屋から炊飯器超特急で持ってこいやぁー!!」

屋上で友人がダッシュで炊飯器を取りに行く光景を見て僕はクスリと笑ってしまった。僕の昼食はコンビニで買ったパンと牛乳。
社長には感謝しきれない程の礼があるから僕は入社して以来、週に一回カレーを作って社長に渡している。
僕は社長が屋上に極秘にエアコンの空調近くにある秘密の部屋の中の電子レンジにカレーの入ったタッパーを入れて温めた。社長はもうスプーンを持ってた。
友人が炊飯器を手に戻ってきた、パカッと炊飯器を開けるとツヤツヤの白米が太陽の光でキラキラ光っている。社長と友人は白米を取り合い始めた。
2人とも汗をダラダラとかきながら社長はスプーンでライスを取りカレーに漬けて食べる、友人はこだわりがあるらしく手で食べていた。

「社長、水飲みます?ミネラルウォーターありますよ」
「おーすまん!ゴクゴク・・・ふー食った!やっぱ美味ェわ!!悪くないがもうちょい鶏肉を入れてくれ!ものたりぬ!!」
「社長もお年ですからあんまり脂っこいものは食べない方が良いと思いますよ」
「えー!!何でよ!?ワシが金出してんだから沢山入れちゃってよ!あと肉2個位食いてぇんだわ!」
「はぁ・・・分かりましたよ、じゃあ来週は100グラム多めに胸肉入れておきますから」
「ガハハハ!すまんのぉー!!」
「社長、何で友のカレー好きなんですか?」
「ああそれはな!みなとま「社長!それ以上言ったらもうカレー作りませんよ!」

「げぇっ!じゃあヒミツじゃ!じゃあワシは社長室に戻る!おめぇらしっかり働けよぉー!!」
「はい、お疲れ様でした」
「・・・すっげぇ気になるんだけど聞かんとこ・・・ああカレーうめー」

友人には僕の過去はあまり話したくない、社長が喋らなきゃ良いんだけどなぁ。どうしてこんなに人気なのかは分からないけどね、僕のカレー。
まぁ別に知られたら知られたで別にいいんだけど、恥ずかしい過去だからなぁ・・・大切な友達だしね。あんまり知られたくないんだ。
ああそうだ、実装石に糞を食わせて服従させたから次の計画の話をしないと、帰ったらすぐ実行しよう・・・

「あの実装石についてなんだけど次はどうしたらいい?計画書は読んだけど名前付けていいの?」
「おう、次は少し甘やかして生きる希望を少し与えてやらないとな。名前は何か考えたか?」
「まだ何も考えてないけどこれから一緒に生きていくから良い名前付けてあげようかと思うよ」
「前の飼い主にミドリって在り来たりな名前付けられてるけどそれ以上の名前を付けてやれよ。効果は絶大だからな」
「うん分かった、じゃあ家に帰ったら早速計画書の内容通りやってみるよ」
「いやぁー俺も楽しみだなぁ・・・どんな風に成長すっかなぁ。もう成体だしそろそろ本格的にやろうぜ」

次の計画は名前を付けることと・・・生活するにあたって人間とどの様に生活をしていくかを勉強させる事だ。
基本はパンコンしない、媚びない、勝手に喋らせてはいけない、となかなか難しいがある程度賢いのでパンコンと媚びは大丈夫だろう。
一度媚びたことがあったが僕は容赦なく叩いたおかげでその痛みを記憶して二度と媚びなくはなった、効果は抜群だった。
あとは僕が進んでやってほしい事とかを教え込む、って所だ。メイド実装計画と書かれた計画書の内容は非常に興味深い内容だった。
友人の真の目的はさかなちゃんみたいに、いかに人間と一緒に生活できるようにするかと言う事がテーマだった。

その為には実装石の要素を消さなければいけない、つまり人間が嫌がる仕草、糞を漏らす、耳障りな声などを徹底的に調教する事だった。
この内容はまさに僕が求めていた飼い実装としてのステータスだ、友人の飼っているさかなちゃんを見た時まさにこれだ!と思った。
さて、昼食も食べたことだし仕事に戻るとしよう。あと5時間か、ふぅ今日も日差しが暑いなぁ・・・

「よし、時間になったな!じゃあ俺はやることあるから帰るわ!またなぁー!!」
「お疲れ、僕も家に帰って早速計画書通りやってみるよ」

ああ疲れたなぁ、昨日は夜遅くまで実装石の調教とカレーのスパイスの配合をしていたから疲れたし少し眠い。
明日は仕事休みだしのんびりとするかなぁ、と思ったんだけどスマホを見て思い出した。今日はアーシャが家に来る約束だった。

1か月前だったっけ

ピンポーン

「こんちは〜!実装石見に来たよー!!あっ、なんかすっごい良い匂いがする!!」
「ああ、ちょっとカレー作ろうかなぁと思って作ってたんだよ」
「やっばいなぁこの臭い・・・ハーフの血が騒ぐわぁ〜・・・」
「良かったら食べてく?」
「えぇーいいの!?やった!ねえ、どんなカレー?」
「えーっとね、まずクミンシードを油で・・・「ちょっ!凄い本格的なの作ってんじゃん!お兄さん凄い!私本格的なカレーが一番大好き!」

「食べる?」
「食べるぅー!!」

「じゃあちょっと温めるから居間で座って待ってて」
「あ、この飼い実装石段々大きくなったけど痩せてるしいい感じになってきたね、もう食べたの?ウンコ」
「うん、段々食べるようになってきていい感じになってたと思うよ」
「時間かかったけど元飼い実装だからなぁ〜仕方ないよねぇ。ああ・・・すごい良い匂いするぅ!」
「そう?ご飯の量はどうする?」
「大盛りで!!」

「デスゥ・・・私は今日も糞しか食べられないデス・・・良い匂いがするデス・・・」
「カレーの臭いも良い感じに虐待の道具になってるね!あはははははは!!!」
「うるさいデス・・・ワタシも食べたいデス・・・」
「だーめ!あれは私が食べるんだからぁー!!」
「ひどいデス・・・ここは生き地獄デス・・・デゲェェ・・・」

「お待たせ、今日はシンプルにバターチキンカレーを作ったんだよ」
「あぁー・・・ヤバイなぁこれ、ちょっと写真撮っていい?」
「いいけどやばいって言ったけど何がヤバイの?」
「意味ね・・・んー・・・まぁ最高って意味で!褒め言葉!」
「はぁ、なるほど」
「じゃあいっただきまぁーす!!・・・うまーッッ!!ヤバイこれ!!すっごい美味しい!!今まで食べた中で一番かも!」
「喜んでくれて良かったよ」
「お兄さんは食べないの?・・・あ、もしかしてこのカレーって・・・夕食の?」
「ああ気にしなくていいよ、また作るから」
「ごめん、でもすごい美味しいから止まらなくなっちゃうなぁこのカレー病みつき確定だよコレ・・・はぁぁー!!」

「ごくっ・・・食べたいデス・・・食べたいデス・・・」

「まだいろんな種類のカレーの作り方知ってるからまた今度食べるかい?」
「いいの!?やったー!!お兄さんなんでこんなにカレー作るの上手なの!?」
「昔ちょっとカレー屋で仕事していたからね。覚えているんだ」
「じゃあまた来週いい!?カレー好きの私の友達連れてきてもいいかなぁー!?・・・だめ?」
「うん、じゃあお肉とかスパイス沢山買っておくから待ってるよ」
「やった!じゃあ来週の土曜日ね!」
「・・・来週かぁスパイスの調合早めにしておかないとなぁ・・・」

ピンポーン

「はーい今行きます」

「「「「「こんにちはー!!カレー食べに来ましたー!!」」」」」

「いらっしゃい・・・ってちょっと待って!アーシャ!何人いるの!?」
「ごめんお兄さん!学校で喋ったら4人も増えちゃって・・・ホントゴメン!!・・・お願いできるかなぁ?」
「うーん・・・時間がかかるけどそれでもいいならいいけど・・・」

(ありがとう!あ、あと私の学校の友達の前ではのぞみって言ってね?)
(ああうん分かったよ)

「じゃあ居間の方に案内するから、どうぞ」

「あっ!実装石だ!うわっキモイ!ウンコ食べてるし!」「あーこの実装石を育ててるんだぁーへぇー」「アハハハ!!」
「へぇーレトロチックな感じの家だねぇーこれ黒電話?すげー!!」「ねぇ後で写真撮ろうよ!」「黒電話とかまだ使えるんだぁ」
「のぞみ!本当に入ってもいいお家なの!?」「大丈夫だって!」「こんな大人数で失礼じゃないの!?」「全然オッケー!!」
「お腹減ったなぁー・・・部活終わりだし・・・」「ねぇ何かいい匂いしない!?」「するする!」「お腹減ったー」

「はいはい!じゃあまずお兄さんに自己紹介しましょー!!」

「あっこんにちは、初めまして。トモコと言います、お兄様が作ったカレーがあまりにも美味しいとのぞみに聞かされて・・・ご迷惑ですか?」
「あ、初めまして。お兄様だなんてそんな・・・カレーが好きなんですね、大丈夫ですよ。美味しいか分かりませんがお作りしますので」
「ありがとうございます!あ、あの私!一応この町のカレー屋は全部食べ歩きました!カレーが好きなんです!!」
「そ、そうなんだ・・・凄いね。頑張ってお作りしますので・・・」

「トモコはカレーが好きすぎてすぐお兄さんの話に食いついたんだよねー!!」

「こんにちは!カスミです!いつものぞみと遊んでます!お兄さん聞きましたよ?実装石飼っているんですか?」
「こんにちは、今実装石飼ってます。今まだ躾の途中で中々苦労していますが頑張って育ててます」
「そうなんですか、私の家は実装石の駆除の仕事しているから実装石で困ったことがあったら言ってください!これ名刺です!」
「は、はぁご丁寧にどうも・・・」

「カスミは実装石の駆除の請け合いしているから実装石の駆除のプロなんだよ!私もよく駆除の手伝いに行くんだよ」

「こんにちは・・・エリカです」
「あ、エリカさんですねこんにちは、いらっしゃい。何もないけどゆっくりしていってね」
「・・・のぞみとどう言った関係なんですか?・・・私たちに何か変な事をする為に集めたのですか?」
「い、いや!そんな事はしないよ!?僕はただのぞみちゃんにカレーを作ってほしいって言われただけなので!」

「お兄さんごめん!エリカ知らない男の人に免疫がないからさー!エリカ大丈夫だから!お兄さん変なコトしないから!」

「あのっ、私やっぱり帰ります!」
「えっ?ちょっと、待って君!立ち上がっていきなりどうしたの?」
「大人の男の人の家に行くとは思わなかったんです!のぞみ!本当に知っている人なの!?大丈夫なの!?」
「ええと・・・何て言われたかはよく分からないんだけど・・・僕はのぞみちゃんの友達だよ?」
「まーまー委員長ー大丈夫だから!委員長もカレー食べたくて来たんでしょ?みんなで食べようよー」
「うん、カレーは好きだけど・・・大人の男の人の一軒家に入るなんて・・・やっぱり私帰ります!!」
「えー!そんなこと言わないでみんなで食べようよー!!」

「あのー委員長さん?ちょっといいですか?」
「はい?」
「僕は皆さんに何もしませんよ、もし何かしたら遠慮なく警察に通報してもらっても構わないですよ」
「そうだよ委員長!お兄さんは絶対にエッチな事しないから!少女漫画の読み過ぎだって!」
「・・・のぞみがそう言うなら分かったわよ!では改めまして・・・スミレと申します、カレーを御馳走になります・・・」
「スミレさんですね、美しい綺麗な名前ですね」
「えっ!?ああ・・・はぃ・・・ありがとうございます・・・///」

「ええと、緊張している人もいるようだし・・・僕も自己紹介した方が良いかな?」
「うん!お兄さんも自己紹介しようか!」
「じゃあ、僕の名前はトモヒロです。26歳です。ともだちの「友」とはくしきの「博」でトモヒロです。昔カレー屋でバイトしてました」

トモコ「えっどこでバイトしてたんですか!?」
カスミ「ゴーゴーとかですか?」

「ええと、詳しくは言えないんだけど普通の個人経営のカレー屋です。そこでバイトしていました、今日食べて頂くのはそのお店のカレーです。
それだけでは足りないと思いますので今回は数種類のカレーを用意させて頂きます。嫌いな食べ物がありましたら言ってください。
あと、辛いのが苦手な方もいると思いますので辛いのが苦手な人は言ってくださいね。調整とか出来ますので遠慮なく言ってください」

トモコ「私は大丈夫です!カレーだったら何でも食べられます!」
のぞみ「私も!何でも食べるぅー!!お兄さんのカレー全部美味しいし!!」
カスミ「激辛大好き!」
エリカ「辛いのはちょっと苦手かなぁ・・・でもちょっと辛いのもいいかなぁ・・・」
スミレ「あ、あの!私は出来ればお肉が少なめのカレーでお願いします・・・」

「分かりました。じゃあ今から作りますので座って待っててくださいね。あ、実装石の水槽持っていきますね。邪魔だし」

スミレ「すいません、あのー何かお手伝い出来ることなどありませんか?」
トモコ「私も野菜切ったりする事位出来ますので!スパイスの調合も!」

「ああ・・・いえいえお客様なので座ってて下さいね全部僕がやりますから。じゃあごゆっくり」

カスミ「わぉ、お兄さんカッコイイ〜!のぞみアンタいい彼氏見つけたじゃ〜ん?」
のぞみ「えっ!ち、違うってば!お兄さんはただの友達だって!私の家の店のお客さんだし!彼氏じゃないってば!」
エリカ「焦っているのぞみかっわいぃー!写真撮ろ!」
スミレ「学校は恋愛禁止でしょ!バレたら退学処分になるよ?」
のぞみ「だーかーらー彼氏じゃないって!」
トモコ「ふーん・・・じゃあお兄さんに聞いてみよっかなぁ〜?」

「あ、ごめん。飲み物忘れてたね、水とコーラとラッシーとチャイあるけどどれがいい?」

のぞみ「私コーラがいい!」
カスミ「ラッシー貰おうかなぁ」
エリカ「私もラッシーで」
トモコ「チャイあるんですか!?冷たい方でお願いします!」
スミレ「わ、私はラッシー・・・いや、じゃなくて水で結構です!お願いします!」

「うん、分かったよ。今持ってくるね」

トモコ「あ、お兄様!のぞみとはどんな関係なんですか!?」

「え?友達だけどそれがどうしたの?」

カスミ「お兄さんはのぞみの事好き?嫌い?どっちですか?」
のぞみ「ちょっとぉ!変な質問しないでよぉ!!」

「好きだよ」

「「「「キャーッ!!!」」」」

「え!何?どうしたの?僕何かおかしい事言ったかなぁ?」

のぞみ「///」ぷしゅー
トモコ「うわぁぁぁ!!お兄様どストレートすぎますってー!!///」
カスミ「のぞみ!?大丈夫?顔すっごい赤くなってるよ!」
エリカ「褐色肌なのにまっかっかになってるよーはははは!!」
スミレ「何このキュンキュンする展開・・・///」

「い、いや恋愛とかじゃなくて友達としてだから!そんなに騒がないでも・・・」

のぞみ「そ!そうだよね!この前公園で実装石撃ったりとかしてたもんね!あは、あはは・・・!!」
カスミ「なーんか残念そうに見えるんだけど・・・」
のぞみ「う、うるさい!それよりお兄さんコーラ早くお願いね!のど乾いた!!」

「はーい」

エリカ「なーんか怪しいよねー?」
スミレ「うん、そうよね。それよりのぞみアンタまだ実装石撃ってるの?可愛そうでしょ!」
のぞみ「いーじゃん、楽しいし!あ、そうそう最近M29買ったんだー!!今度見せるね!!」
カスミ「おー!マグナムじゃん、いいなぁー私も欲しいなぁーベレッタ飽きてきたし」
トモコ「なにそれ?口紅とか?全くわかんないんだけど・・・」
スミレ「私も全然分からない・・・後で検索してみるかな・・・」
エリカ「女子高生がエアガンの趣味とかどーかと思うけどね・・・」

「ごめん、お待たせ。じゃあ先にコーラとラッシーと水ね。トモコさんのチャイはもうちょっとで出来上がるから」

のぞみ「ありがとー!じゃあみんな揃ったら乾杯しよ!と思ったけど炭酸抜けるから一口いただきまーす!うまぁーい!」
トモコ「どんなチャイが来るか楽しみだなぁー!駅前の店のチャイはスパイスの風味が濃厚で美味しかったなぁー!」
カスミ「あーあそこのカレー屋ね、何かちょっとカレーイマイチだったなぁ店員も何かキモイ目で見るし」
エリカ「ちょっと一口・・・あ!すっごい美味しい!ヨーグルトの酸味が丁度いいし凄くイイかも」
カスミ「マジ?どれどれ・・・ああ!うん、お兄さん凄い美味しいよこれ!私好きかも!」
トモコ「一口ちょーだい!・・・あっ!間違いない!これ美味しいカレー屋のラッシーの味だ!」
スミレ「あ、あの!お兄さん!私は水だけで良かったんですけど!ラッシーは頼んでないんですけど・・・」

「あーさっき飲み物聞いた時ラッシーも飲みたいのかなぁと思って作ったんですよ。遠慮なく飲んでね」

スミレ「ありがとうございます!・・・おいしい!初めて飲んだ!こんな味なんだぁ!」
のぞみ「でしょ?だからお兄さんは優しい人なんだって!」
スミレ「うん、さっきは酷い事言っちゃったから後で謝らないと・・・」
カスミ「お兄さんの気配り凄いね〜委員長もしかして男の人に優しくされてお兄さんに惚れちゃったとか?」
スミレ「な・・・何を言っているの!?大体カスミはそういうデリカシーの無さが・・・!!///」
トモコ「あーあカスミダメだって委員長怒らせたら」
エリカ「でもさーウチのクラスってロクな男子いないよねー」
のぞみ「そうそう!あの席の一番前の坊主頭なんかまた私の事ジャージ牛とか言うしさ!ホント腹立つ!!」
カスミ「今度坊主頭エアガンで撃っちゃえば?持ってるんでしょ?ポケットに」
スミレ「うそっ!?またエアガン持ってきてるの!?今度持って来たら没収するからね!」

「はいチャイお待たせ!時間かかってごめんね。久しぶりに調合したからお口に合うか分からないけど・・・」

のぞみ「あぁー・・・すっごいいい匂いするぅー・・・」
スミレ「美味しそうな香り・・・凄いですね!」
エリカ「ああーいいなぁー私もチャイ飲みたいなぁ・・・」
トモコ「ありがとうございます!自分でスパイス調合したんですか!?あっ、これもしかしてマサラチャイですか!?」

「おっ、よく知ってますね!正解です。皆さんの分も調合したスパイスがありますので皆さんの分もありますよ!」

トモコ「はぁー・・・美味しい・・・今まで飲んだチャイは何だったのって感じ・・・あっ写真!」
スミレ「町のカレー屋全制覇したトモコが言うんだから間違いないだろうねー」
エリカ「やった!私は食後に頂こうかなぁー!!」
のぞみ「私も飲みたーい!!」
スミレ「ここまでして頂いて無料でいいのかしら・・・あの!少しぐらいお金払いますからー!!」

「いえいえ、お金なんかいらないですよ。じゃあもうちょっとしたらカレー持ってきますね」

のぞみ「じゃあみんなの飲み物来たからかんぱーい!!」

「「「「「かんぱ〜い!!」」」」」

カスミ「やっば!お兄さんメッチャ良い人じゃん!お兄さんの彼女になったらカレー食べ放題じゃね?」
のぞみ「えええー・・・お兄さんの彼女に!?そんなの考えた事ないよ!///」
エリカ「私ちょっとお兄さんみたいな人タイプかも、連絡先貰おうかなぁー?」
トモコ「私も毎日カレーが食べられると考えると・・・ああー!!いいかも!!」
スミレ「いいかもじゃないでしょ!?・・・でもお兄さん素敵な人だよね?気配りできるし、大人の男って感じだし///」
カスミ「あー・・・でもさぁお金持ってるのかなぁ?ほら、家ボロいし」
スミレ「しーっ!そういう事言っちゃダメ!!」
トモコ「ボロでもカレーさえあればいいかなぁ・・・ふふふ///」
のぞみ「前ウチの店でグッズ9万近く現金で買ってくれたよ?あと特上のお寿司ゴチってくれたー!」
エリカ「うそ!?メッチャ持ってんじゃん!本気で考えようかなぁー」
スミレ「・・・お寿司奢ってもらったってどういう事?まさかあんた体で・・・」
のぞみ「違う違う!そんな事してない!普通に御馳走になっただけだから!!」
カスミ「えーホントー?こんなイイモノ胸にあるのにー?」もみもみ
のぞみ「はうっ!カスミっ・・・揉むなぁ!んっ!・・・あっ、はあっ・・・あんっ///」
エリカ「あははは!のぞみちょっとエロい声出てるしー!!私もー」もみもみ
トモコ「いいなぁー私も欲しいなぁーこれ」もみもみ
スミレ「ちょっと!人様の家でなにやってんの!?見られたら大変でしょ!」
のぞみ「んうっ!や・・・やめて・・・っ!!んんんー!!///」びくびくっ

「あー・・・あの・・・ごめんライス持ってきたんだけど・・・」

カスミ「あっ!すいません!あーちょっと今悪ふざけで・・・ははは」
スミレ「ほら!早く!テーブル片づけて!お兄様すいません馬鹿なんですこの子たち!!のぞみ大丈夫!?」
のぞみ「うっうっ・・・みんなひどいよぉ・・・お兄さんに見られちゃったじゃんかぁ・・・」
エリカ「あーゴメンゴメン!泣かないで!今度学食おごるから!!」
トモコ「そうそう!食後にアイスも付けてあげるから!ね?」

「・・・のぞみちゃん、台所に来てくれるかい?カレー運ぶの手伝ってくれる?」

のぞみ「・・・うん今行く」
カスミ「のぞみごめんねぇー!やりすぎた!」
トモコ「お兄さん!これは悪ふざけですから!ね?エリカ!」
エリカ「うん!そうそういつもの事だからさぁ!ね?お兄さん怒ってます?」
スミレ「申し訳ございません・・・」

「いや怒ってないよ、ちょっとびっくりしただけだよ。じゃあのぞみちゃん・・・台所に行こうか」

カスミ「やっばぁ・・・今ちょっとお兄さん顔引きつってたよね?」
トモコ「うん、さっきの優しい顔が急に変わってちょっと怖かった・・・」
スミレ「当たり前でしょ!なんであんな馬鹿な事したの!?ああもうどうしよう・・・」
エリカ「ああー・・・ねえ、ヤバくなったら帰ろ?何かヤバいかもしれないし・・・」
トモコ「のぞみ大丈夫かなぁ・・・」


「・・・アーシャ、言いたいことがある」
「お兄さん・・・ごめん泣いたりして、折角カレー食べさせてくれるのにこんな事になっちゃって」
「それはいいんだけど、アーシャ真面目に聞くよ?もしかしていじめられてるのか?」
「えっ、いやイジメられてはいないよ?みんな大事な友達だしただちょっと・・・その・・・」
「その?何?言いづらいの?」
「あのね・・・お兄さんにエッチなトコ見られて恥ずかしくてそれでどうしたらいいか分からなくて・・・」
「ああ・・・うん」
「こんな所お兄さんに見られたくなかったって言うか・・・その・・・いつものノリでみんなと騒いでたから」
「本当にイジメじゃないんだな?」
「うん!それは間違いないから!イジめられているわけじゃないから!みんな友達だから!」
「そっか、ああー・・・良かったぁ・・・」
「お兄さんごめんなさい!本当にごめんなさい!やっぱりみんな連れてもう帰るね!」
「アーシャ」

ぎゅっ

「・・・え?何?お兄さんなんで?なんで抱きしめてくれるの?なんで私に泣いてるの?」
「いじめられてないんだよな・・・良かったよ・・・」
「なんでお兄さん泣いてるの?悪いのは私なのに・・・なんで?なんでそんなに優しいの?」
「友達だからに決まっているじゃないか!僕はてっきりいじめられて泣いているのかと思って不安で・・・」
「お兄さん・・・誤解だから大丈夫だから。私が急に泣いただけだから・・・ううっ」
「あ、ごめん!身体が勝手に動いて・・・今離れるから・・・」
「ううん、もうちょっとこうやっていさせて・・・落ち着いたら離すから・・・」
「うん・・・分かった」
「お兄さん・・・あんな姿の私を見て・・・嫌いになった?」
「んー・・・少しドキッとはしたかな?ははは・・・」
「ふふふっ!なにそれ!恥ずい!///」



「はーいみんなお待たせ!最初はバターチキンカレーを作ったよー!!」

カスミ「あ、あのぅお兄様、先程はすいませんでした・・・何か空気悪くしちゃって」
エリカ「えーと・・・悪ふざけが過ぎました、本当に申し訳ないです・・・」
スミレ「わ、私たちもう帰りますね!今日は本当に申し訳ありませんでした!飲み物ありがとうございました!」
エリカ「のぞみにはきちんと謝っておきますので・・・すいませんでした」

「ああ、いやいや!大丈夫だよ!気にしないでね!」

のぞみ「ふっかぁーつ!!さあさあお兄さんのカレーが出来上がりましたよ!さあみんなで食べよー!!」
カスミ「あ、のぞみ!もう大丈夫なの?さっきはホントゴメン!やり過ぎた!」
のぞみ「そうだよカスミ!アンタ自分のおっぱい無いからって揉みすぎだっつーの!!」
エリカ「ごめんねぇのぞみ、柔らかくてキモチイイからついつい触っちゃうんだよねぇ・・・」
のぞみ「別に同じ女性だからいいけどさー!さっきお兄さんに見られて死ぬほど恥ずかしくて泣いちゃったんだからね!」
トモコ「ごめんね!友達だけどやりすぎたらだめだよね!本当にごめんね!!」
のぞみ「もういいから!早くカレー食べよ?」
スミレ「のぞみとお兄様、本当に・・・ごめんなさい・・・ひっく」

「スミレさん泣かないで!はい、ハンカチ。さあみんなでカレー食べようね!」

スミレ「あっ、ありがとうございます!必ず洗ってお返ししますので・・・」
のぞみ「委員長は私に何もしてないじゃん!涙拭けっ!カレー食うぞー!!」
カスミ「うん!食べよう!ああー・・・すっごい良い匂いするし・・・早く食べたいなぁ」
トモコ「ホントだね!私が一番おいしいと思っているカレー屋のカレーより美味しそう・・・!」
エリカ「ラッシーも美味しいしこのカレーも絶対に美味しいよね・・・」
スミレ「じゃあ頂きましょう!お兄様!あ、あのう食べる前に何かお言葉を頂いても宜しいでしょうか?」

「え?言葉?うーんそうだなぁ・・・じゃあ1つ。友達って僕は凄い大事な存在だと思うんだ。だからみんな、大切にしようね」

トモコ「うん!そうだよね、私たちずっと友達だったもんね!いつも泣いたり笑ったりしてさ!」
エリカ「私はのぞみに誘われなかったらこのメンバーの輪に入ってなかったしなぁ・・・のぞみありがとう!」
カスミ「私もそうだった!ぼっちだったけどのぞみに誘われてみんなとこうして友達になれたし・・・マジ感謝!」
スミレ「のぞみがいないと私たちつまらないもんね・・・のぞみ、これからもよろしくね!」
のぞみ「うん!みんなよろしく!お兄さんもみんなの友達だからね!!」

「えっ、僕もみんなの友達なのかい?」

カスミ「そうだね、友達みたいなもんだよねぇーお・に・い・さ・ま!」
トモコ「こんな素晴らしいカレーが作れるなんてもう弟子入りしたいぐらいです!」
スミレ「わ、私なんかで宜しければ・・・ただの小娘ですが・・・よろしくお願いします///」
エリカ「お兄さん今まで出会った男の中で一番カッコイイし!お兄さんの事好きになっちゃったかも!」

「ありがとう、よろしくね。じゃあ食べてくださいね、僕はまだ仕込がありますので・・・」

「「「「「「いただきまーす!!」」」」」

トモコ「・・・うまっ!何、信じられない位美味しい!えっ、何!?クミンシードとコリアンダーと・・・」
カスミ「ああーのぞみの言った通りだぁーこれやっばいねぇー!ラッシーとの相性抜群だし!」
エリカ「辛さも丁度いいし・・・これ食べちゃったら普通の家のカレーに戻れなくなりそう・・・」
スミレ「美味しい!私てっきり日本人の口に合わないカレーかと思っていたけど全然大丈夫!」
のぞみ「でしょー?お兄さんのカレーやっばいよねぇー!!あーうまぁぁぁぁーーーー!!」
カスミ「お兄様は台所で何しているの?見てこようかな・・・」
トモコ「私も見たい!どうやって作っているのか気になるし!凄いよこのカレー!!」
のぞみ「・・・こっそり台所覗いてみよっか?」

「ハァ・・・ハァ・・・あと5人分かぁ早くしないと・・・」ゴリゴリゴリゴリ

トモコ「・・・凄い!テーブルに置いてある無数のスパイスを乳鉢とすり鉢を駆使して使っている!超本格的!!」
カスミ「カレーの美味しさはお兄様が一生懸命作ってくれているんだね・・・」
のぞみ「お兄さん凄いね!バターチキンカレーすごく美味しいよぉー!!」

「あっ!ごめん見ないで!スパイスの配合とかは秘密だから!!あんまり見ないでくれるかなぁー?」

トモコ「す、すいません!これは企業秘密だから見たらダメですよね!?」
カスミ「戻ろう!折角お兄さんの作ったカレーが冷めちゃうから!」
のぞみ「うん!食べよう食べよう!」
スミレ「ああ・・・カレーでこんな幸せな気分初めて・・・」
エリカ「委員長すごい勢いで全部食べちゃったね・・・ご飯も全部無くなっちゃったし」
カスミ「そーゆーエリカも全部食べてんじゃん!私も食べよー!」
トモコ「さっき気になったんだけどお兄様何で腕まくりしないでスパイス挽いていたんだろう・・・邪魔そうだったのに」
のぞみ「あー!ま、まぁ気にしない気にしない!!食べよう!!」

「じゃあ最初はエリカさんのお口に合いそうなカレーから作っていくねー」ジャアアアアア

エリカ「ありがとうございます!みんなごめんね!先に食べちゃうけど・・・」
のぞみ「いいよいいよ!どんなカレー作ってくれるんだろうねぇ!」
トモコ「ああ・・・バターチキンとは違う別の香りが・・・ほわあああー」
カスミ「ヤバイ、ちょっとよだれ出てきそうなんだけど」

「はいエリカさんお待たせ!バターチキンまだ余っているけど食べる人いるかい?飲み物も持ってくるけど?」

エリカ「うわああ!美味しそう!ありがとうございます」
トモコ「これは・・・キーマカレー!!エリカ一口ちょーだい!!」
のぞみ「はいはーい!私まだバターチキン食べたい!エリカ私も一口!」
スミレ「わ、私もバターチキン食べたいです!」
カスミ「もう一杯ラッシー貰ってもいいですかぁー?」
エリカ「ああああ!!ひき肉が美味しーい!!スパイスも効いているしピリッとした感じがもうサイコー!!」
トモコ「はぁ・・・本当に美味しいぃークセがないし、いくらでも食べられそう・・・」
エリカ「すいませーん!ごはん貰ってもいいですかー!?やばい、ご飯めっちゃ欲しい!」

「はいラッシーとご飯とバターチキンお待たせ!次はカスミさんのカレー作るね!」

カスミ「やった!どんなカレーだろう?ダイエットしたいんだけど全部食べなきゃ!」
のぞみ「委員長大丈夫!?いっつも小さい弁当箱でお昼食べてるからそんなに食べて大丈夫?」
スミレ「うん!全然食べられる!」

ジャアアアアアア ごりごりごりごり

「今タンドリーチキン焼けたからみんなで食べてね」

のぞみ「やったぁー!絶対頼むヤツだぁー!!うまぁぁぁぁ!!」
カスミ「あ、美味っ!柔らかいし食べやすいし!!」
エリカ「家のおかずに出されたらご飯ドカ食いしちゃうよねコレ・・・」
トモコ「これは・・・なんだろう?スパイスが複雑すぎて・・・もう考えるのやめた!美味しい!」
スミレ「はああ・・・幸せの味・・・」

「はい、カスミさんに合いそうなカレー。激辛が好きみたいだから辛めの豆のダールカレーにしてみました」

カスミ「臭いからして辛そうな感じが・・・でも凄い食べたい!」
のぞみ「どれどれ・・・うわあああ!辛っ!でも美味しい!」
エリカ「カスミ大丈夫!?美味しそうだけどヤバイんじゃないの!?」
カスミ「・・・全然美味しいし!ラッシーとの相性も抜群だし!お兄様ヤバいよこれ!」
スミレ「私にはちょっと食べられそうもないなぁ・・・良い匂いで試してみたいけど」
カスミ「イっちゃう?委員長?」
スミレ「じゃあ、ちょっとだけ・・・ひっ!辛いなぁ!ラッシー飲まないと!!」
トモコ「無理しない方が良いよ!このダールもバランスのいい味していて美味しいね豆が!」
カスミ「ちょっとトモコ!私のカレー食べないでよぉ!!」

「よし、じゃあ次はスミレさんにちょっと変わったカレーでも出そうかなぁ?」

のぞみ「委員長!変わったカレーだって!」
スミレ「えっ!?変わったカレーって?なんだろう・・・あの、辛くないですよね?」

「ああ大丈夫だよーお肉も少なくして野菜中心なの作るからねー」ジャアアアアア

スミレ「ありがとうございます!楽しみです!」
トモコ「野菜中心?だとするとあのカレーかなぁ?いや、あれもそうだし・・・」
のぞみ「まぁまぁ出来上がったら見てみようよ!チキンもーらい!」
エリカ「あっちょっと!私にも残しておいてよ!」
カスミ「うわああああ!辛いけど止まらないいいいいい!!」

「はい出来上がり、タイ風グリーンカレーです。辛さはココナッツミルクで抑えたから大丈夫だと思うけど・・・」

スミレ「初めて見るカレーです!私の好きな茄子も入っている!嬉しいですー!!」
トモコ「タイカレーかぁ!インドカレー専門だけど食べたいなぁ・・・臭いがもうヤバイ!」
カスミ「あっ・・・レトルトのタイカレーってちょっと変な味する奴あるけどこれは絶対に美味しい匂いだね!」
のぞみ「たけのこときのことパクチーも具が沢山入っているしヘルシーだね!いいなぁー」
スミレ「あ、鶏肉も入っていますね!いただきます・・・あれ?なんだろうこれ・・・」
エリカ「どうしたのスミレ?美味しくないの?」
スミレ「これ・・・私にぴったりです!辛さも絶妙だしまろやかですごく美味しい!」
のぞみ「ちょっと一口だけ・・・あっ!分かる!もうスープが凄い美味しい!」
カスミ「どれどれ・・・あー!アリだねこれ!辛くない方が良いかも」

「美味しい?良かったー!じゃあ・・・トモコさんには通なインドカレー作ろうかな」

トモコ「ホントですか!?通って何だろう・・・?いやそれとも・・・」
のぞみ「カレーバカのトモコがうなるかなぁー?」
カスミ「ここまでいろんなカレーが出てきたから楽しみだよね!」
エリカ「私はもう臭いでお腹いっぱいだよー・・・実際ご飯凄い食べたけど」
スミレ「タイカレーって美味しいなぁ・・・私はタイカレーの方が合っているのかなぁ・・・」

ジャアアアアアア

カスミ「あれ?なんだろ?お肉の臭いだと思うんだけど独特と言うか何て言うか・・・」
トモコ「んっ!?・・・こ、この臭いはっ!!も、もしかして・・・」
エリカ「どうしたのトモコ?何のカレーか分かるの!?」
トモコ「これは・・・羊の肉の臭い!」
スミレ「えー!?カレーにラム肉使うの!?合うんですかそれ!?」

「おおー!よく分かったねぇ!トモコさん凄いなぁ」

カスミ「へぇートモコ凄いじゃん、犬みたいな嗅覚だね」
トモコ「犬言うなし!マトンのカレーってクセがあってちょっと苦手かもしれないけど大丈夫かなぁ?」
エリカ「いやいや大丈夫でしょ?私もひき肉あまり食べないけどもう全部食べちゃったし!お兄様の腕信じましょ?」
のぞみ「お兄さん何でこんなにカレー作れるのにただのサラリーマンなんだろ?」
トモコ「マジ!?いやいやいやいや!絶対カレー屋やった方がいいって!」
カスミ「だよねー絶対に流行るよね?こんなに美味しいし、あーカレー美味しかったぁ・・・」

「もう答えは分かっていると思うけどマトンドピアザ、羊肉と玉ねぎのカレー。短時間で作ってみたけど大丈夫かなクセとか?」

トモコ「ああ・・・これが食べられるなんて・・・頂きます!・・・はい!間違いないです!美味しいです!」
カスミ「トモコがうなった!私ラム肉クセがあってダメなんだけどちょっといい?」
トモコ「食べてみたらわかるよ・・・これ凄いとしか言いようがない・・・」
カスミ「えー気になる!・・・ああ!クセは全然ないけどラム肉だなぁって感じる程度!」
のぞみ「ホントだ!スパイスの味と融合して全然気にならない程度だし!」
トモコ「世界にはいろんなカレーがあるんですねぇ・・・」
エリカ「うん、もう何種類も食べちゃったよねぇ」

「はぁーごめん、ちょっと休憩させて!」

のぞみ「あ、お兄さん座って座って!美味しいカレーをありがとう!」
トモコ「本当に美味しかったです!来てよかったです!」

「そう?ありがとう作った甲斐があったよ。はぁー僕もコーラ飲もうかな」

スミレ「あっ、私が注ぎます!さ、お兄様どうぞ・・・」
カスミ「お兄様汗ビショビショじゃないですか!大丈夫ですか!?額の汗拭きますね!」

「あーいやいや、いいよ大丈夫!グリーンカレー美味しかった?輸入雑貨店のパック使ったんだけどオススメだよ」

スミレ「そうなんですか!今度探して自分で作ってみますね!」

「それだけだとちょっと辛いからココナッツミルクも買って入れるといいよ」

エリカ「ひき肉美味しかったです!私キーマ好きになりました!」
トモコ「ラム肉のクセが強く感じられない調理とスパイスの配合が絶妙でした!また食べたいです!」
カスミ「豆の辛いダールカレーも美味しかったです!豆って普段食べないから新鮮でした!」

「スパイスの配合いろいろと考えたから食べやすいように計算して配合したから口に合って良かったよ」

のぞみ「お兄さんはカレー食べないの!?」
スミレ「あっ!私達だけずっと食べていて申し訳ないです・・・」
トモコ「それに・・・もう2時間ほど台所で作りっぱなしだったじゃないですか!」

「ああ本当だ、もうこんな時間かぁ。まぁ僕は後で適当に何か食べようかなぁ。・・・そうだアーシャの分と一緒にアレ作るか」

のぞみ「アレってなに!?最後のカレー作ってくれるの!?」

「ちょっと待っててね・・・はぁちょっと手疲れちゃったからのぞみちゃんにスパイス挽いてもらおうかな。これ」

のぞみ「わぁ凄い!いろんなスパイスが入っている!ねぇ、これ見せてもいいの?」

「これぐらいだったらいいよー」

スミレ「私もやってみたいです!」
トモコ「私も!」
エリカ「お腹いっぱいで動けない・・・」
カスミ「おなじく」

「あー・・・じゃあ粉末状になるまで挽いてもらっていいかなぁ」

のぞみ「分かった!じゃあやろう!」

ピンポーン

カスミ「あれ?誰か来た」

「ハハハハハハハハ・・・!!カレーを召し上がりに来ました!さあ友よ!私にカレーを食べさせるのです!!・・・ん?なんだこの女の子達は?」

のぞみ「・・・誰?」

「えーと、マスク・ド・大仏です。こんばんは」シャキーン!!

「「「「「あはははははははははははははは!!」」」」」



丁度給料日前で金がないらしくカレー食べに僕の家に入ってきた友人が来たときはビックリしたなぁ、それにしても大仏マスク着けてよく家に入ってきたなぁ。
あれから友人は女子高生達に一斉に写真を撮られたり、マスクを脱がされたりして大騒ぎだった。アーシャと僕はカレー作って食べてたけどね。
でも友人はみんなとカレー食べながらいろいろ話をしていたなぁ、友人は話がうまいからすぐ溶け込んだっけ。
電車に揺られて窓から景色を眺めているとあの時って大変だったなぁって改めて思った、繁忙期位大変だったなぁ。
でも喜んでくれてよかったよ、アーシャは本当に嬉しそうだったし・・・僕も嬉しかった。

さて、電車を降りてそのまま家に帰ろうか・・・ん?アーシャからメッセージが来た。何だろう?

家の前にいるんだけどまだー?

今電車降りたから今行きます

おっと、もう来ていたか。早くいかないと!お客さんを待たせるわけにはいかないからなぁ、そして家に帰って実装石の世話も・・・
曲がり角を曲がったら自宅だ、あっいたアーシャだ。あれ?もう一人手を振っている・・・ん?

あれ、スミレさん?なんで?

つづく

■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため1143を入力してください
1 Re: Name:匿名石 2019/06/11-08:23:06 No:00006008[申告]
なんか凄い会社だなw
2 Re: Name:匿名石 2019/06/15-20:24:40 No:00006020[申告]
リアルだと同族経営の家族やコネ入社しかいない会社でもこんな社長と若いヒラが共通の趣味で(ryみたいな会社なんてないよなあ
それ以上に後半がエロゲすぎるけど
でも、糞蟲ばっか見ててもむかつくしこういう周辺の人間描写もありだな
戻る