タイトル:【観察】 新・実装小噺Ⅰ   モンスターペアレンツ
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初投稿日時:2019/05/28-14:02:35修正日時:2019/05/28-17:39:02
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        新・実装小噺Ⅰ    その1      モンスターペアレンツ



 *愛護派の自己中飼い主が主人公で虐待色は薄いです。
  子供の会話は関西弁です。



 愛護派の多い街「府多刃市」。
 この町にある市立府多刃実装小学校に、飼い仔実装が入学した。
 元国会議員であり現市長でもある金有黒蔵の夫人(=以降:市長夫人又は、夫人達)と、4人の市長の取り巻き市職員の夫人(=取巻き又は、夫人達)の仔実装合わせて5匹が入ってきたのだ。

 最初、市長夫人とその取り巻き達は、私立小学校の仔実装専用クラスに入学させようとしていた。
 仔実装専用クラスとは、愛護派の為に市内の複数の私立小学校が、飼い仔実装のみで構成しているクラスがある。
 比較的入学し易く、自宅から近い私立で小中学校が併設されている所に入学願書を出して入学テストを受けさせた。
 が、しかし、黒い噂が絶えない市長の人柄や、又、入試の面接で市長夫人が、PTA会長になると宣言、その取り巻き達もその他役員に立候補すると言い出す始末。
「仔実装が勉強し易い様に施設拡張費として、寄付金を通常の倍以上納めるから遠慮なく受け取りなさい!」と完全に上から目線での発言を繰り返した。
 だが、夫人達のその常識を超えた行動が、逆に学校側の反感を招く事になってしまった。
 仮に入学させてしまえば、将来、学校の経営方針や教育方針に迄、口出しして来るだろう、そして金に物を言わせて、学校を私物化してしまうのでは......。
 と警戒した。更に教職員や児童とのトラブルが起こるのは必至と考えた。
 そして、例え市長夫人の頼みとはいえこの夫人達の仔実装を迎える事は、他の仔実装達の勉強の妨げとなるとの事で、不合格とした。

*露骨な事をせず、あくまで「入学試験の点数が悪く勉強に着いて来られないとお宅の実装ちゃんが可哀想ですよ」やんわり断った。
  当然私立は、併願等で辞退する者が出て来たり、実装同志の喧嘩で死んだりする事もあるので、定員より割増で入学させる。
  実際この仔実装は割増合格のラインには、入っていたがあえて不合格とした。

 テストの点が、合格ラインに届いていないから入学出来ない。それでも無理に入学させれば、裏口と言う事になり例え仔実装とはいえ、自分達が警察の世話になるのは、夫の手前それは避けたい。
 夫人達は仕方なく手を引いた。
 後々、公立小学校で起こるも問題を知って、破格の寄付金を断ってでも、入学拒否した事が正解だったと思い、私立小学校の理事長、及び職員は胸をなでおろした。

 仕方なく、公立小学校の実装枠に入学願書を出した。
*今年願書を提出した仔実装達は、この5匹のみだった。
 公立も僅ではあるが実装枠と言う物があり、未だ試験段階であるが、ニンゲンの児童と一緒の教室で勉強する。
 特に飼い主は、児童達に好かれる様に仔実装には、厳しく躾をする。
 公立に入学する仔実装達は、ニンゲンを立て、我侭を言う者も居ないので、逆に児童達からは、マスコットの様に可愛がられ仲良くして貰えるのだ。
 面接のみで判定され合格すれば入学できるのだ。
 しかし、今回、仔実装の性格、飼い主の夫人達の人間性を見られ、面接を担当した教頭は不合格としたが......。
 市長夫人と言う立場を利用して校長に圧力をかけ、実装枠に無理やりねじ込んでしまったのだ。
 当然、公立なら自分達の思い通りになると思っている。校長の前で当然のごとくPTA会長に立候補すると言い出し、取り巻き達もPTA役員に立候補すると宣言。
 自分達の仔実装が優位になるように考えているのだ。
 暫くしたら現PTA会長及び役員達に圧力をかけて、辞めさせたら良い位に思っている。

 更に夫人達の横暴な行為は、いきなり入学式から始まった。
 普通は、クラス毎に五十音順に児童は席に着く。
 しかし、夫人達は、入学式直前に校長室にやって来て......。
「私達の仔実装は別格よ!そこら市民の子供とどうして座る所が一緒なの!体育館2階のセンターに席を儲けなさい!」と注文を付けてきた。

 市の職員である校長は市長夫人に逆らう事が出来ずに、「何故!そんな勝手な事を!」と言う教職員を押し切って2階のセンターに仔実装の席を作らせてしまった。
 入学式が、始まり新入生が、体育館1階の椅子に着席するのを上から見下ろして、「御覧なさい、ミドリ(=仔実装の名前)あの下にいる児童は全員、貴女の奴隷よ!散々扱使ってやりなさい!」
 そして、取り巻きの方に目をやって「奥様方そう思うでしょう〜」と言うと、取り巻き達も一斉に「そうですわねぇ〜貴女達も奴隷ニンゲンを扱使ってやりなさいね」自分達の連れて来た仔実装にそう言った。
 5匹の仔実装は「ハイテチ!ママ!ワタチ達は下にいる奴隷ニンゲンに命令をして楽しい小学校生活を送るテチ!」とニンゲンとの力関係も考えず、自分が優秀と思い込み元気に答えた。

*思い違いも甚だしい。この思い込みが後々自分達にどう悪影響を及ぼすか、夫人達も仔実装も思うはずもない。
 早速クラス分けをしたが、夫人達の命令で当然5匹の仔実装は、同じクラスになった。
 更に市長夫人は、HRを始めた担任の女性教師の話を遮って、教室に入っている保護者一同の前で、「私達の実装ちゃん達と一緒に勉強出来るなんて光栄よ!
 頭の悪い貴方達小学生は、実装ちゃんの言っている事が解らないでしょう!
 私達の実装ちゃん達とコミュにケーションさせてあげるから、全員高性能のリンガルを買いなさいね。
 そうねぇ〜、最低5万円位のリンガルを買わないと話なんか出来ないわよ!」と命令した。
 まず、この発言でクラス全員の保護者と児童を敵に廻してしまった。
 更にHR終了後、校長室に行って全校児童に高性能リンガルを購入する様に、学校通信を出せと命令した。

 入学初日から学校は滅茶苦茶になってしまった......かに思えた。
 しかし、小学生児童が本当に怖いのは自分の親だけ。
「何故、赤の他人に命令されるのか」とクラスの児童が全員そう思った。
 当然、保護者達も怒り心頭だから「隙があったらあんな糞蟲殺したったらええんや!糞蟲を始末しても犯罪じゃないからな!」と耳打ちされた。
 
 実装と話をするのが当たり前になっている現在、防犯ブザーにもリンガル機能は付いている。
 仔実装達が、隣に座っている女の子に対して「テチ!テチ!」何か言ってきた。
 無視する訳にも行かずその子はリンガルを起動して、聞くと......。
「何度も同じ事を言わせるなテチ!下に落ちたワタチの鉛筆を取れテチ!」
「何であんたに偉そうに命令されんとあかんのよ!自分で取ったらええんとちゃうんけぇ~!」
「テッチャー!高貴なワタチに逆らうテチか?ワタチのママを怒らせると怖いテチよ!」
「ママゆうたら、先生の話を邪魔して偉そうに言うとったババアやろ!何で高性能リンガルを買わんとあかんの!あんたの家がお金出してくれるんけぇ~!
 それにあんたの一体何処が高貴よ!所詮糞蟲やんか!糞蟲がニンゲンを舐とったらあかんねんでぇ〜!あんたなんか、たった今から無視や!話なんかせえへんからな!」

 入学初日から仔実装5匹はクラスメート全員から無視されてしまった。
 結局、仔実装達が、何を言おうが一切リンガルを起動しなかった為「テチ!テチ!」としか聞こえない。
 仔実装達が、地団駄踏んで怒っても「テチ!テチ!」にしか聞こえないから腹も立たない。
 仮に殴り掛かって来ても痛い事も痒い事も無い。
「鬱陶しいやっちゃなぁ〜!」そう言って、ちょっと払いのけただけで......。
「テッチャーァ!」遠くへ飛ばされる。
「ほぉ〜!仔実装って口だけやんか。その程度でニンゲンによぉ〜刃向こうて来るわ〜感心するわぁ~」そう言ってバカにし出した。
 自分達のクラスメートを奴隷ニンゲンにしようと、偉そうに命令したが、逆に相手にされなくなって苦痛の思いで自宅へ帰った仔実装達。
 当然、帰りの車の中で夫人達に仔実装達は、今日あった事を話す。
 怒った夫人は、直ぐに校長に連絡「明日学校に行きますから!」。

 次の朝、HRが始まる前に、5人の夫人達は教室に仔実装を連れて押しかけた。
 クラスの児童を前に「あなた達、どうして私達の仔実装ちゃんの言う事を聞いてあげないの!」と言い出した。
 クラスメートは、次々に......。
「なんでおばちゃんに私らが、そんな偉そうに言われなあかんのか、意味が全然わからへんわ、ちゃんとわかる様に教えてぇ~なぁ~」
「おばちゃんが連れてきた仔実装なぁ〜僕らに偉そうに命令するんや!そんなんで仲良うせえ言われてもでけへんやろ!」
「大体何で言葉が、通じへん実装と一緒に勉強せなあかんの〜!おかしいやろぉ〜!」
「私の仔実装ちゃんの言う事聞かへんの言うてるけど、なんでおばちゃんにそんな事、命令されなあかんのや!意味がわからへんわぁ~」
「おばちゃん偉そうに文句言うて来とうけど、なんぼ考えても悪いんなぁ~そいつ等やろ!何でこっちが文句言われなあかんの!そらおかしいでぇ~!」
「それから、この組に糞蟲なんか要らんね!勉強の邪魔になるんや!おばちゃんがどっか邪魔にならんとこにそいつら連れて行って欲しいわ!」
「ほんまやでぇ~!糞蟲がおったら鬱陶しいわぁ~!喧しいて勉強でけへんねぇ~ほんまに!」
 とか、散々言われた。

 児童と話をしても埒があかないと思った夫人達は、校長室に怒鳴り込みに行った。
 しかし、これだけ嫌われても、まだ自分達の置かれた立場が解らないバカ共は......。
「オイ!ニンゲンワタチのカバンをとるテチ!」
「教室の戸を開けるテチ!」
「給食の時間になったら、給食を早く持って来いテチ!」
 と命令して来たが、リンガルのスイッチを切った状態だから当事者の仔実装は、益々孤立してしまった。
 仔実装達は、なんとか児童達に命令を聞かしたかったので......。
 自分達の持っているリンガルを、ニンゲン言葉に変換出来るモードに切り替えて、命令して来た。
「高貴なワタチ達の言う事を聞くテチ!糞ニンゲン共!ワタチのノートを取らせてやるテチ!」
「お前の持っている可愛いノートを寄越すテチ!」
「ワタチの足になるテチ!教室を移動する時はワタチを大事に運ぶテチ!」
 と、リンガルを切って無視しても、実装達がそれを逆手に取る様な事をして、自分達の言う事を聞けと言いだした。

 余りの横暴にクラスメートの児童は、流石に切れた。
「此奴、自分らぁ~だけやったら何もでけへん癖に生意気すぎるわぁ〜!」
「相手せんと無視しとったら、勝手に命令し出しやがったでぇ〜!」
「鬱陶しい!しばいしたろか!」
 糞蟲を素手で触るのも嫌な児童達は、箒を持ち出し、実装達をちりとりに掃き入れた。
「テッチャーァ〜!高貴なワタチ達をちりとりに入れるとは何事......。」
 仔実装の文句を最後まで聞かず、窓から≪ポイ!≫と外へ放り出してしまった。
「糞奴隷ニンゲン!お前をママに......。ママに言いつけてやるテチ!」
 地面に打ちつけられて動けなくなった仔実装が、大声で外に放り出した児童達を睨みつけてそう言った。
「あの、糞ババアに言い付けるゆうてるけど!」
「それやったら!殺そか、糞蟲を殺しても事故で済むしなぁ〜!!」
 児童達は、外に出て来て......。
「言い残す事は、それだけかいな?」
「お前ら、糞蟲の癖に生意気なんや!死んだらええねん!」
 と箒を振りかざすと......。

『本当に自分達は殺される』と思った仔実装達は......。
「こ......殺すなんて言わないでテチ!な......仲良くするテチ!」
「殺す!なんて怖い冗談・い・わ・な・い・で・テ・ッ・チ」
「テチュ〜ン!」
 と5匹の仔実装は、御愛想をしてきたが......。
「そら無理や!」
 そう言って5匹は「テッチャーァ〜!」X5 児童達に箒で叩き潰されてしまった。
 仔実装の死体の上に土を掛けて......。
「これは、事故やのぉ〜!」
「そうやのぉ〜!事故や!事故!」
 そう言って児童達は、教室に引き上げた。


  【標準語】

 
 次の朝、HRが始まる前に、5人の夫人達は教室に仔実装を連れて押しかけた。
 クラスの児童を前に「あなた達、どうして私達の仔実装ちゃんの言う事を聞いてあげないの!」と言い出した。
 クラスメートは、次々に......。
「何故おばさんに私らが、そんな偉そうに言われないとだめなの、意味が全然わからないわ、ちゃんとわかる様に教えて!」
「おばさんが連れてきた仔実装だけど、僕らに偉そうに命令するんです!そんなんで仲良くしろ言われても出来ないよ!」
「大体何で言葉が、通じない実装と一緒に勉強をしないといけないのぉ〜!おかしいでしょ〜!」
「私の仔実装ちゃんの言う事聞かない言ってるけど、どうしておばさんにそんな事、命令されるの!意味がわからないわぁ~」
「おばさん偉そうに文句言って来てるけど、いくら考えても悪いのは、そいつ等だ!何でこっちが文句言われるの!おかしいなぁ~!」
「それから、この組に糞蟲等要らない!勉強の邪魔になるし!おばさんが何処か邪魔にならない所にそいつら連れて行って欲しい!」
「本当に糞蟲がいたら鬱陶しい。五月蠅くて勉強出来ないよ!本当に!」
 とか、散々言われた。

 児童と話をしても埒があかないと思った夫人達は、校長室に怒鳴り込みに行った。
 しかし、これだけ嫌われても、まだ自分達の置かれた立場が解らないバカ共は......。
「オイ!ニンゲンワタチのカバンをとるテチ!」
「教室の戸を開けるテチ!」
「給食の時間になったら、給食を早く持って来いテチ!」
 と命令して来たが、リンガルのスイッチを切った状態だから当事者の仔実装は、益々孤立してしまった。
 仔実装達は、なんとか児童達に命令を聞かしたかったので......。
 自分達の持っているリンガルを、ニンゲン言葉に変換出来るモードに切り替えて、命令して来た。
「高貴なワタチ達の言う事を聞くテチ!糞ニンゲン共!ワタチのノートを取らせてやるテチ!」
「お前の持っている可愛いノートを寄越すテチ!」
「ワタチの足になるテチ!教室を移動する時はワタチを大事に運ぶテチ!」
 と、リンガルを切って無視しても、実装達がそれを逆手に取る様な事をして、自分達の言う事を聞けと言いだした。

 余りの横暴にクラスメートの児童は、流石に切れた。
「此奴、自分達だけなら何も出来ない癖に生意気すぎるな!」
「相手しないでと無視してたら、勝手に命令できる様にリンガル設定しやがった!」
「鬱陶しい!痛い目に遭わしてやろうか!」
 糞蟲を素手で触るのも嫌な児童達は、箒を持ち出し、実装達をちりとりに掃き入れた。
「テッチャーァ〜!高貴なワタチ達をちりとりに入れるとは何事......。」
 仔実装の文句を最後まで聞かず、窓から≪ポイ!≫と外へ放り出してしまった。
「糞奴隷ニンゲン!お前をママに......。ママに言いつけてやるテチ!」
 地面に打ちつけられて動けなくなった仔実装が、大声で外に放り出した児童達を睨みつけてそう言った。
「あの、糞ババアに言い付ける言ってるけど!」
「それなら!殺そう、糞蟲を殺しても事故で済む!」
 児童達は、外に出て来て......。
「言い残す事は、それだけか?」
「お前ら、糞蟲の癖に生意気なんだ!死ね!」
 と箒を振りかざすと......。

『本当に自分達は殺される』と思った仔実装達は......。
「こ......殺すなんて言わないでテチ!な......仲良くするテチ!」
「殺す!なんて怖い冗談・い・わ・な・い・で・テ・ッ・チ」
「テチュ〜ン!」
 と5匹の仔実装は、御愛想をしてきたが......。
「無理!」
 そう言って5匹は「テッチャーァ〜!」X5 児童達に箒で叩き潰されてしまった。
 仔実装の死体の上に土を掛けて......。
「これは、事故だな!」
「そうだな!事故だ!事故!」
 そう言って児童達は、教室に引き上げた。

 

 
 自分の仔実装達が、殺されてしまった事を知らない夫人達は、怒り心頭で校長室に怒鳴り込んで行ったが......。
「今日で入学してから2日目ですよ!私も校長の仕事がありますし、公立小学校に入ったからには、
 他の子と平等と考えて戴かないと、他の教職員から、何故あの実装達だけ優遇するのかと私も言われました。
 1学年の父兄全員からクレームが来た場合、校長の私でもとてもじゃないけど庇いきれ無いですよ」
「あなた昨日と態度が違うわねぇ〜市の職員の癖に市長夫人の私の言う事が聞けないのですね!」
「昨日から何件も父兄からお宅の仔実装達について、クレームの電話が来ております。
 御主人が市長と言う立場を利用して、勝手な事ばかりされて、もし父兄から教育委員会にでも投書されたら、困るのは貴女の方じゃありませんか。
 仔実装が、授業の邪魔をする様な事をされれば、学校を辞めて戴くと言う事になりますよ」
「解りました、直ぐに主人にあなたの言った事を報告します」

 夫人は、直ぐに携帯を取り出し夫である市長の金有に連絡したが......。
「たかが、仔実装ごときの事で下らん電話をしてくるな!俺は次の市長選挙にも立候補を考えている。
 仔実装などは、お前の趣味の範囲で押さえて置け!それから、小学校の父兄の票を失う様な事になれば大変だからな。
 学校側から本格的にクレームが出る前に、仔実装を連れて帰れよ。お遊びも程々にしろ!」
 そう言われてしまった。と言う事は、完全に後ろ盾を失ってしまったのである。
 当然、市長後ろ盾があってこその取り巻きの夫人達だ。
 市長に「NO!」と言われ後ろ盾を失ったら、自分達が市長夫人にゴマをする必要も無い。
 仔実装を買ったのも市長夫人に言にゴマをすり、主人の出世を手助けする為。
 仮に市長の反感を買ってしまえば、自分達のやった事で主人が窮地に立たされる事になる。
 自分達の行動が、主人の首を絞めているとなれば......。

「奥様、じゃあ私達は帰りますわ!さようなら!」
 当然、主人の出世の為に利用する積もりの仔実装達は、用が無くなった。そのまま小学校に置いて(捨てて)帰ってしまった。
 一人残された市長夫人も自分の事を睨みつけている校長に、愛想笑をして......。
「校長先生それじゃあ〜宜しくお願いしますぅ〜」
 そう言って、面子を潰された市長夫人もそそくさ帰ろうとしたので......。
「仔実装は、どうなさるんですか?」
「要らないわよ、あんなもの!そっちで適当に処分しといてよ!」そう言って逃げ帰ってしまった。

 喧しい仔実装も殺されたその日の午後から、そのクラスは何事も無かったかの様に平穏に授業が行われた。






















         

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1 Re: Name:匿名石 2019/05/28-18:23:39 No:00005977[申告]
こんなトンチキな嫁さん抱えてても選挙に勝てる市長は実は有能なのではないか。
2 Re: Name:匿名石 2019/05/28-22:00:42 No:00005978[申告]
実装世界に限らず
漫画やアニメでよくある政治家や大企業オーナー、学園長の子息が幅を利かせている設定にはガキの頃から疑問を持っているので納得感のある展開である
3 Re: Name:匿名石 2019/05/28-22:09:34 No:00005979[申告]
こんな糞仔蟲生きたまま手足を引き千切りたいですねえ

なんか小学生児童の方が市長婦人より真っ当な大人に見える
4 Re: Name:匿名石 2019/06/01-12:57:20 No:00005986[申告]
小学生が大人なんじゃない
愛誤夫人が生(きた)ゴミすぎるだけなんだ
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