タイトル:【虐】 続々々々々々々々・実装小話 冬眠中の山実装親子の悲劇
ファイル:小話......⑨.txt
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初投稿日時:2019/04/26-16:21:37修正日時:2019/04/26-16:22:58
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        続々々々々々々々々・実装小話  その11   冬眠中の山実装親子の悲劇



     

 *季節外れのスクになりますが、ご容赦を......。

 季節は、晩秋であり山実装達は、冬眠をする準備が始まった。
 この実装の生活している双葉ノ山は、11月中旬より雪が降り、更に雪解けは5月下旬という程の高い山で寒冷地である。
 この山のあるコロニーに5匹の実装親子が居た。
 この実装親子は、他の実装達が冬眠の準備を始めるだいぶ前から準備をしていた。
 この親実装は、自分が仔実装の頃に親から「同族が、冬籠りを始める前に、巣穴の整理をして、木の実を見つければ、少しずつ貯めていった。
 又、山の頂上付近に行けば沢山の落ち葉あるので、断熱材になる。
 とにかく同族より早く準備をするデス!」と口を酸っぱくする程言われていた。
 実際言われた通りに実行したら、他の実装達が冬籠りの準備を始める頃には、冬籠りが終了していた。
 他の実装達が、落ち葉や食糧を必死になって探している時期に、自分達は呑気に構えていて
 いざ冬眠するとなれば、「冬眠するデス!」と同族を差し置いてさっさと冬眠してしまった。

 山実装とは、コロニー単位で生活していて、コロニーの掟というものに縛られている。
 しかし、この実装達の居るコロニーは、掟と言う物はあるが、他の所と少し違っている。
 冬眠に関しては、準備ができ次第行って良いと言う事になっている。
 だから冬眠準備は、あくまで自己責任で行い、他石の協力は得られないし協力してする事もない。
 仮に冬眠に失敗した【雪の重さで出口が潰れた、巣が陥没して潰された、ニンゲンや動物に襲われた】と言っても誰も助けに来ないのである。
 だから他の実装は「彼奴だけ仲間の手助けもせず、さっさと冬眠しやがって!」などと陰口を叩く者もいない。
 それだけ先行管理が出来ていると、逆にコロニーの同族に尊敬されるのだ。

 やがて雪が舞い散る時期になって来た。
 冬眠準備を始めるのが遅かった者、手抜かりがあった者は、ことごとく凍死した。
 しかし、例の実装一家は、暖かい巣穴の中でとっくの昔に寝ていた。
 冬眠中に腹が減っても木の実等食糧はたっぷり備蓄しているので、手を伸ばせばすぐに喰える。
 喰えば、又、寝る……。の繰り返し、『今年も早く冬眠できて良かったデスゥ〜、春が待ちどおしいデスゥ〜』と、うつらうつらそう思って寝ていた。

.............................................................................................

「おい!この場所で大丈夫だろうな!」
「間違いないよ!前回山に登山した時、あちこちの木に道順になる様にカラースプレーでマーキングして来たから、大丈夫だ!」
 2人の男達が、背中に籠を背負い何か道具を持って、がんじきを履いてコロニーにやって来た。
「じゃあ、今年も冬籠り中の山仔実装をさらって帰るか」
「冬籠り中の山仔実装の肉は、歯ごたえがあって、焼いても軟らかいし甘い味がするしなぁ〜」
「この時期、山仔を要望する俺達の契約料亭に売ったら、1匹当たり10万位で買ってくれるからな」
「政治家さん達のこの時期の接待には、山仔料理が喰いたいとリクエストが多いと聞くからな」
「あの赤坂の料亭なんか、大臣の御用達だし、来週中に1匹でも山仔を納めてくれたら、代金を弾む。
 鹿肉や 猪肉、熊肉も優先的に注文させて貰う。って、言っているもんなぁ〜」
「俺達、マタギのWワーク、頑張ろうぜ」
「今日は夕方からこの周辺は吹雪になる、下山する時間も考えてとっとと作業して帰ろうぜ」
 2人のマタギは、山実装の冬眠中の巣穴の周辺に来た。

「有った、有った、あの盛り上がっている場所が山実装の巣だぜ」
「基本的に山実装の巣の周辺には、熊の巣があるって事は無いからなその辺は安心だな」
 まず、2人は巣の横に小さな穴を掘ると、続いて太い竹で作った、ドリルのような物を雪が盛り上がった所に突き刺して、ゆっくり廻した。
 竹の筒から雪と一緒に土も出て来た。更に暫く廻すと、土が出て来なくなった。
「よし、巣穴に行きついた。ドリルを抜くぞ」
 そう言ってゆっくりドリルを抜くと、巣穴の中に敷かれた落ち葉の下で何かが≪イゴイゴ≫動いている。
 すると、長い鉗子の様な物を突っ込み、落ち葉を退けると、仔実装が寝ていた。
「仔実装が居たぞ」
「鉗子で摘まんでゆっくり出せ」
 熟睡している山仔を穴から取り出すと、素早く掘った穴に放り込み、上から一気に雪を被せた。
 暖かい巣穴から一気にマイナスの気温の外に出され、アイスバーンになった氷の穴に入れられて、
 更に上から雪を被せられたら.「……」声すら上げられず、一気に仮死状態になってしまった。
「そのまま2〜3分置いとけば、冷凍山仔が出来るぞ」
「じゃあ次だ」
 マタギ達は、同じ要領で幾つもの巣穴から仔実装を取り出し、氷漬けの山仔を作った。
「ずいぶん取れたが、どちらかと言えば小ぶりの山仔だな」
「もう1穴掘って見て帰るか。太っていたら、大儲けだが、痩せていてもそこそこの金になるしさぁ〜」

 そう言って、例の親子の巣穴の上に竹筒を刺して作業を始めた。
 すると......。

「すげえ!この時期にこんなに太っている山仔が4匹もいるぞ!」
「本当だ!俺もこの仕事を10年以上やっているが、これほどデカい山仔達は初めてだ!」
 ゆっくり鉗子を入れて持ち上げようとしたが、大きすぎて竹筒で開けた穴では、通らない。
 すると≪ズボッ!≫鉗子で掴んでいた山仔が下に落ちた。

「テッチャーァァァァ〜!痛いテチィ〜!」
 約1mの穴の天井から落ちたのだ、山仔は痛みと驚きで大騒ぎした。
「う〜ん、次女、一体如何したデスゥ〜」
 眠い目を擦って親実装が目を覚ました。
「ワタチ、上に持ち上げられて落とされたテチィ〜!」
「何デスゥ〜!」
 親実装が上を見上げると天井に穴が開いていて、上から雪が≪パラパラ≫落ちて来ているではないか。
「な......何かが、ワタシ達を狙っているデス!子供達気を着けるデスゥ〜」
 山仔達は、一斉に親の後ろに隠れた。
「どうする、失敗したぜ!」
「痩せた山仔なら、このまま穴を押し潰して始末してやるが、あんなに太っている奴が4匹もいるならこれは見過ごせねぇ〜!やるぞ!」
 マタギ達は、実装達の居る場所を確認して、居ない方の天井を足で踏み抜いた。
「デジャ〜!おうちが!おうちが!」
 山仔達が怯んだ隙に1人が踏み抜いた穴から巣に入って、「テッチャーァァァ!冷たあい〜!」次々に山仔を雪の上に放り出した。
「子供を連れて行くなぁ〜!」
 邪魔をする親実装の腹に蹴りを入れた。親実装が痛みで蹲っている隙に......。
 もう1人は、堀っておいた穴に寒さで≪ガタ!ガタ!≫震える山仔を次々と放り込んで上から雪を被せた。
「こ......子供を返せぇ〜!」
 何とか立ち上がた親実装が穴から出ようとしたが、本来この巣は、横穴が有ってそこを通って、寝床に入ったものだ。 
 高い天井から出られる訳がない。
「じゃあ!ガキは貰って行くぜ!」
 マタギは、思い切り親実装の顔面を蹴り飛ばし穴から出た。
「ゲフゥ〜!」親実装は、蹴られたショックで仰向きに倒れてぐったりした。
 4匹の冷凍になった山仔を籠に入れてマタギ達は、下山し始めた。

「どうしてデス!ワタシが何をしたデス!子供達ィ〜!」
 親実装は、ガックリ膝を落として、うな垂れたが......。しかし、そんな事をしている余裕も無い。
 外はマイナス20℃の寒さだ。
 子供の事より自分の事を一番に考えなければならない。
 しかし、天井を突き破られた時に一緒に横穴出口も潰されて、自分自身も外に出る事すら出来ない。
 必死に突破口を開こうとしたが、所詮そこは実装、何も策は無く、只穴の中で右往左往するだけだった。
 やがて陽が暮れて、山中は吹雪になった。
「デッスゥ〜!寒い!寒い!凍え死ぬデスゥ〜!」
 親実装の居る巣穴跡は、瞬く間に雪が積もった。
 もう助かる事はあるまい。

 太った山仔は赤坂の料亭に運ばれた。
「双葉さん(*=マタギの名前)有難うございます。この真冬に秋子に勝るとも劣らない太った山仔を持って来て戴いて。
 今日は、お得意先の宴会がありまして、絶対山仔が必要だったのです。今持っている山仔も全て買い取らせて戴きます有難うございます」
「此方こそ今後とも宜しくお願い致します」

 氷を解凍した山仔は、息を吹き返し「殺されるテチ!折角生き返ったのに死にたくないテチィ〜!」
 と料理人に懇願したが......。
「問答無用!」と言われて実装料理に使われた。

 皆より早く冬籠りしたが、運が悪かったのか?


 FIN














































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1 Re: Name:匿名石 2019/04/26-16:40:50 No:00005926[申告]
あほヅラさらして寝ていたら、人間に襲われ
子供だけさらわれて、自分は、雪の中で凍え死ぬ羽目に。
子供は、料亭で美味しく料理されましたとさ。

*今回もピクシブ漫画を参照しました。
2 Re: Name:匿名石 2019/04/26-19:12:28 No:00005927[申告]
実装石の食肉加工工場とかあったら色々楽しそうだな
養殖→屠殺→加工まで一貫して行うような
3 Re: Name:匿名石 2019/04/26-19:49:20 No:00005928[申告]
これ好き
俺は「山実装が貴重で美味いという自覚なしの価値」まで否定したい派
4 Re: Name:匿名石 2019/04/26-21:20:36 No:00005929[申告]
早々に食料や枯葉を蓄え豊かに冬籠りできるはずがこのザマw
どんな場所にいても人間の魔の手からは逃れられない宿命か
それにしても可愛い絵を参考にしてますね
落ち葉集めてるこいつらをガトリング掃射して、紅葉の寝床には火をつけてやりたいわ

5 Re: Name:匿名石 2019/04/27-08:24:20 No:00005930[申告]
pixivで参考にした元絵を探してみたら最高にピキッた
全部の画を虐待作品へと昇華させてほしいと思った
今回のも最高です!
6 Re: Name:匿名石 2019/04/27-15:59:16 No:00005932[申告]
これ画像の無断転載にならんの?
7 Re: Name:匿名石 2019/04/27-21:11:55 No:00005933[申告]
5932さん
無断転載になるかやも知れませんね。
後々絵を書いた人が気分を害されても失礼ですし。
可愛い絵を参考にすれは面白いと思いましたが、
転用作品を全て削除した方がいいですかね。
自分で書けば問題なかったのですが、
うっかりしていました。
他の作者でそんな事をしている人は、いませんしね。
8 Re: Name:匿名石 2019/04/27-22:04:30 No:00005934[申告]
他の作者さんもモデルとなった漫画をコメント欄に上げてたのがあった
飼い実装専門虐待師って作品なんだけど、あれは画像保管庫のやつだったかな
ピク絵はそういうのどうなんだろうか・・・
個人的には絵が一緒に見られるのは嬉しいんだけどね
9 Re: Name:匿名石 2019/04/27-23:47:13 No:00005935[申告]
スク自体は確実に良くなってきて単独でも読ませる質があるので外部からの転載は避けた方がいいんじゃないかな?そう言う事でつまづくにのは勿体ない。
参考にした絵があるってほのめかし程度なら権利問題にはならんし、気の利いた読者は自分で探し出すでしょ
10 Re: Name:匿名石 2019/04/28-12:51:38 No:00005936[申告]

別に細かい事言わなくても
いいんじゃないかな
俺はみたいなはりつけ画像
だから今まで通りはりつけてよー

11 Re: Name:匿名石 2019/04/28-13:40:38 No:00005937[申告]
よそでも大っぴらにしてるわけでもなし
ここでこぢんまりとしてる分には私もいいと思う
12 Re: Name:匿名石 2019/04/28-14:47:12 No:00005938[申告]
わざわざ自爆要素拾ってくる事もないだろ
責任誰も取ってくれんよ
13 Re: Name:匿名石 2019/04/29-09:18:28 No:00005939[申告]
俺も参考絵は貼ってほしい派
14 Re: Name:匿名石 2019/05/01-08:05:11 No:00005941[申告]
なんかいろいろ議論されてるけど投稿はやめないでね(応援)
15 Re: Name:匿名石 2019/05/01-09:12:28 No:00005942[申告]
リンク貼ればいいだけだし、いちいち議論しなくていいでしょ

>>14
本コレ
投稿は止めないでください作者様
16 Re: Name:匿名石 2019/05/01-21:06:28 No:00005943[申告]
リンク貼って元に凸する馬鹿が出るよりかはまだ無断転載の方がマシ
17 Re: Name:匿名石 2019/12/16-03:42:07 No:00006146[申告]
このマタギ、金の卵を産む鶏を殺すタイプの実装並みの頭だな。数百円ならまだしも、十万前後の商品を育てる優秀な母体を無駄に死なせてるし。来年もとりにきて今年はいいのがいないなぁとかほざいてそう。
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