ワタチ達を無視しないで構って欲しいテチィ〜! 花見の季節になれば人々は、公園以外の桜の名所に足を運ぶ。 例えば大阪市にある造幣局、姫路市にある名古山霊園等。 双葉市で有名な桜の名所は、桜祭りで有名な「双葉山公園」双葉市の中心にある「特別史跡双葉城跡」がある。 しかし、普段人は滅多に来ないがこの時期だけは、見物人が来る「特別天然記念物・双葉黒髪の大桜」と言うのがある。 特別天然記念物・特別史跡=国宝級及び重要文化財みたいな物(金田一秀穂監修・現代国語辞典参照) 双葉黒髪大桜のある場所は、公園では無く市の管轄しているエリアで、普段は立ち入り禁止場所である。 双葉山と黒髪山との間に樹齢500年〜1000年と言われている桜の巨木がある。 此処に行くには、市の管理している林道と橋を渡らなければ行けないが、自然保護の観点から普段はフェンスで閉鎖されている。 しかし花見の時期、指定された金、土、日の3日だけフェンスが開けられ自由に往来出来る様になり、大勢の人が花見に宴会にやって来る。 このエリアにも多くの実装石が住んでいる。 「特別天然記念物・双葉黒髪の大桜」を見に来る人達は、3つの目的を持ってやって来る。 一つは、宴会をしながら花見を楽しむ人、此処に住んでいる多くの実装石を八つ裂きにする為にやって来る虐待派、それに便乗して苦しむ実装を見て酒の肴にする人である。 此処の実装は、その年の花見の季節にニンゲンの手によって殆どが、殺されてしまう。 今年もこの不快生物に神の裁きが下される時がやって来た。 金曜日の昼前に、今年入社したばかりの数組の新入社員達が、この公園にブルーシートを持って場所取りにやって来た。 「よし!此処にブルーシートを敷こう!」「OK!」そう言って2人の男が、大桜の真下にブルーシートを敷いた。 今年、双葉市役所に入所して環境課に配属された、のぶあき、やすあきの2人だ。 「良かったなぁ〜!1番乗りだ!良い場所押えたな!此処に酒の入ったクーラーボックス置いてと!」 「じゃあ昼飯喰うか!」と2人が飯を食べだした。 「そうだ!あきとしさんが、『此処には野良実装が沢山いるから、痛めつけたらストレス解消になるぞ!』と言っていたなあ!」 「そうだな!来たらどんな手を使って始末してやろう!」 「そうだ!入口に小さいバケツが置いてあったあれを使おう!」 そう言って、彼らは小さなバケツの半分位に水を入れて、持って来たガスコンロに火を着けた。 リンガルをONにして、コンビニで買って来た弁当を取り出して食べだした。 それを草むらから≪じっと≫見ていた者がいた。 最近生まれたばかりの3匹の仔実装達だ。 彼女らは、とても腹が減っていたのか!単に食い意地が張っていたのか......。 「美味しそうテチ!」 「貰いに行くテチ!」 「行くテチィ〜!」 そう言ってよせばいいのに≪トコトコ≫ニンゲンの所にやって来た。 「オイ!ニンゲン!ワタチ達にも少し献上するテチ!」 「よこすテチ!」 「渡さないとぶっ殺すテチ!」 とおよそ人に物を貰うのとは違う言葉使いで要求をした。 2人は内心『早速引っ掛かりやがった!』と喜んだが、仔実装が怒り出す迄、無視する事にした。 「オイ!ニンゲンワタチの言っている事が聞こえないテチか?」 「無視するテチか?」 「こっちを向くテチ!」と言い出した。 すると、のぶあきが「人に物を貰うのに何で命令される様に言われにゃならんのだ!ええっ!」 やすあきが、軍手を履いて「どうやら殺されたい様だな!」 そう言って一番前に居た仔実装にデコピンを食らわせた。 勢い良く後ろに吹っ飛んだ仲間をみて残りの2匹は腰を抜かしてしまった。 「じゃあ!御望みとあれば殺してやるよ!」 「べ......別に殺されたくは無いテチ!」 「いいや!お前達は、俺に殺してくれと言う様な態度だった!」 「そ......そんな事ない普通の......普通の態度テチ!」 『ワタシ達に献上するテチ!』 「献上と言う言葉は、俺達よりお前らの立場が上の時使うもんだが!で!お前らが立場が上な訳?」 「た......立場が上なんて思ってないテチ!」 『よこすテチ!』 「何で命令調なのだ!普通は下さい!戴けますか!が人に頼み事をする時の言葉使いだぜ!」 「め......命令なんてした覚え無いテチ!」 『渡さないとぶっ殺すテチ!』 「俺はお前に殺されるのは嫌だ!じゃあ!お前を殺さないと俺達がやられるなぁ〜!」 「そ......それを言った奴は、デコピンで吹っ飛ばされたテチ!」 『オイ!ワタシ達の言っている事が聞こえないテチか?』 「何故!お前らの意見に耳を傾けなければならんのだ!」 「ワタチ達、ニンゲンさんとお話したかっただけテチ!ワタチ達を無視しないで構って欲しいテチィ〜!」 『無視するテチか?』 「話しするのが嫌だから黙っていただけなんだが!相手の気持ちは一切関係無い様だな!お前らは!」 「ち......違うテチ!ニンゲンさんの気持ちが第一テチ!」 『こっちを向くテチ!』 「だから何でお前らの言う事を聞かんとならないの?こっちを向いて下さいだろ!普通は!」 「そ......そうテチ!ワタチ達が間違っていたテチィ〜!」 「間違いを認めたと言う事は、制裁も甘んじて受けると言う事だなぁ〜!」 「ほ......本当に殺されるテチ!逃げるテチ!」 2匹は、走って逃げたが......。 「本当にゆっくり逃げるなぁ〜!捕まえて見ろ!と言わんばかりだ!本当舐めているなぁ〜!」 「自分の立場が解らん奴はこうしてやる!」 軍手で倒れている1匹と逃げる2匹を掴んで先程火を着けて沸騰し始めた、バケツの中に仔実装を放り込んだ。 「あっちぃ〜!」 「ぎえ〜!」 「テチャーァ!」 3匹は、熱湯の中で大暴れしたが、≪パキン!≫≪パキン!≫≪パキン!≫と偽石を割って死んだ。 「弱っちいなぁ〜!」 「糞みたいだぜ!」 そう言って仔実装の死体を橋の上から川に捨てた。 「しかし、此処は市が管轄する天然記念物指定区域だろ!川に糞蟲捨てて良いのか?」 「大丈夫だ!この橋の下の川幅は、他の場所と違って急に狭くなっている。雨が降れば一気に水嵩が上がるんだ!」 「明日は大雨だって天気予報で言ってたから、糞蟲も流れてしまうって事だな!」 「そう言う事!ほら!他の人も餌を貰いに来た糞蟲始末して川に捨てているだろ!」 「そうだ!でもやっぱりゴミクズの様な奴らを殺すのは面白いな!」 「見ろよ!今度は、親子連れが来たぞ!しかもガキが10匹もいる!面白そうだ!奴らも殺すか!」 「一回殺すと止められないよな!じゃあ!あいつらも殺ろう!」 殺される事が決まっている事も知らずに実装が仔実装を連れて、2人の所にノコノコやって来た。 「ニンゲンさん!少しお話させて貰って良いデスか?」 「ほう!何の用?」 「ワタシは、この度10匹の子供を授かったデス!」 「それで!」 「この場所は、きつねやたぬきが多く生息していて、木の実が殆ど食べられてしまうデス!」 「で!」 「2つ程お願いがあるデスが!」 「どんな!」 「1つは、ニンゲンさんの御持ちの食糧を戴けますデスか!」 「ちなみにどの位!」 「家族全員養える程……。出来ましたら全部!」 「今時、おいはぎの様な事を言う奴だな!じゃあ!お前が逆の立場なら全部くれるのか?」 「多分渡さないと思うデス!」 「じゃあ!答は出ているじゃねぇか!」 「2つ目は......。」 「俺達の返答聞いたの?」 「取り敢えず2つ目を聞いてデス!」 「じゃあ〜!言えば!」 「ワタシの子供にひもじい思いをさせたくないデス!」 「俺達だってひもじい思いはしたくない!」 「デスよねぇ〜!だからワタシの子供を2〜3匹貰って欲しいデス!」 「ガキを飼いにしろと?」 「流石!ニンゲンさん勘が鋭い!」 「誰でもそこまで聞けば解るわ!」 「ニンゲンさん!じゃあ!」 「飯を全部くれ!とか子供を飼いにしろ!とか、本当に厚かましい奴だなあ〜!」 「ええっ!駄目デスか?」 「さっきから言っているだろ!お前が逆の立場ならOKするの?」 「いえ!しないデス!」 「生活出来ないならガキ間引けば?」 「そんな、可哀想な事出来ないデス!」 「そのガキ預かる俺達、可哀想と思わない?」 「ワタシ達の方がもっと可哀想とは思いませんデスか?」 「いえ!全然思わないです!」 「真似しないで欲しいデス!」 「子供達が、お腹を減らして可哀想なんデス!解って欲しいデス!」 「俺達の事情も解って欲しいです!」 「お願いデス!ふざけないで下さいデス!こっちは真剣にお願いしているデス!」 「解った!解った!じゃあ!お前毎面倒見てやるからこの袋に入りな!」 「ええっ!ワタシ迄面倒を見て......くれるデス?」 そう言いながら実装親子をナイロン袋に入れた。 「み......みんな!飼いデス!ひもじい思いをしないでも良いデス!」 実装親子の入った袋の口を縛って暫く置いておくと......。 「二......ニンゲンさん......く......苦しいデス!」 「じゃあ〜!楽にしてやるよ!」 そう言って、袋を持ち上げ思い切り振り廻した。 「ぎ......ぎえ〜ぇぇぇぇ〜!目が!目が廻るぅ〜」 「お目目がぁ〜!」 「気持ち悪ぃ〜テチ!」 そして橋の上に行き河原の岩場に向かって落下させた。 ≪パーン!≫風船が割れる様な音がしてナイロン袋が破裂、汚いミドリ色の血が花火の様に飛び散った。 「汚ったねぇ〜!緑色の花火が飛び散ったぜ!」 「でも!ゴミを潰すのって本当に面白いな!」 「取り敢えずこの辺で実装殺すのを終わって大人しく場所取りしようぜ!」 2人は、携帯ゲームを見ながらあきとし達、部署の者が来るのを待った。 他の場所取りをしている者にも実装が構って欲しくて、「テチ!テチ!」「デス!デス!」と話かけていたが。 しかし、無視されたり、痛い思いをさせられたり、殺されたりと、ニンゲンに弄ばれていた。 「ホント平和だなぁ〜!」そんな事を言っているうちに日が暮れ、花見エリアに臨時で仮設されている提灯に電球が灯り始めた。 「おう!ご苦労さん!」 「ご苦労!」 そう言ってあきとしを筆頭に部署の連中が、集まった。 「お疲れ様です!それからあきとしさんの言った通り、実装がやって来ましたので始末しました!」 「そうか!お前達も虐待派の仲間入りだな!だが、面白いのは、これからだ!」 ............................................................................................................................................................................... (此処からあきとし目線で) 花見宴会が始まり、1時間が過ぎた。 オードブルや酒が振舞われて花見客は、歌を唄って大騒ぎをして盛り上がって来た。 俺は、超高性能の集音リンガル1台23,000円(税込)を起動させた。 ガスコンロを使って鍋を作るグループも出て来て、周囲には、料理の美味しいそうな匂いも漂い出した。 するとやっぱり、草むらのあちこちから......。 「美味しそうな匂いデス!ワタシ達もお呼ばれするデス!子供達、教えた通り踊りや歌を披露してニンゲンさんからごはんを貰うデス! 上手に出来たら飼って貰えるかも知れないデス!」 昼間に、仲間が人間に惨たらしく殺された事を知らなかったのか、多くの野良実装が、林の奥から出て来た。 「ニンゲンさん!ワタシ達に何か食べ物を!食べ物を下さいデス!」 鍋を炊いている俺の前に、子連れの実装がやってきた。 俺は、素早く鍋の中に入れてあった串に刺さった食べ物を、実装の数だけ自分が取り易い様に手前に持って来た。 「何故!お前達に食べ物をやらないといけねえ〜んだ?」 「ただで!とは言わないデス!取り敢えずワタシの子供の芸を見て欲しいデス!」 「見るだけで良いんなら見てやるけどな!」 「見て楽しんで戴ければ、何か食べ物が欲しいデス!」 「結局それかい!」 「それしかないデス!」 「こっちも、美味しい料理をてめえらにやるんだ!糞みたいな芸をしたらそれ相応の事をするぞ!」 「了解デェ〜ス!」 「自信満々だな!じゃあ!やって見せろや!」 まず3匹の仔実装が、出て来て「テチィ!」と言ってポーズを取った。 後ろで3匹の仔実装が歌を唄い始めてそれに合わせて踊り出した。 「ワタチはぁ〜可愛い〜可愛い〜仔実装ぅ〜皆がワタチに釘づけよぉ〜」 3匹が輪唱で歌う唄は、聞いた事も無い不思議なリズムで、ドレミの音階を遥かに無視したような人間が唄う事は出来ない歌だった。 踊りは、自分達の可愛さをアピールして御愛想をしてみたり、腰を振ったりと見るからに奇妙な踊りだった。 そんな芸を約2分見せつけられた。 「終わったテチ!」 「どーデス!この日に備えてワタシが一生懸命仕込んだデス!満足して戴けたデスか?」 「う〜ん!何と言うか!奇妙な歌と踊りだな!異様なと言うか、不思議な感じはしたがな!」 「じゃあ!満足して戴けたデスか?」 「いいや!不思議感は漂っていたが、面白くもなんとも無かった!当然!感動もしないわな!」 「えっ!子供達は一生懸命踊って唄ったデス!」 「一生懸命踊っても相手に感動を与えないと意味が無がねぇ〜んだよ!」 「で......。デスが......。」 「解ったよ!じゃあ!何か食い物やるよぉ〜!」 「ほ......本当デスか!」 「嘘は憑かねぇ〜!」 そう言って俺は、仔実装の口に入る程の大きさに作られたつくねを煮えた鍋から取り出すと......。 「皆!手伝え!」 6人の男が、串を1本ずつ持って、仔実装達の口に近づけて「あ〜ん!」......。 「さあ!食え!」 「テチャ!」 仔実装は喜んで口を近づけると......。 俺達は、一気に串に刺さったつくねを押し込んだ。 「......!」 「......!」 「......!」 「......!」 「......!」 「......!」 アツアツのつくねを一気に口に押し込まれ、熱い肉汁が口の中に広がったら、仔実装達は吐き出さずに居られない。 しかし俺達が、仔実装が吐き出す事が出来ない様に、口に押し込んで居る為にどうする事も出来ない。 「に......ニンゲンさん!子供達の様子がおかしいデス!一体……。」 ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ ≪パキン!≫ 熱いつくねで口の中を大火傷した上に、気管を押さえてしまったので、息も出来なくなった為に仔実装達の偽石が、耐え切れなくなり割れてしまった。 「こ......子供達......どうして!......どうして!」 「言っただろう!糞みたいな芸をしたらそれ相応の制裁を加えると!てめえら、自信満々にそれに応じたじゃねぇ〜か! 自分の事を過信し過ぎると死ぬ事になるんだよぉ〜!お前も同じ様に制裁を受けて貰うぞ!」 そう言って、逃げ出そうとした成体実装の口をこじ開け、グツグツ煮えた出し汁を三重に重ねた紙コップに入れ口の中に一気に流し込み、爪楊枝を刺して口が開けられない様にした。 「うぐ......ぐぐぐ!」≪パキン!≫ 糞親子は全滅した。 しかし、それを遠くから見ていた卑しい3匹の子連れの実装が、食い物を貰っていると勘違いしたのか、ねだりに来た。 「オイ!ニンゲン!彼奴等だけに食べ物をやらずにワタシ達にも寄こせデス!」 「こいつ等!糞生意気だな!どうやって始末するか!」 「早く食事を寄越すテチ!ワタチ達は、お腹がペコペコテチ!」 「そこに!同族の死体が転がって居るだろ!つくねが口の中にあるからそれを喰えばぁ〜!」 「ニンゲン!ワタシ達は同族の肉なんか喰いたくないデス!お前らの喰っている美味しい料理が喰いたい!早く寄越せ!」 「おい!のぶあき、成体が逃げない様に押さえろ!」 「二......ニンゲンこれは一体何のマネデス!」 のぶあきが、成体が逃げない様に後ろからガッチリ押えているから動くに動けない。 「これは、俺が年に数回少しだけ飲むテキーラと言う酒だ!本当に美味しいぞ!全部やるよ!飲め!」 と、ボトルに未だ3分の2程残っているテキーラを全部奴の口に入れ、腹を殴って一気に飲ませた。 「グエッ!口の中が......熱い.....熱いデス!痛いぃ〜!気分が悪いぃ〜!」≪パキン!≫ 「そりゃ!これだけ大量のテキーラをショットで飲めば急性アルコール中毒で死ぬわなぁ〜!」 「マ......ママァ〜!」 「ママが死んだァ〜!」 「ワタチ達生きて行けないテチィ〜!」 と、仔実装達が慌て出した。 「ワタチ達だけじゃあ生きて行けないテチィ〜!」 「ニンゲンさん!ワタチ達どうすればいいテチィ〜!」 「じゃあ!ママの後を追って死ねば!」 「駄目テチ!ワタチ達は、ママの分まで生きなければならないテチ!」 「別にママの分まで生きてもしょうがないだろ!」 「ワタチ達が後追いしたらママが天国で悲しむテチ!」 「いいや!行先は地獄だろ!それに死んで地獄に落ちた奴が、悲しんでいる様な暇はねえよ!」 「ママは地獄に落ちないテチ!天国に行って天使様になるテチ!」 「じゃあ!天使になったママに助けてもらえば!」 「直ぐには天使になれないテチ!時間が掛かるテチ!」 「じゃあママが天使になる迄、好き勝手に頑張って生きてりゃ良いじゃねぇ〜か!」 「でも!どうやって生きて行けばいいテチ?」 「ニンゲンさんワタチ達を飼って下さいテチ!」 「ママを殺した俺達に面倒見て欲しいの?」 「この際、お願いしますテチ!」 「役にも立たないママは居ない方がましテチ!」 「ママは不要テチ!」 「凄い代わり身の早さだなぁ〜!本当に恐れ入るぜ!」 「ワタチ達は、生きる為には、どんな手段も選ばないテチ!」 「ニンゲンさん、ワタチ達は、これで飼いテチ!ごはん頂戴テチ!」 「早く!早く!」 「誰も一言も飼いにするなんて言ってねぇ〜だろぅ〜!」 「お願いテチ!お願いテチ!」 ≪五月蠅せぇ〜なぁ〜!こいつ等は、これで始末するか!≫ 「じゃあ!こっちに来な!」 自分達の親を殺した相手に心を許してバカ共がやって来た。 俺は、保冷箱から仔実装の口サイズのドライアイスを取り出し、それを一番前で、餌を催促する奴の口に押し込み、その上から煮えた鍋の汁を流し込んだ。 そして口が開かない様に爪楊枝を突き刺した。 仔実装は、「グぺ......」という音を出したかと思うと、地面に倒れて苦しそうにのたうち廻った。 ≪ポン!≫奴の喉元が破裂、首が吹っ飛んだ。 「お姉ちゃん!死んじゃったテチ!」 「お......お姉ちゃん!」≪ピシ!≫ 「お姉ちゃん迄死んでしまったテチィ〜!これから......これから、どうしたら!ねえ!さ......三女ちゃん!三女ちゃん!どうしたテチ!」 三女は、親と長女を失ったショックで、偽石を割り白目を剥いて立ったまま死んでいた。 「妹も後追いしちゃったなぁ〜!お前はどーするんだぁ〜!」 「きっさまぁ〜!」 「喫茶マーだと!何だそりゃ?何処にあるんだそんな店!」 「ふざけるなテチ!ママやお姉ちゃん!三女ちゃん迄殺しやがってぇ〜!許さないテチ!絶対許さないテチ! ワタチが、ママや姉妹に代わって、お前を殺してやるテチィ〜!」 「本当に殺せると思っているのならやってみな!」 「家族の仇テチ!」 「俺は、親と姉は殺したが、お前の妹迄、殺してねぇ〜ぞ!」 「五月蠅いニンゲン死ぬテチ!」 そう言って、下に落ちていた爪楊枝を拾って俺に襲い掛かって来た。 ≪ぐちゃ!≫ 「汚ねぇ〜!仔実装ふんじゃったよ!」 酒に酔って、上機嫌で歩いて来た男の足元に飛び出したものだから、踏み潰されてしまった。 仔実装を踏んだ奴は、前にあった石でブツブツ言いながら、靴の裏を擦り取って歩いて行った。 「威勢は良かったがなぁ〜!脆い体なんだから周りをちゃんと見て動けよぉ〜!」 「せんぱぁ〜い!そろそろお開きにしましょう!」 「おう!もうそんな時間か?OK!」 今年、この花見エリアでの俺の実装の虐待は終わった。 「又、来年!」 FIN
1 Re: Name:匿名石 2018/04/26-22:02:08 No:00005181[申告] |
>話は変わるが、この大桜は双葉市のシンボルみたいな物で、人々は花見宴会をしてもゴミ等はきちんと片づけて持って帰る。
>そして橋の上に行き河原の岩場に向かって落下させた。 > ≪パーン!≫風船が割れる様な音がしてナイロン袋が破裂、汚いミドリ色の血が花火の様に飛び散った。 重箱の隅をつっつくようで悪いですけどこういう矛盾した描写は投稿前にチェックしたほうがいいデスよ 後、人と蟲の会話がちょっと読みづらかったかな?楽し気なシーンだっただけに残念でした。 |
2 Re: Name:匿名石 2018/04/26-22:29:54 No:00005182[申告] |
※1
この作者さんは前からこんなんだから期待しないほうがいい 推敲とか見直しとかしないタイプみたいで、会話が読みづらいのも もう特徴みたいなもんだと割り切ったほうがいいよ |
3 Re: Name:管理人 ◆Q8ffyaYxEg 2018/04/27-05:14:26 No:00005188[申告] |
>00005182
1.作品への感想でもなく 2.作品でなく人への批難 以上は禁止事項ですご注意下さい |
4 Re: Name:匿名石 2018/04/27-16:06:46 No:00005190[申告] |
>No:00005188
ああ、申し訳ない これがこの作者さんの味みたいなもんだという意味で 批判したつもりはないんですけどね |
5 Re: Name:匿名石 2018/04/28-21:11:53 No:00005191[申告] |
読みにくいとか矛盾とか関係ないよ。
楽しめさせてくれるだけで十分です。 作者さん、これからももっとスクお願いします。 楽しみにしております! |
6 Re: Name:匿名石 2018/04/28-22:43:30 No:00005193[申告] |
虐待のためとはいえ糞蟲の口の中に人間様の食べ物を入れてやるなんてもったいなさすぎる
糞蟲がいるから悪いんだ 地獄に落ちろ |
7 Re: Name:匿名石 2018/05/05-19:35:13 No:00005199[申告] |
実装石と人間のテンポの良い会話がよかった。
大変面白い作品だった。 |
8 Re: Name:匿名石 2018/05/06-01:48:14 No:00005200[申告] |
>>1
>人々は花見宴会をしてもゴミ等はきちんと片づけて これは良識とマナーのある普通の人々がすること、この虐待派の人々は良識もマナーも足りないんだろ? |
9 Re: Name:匿名石 2018/05/06-11:17:31 No:00005201[申告] |
唐突に始まる本筋と関係なく根拠もない虐待派批判
作中世界での良識とマナー、相手が糞蟲であることは考慮した方がいいと思うなあ 花見で実装石を殺すのが普通な世界にしか見えないが |
10 Re: Name:匿名石 2018/05/07-06:35:15 No:00005206[申告] |
登場人物がどうのこうのと言ったら
糞虫虐待作品が成り立たない 糞虫が虐待され殺されるこのスチエーションが あるからそれで問題も無いと思うが |