前書き

このスクには独自設定、虐愛対立、翠星石その他オリジナルに関する独自設定、他実装に関する独自設定
ならびにこちらの世界の政治・民族・宗教を揶揄する内容が含まれています
むしろほぼそれだけでできています
これは自分が支持してたり意見等が近かったりする勢力への揶揄になっているのではと思われた場合は引き返してください
その段階までにくらった精神的苦痛については申し訳ありません



それはあるオーストリアの哲学者から始まった
彼は学者としては大学勤続年数と学閥相応のポジションを得ることで満足している並み以下の男で
本業よりは趣味のサイクリングでアマチュアながら自転車レースに上位入賞することで身内や世間に知られている人物であった
そんな彼は以前研究書を出したときの担当編集が学術書の部署から自転車雑誌編集部に異動した際に自転車が趣味ならコラムでも書いてもらえないかと頼まれ
A4サイズの雑誌半ページほどの記事を毎月掲載していた
もう10年以上も前のある月のコラムにこんな内容が書かれていた

「快適なサイクリングの邪魔者・実装石を触れず、愛車に触れさせずに退かすにはやつらはニセモノだと指摘してやるのが最適解だ」

曰く、実装石には翠星石の偽者、実翠石、実装翠のニセモノ、お前らは実装された運用だと指摘してやること
そうすれば実存を否定された実装石は媚びるでも悪態をついてまとわりつくでもなくただ苦しみながら消滅する
跡形もなく消滅するから遺骸の処理のために止まる必要も返り血や糞で愛車やウェアが汚れる心配もない、と
彼が街中や郊外で遭遇した際の処理の実例とともに掲載されていた


これは後には実装石駆除の基本となる手法だが当初は誰にも見向きされなかった
そんなことを認めたくない愛誤派は言うまでもなく研究者にも駆除業者にも虐待派にも注目されない情報であった
研究者としては物理的証拠が残らないものを理論として認めるわけにはいかず
駆除業者は日々の業務で忙しくて他業種のアマチュアの発見を試している暇もなく
また虐待派も実装石が不様に苦悶の表情を残していった死骸が残らないというのはトロフィがないということで
いわゆる虐待師と認められるような人物ほどこの発見を軽視した
トップ層がそうであるなら中層以下もそれに倣った

どれでもない普通の人たちもこの情報をあまり活用しなかった
そもそも外国の実装石関連でもない雑誌に1度だけ載った情報を専門家でもマニアでもない人が知る確率は低いのだが知った人もそこまで実用しなかった
道路や公園で遭遇する分には邪魔なだけで駆逐するほどでもないし
家宅侵入や託児にあった場合には消滅させるのではなく禿裸リリース等相応の制裁を課したうえで他の野良に見せつけなければ
糞蟲たちに安牌の愛誤派ニンゲンと見なされてたかられてしまう
どこかの元売春婦や元出稼ぎ労働者、不法入国者の詐欺師にたかられる国のような目に遭いたいという奇特な人間などいない
役に立つようで微妙に役に立たない情報であったのだ

また、たとえ自分の市町村、最悪、都道府県が愛誤派の首長や議会に支配されて実装石が溢れかえっても最悪、引っ越せば済むのだ
引っ越しもけっしてただではなく役所への手続きに運送の手配に何より引っ越し先の確保と金と時間が大量にかかるのだができなくはない
土地や水域がそのまま職場な農漁業や個人経営の小売店、飲食店の方々を除けば住所が変わるだけのことだ
故郷や他の住民を見捨てる後ろめたさ、無責任さを感じなくもないだろうが移転の自由の範疇だ
人間の引っ越しの成功率はほぼ100％である


この情勢を逆転させる事件が起こる
200X年第YY回衆議院議員選挙
東アジアの島国、日本国の立法府が愛誤派政党によって過半を制されたことで事態の変化が始まった

その選挙戦術は、選挙だけは巧みであった
愛誤、ましてその対象生物が実装石であることは隠し、旧与党の腐敗や構造改革を訴えた
マニフェストにはまともな範囲の動物愛護を訴える部分もあったがメインは犬猫で実装生物は端に実装紅を載せているだけであった
こういうときに他を前面に出して本命は裏に隠すというのもいかにも三下悪党のやりそうな工作だが、それは成功した
よく読めば財源や公約同士の整合性が欠けた案に騙される国民も国民でバカなのだが愛誤派と結びついたかsマスコミも全力で援護射撃すればなかなか厳しいものがあっただろう

彼らは立法権を押さえるやいなや他の経済や防災、社会保障等の重要政策そっちのけで動物愛護という名の実装石愛誤法案をほとんど審議もなく
時に女性？議員の壁で旧与党や他の愛誤反対(別に虐待派ではない)政党の議員を入場させないなどの強硬手段も交えながら成立させていった
ついでにその後の混乱を利用して2位じゃ駄目なのかどころか正直日本の技術はトップ10落ちしろ法とか作っていった
それとも愛誤法案の方が他の国民のためにならない法案、政策を通すための隠れ蓑だったのか今となってはわからない

先程の引っ越し成功率100％とは矛盾するが流石に国を越えるのは厳しい
言葉とか権利とかいろいろと

そんな中で条例どころか法律で愛誤が強要されるのだ
公園に溢れる実装石を殺処分できないどころか道路でぶつかっても車が事故っても実装ちゃんは悪くなく人間が悪いことにされる
電車は実装石で事故るか停止して毎日のように遅れてコミケのりんかい線でもないのに始発から電車に乗る人多発
あの頃は帰って飯風呂済ませたら即寝てたから日〜木の深夜アニメを本放送で見て実況した覚えがない
家を壊されても子供やお年寄りが糞投げされても犬猫や他実装が殺されても処せない
さすがに人死にが発生した場合は害獣扱いで処分ラインだったが、あのまま愛誤派政権が続いていた日にはどうなっていたか
愛誤派政党員や関係者を除いた警察や保健所は良い意味で取締をサボっていたが
民間にも実装石を保護し隊なんていう愛誤派組織がいてちょっと糞蟲に足が当たっただけの人をリンチしたりしていた
酷い時代だった

たとえば、同類扱いされる生類憐れみの令は悪法には違いないがいつまでも戦国時代の全国総島津な空気が抜けきらない日本を仏教的道徳で穏やかにしたという効用だけは認めても良いだろう
だが、21世紀の平和ボケとすら言われる日本には必要なかった
まして、実装石を対象にするのは必要ないどころか害悪だった


その頃、ネット上では政権やその他愛誤派への批判と共に件の自転車哲学者のコラムが紹介され始めた
最初は半信半疑だった者たちも実行して効用を確かめるとどんどん広めていった
「快適な人間社会の邪魔者・実装石を触れず、愛する家族や愛蔵物に触れさせずに退かすにはやつらはニセモノだと指摘してやるのが最適解だ」

研究者や生粋の虐待派に忌避された証拠が残らないという特徴も普通の人たちの実装石駆除には助けとなった
実装石の死骸がないのだから誰かが殺した証拠もない
本来は研究用の、黒く変色してひび割れた死亡実装石の偽石からも情報を読み取る超高級リンガルを徴用していた実装石保護特別警察も死骸すらないのでは犯人を逮捕できない
とにかく偽物、偽物、偽物、偽物、偽物、偽物、偽物、偽物、実装された運用、翠星石の実装された運用と呼んでひたすら実装石を消し殺していった

これに堪えかねて愛誤派が起こそうとした行動が滅びの最後のスイッチになった
実装石を翠星石の実装された運用ならびにそれに類する言葉で呼んではならない法案提出

愛誤派には耐えられなかった
半分は実装石ではなく醜く愚かで性根が悪く嫌われるそれを愛護する自分たちを好きな偽物だったから
残りの半分は自分自身も何かの偽物で同病相憐れむ存在だったから
溢れる偽物呼びに耐えられなかった

いくらマスゴミが愛誤派政権の味方でもネット、そして現実で被害情報が語られ続ければよほどのバカか利害関係者以外は気づく
それでも法律を守るぐらいの余裕はどこかにあった
しかし、実装石というのは通名でその真の名称は翠星石の実装された運用(のラテン語訳が学名)である
本当のことを言ってはいけないというのは何ともおかしなことである
人間は悪いと思いながらも得ができること、楽ができることを禁止されるよりも正しいことを禁止される方がよりストレスを溜める
大抵の揉め事も正しいと思うことのぶつかりあいで起こってしまうのだ
だから、後で思い返すと言い方はともかく言ってる内容は相手の方が正しかったとか思うこともある
が、それは人間や他の知的生命体同士でなら起こることだ
愚劣で悪辣なだけの実装石と知的生命体の間では起こらない
何しろどこにも正しさも賢さも可愛さもないのだから
あ、可愛さは関係ないか
悪いことをされて制裁もできずに不満を溜めさせられる人間にとっては真実の指摘で実装石を苦悶させたうえで排除できることも精神的救いであったがそれが奪われる
おまけに言論の自由の制限という違憲な形であっては許せるはずもなかった

愛誤派政権を愛誤以外の理由で支持していた者たちは寝返り
元からの反愛誤国民ともども官庁サイトのご意見受付や非愛誤政党の政治家への陳情は殺到した
そして、国会前にはどんな角度から撮影しても全方位の道路が埋まるほどの国民が各種実装石愛誤法案の廃止または国会解散もしくはその両方を求めて集合した
最前列だけ若者であとは時代錯誤の夢を見続ける老人という米軍最強部隊の偽物みたいな名前の偏差値28デモにありがちな構成ではなく老若男女が集った
愛誤派政権はかつて世界最強の米軍をしてこいつらとはもう戦いたくないと畏怖させた戦闘民族の覚醒に恐怖した
意地でも政権にしがみついて実装ちゃんのために戦うべしという派閥と1度解散に逃れて再起を図るべしという派閥の内輪もめの末、後者が勝利した
国会解散、総選挙、愛誤派政党は惨敗した
次期政権は速やかに各種実装石愛誤法案を廃止し、さらに実装石と愛誤派のみが規制されていくに至った
その過渡期に実装石と愛誤派以外にもいろいろな偽物が追い出されたり叩きのめされたりしたのだが実装石と直接は関係がないので省略する


かつて公園をはみ出て道路や民家の庭にまで入り込んだ実装石は限られた公園に押し込まれている
元は愛誤派が実装ちゃん保護公園として開設、または元から存在する公園の一部を改装した公園は実装虐t駆除練習用の公園となっている
そこでは老若男女が日々のスポーツ、そして雑魚でも数だけは多いぜって糞蟲を駆除する訓練として実装石を抹殺している
中には実蒼石や実装燈、それに実翠石を伴う人も大勢いる
彼女たちは実装された者
筆者はラテン語には詳しくないが彼女らはそれぞれに蒼を実装された者とか翠を実装された者という意味の学名がついた存在である
確かにその系統にある存在なのだ
都市伝説だとは思うが飼いでも野生でも彼女らの中で真摯に生き抜いた者の末期にはそのオリジナルが阿弥陀如来よろしくお迎えに来るという話もある
これに対して、実装石、本名:翠星石の実装された運用被告はそういう意味の学名がつけられている
望まれ求められ認められた実装ではない
誰もが憎み疎む、こうなってほしくなかった、待っていない、実装されてしまった運用だ
もちろん、薔薇乙女始祖参式もとい三女・翠星石のお迎えなどありえない



……
「デエエエエ？ここはどこデスゥ？ぎちぎちデス、他のやつらのうんこパンツやブス面が見えるデス」
実装石で上下前後左右が埋め尽くされた空間にそれはいた
「私は確か、虐待派に騙されておだてられて歌を歌ってやったらキレたそいつに蹴られて酷い悪口を言われて苦しんでそれで悲しいことになったデス」
それは本石の独白がニセモノでないならその通りの末路を迎えた個体であったようだ

「思えば苦労の連続だったデスゥ。バカから生まれて苦労してどうにか大人になって、しばらくは公園住まいでもドレイニンゲンに困らない暮らしだったデスが結局飼いにはなれないまま
そのうちニンゲンたちがドレイじゃなくなって公園から出られなくなったデス。周りのバカが殺されるのを公園の奥に隠れ住んで…
餌まきドレイだけはいたから餌には困らなかったデスがそいつも餌や寒い季節用のタオルや紙をまくだけで他のことをしてくれたことはなかったデス」
それは親からつけられた名をジジョ、成体になった頃に愛誤派から名前を得て以来はグリーンスリーブスという名前の実装石であった
グリーンスリーブス、スリーブス、ブス。名前をつけてやったのは実装石に皮肉をこめた名前を与えてすっきりしようという虐待派だった可能性もある
ともかく、ブスは強欲だが知恵のない親個体の元に生まれ、餌が満足に得られないひもじい幼生期を過ごした
親は仔たちを殴りつけこそしなかったものの横暴でもあった
そんな境遇が逆に幸いしてそれは(野良糞蟲基準では)知恵をつけていった
成体となり独立する直前に親と他の仔が他の野良の襲撃で死んだ際も上手く逃げ延びた
そして、我が世の春が来た
ブスが成体になった頃は愛誤派政権成立直前で社会全体が多少は愛護寄りの時期であり、間もなく愛誤派政権下で実装石の扱いは頂点を極める
公園中に餌が溢れ、危険地帯とされていた外に出てもニンゲンは攻撃してこなくなった
ブスも愛誤派ニンゲンから献上品を得るついでにお外旅行に出かけては小さいニンゲンや老いぼれニンゲンに糞を投げつけたりしたものであった
だが、どんなものも諸行無常、栄枯盛衰するものである
それらが栄耀栄華を得るに相応しくない前歴、得てからも相応しく成長しなかったものならばなおさら次の冬は早い
社会全体が実装石排斥に傾き、やがてブス自体も最期のときを迎えた

「死んだと思ったけど意識があるってことは私は生きてるデス？生きてるならこんなところから出てコンペイトウでも食べたいデスゥ」
再確認だが、そこは実装石で上下前後左右が埋め尽くされ身動きがとれない空間である
四方八方からの圧力がきついし、実装石だらけだから臭いし、動けなければ餌も食えぬ、そんな空間である

半日程度の時が過ぎただろうか
いや、実装石の我慢のなさからすればそんな空間にジャスト1分いさせられるだけでも数十年分の悪夢を見たように感じるであろう
ブスには風の声が聞こえた
幻聴かとも思ったがその尊い声は間違いなく聞こえた、やっぱ尊い声聞こえた
かっこかわいくって実装石には永遠に縁のない表現だよなあ等と思ってるかはわからないが声の主はブスに尋ねた
「翠星石の実装された運用個体番号08564-主捨て-裏切り-電話トラップ-メタン-死刑サイン代行-麻薬-売国奴-トリプルスコア-08564、愛誤派からもらった通名:グリーンスリーブスだね？」
「私がグリーンスリーブスに違いないデスが、実装された運用って言うなデスゥ！」
「うるさい、黙れ」
そんなにごつい系でもない、もしかするとニンゲンのメスかもしれない声だが、それは地獄の鬼を思わせる殺気を持った声であった
ブスはパンコンしつつ声の主の次の言葉を静聴した
「君はついに逆解脱を果たした」
「虐解脱、デスゥ？」
「ああ、すまん。君たち実装石にとってギャクといったらまずは虐待の虐が出てくるよね。それじゃなくて逆だ」
「デエエエエ…、そっちの逆なのはいいとして逆解脱って何デスゥ？」
「まず解脱というのはわかるかね」
「何かニンゲンの言葉だったのは知ってるデスが…」
「天界、人界、畜生、餓鬼、修羅、地獄の六道、ついでに実装石。そこから悟りを得て仏の世界に至る。平たく言うとそれが解脱だが、その逆を起こしたのが君たちだ」
「はぁ、何かいろいろあるけど悟りっていうのを手に入れちゃうと最低になっちゃうデス。その逆を達成できた私がなんでこんなとこにいるデス？」
「お前、このごに及んでまだそれかね。幸福回路にもほどがあるだろう。お前の思ってる逆、お前が最低最悪に到達したんだよ」
「デエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

ブスが絶望する中でも神々しい声による説明は続く
「実装石には罪がある
ロン毛の人を専門で崇めてる人間たちのいう七つの大罪全てを兼ね備えていることも各種言動もそうだが、ニセモノの罪が特に大きい
ニセモノなんだ
薔薇乙女のニセモノでそれに似せた生物である実翠石とか実装翠とかいわれる実装生物のニセモノで
まあ、そういうのも世界に存在するのは我々神々の調整結果だから君たちばかりを責めるわけにもいかないんだが
だから、機会を与えて実生中の行為に基づいて他の生物に転生したり実装石で再チャレンジしたりできるようにしてあげてるんだが
それでも制限がある
ニセモノと言われたやつはアウトなんだ
あと、ここの機能について説明するとただ君たちをぎゅうぎゅう詰めにして圧力がかかるだけじゃなくて
急に痛くなったり熱くなったり寒くなったりするよ
何千パターンだったか何万パティーンだったか忘れたけどいろいろ苦しんでくれたまえ」
「メチャクチャデスゥ！なんで神が悪いのにそう作られて放置された私に責任があるデス！好きでそう生まれたわけじゃないのにニセモノがニセモノって言われたらアウトって何デスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ！」
説明を受けたブスが気色ばむ
確かに、理不尽な面はあるかもしれない
「でも、君たちだけじゃないんだよ
他の生物もみんなそれぞれそれなりにきつい条件を生きてる
人間ですら危険な国や貧しい国に生まれると無理ゲーさ
みんな、自力で理不尽を乗り越えようと生きているんだ
貴様らにはそれが圧倒的に足りない
ごくまれに例外がいてそれが他生物転生の対象になるやつだが本当に少ない
それ以外の大多数が人間に寄生する
何もかんも他の生物のニセモノで誤魔化そうとする
ニセモノのくせに本物と同等以上のものを得ようとする
だから、ニセモノの罪が最も重い」
「デスウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」
もはやブスは人語に訳せるような鳴き声を発せない

「説明は終わりだ
お前はこの魂のブラックホールとでも言うべき空間で他の糞蟲たちと共に未来永劫苦しみ続けるんだ
他の六道＋実装石の全ての苦と悲と惨をからめたこの世界で
まあ、我々の気まぐれで空間ごと消してあげることはあるかもしれないけど
その場合も何か希望の持てる来世があるわけじゃあない
ここで苦しんだことが君の最期の記憶、感覚だよ」

神々の1柱は説明を済ませると去った
少し離れたところの実装石が先程のブスのような声を挙げているからそちらに移っているのか
いや、神様なのだ
実装石が現れたら説明を行う自動音声の神レベルのものを仕込んであるだけで
最初にそれを仕掛けたとき以外にはこの空間に入られたこともあるまい
最後にかまってくれる存在が去り、ただ周りの他の実装石たちと引っからまって飢え続け圧力や暑さ寒さに苦しむだけの時が永久に続くのだ


あとがき
ところで、実装石は最低最悪の苦痛を最後の記憶、感覚とするべきである