タイトル:【観察】 世界の中心
ファイル:Medium te mundi posui.txt
作者:レマン湖 総投稿数:17 総ダウンロード数:1746 レス数:10
初投稿日時:2016/06/26-07:27:30修正日時:2016/06/26-07:39:19
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  ♪デッデロゲー
  ♪デッデロゲー

  オマエタチはとってもカワイイデスー
  オマエタチはお姫さまデスー
  オマエタチはエラバれるデスー
  オマエタチならきっと飼い実装になれるデスー
  奴隷ニンゲンがどんどん貢ぐデスー

  コンペイトウはアマアマデスー
  ステーキジュージューウマウマデスー
  トクジョー寿司ネタトロットロデスー
  オマエタチはトクベツデスー
  世界の中心はワタシタチ親子デスー♪


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「テッテレー!満を持してワタチ爆誕テチ!」
 せっかくワタシがこの世界に来てやったのに、この世界はあまりにも理不尽だったテチ。

「ママー!早くベタベタとってテチ!」
 なんというマヌケなママなんテチ。
このワタチを差し置いて、ママは長女チャと二女チャを先にペロペロしていたテチ。
そんなのほっておけば良いテチ。気のきかないママのせいで
このワタチが自分で口の周りのベタベタを舐めて、呼吸を確保しないといけなかったテチ。
 あんまりテチ。悲劇のヒロインテチ。
ママがワタチをなめるのが遅れたせいで、ワタチのアンヨは遅くなっちゃったテチ。
オネチャタチがママについていくのに、どうしてもワタチはおくれちゃうテチ。

 それなのにママは怒るテチ。
「三女!トロトロ歩いていると置いていくデス!」

次女チャまでこのかわいそうなワタチをいじめるテチ。
「三女チャ、ワタチたちだって頑張ってママに追いついているテチ。」

長女チャだってワタチの味方をしてくれないテチ。
「大丈夫テチ。三女チャの身体はどこも変じゃないテチ。みんなに合わせないとダメテチ!」

 みんなみんなわからず屋テチ。ワタチは薄幸の美仔実装なんテチ。繊細にできているテチ。
その証拠にちょっと早足で歩くとお胸がトクトクいうテチ。息がハァハァするテチ。
きっとワタチは病気なんテチ。でもワタチは悪くないテチ。ママが悪いテチ。
ママがグズグしていて、ワタチをなめるのが最後になったのが悪かったんテチ。
そうでなければこのワタチが長女チャや次女チャにアンヨで負けるわけがないテチ。


 理不尽テチ。みんなみんなダイキライテチ!


 そんなワタチにもダイスキな家族がいるテチ。
四女チャ…じゃなくて、ウジちゃんテチ。

 うまれた時に
「ワタチが最後テチ!じっくりキレイキレイに舐めるテチ。」
って言ったから、四女チャはウジちゃんになったテチ。
しかたなかったテチ。これもそれもママがグズだったからテチ。
そう言わなかったらワタチまでウジになっていたかもしれなかったテチ。
あぶなかったテチ。ハラハラ・ドキドキ危機一髪だったテチ。

 クソママは野良実装テチ。生活はカツカツテチ。
このワタチを楽しませるオモチャもないテチ。
ママは無能テチ。ワタチはとってもかわいそうテチ。

 ウジチャはそんなかわいそうなワタチのたったひとつのオモチャテチ。

 ウジちゃんのお腹を押すテチ。プニッとしていて楽しいテチ。
液便がピュッと飛び出して面白いテチ。
長女チャがあわてて葉っぱで床を拭くテチ。チプププ。いい気味テチ。
ウジちゃんも「プニフー」ってよろこぶテチ。
「プニプニキモチイイレフ!アリガトウレフ!」
って言うテチ。

 これテチ!これテチ!
みんな感謝の念が足りないテチ。心が貧しいテチ。
ウジチャを見習って、もっともっとワタチに感謝してほしいテチ。


「ママはグズテチ。ゴハンはマダテチ?おなか空いたテチ!」
ワタチがそう言うと、ウジちゃんは
「ゴハンカムカムレフ。お腹ペコペコレフ。」
って、ちゃんとワタチをわかってくれるテチ。
お腹が減って苦しいワタチの気持ちをかんがえたら当然の事テチ。
なのに長女チャは
「ママはがんばってくれているテチ。そんな事言ったらダメテチ。」
なんて、このワタチが悲しくなような事を言うテチ。
KYテチ。相手の心がわからない朴念仁テチ。
次女チャなんかはもっとひどいテチ。
「るっせーテチ!黙れテチ。余計腹が減るテチ。」
って殴るテチ。完全に八つ当たりテチ。最低テチ。

 みんなで狩りに行くようになってからはもっとひどくなったテチ。
せっかくこの絶対に正しいワタチが
「長女チャはオモイ骨付きチキンを運ぶと良いテチ。
 ワタチはこの軽い野菜くずを運ぶテチ。
 遠慮はいらないテチ。
 食べるときにだけ交換すれば良いテチ。」
ってアドバイスしてあげたテチ なのに長女チャは
「しかたない三女テチ。オモイのは運んであげるテチ。
 でも家族で取ってきたものはママがきちんと分けるテチ。勝手な事はダメテチ。」
なんて、頭のかたい事を言うテチ。オネチャはバカテチ。
キジョーのクーロンばかり言うテチ。現実がみえていないテチ。
プライドばっかり高くて、このワタチの言うことをゼンゼンきかないテチ。

 次女チャはもっとダメダメテチ。
賢いワタチはワタチが運ぶ分はお腹にいれて運べば良いって気がついたテチ。
それを次女チャときたらマネしやがったテチ。アイデア丸パクリテチ。ダメダメテチ!
「次女チャは食べちゃダメテチ!帰ってからワタチがたべる分が減るテチ。」
ワタチは正しい事を言ったテチ。
なのに不公平なママはワタチだけその日のゴハンをくれなかったテチ。

 みんな身勝手テチ。みんな自分のことばっかりテチ。思いやりがないテチ。

 このバカ家族の中でまともなのはワタチとウジちゃんだけテチ。


 そんなワタチにまたもや悲劇がおそったテチ。
まさかの裏切りテチ。

「オマエがいるとみんなが危ないデス。おうちでしっかり子守をするデス。」

 ママがワタチを置いて、オネチャ達だけをつれて狩りに行ってしまったテチ。
シンデレラみたいテチ。あれ?でもシンデレラってなんテチ?

 ワタチが美しいナミダを流していると、ウジちゃんがこう言ったテチ。
「オルチュばんイヤレフ。おソトいきたいレッフン!」
やっぱりそうテチ。ウジちゃんだけはワタチの心をわかってくれるテチ。
やっぱりウジちゃんだけはイイ仔テチ!

 でも本当は違ったテチ。

「ねぇ、ウジちゃん、ワタチお腹がすいたテチ。」
「ウジちゃんもレフ!」

 その時テチ。ウジちゃんのピコピコ動くしっぽ、まあるいお腹がオイチソウにみえたテチ。
きっとウジちゃんも同じテチ。ワタシはそう思ってかじりついたテチ。
なのに!なのに!ウジちゃんヒドイヒドイテチ。
「レピャアアアアアアアアア!イタイレフイタイレフ!
 ウジちゃんオニクじゃないレフ!おいチくなるのイヤレフ!」
ウジちゃんが、ウジちゃんのくせにこのワタチにさからったテチ。
ワタチのすてきなお耳がイタイイタイになるような声でさけびやがったテチ。
「オネチャ!ヤメてレフ!!!イヤイヤレフゥゥゥゥ!!!」

 ワタチはおどろいたテチ。
ウジちゃんのやつ、裏切りやがったテチ。
ワタチのガラスのココロに背いたテチ。

『ウジちゃんオイチィレフ?ウジちゃんもオニクになれてうれしいレフ』
って絶対言うと思ったのに!せっかくオイチィオイチィしようと思っていたのに!


 なのに、なのに、せっかくのオニクがまずくなるような事をいうなんてヒドイテチ。




 ウジちゃんもワルイ仔だったテチ!!!!!!!!!!






 ワルイウジちゃんにはオニクモグモグしたあとにも苦しめられたテチ。

 帰ってきたママに
「ウジちゃんはどうしたデス?」
って聞かれたテチ。だから
「ウジちゃんがウジちゃんを食べてって言ったから食べたテチ。」
って答えたテチ。

 ヒドイテチヒドイテチ。本当の事を言ったのに嘘だと決めつけられたテチ。
だれもこのワタチの言う事を信じてくれなかったテチ。

 ママはまるでクソムシを見るような目でワタチを見たテチ。

「そんな嘘に騙されるのはオマエ自身だけデス」

 そう言ってあろうことかワタチを!この高貴なワタチをカナシイコトしようとしたテチ。
でも長女チャがそれを止めたテチ。間抜けな長女チャにしてはよくやったテチ。
でもやっぱりアホの長女チャテチ。あいつは昔からヒトコト多かったテチ。

「ニンゲンさんならなんとかしてくれるかもしれないテチ。三女チャはタクジするテチ。」

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「こうしてオマエは俺のコンビニ袋に入り込んだあげくに
 大増量三倍からあげさん480円と卵たっぷり固め蒸しプリン382円を食いつくして、
 パンパンに腹を膨らませているってわけだな。」


 ワタチが聞くもナミダ語るもナミダの悲劇を語ると、ニンゲンは深いため息をいついたテチ。
きっとワタチがあまりに美しすぎてため息をつくしかなかったテチ。

 ワタチをお迎えしたラッキーなニンゲンは
ワタチをじっと見つめたテチ。エッチな目テチ。

 ニンゲンの手はワタチのオベベを乱暴にむしったテチ。
痛いテチ。ケダモノテチ。レディの扱いをしらないテチ。
 きっとこいつはドーテーニンゲンっていう種族テチ。
たぎる劣情をおさえきれないんテチ。

 きっとワタチはここで純潔を散らされてしまうテチ!
ヌカズノサンパツとかいうので朝までたっぷりと汚されてしまうテチ。

 ひどいテチ。あんまりテチ。過酷な運命テチ。
ワタチは真珠のような涙をポロポロと流したテチ。
でもなんかコーフンしてきたテチ!

 急にワタチの美髪がイタイイタイになったテチ。
大変テチ!このクソニンゲンがダイジダイジな美髪をひっぱってやがるテチ。
あれテチ、ドーテーニンゲンがやらかしてしまうよくある失敗テチ
この美しいゴージャスロングヘアをどうしていいかわからなかったテチ、
それでひっかけちゃったンテチ。このままじゃ場がしらけてしまうンテチ。

 イタイテチイタイテチ!トラウマになる初体験なんテチ!

 ワタチのオマタがブワッと熱くなったテチ。
しかたなかったテチ。ワタチのせいじゃないテチ。
ワタチのオマタからは緑のベチャベチャがいっぱい出てきたテチ。
ウンチじゃないテチ。
ワタチはそんなバッチィものはしないテチ。


 「うっあ。まじかよ。なんだよ。こんなに出るのかよ。勘弁してくれよ!」


 ニンゲンはそう言うと私の髪の毛をひっぱるのをやめてどこかへ行ってしまったテチ。

 生暖かくて気持ちよかったオマタが、だんだんと冷えてきたテチ。
冷えてきたのに、臭いがドンドン強くなってきたテチ。
 ニンゲンはどこにいったテチ?早くキレイキレイにするテチ!

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 「うん、なんかすっごいクソムシなんだけどさ、そいつのオネチャっていうのがさ…。
  あー、なるほど!さっすがとしあきだな!やっぱりレアか!お宝だよな…。」
しばらくすると変な箱にひとりごとを言いながら、ニンゲンがもどってきたテチ。

 マジきもいテチ。

 ニンゲンはテイチョーにワタチを持ち上げるとあったかいお水にワタチをつけたテチ
テチャァ!これが、これがお風呂テチ?ポカポカでキモチイテチ。ウンチでちゃうテチ。
あ、ちがうテチ。ウンチじゃないテチ。エメラルドスプラッシュテチ。

 ニンゲンは細長い銀食器を、ワタチの紅珊瑚のような唇にくわえさせたテチ。
テェ?お水の臭いテチ?ウェルカムドリンクテチ?
 その途端ありえない量のお水が流れ込んできたテチ。


 出たテチ。いっぱい出ちゃったテチ。クルチかったテチ。でもキモチヨカッたテチ。
これはデトックステチ?ロイヤルエステテチ?カラダの中からキレイキレイテチ?

 「俺のバカバカ!汚ねえぇ。浴槽がクソ緑に染まったじゃねぇか!」

 どうやら自分がバカでクソなみの存在だという認識はできているようテチ。
ニンゲンにしては感心なやつテチ。

 ワタチはそのままヒヤヒヤスケスケにいれられたテチ。これは何テチ?
ここにカンキンしてワタチの悩ましぃカラダをカンショーするつもりテチ?

「こうやって瓶に入れて待ったけどおめぇの家族来ねぇな。
 おまえほんっとにアレだったんだな。」

 そう言うとニンゲンはヒヤヒヤスケスケのロイヤルパレスから
ワタチを連れだして、ピンクのオベベを着せたテチ。
おそいテチ。こういう事はもっとはやくするテチ。

 「おい、おめぇのオネチャ。長女のほう、あいつ連れて来ようぜ。」

 言いたいことはわかるテチ、アレテチ、禿裸にして
ワタチの美しさに奉仕する、おつきの奴隷にするつもりテチ。チプププププ。
あのすました顔のオネチャが禿裸の奴隷になるテチ。いい気味テチ!

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 ワタチが公園のおうちに案内すると、ニンゲンはバールのようなものを振り回したテチ。

「いけニンゲン!なぎはらえニンゲン!ムジヒな処刑テチ!」

 ニンゲンはクソママと乱暴者の次女を次々と処刑したテチ。
やったテチ!美のケシンであるワタチの勝利テチ!

 ワタチはずっとわかってもらなくてツラかったテチ。
でもいつかはわかってもらえるって知っていたテチ。
だってワタチは、ワタチが!絶対に正しい正義だからテチ。
イマが、イマがその時なンテチ!!

 テチァ?興奮してウンチ…エメラルドクリームが少し出ちゃったテチ。

「おいクソニンゲン、とっととお風呂にいれるテチ。あのエステはキツイからなしテチ。」
 グズのニンゲンにあらたな命令を下してやったテチ。なのに!なのに!
あろうことかニンゲンはワタチのピンクのオベベ、絹のオグシをむしっちゃったテチ!
デェエエ!バカニンゲンバカニンゲンバカニンゲン!何をまちがえているテチ!
禿裸にするのはオネチャのほうテチ!

 そしてニンゲンは禿裸でもなお美しいこのワタチを、またあのスケスケのヒヤヒヤにとじこめたテチ。

「おめぇが長女か。おい、おめぇの家族はこいつだけになっちまったな。
 瓶の中のこいつ、殺されたくなければ…わかるな?」

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 産まれてからずっとずっと、わけのわからないコトだらけだったテチ。
どうしてママもオネチャもワタチを嫌うテチ?
どうしてミンナに嫌われちゃうテチ?
ワタチはなにもワルイコトしてないテチ。
ワタチはなにも間違っていないテチ。
ミンナがワルイワルイテチ。
ミンナが間違っているンテチ。

 サイショはまだよかったテチ。
 ヘマをしてはニンゲンにヒドイヒドイされるオネチャ。
きっとオネチャをワタチにつかえる完璧な奴隷にチョーキョーしているテチ。
チプププ、いい気味テチ。

 そう思っていたテチ。

 オネチャがダメドレイなせいで、ワタチがこの完璧な裸体を晒さなくちゃいけないテチ。
とんだとばっちりテチ。

 そう思っていたテチ。


 わけがわからないテチ。
 わけがわからないテチ。


 どんどんわけがわからないコトが増えてきたテチ!
ドウチテワタチがずっとハゲハダカでいなくちゃいけないテチ?
ドウチテオネチャがピンクのフリフリをきているテチ?
ドウチテワタチがウジちゃんみたいにウンチモグモグしなきゃいけないテチ?
ドウチテオネチャがコンペイトウを食べているテチ?
ドウチテワタチが最初にもらったカタくてのペラペラのドレスとちがうテチ?
ドウチテオネチャがきているドレスはフリフリでヤワラカそうテチ?


 


     ドウチテ、ドウチテワタチがオネチャじゃないテチ?




 ワタチがオネチャだったら、瓶の中のハゲハダカを笑ってやるテチ!


 ナノニ、ナノニ、ナノニ、ナノニ
 ドウチテ、ドウチテ、ドウチテ、ドウチテ!?


 ドウチテオネチャは泣いているテチ?


 ワケガワカラナイテチ!



 ある日クソニンゲンがやってきて一番ワケノワカラナイコトを言ったテチ。


「おめぇのオネチャはめっちゃ大変な調教を乗り切った。
 ミドリ…おめぇのオネチャ名前だけどな、ミドリとの約束だ。
 ミドリに感謝しろよ。おまえはめでたく公園リリースだ。」


 ドウチテ、ドウチテワタチはお名前がないテチ?
 ドウチテ、ドウチテオネチャにはミドリっていう素敵な名前があるテチ?

 

 ドウチテ?ドウチテ?ドウチテ?



「ほら、はやくあっち行けよ。もうおめぇは用なしだ。
 おめぇなんてもうどうでもいいんだよ。」
 
「ちがうテチ!ちがうテチ!ワタチはどうでもいいソンザイじゃないテチ!
  ワタチがセカイのマンナカなンテチ!
 だからワタチは、ワタチは、ワタチは…みんなから憎まれているテチ!
 だからワタチは、ワタチは、ワタチは…みんなから嫌われているテチ!」

「はぁ?なに言ってるんだ?みんなって誰だよ。
 おまえみたいなどこにでもいるクソムシに
 『嫌う』とか『憎む』なんていう、めっちゃエネルギーのいる事するかよ。
 わざわざそんなリソースさかねぇよ。」


 ワタチはアタママッチロになったテチ。
いつのまにかママの子守唄を思い出していたテチ。
ずっとまえ、ママのお腹にいたテチ。
あのころが一番チアワセだったテチ。
ママもワタチもオネチャもウジちゃも、みんなみんな一緒だったテチ。

 世界のマンナカだったテチ。
 世界のゼンブだったテチ。


  ♪デッデロゲー
  ♪デッデロゲー

  オマエタチはとってもカワイイデスー
  オマエタチはお姫さまデスー
  オマエタチはエラバれるデスー
  オマエタチならきっと飼い実装になれるデスー
  奴隷ニンゲンがどんどん貢ぐデスー

  コンペイトウはアマアマデスー
  ステーキジュージューウマウマデスー
  トクジョー寿司ネタトロットロデスー
  オマエタチはトクベツデスー
  世界の中心はワタシタチ親子デスー♪


 ヒドイテチ、ヒドイテチ。


「ママは…嘘つきテチ!」

 その言葉を言った途端、ビリビリとお胸がはりさけたテチ。
お胸の石がはりさけたテチ。

 わかっていたテチ。本当はわかっていたテチ。

 ママはお腹のなかのワタチ達に嘘をついたテチ。
 ワタチはうまれてすぐに、ママに嘘をついたテチ。

嘘をつけるのは、嘘をつけるのは、嘘をつけるのは…

ミンナチガウチガウだからテチ。

ワタチはセカイのマンナカじゃなかったテチ。

ワタチはエラバれなかったテチ。


「ママは嘘つきテチ…」


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 わけがわからなかった。
リリースしてやろうしたクソムシが月並みなセリフを吐いてパキンしやがった。

 まぁあいつ、何にもなかったからな。せめて嫌われたかったかったんだろうな。
自分がすべての存在に嫌われていると思う事で世界の中心にあり続けたかったのかな。


まぁミドリには約束は守ったと嘘を付けばいいだろう。
 
 ミドリは思った通り良い飼い実装になってくれた。
調教中には、よく偽石が黒くなってハラハラした。
意外な事にピンクの服を着せたり、名前を与えたりした時も黒くなった。
そうやってニンゲン側に引き入れると、偽石からのエネルギー供給が弱くなるんだそうだ。 
栄養状態が良いはずの飼い実装がしばしば野良実装の餌食になるのはそのせいらしい。
まぁその分ニンゲンに依存して扱いやすくなるんだが。

 ピンクのフリフリなんてバカみたいに思っていたが、
あれはきっと牛の鼻輪や馬具みたいなものなんだろうな。
ニンゲンのコントロール下におくための道具だ。

 それにしてもドールだかナマモノだか、訳がわからん実装石。
それをまるでニンゲンのように見せる偽石だが、
十把一からげの実装石という集合意識から離れ、
個をもつニンゲンに近づくほど黒くなっていく。ひどいはなしだ。
実装石という存在自体がまさに罰ゲームだよな。




 まぁだから「偽」の石って書くんだろう。





 実装石って存在はニセモノのデキソコナイだから。





−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ふとやつのポストをみると、前にあのバカな仔実装にまきつけたのと同じような
ピンクチラシが入っていた。ピンクチラシにはこう書いてあった。

『私は18歳の未亡人です。人には美人だと言われます。
 実は私の夫が多額の遺産を残して実装さんに殺されてしまいました。
 毎晩身体が疼いて仕方ありません。
 そこで調査した所、あなたが私のすっごいタイプである事が判明したのです!
 お金はいくらでも払います。
 本当は会ってすぐにエッチしたいのですが、
 それができなければせめて私の恥ずかしい ア・ソ・コ を見てほしいのです。
 まずはこのURLに電話番号とメールアドレス、お名前を送ってください。
 遠い所でも大丈夫です。お望みとあればすぐに自家用ジェットで飛んでいきます。』

 突っ込みどころ満載だ。こんなのに誰が騙されるんだろう。

 ふとあのクソムシの顔が浮かんだ。

 まぁ迷惑メールでもなんでもそうだけど、一定割合ひっかかる騙されやすい人間がいるんだよな。
あのクソムシみたいに自分に都合の良い事しか見えないタイプ。

 ああいう自分と他人の区別がつかないタイプがひっかかるのだろうか…。

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1 Re: Name:レマン湖 2016/06/26-07:28:37 No:00002410[申告]
フリフリオネチャを描きたかったのです。
2 Re: Name:匿名石 2016/06/26-21:37:12 No:00002411[申告]
エメラルドスプラッシュワロタwww

キモいから視界に入れたくもないし、自信満々の変な妄言なんか聞きたくもないのに自己主張のやたら強い実装みたいな奴って居るからねぇ
ホント、「 『嫌う』とか『憎む』なんていう、めっちゃエネルギーのいる事するかよ。 わざわざそんなリソース割きたかねぇよ。」って思う
こういう個体への虐待が一番燃えるわ
3 Re: Name:匿名石 2016/06/26-22:57:25 No:00002412[申告]
書きたいことが先に全部※2に書かれてしまってたw

人間にも糞蟲はいるのだ…
4 Re: Name:匿名石 2016/06/27-02:00:14 No:00002413[申告]
スクも挿絵も描けるとか何それすごい
5 Re: Name:匿名石 2016/06/28-01:25:14 No:00002416[申告]
やっぱり虐待行為を行うスクにおいては
それに見合った糞蟲性を見せてくれるか、あるいは悲劇を演出するための実装内面のどちらかが必要だと改めて思う
「実装だから」嫌う、いたぶるってのは狂った思想家っぽくて好きじゃない

ただ、存分な糞蟲性を見せたにもかかわらず、適切な処理をされないのも不満が残るが……
6 Re: Name:匿名石 2016/07/08-23:57:16 No:00002445[申告]
ピンクの服は実装石を弱らせる為の首輪か、面白い視点だと思う
ならば逆の存在はどういったモノになるのかも見てみたい

しかし、嫌われる事を『自身の存在証明として認識する類が居る』ってのは個人的な盲点でした
7 Re: Name:匿名石 2022/10/16-18:18:04 No:00006557[申告]
とても良かった…!!
8 Re: Name:匿名石 2023/02/16-13:00:56 No:00006811[申告]
エメラルドクリーム好き
9 Re: Name:匿名石 2023/10/24-11:16:03 No:00008149[申告]
糞蟲の思考が丁寧に描写されていて読み応えがあった
10 Re: Name:匿名石 2024/01/30-01:06:16 No:00008657[申告]
記憶力自体は悪くなかったのがなんとも残念な仔実装
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