タイトル:【愛虐事故】 蛆実装の新しい飼い方をリーズナブルな商品で提供します!
ファイル:★糞ードプロセッサー.txt
作者:賞金首 総投稿数:41 総ダウンロード数:2713 レス数:7
初投稿日時:2014/02/03-22:46:42修正日時:2014/02/03-22:46:42
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蛆実装はウンチにプニプニと何かと手間がかかるため
姉実装も一緒に飼って世話をさせるのが手間のかからない飼い方のひとつとされている

なので大抵の場合においては姉実装と蛆実装のセット売りがあり
セットにされている姉妹は普通は仲良し(姉メインなら蛆、蛆メインなら姉が選別済み)なので
そういうのを購入すれば初心者でも手間なく飼うことができるのであるが

しかし、これがまた縁日の安物や食用ならばいざしらず
ちゃんとした等級の飼い実装の場合はそうはいかないもの

それはそうだ、飼い実装の訓練は並大抵の物ではなく
姉と蛆両方がクリアできるケースなんてまずないに等しいし
そもそも蛆で飼いの等級をクリアできるものなんているのだろうか???

そうなると飼い実装の姉仔(親指)実装と普通の蛆実装の組み合わせで飼うことになるのだが
これがまた問題が山積みなのである

蛆実装はただ世話をされるだけの存在である
ウンチとプニプニしかなく、それを要求するだけのお荷物である
しかし姉実装は訓練を乗り越えた飼い実装、プライドがある

そんなエリートな姉実装が赤の他人で苦労知らずの蛆実装の世話をしなくてはいけない
訓練を越えた飼い実装にしてもその不公平感からくるストレスは非常に大きい

こういった環境は隠れた暴力行為を産み易く、また
実装石の共食いは有名な話、ましてや野生の蛆実装は食料扱いである
最悪の状況というのもいくつか報告には上がっている

そこで開発されたのがこの仔実装用トイレ、糞ードプロセッサーである
これは一見して大型のおまるに見え、実際に仔実装にとってはおまるであるが
その糞便を細かく砕き、水と養分を加えて混ぜてペースト状にし
蛆実装用の餌を作るというマジキチじみた装置である

実装石は匂いに敏感な生き物である
これは託児行為後にわが仔を匂いで追跡することからも知られている
ならば、世話をする他人の蛆実装に自分の糞の匂いをつけ
家族と錯覚させるという新たな提案なのである!

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「何か言う事はあるか?」
「ごめんなさいテチ、ごめんなさいテチ、ゆるしテチ」
怒りに震える男と、テーブルの上で必死の土下座をするピンク色のぼろをまとった仔実装
…そして水槽には蛆実装の死骸

何が起きたのかはおよそ読者諸兄のご想像の通りだろうが
ここは詳しく説明せねばなるまい

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

その男は蛆専門の愛護派、しかし、何かと手間のかかる蛆実装
男が四六時中つきっきりで世話をするわけにもいかない
そのため、この仔実装は蛆実装の世話のために飼われていたのだ

男は仔実装なんぞ本当にどうでもよかったのだがその辺の馬鹿糞蟲を飼って
かわいい蛆実装を食われたりしては溜まったものではないし
なにより蛆実装にはとびきり上等の家具を与えたかった
そのため、世話係としてとびきり上等の躾済み仔実装が与えられた

水槽には蛆実装専用の愛護用品が所狭しと並んでいたが
この仔実装もそんな家具のひとつだったというわけなのだが

男は仔実装には完全に無頓着で、蛆実装の世話をするために体を清潔に保つための
使い古して破れた食器用スポンジと自分の使い古した小さな石鹸をひとつ与えたのみだった

仔実装はそんな扱いに不満が溜まったものの厳しい躾をクリアしただけあって
どうにか日々をこなしていた

しかし、ついに昨日、運命の日が来てしまう

蛆実装の世話をするということはとにかく汚れる
プニプニ、食事、ウンチ、何をしている間も軟便を垂れ流す
特にプニプニは酷く、仰向けの姿勢で糞を撒き散らすものだから自慢の巻き髪も台無しだ

なので、この仔実装は蛆実装の食事やプニプニを済ませ、寝かしつけてから
スポンジと石鹸で不器用に水槽を洗い、自分の体を洗っていた
そのひとときだけが一日で唯一、清潔な体でいられる時間だったのだ

しかし…
「レフー、ドレイオネチャ、ヨルのプニプニを要求するレフ」
まさか蛆実装が起きてしまうのは予想外だったのだ

この仔実装はエリートだ、そして前述の通りのエリート意識を持っている
曰く「なんでエリートのワタチがこんな糞チューブのお世話をしなくてはいけないテチ?」
言葉には出さないが、心の底では常々そう思っていたのだ

そしてついに、静かに不満を爆発させてしまう
「プニちゃん、ヨルにプニプニするとおポンポンイタイイタイになるテチ
ヨルにはプニプニしてはいけないテチ」
口からでまかせである、当然、蛆実装は唾やよだれを垂らしながら反論する
「プニチャ、プニプニして欲しいレフ!プニプニするレフ!!」

「だめテチ、ヨルにプニプニすると、プニちゃんはイタイイタイになるテチ」
どうしてももう仕事を増やしたくない仔実装はうそをついた
不満げな蛆実装を無理やり寝かしつけると、仔実装は体を洗いに戻った

それがまずかった

自力での排泄に支障をきたすほど体力のない蛆実装、というのがいる
それが蛆実装の中でも四六時中プニプニを要求する固体で
特に実装石の飼い主の相談に寄せられる「何もしなくても死んでた」
という意見の9割がこれに該当し、蛆実装は儚いと言われる原因と言われている

この蛆実装もまさにその固体だったのだが、たまたまプニプニのタイミングの都合で
生きている間に判明しなかっただけのことだった
なぜなら、判明したその日に糞詰まりで死んだからだ

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

「終わったな、所詮クズはクズなのだ…」
男は市の指定実装ゴミ袋を広げ、まず蛆実装をひょいと投げ入れる
「待っテチ、待っテチ、もう一度チャンスをくださいテチ」

仔実装は必死の願い出をする
ここで普通の愛誤派であれば仔実装も一緒に捨て
新しい蛆仔ペアを購入するところであろう

しかし、この男もただの愛誤派というわけではなかった
ここでこの仔実装を処分して、新しい仔実装を調達しても
問題を解決しない限りは同じことを繰り返すだけということはわかっていた

そこで、前述の糞ードプロセッサーを購入したのだ

「要するにお前が蛆実装の世話をしたくないのは、家族じゃないから、だよな?」
「テ、テェ…」
「もう一回だけチャンスをやる、こいつを使うと蛆実装がお前と同じ匂いになるそうだ
せいぜい家族だと思って面倒を見るんだな
これでも蛆実装の面倒を見切れなかったら、お前は交換してもらうから」

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交換、という言葉の意味はわからなかったが
何か想像もつかない恐ろしいことが控えていることは仔実装の頭でも理解できた

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「プニフー、プニフー♪ウマウマ欲しいレフー♪」
「………テェ」
水槽を重苦しい空気が支配する
この仔実装にとって、この新しい蛆実装はいわば命綱
今度失敗すれば処分は免れないので必死だ

だが、蛆実装はそんなことは露とも知らず
あどけない顔でプニプニとゴハンを要求する
腹をくくるしかない

仔実装がおまるを跨いでいきむと、中身がおまるに一体化された糞ードプロセッサーに落下
センサーが反応して装置がおまる内に蛆用実装フードの素を投入
そしてミキサー刃が糞を細かく粉砕し、未消化の実装フードを粉砕しつつフードの素とよく混ぜる
そして、完成した蛆フードは下の蛇口からブリブリブリと音を立てて排出される

仔実装はその出来立てホカホカの蛆フードに顔を近づける
蛆用実装フードの素が混ざり、甘い臭いが立つ
しかし、その成分の9割はいましがた自分がしたウンチである
蛆フードから放たれる嫌な臭いに仔実装は思わず顔を背ける

この仔実装は元来とびきり上等の躾済み仔実装
掃除も始末も人間の手伝いすらできる
しかし、そんな仔実装にとってウンチをどうこうする
というのは屈辱に他ならない

しかし、今度はいよいよ後がない、それがわかるほどにはこの仔実装は賢かった
意を決して糞ードプロセッサーから蛆フードを手に取り、両手にこんもりと載せる
そして両手に広がる不快感を必死で堪えて蛆実装に向かってとびきりの作り笑いを浮かべて言う
「プニちゃん、ゴハンテチー♪」

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その晩のこと、仔実装はいつものボロギレ布団にくるまって安心しきっていた
蛆実装はあの蛆フードを食べて満足して寝たのだ
そして、あの後に昼、夜と蛆実装に蛆フードを食べさせているうちに
蛆実装に変化が起きてきたのだ

なんと、仔実装をオネチャと呼んで懐いてきたのだ
もちろん、糞濡れの体を擦り付けられるのは本来とびきり上等な飼い実装だった仔実装には
苦痛そのものでしかなかったが、ひとまず首がつながって安心して寝られる晩を迎えたことに喜びを感じていた
そして、そのまま仔実装の意識は眠りに落ちていくのだった…

まあ、しかし、その、なんだ…
ウンチを常食に加える、ということは食習慣が飼い実装にそぐわなくなる
という根本的な欠陥も抱えているわけで…

深夜、蛆実装はパチクリと目を開く
そしてその小さな腹がくぅ、と小さく音を立てる
おもむろに起きだした蛆実装が辺りの様子を伺う
オネチャは寝ている、だが、どこからかゴハンの臭いがする

蛆実装は臭いの元をたどってレフレフとおまるに向かって這う

そしておまるにたどり着き、更に臭いの元を辿り蛆実装がおまるに登る
これは親指実装でも登れるように作られているので、蛆でも登れないことはない

「オイシイウンチのニオイがするレフー」
蛆実装はおまるに頭を突っ込む
すると赤外線センサーにひっかかり…糞ードプロセッサーが作動する
プロセッサーのミンチ刃が目にもとまらぬ速度で回転する

キュィィィン!バリバリバリ!

おまるを覗き込んでいた蛆実装は振動でまともに頭からおまるに落ち…
「レヒャヒャオネババチャババタスケバヒョヒョヒョヒョヒィ」
ごりごりとそのミンチ刃が蛆実装の顔を削り取る
元々このミンチ刃は使用する仔実装の糞の未消化部分を粉砕するためについているため
刃の刃部分の長さが非常に短い

そのため、儚い蛆実装とはいえ、一度に粉砕することなく時間をかけてゆっくりと削り落とした
蛆実装はそのまま電動鉛筆削り器に押し込まれた鉛筆のように
ずるずるとその全身をおまるの中に引きずり込まれて行った

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「…よりによってプニちゃんをトイレに…それも糞ードに加工するなんて…
お前という奴は、なんて見下げ果てたヤツだ!そんなにプニちゃんの世話がしたくないのか!
この糞蟲!馬鹿糞蟲!お前は公園の同属喰いの野良以下だ!この糞塗れ糞袋!!」
「違うテチ!何もしていないテチ!」

仔実装は必死で無実を訴えた、しかし、彼女のこれまでの前科が
そして無残な姿になった蛆実装が、男の憎悪の炎を燃え上がらせ
冷静な判断力を焼き尽くしてしまった

「よろこべ、蟲袋、交換はなしにしてやるよ」
「ほ、本当テチ?交換はしないテチ?」
交換、という言葉の意味は分からないが、その言葉を盾に脅迫を受けたため
安堵する仔実装だった

当然、交換にならない理由も、次の男の一言の持つ意味も、最期の時まで理解することはなかった
「絶対に許さないよ」



なお、糞ードプロセッサーは同様の事故、もしくは”事故”が多発したため、発売後二ヶ月で回収となった








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だいぶ間が空いてしまいました、お久しぶりです
どうにもアイデアが出ないというのは厳しいもので
作品が完成しないままできかけのアイデアが出ては垂れ流れるを繰り返しています

欲を言ってしまえば、もっと欲しい、もっと欲しいの繰り返し
それでもなんとかかんとか作品を作っている、というのが現状です

それはさておき、放置している体験入園スクやらなんやら
色々溜まっているので出来るときに進められればと思っています

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1 Re: Name:匿名石 2014/09/08-23:58:29 No:00001309[申告]
オチは察しがついたけど、念入りに頭からナマス切りにして凌遅刑にするあたりがとても丁寧だった。糞チューブという表現がグッド
2 Re: Name:匿名石 2014/10/02-23:52:26 No:00001424[申告]
糞蛆死んでる
やったぜ。
3 Re: Name:匿名石 2014/12/07-19:39:43 No:00001586[申告]
蛆ってきもいよね
しかもひとりだけ能天気でむかつく
飼うなら小さい親指だな
4 Re: Name:匿名石 2014/12/21-19:32:02 No:00001595[申告]
エリート意識なんぞ持つ時点で駄目なんだけどさ
「罪がない」躾済み実装が悲惨な目にあうのは読んでてつらいわ
特に蛆は自分の罪を認識もせずに逝くから余計にあのナマモノむかつくわ
5 Re: Name:匿名石 2014/12/22-15:27:52 No:00001598[申告]
これ実装石には罪ないよね?蛆の行動も単なる肉体的欠陥とか習性だし。
強いて罪があるのは、察しの悪い飼い主ぐらい?
6 Re: Name:匿名石 2020/04/20-04:22:04 No:00006242[申告]
飼い主が糞蟲案件
7 Re: Name:匿名石 2023/07/21-07:08:31 No:00007594[申告]
蛆好きといいながら殺した前科持ちに世話させてるもんな
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