その虐待派の男は、公園で仲の良い仔実装と蛆実装を見つけた。 「ニンゲンテチ!!! ウジチャン、早く逃げるテチ!!!」 「レフ? ニンゲンさん、コンニチハレフ!!!」 2匹を見て、男は逡巡する。 「おい、そんなにその蛆が大事か?」 「ウジチャンは大事な妹テチ!!! ワタチはどうなってもいいからウジチャンには手を出すなテチ!!!」 「・・・俺は虐待派だが、愛情溢れるヤツは嫌いじゃない。 お前が本当に蛆を大事に思っているなら助けてやる」 男がそう言っても、仔実装は警戒をとかない。 「俺にも虐待派としての矜持がある。 嘘は言わん。 だが、お前が本当に蛆が大事なのか、連れて帰って見極めさせてもらう」 2匹を連れて帰り、仔実装だけを水槽に放り込んだ。 「ウジチャン!? ウジチャン!? 何するテチ!!! ウジチャンを返せテチ!!!」 男は蛆実装に吸引タイプの麻酔を嗅がせた。 そして、半田ゴテで蛆実装の目・鼻・耳を焼き潰した。 「ほら、返してやる。 念のためもう一度言うが、俺は愛情溢れるヤツだけを助ける」 「オネイチャ!? オネイチャーーーー!? マックラレフ!!! 夜は怖いレフ!!!」 仔実装は何が起きたのかわからず、叫ぶ蛆実装を呆然と見ている。 「ウジチャン・・・? ワタチはここにいるテチ!」 オロオロしながらも、蛆実装を持ち上げた。 「レピャッ!? 誰レフ!? ウジチャンを掴んじゃイヤレフ!!! オネイチャーーーー! 助けてレフ! ウジチャンが虐められてるレフーーーー!!!」 ブリュッ! 普段から緩い総排泄腔が恐怖で更に緩み、蛆実装が糞を盛大に漏らした。 その糞は、抱きかかえている仔実装の服にベッタリと付いた。 1週間後。 仔実装が蛆実装を蹴り飛ばす。 「ウンチをそこらじゅうにするなって言ったテチ!!! 何回も言ったテチ!!! なんで守らないテチ!!! このクソウジ!!!」 「もうイヤレフ・・・! 暗い暗いで誰かがウジチャンを虐めるレフ・・・ レフェェェェェェェーーーーーーーン!!! オネチャーーーー・・・!!!」 再び、自分が転ぶほどの渾身の蹴りを入れる。 「ふざけるなテチ!!!」 「おい、そいつガリガリになってるぞ。 ちゃんと食わせてるのか?」 蛆実装はもう糞も出なくなっていた。 「マンマ・・・オネチャ・・・マンマ・・・ウジチャンがハラペコレフ・・・」 ヨロヨロと水槽の中を無駄に歩き回る蛆実装。 たまに水槽の壁にぶつかっては悲鳴をあげている。 「ここはどこレフ・・・? オネチャのところに帰りたいレフ・・・」 仔実装の方はというと、一人で蛆実装の分まで餌を頬張っていた。 「クソムシに食わせるものなんか無いテチ!!!」 「そのウジムシが嫌いか?」 「当たり前テチ! ウジチャンはクソムシテチ!」 「最初に俺が言ったこと覚えてるか?」 仔実装はなおも餌を口に運んでいく。 「ガツガツガツガツ・・・・テーーーー・・・?」 「最初に言ったよな?」 仔実装はそこでピタリと手を止めた。 そして、慌てて蛆実装に餌を持っていく。 「ほら、ウジチャン、マンマテチ! いっぱい食べるテチ!」 「マンマ・・・レフ?」 少しずつ食べるが、空腹が長かったため、ゲェェっと戻してしまう。 「た、食べないとダメテチ! ウジチャン死んじゃうテチ!」 「おい」 その声に、仔実装がビクッとした。 男のほうに振り返り、手を顔に持っていく。 引きつった笑顔。 「テッチューーー・・・」 プチッ。 プチッ。