タイトル:【託愛】 自称愛護派 虐待は少なめ
ファイル:自称愛護派①.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2904 レス数:1
初投稿日時:2009/03/29-18:57:00修正日時:2009/03/29-18:57:00
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愛護派 (自称) ① 託児された場合

「テッチューン♪」
丸い手を口に当て、首をかしげる。
JIS規格で統一されたかのようなお決まりの媚び。
そんな仕草をコンビニ袋の中の仔実装がしている。

そして、僕の愛用のリンガルには
「ドレイニンゲンさん、初めましてテチ!これからよろしくお願いするテチ!」
と、どうも微妙なメッセージが表示される。

「やられた…」
ご存じの通り実装石の託児は有名な話だ。
しかし、コンビニ営業者だって馬鹿じゃない。
最近はほとんどの店で袋を縛るようにしているはずだ。
記憶を呼び覚ます。
…今日、僕のレジ打ちをしたのは…初めて見る若い子だった。
新人教育がしっかし出来てないということか…。

仔実装の対応は後にする。
僕は仔実装をつまみ上げる。
「ドレイニンゲンさんの高い高いテチュー♪」
…なんだこいつは。
まあいい、まずは買った品物の無事を確認しなければ。
今日買ったのはカスタードワッフルと紙パックのジュースだ。
「やられた…」
本日二回目の「やられた」
二個入りのカスタードワッフルの一方が綺麗に片づけられている。
しかし糞はしていない。糞蟲ではないということだろうか。
つまみ上げた仔実装をテーブルの上に降ろす。
「なかなか楽しかったテチュ!」
しかし、やはり実装石なのだろうか。この態度っぷりは。
「キミはどうしてここにいるんのかな?」
仔実装に話しかける。よく見ると仔実装にしても小さい。
親指から成長してあまり経ってないのだろう。
「ドレイニンゲンさんの家で飼い実装になるために決まってるテチィ。
ママがお前は飼い実装になるデスって言ってたテチ!」
「それでお決まりのコンビニ袋か…、他に何か言っていたかい?」

話は彼女が託児される時まで遡る。
男がコンビニへ入っていくのを三匹の影が見つめている。
「あのニンゲンさんデスウ。あのニンゲンさんなら大丈夫デス。」
親実装が仔実装と親指実装に言う。
三匹とも野良の実装石にしては綺麗な身なりをしている。
親実装はおそらく糞蟲…ではないのだろう。
(託児を考えている時点でどうかと言う話もあるが。)
「あのニンゲンなら大丈夫テチ?」
これは今、男の部屋にいる仔実装だ。
「大丈夫デス!あのニンゲンさんは公園で何度か見たデス!
ワタシたちがしっかりしていれば飼ってくれるハズデス!」
今は八月まっさかりだ。この熱気でやられていった仲間達も多い。
うだるような暑さの中、食べ物は直ぐに腐る。
公園の水も制限されていて十分な量はない。
そこで考えたのが託児だ。ほとんど成功したという話は親実装も聞いてない。
しかし、あの男は夕方涼しくなりかけると公園に時々現れる。
そして、親指、仔実装をなでたり、蛆ちゃんをプニプニしたり。
勿論中実装や大実装をなでたりもしていた。
そんな男だ。おそらく愛護派のハズ。親実装はそう答えを導き出していた。
だが、それも糞蟲でなければ…だろう。
「ママァ!なんでアタチじゃないレチ?アタチの方がオネエチャより可愛いレチ!
あのドレイニンゲンもアタチの魅力でメロメロレチィ!」
親指が言い放つ。妹の親指は典型的な糞蟲のようだ。
「オマエはダメデス!オマエが行ったら全部がダメになるデス!」
生まれた仔で糞蟲になりそうな仔は間引いてきた。
しかし親指は甘やかされて育ったせいか糞蟲に成り下がってしまったようだ。
親実装も心のどこかで間引きを考えているだろう。
「失敗しても知らないレチ!」
「まあ、オネエチャに任せるテチ!ワタチがあのニンゲンをメロメロにするテチ!」
「ニンゲンさんデス!ニンゲンなんて呼んじゃダメデス!」
親実装からすればこれは賭だ。しかも分が悪い。
親指は完全に糞蟲だ。だからといって、姉の仔実装も糞蟲じゃないかと言われるとそうでもない。
上手くやってくれればいいが。しかしこの夏の暑さだ。
仔実装が託児されなければ、家族全員が生き延びる手段はない。
託児を考えてから姉の方は立ち振る舞いをしっかりさせてきたつもりだ。
綺麗に出来る範囲で身なりも綺麗にしている。
公園にいる汚れ放題の野良共よりはずっと綺麗なはずだ。
「良いデスか?ワタシが言ったこと覚えてるデスね?
それを守ればオマエは飼い実装になるデスゥ。」
「分かってるテチ!
一つ、ニンゲンさんのモノには手をつけない。
二つ、袋の中でウンチをしない。
三つ、家に着くまで声を出さない。テチ!」
仔実装が、このところ繰り返し言い聞かされた事だ。
「OKデス!上手くヤルデス!…ニンゲンさん出てきたデス!少しの間お別れデスが…
後でママも行くデス」
「任せるテチ!」
そして狙い通りに仔実装は男の部屋へと入り込んだ訳だ。

「それでお決まりのコンビニ袋か…、他に何か言っていたかい?」
仔実装が少し考え込む。
「えっと…一つ、…違うテチ。二つ、袋の中でウンチをしない。三つ、家に着くまで声を出さない。テチ!」
…明らかに一つ目に言い聞かせてることがあるはずだ。
「一つ目に何か言われてるね。何を言われたのかな?怒らないから言ってごらん」
「…一つ、ニンゲンさんのモノには手をつけない。テチ…」
おそらく袋に入れられた当初は、仔実装も袋の中の物には手を付ける気はなかっただろう。
しかし、甘い甘い匂いがする。
野良実装ではワッフルなんて言った物は、まず口に出来ないだろう。
そして、誘惑に負けて食べてしまったが、糞まではしなかった…そんなところか。
「そうか、じゃあキミはママの言いつけを守れなかったって事だね?」
「そ、そうテチ…。で、でも全部食べてないテチ!ドレイニンゲンさんもまだ食べれるテチ!」
なんで僕が野良が食べたワッフルの残り半分を食べなければいけないんだ。
「いや、いい。もうキミに手を付けられた時点で僕は食べる気がない。」
「テチュ!?このアマアマもう食べないテチ!?」
「ああ、もうそれは君にあげるよ。」
「ホントテチ!?いただくテチ!ドレイニンゲンさんありがとうテチ!」
…さっきからなんだこと微妙な態度は。糞蟲…ではないが糞蟲…なのか?
あっという間にたいらげる仔実装。ホントに旨いんだろうな。
「美味しいテチ!これから毎日これを食べるテチ!」
「…もう飼い実装になった気分かい?」
「テッ?飼ってくれないテチ!?ワタチがアマアマ食べたからダメテチ!?」
慌てる仔実装。まあ、普通なら駄目だろうな。
少し前なら僕も駄目だと言っていたかも知れない。しかし、元々実装石を飼うことには興味はあった。
この微妙な態度でどうなのか…と言うところだが。
飼って修正していけば大丈夫な感じでもある…か。
「後からママも来るテチ!イモウトチャも来るテチ!」
…やはり、か。託児をすると親も押しかけて来るというのは本当なのだな。
この生物はほとんど規格通りの生き方しか出来ないのだろうか?
とはいえ、仔実装一匹なら飼えるだろうが、全部で三匹、しかもそのうちの一匹は親実装だ。
飼う気はあるが…わざわざ三匹も飼う気まではない。
親実装には話をして丁重にお帰り願おう。
…あまりに五月蠅かったら潰しても構わないし。
「うーん、僕もそこまで飼える余裕は無いんだ。」
「…でもみんなで暮らしたいテチ…」
「その辺の話はキミの家族が来たらまた話そう。とりあえず今は…ココにいてくれるかな?」
そう言って仔実装をつまみ上げ水槽に移す。数週間前までリクガメのケンスケが居た水槽だ。
ケンスケはもう死んでしまったのだが。
「テチ?これがワタチのおうちテチ!?」
「その予定だよ。」
「テッチューン♪準備してあるとはなかなか気が利くドレイニンゲンさんテチ!
後はワタチのお風呂の準備をするテッチューン!」
…糞蟲…だよな?そんな気がする…。
「準備…というか、それは前に亀が居た水槽だよ。」
すると突然仔実装の顔つきが変わる。何か…怒り…恐怖?が混じったような表情に。
「ノッ、ノコノコッ!?」
「ノコノコ…まあ、言い得て妙だね。」
「ワッワタチのような!高貴な!ワタチのような!実装石が!前ノコノコがいた所に住めるかテチィッ!!」
そう叫ぶやブババッという音が響き実装石特有の糞の臭いがする。
盛大なパンコンだ。ここまでいくと見事としか言えない。
「ノコノコが居た所は嫌なのかい?」
「当たり前テチッ!ドレイニンゲン!オマエは馬鹿かテチッ!」
「へえ…。僕が奴隷人間ねぇ…」
仔実装を静かに睨みつける。その様子に仔実装も我に返ったようだ。
「ち、違うテチ!ドレイニンゲンさんテチ!違うテチ!ニンゲンさんテチ!」
さっきまでドレイニンゲンドレイニンゲンって言ってただろ。
「で、亀が居た所は嫌なのかい?」
「そ、そうテチ!ワタチは高貴な実装石テチ!ノコノコみたいな下賎な奴が居たところに高貴なワタチは居れないテチィ。
ドレイニンゲンさん、高貴なワタチの為に新しい家を用意するテチィ!」
…亀が下賎で実装石が高貴?どういう事だろうか。
野良で生活している実装石と家で飼われていた亀に高貴も下賎もあるのか?
同じ野良、自然の生物として、人が出したゴミを漁り、畑の物を奪う実装石と
弱肉強食の中で人に迷惑を掛けずに生活している亀との間に下賎も高貴もないだろう。
と、言うかそう言う事を言えば、人に迷惑を掛けていない亀の方が高貴じゃないのか?
正直、今までの口の利き方と、その「高貴」な弁明に僕はイラっときた。
…所詮は野良実装…糞蟲…か。制裁だな、これは。
「うーん、家のことは、また後で考えよう。その前にパンコンしてるし、お風呂に入ろうか。」
「そうテチ!なかなか気が利くドレイニンゲンさんテチ!」
「とは言っても、今は温かい水がでないんだ。外になるけど少しいいかな?」
勿論嘘だ。しかしそこは馬鹿な実装石。
「テププ…しょうがいないドレイニンゲンテチ!構わないテチよ。ワタチをそこまで連れて行くテチ!」
僕はケンスケの湯浴に使っていた風呂桶に仔実装をいれ上から黒い菓子箱の蓋をつける。
これで日の光が当たれば風呂桶の中は相当な温度になるだろう。
僕は仔実装をいれた風呂桶を持って出かける。目指すはとある公園だ。

--- 一方そのころ。
娘が飼い実装になれてると信じて疑わない親実装と親指実装は
娘の臭いを辿って男の家へと向かっていた。
「デ、デ、デッスン♪」「レッチュン♪」
「ワタシは憧れの飼い実装デスゥ〜」「飼い実装レチュゥ〜」
しかし、一度ニンゲンさんの家に入っていった臭いは、もう一度外へ出ている。
…何処へ?捨てるつもり?
何が起こっているか分からない親実装だったが、一つ分かっていることがある。
急いだ方が良い。何が起こっているか分からないが。
親指を抱きかかえ、走り出す。見た目にはとても遅いのだが、彼女には精一杯だ。
「ママァ、どうしたレチュ?オネエチャどうしたレチュ?」
「分からないデスゥ!でも急ぐデスゥ!」

僕が目的地に公園に着く頃には仔実装は大人しくなっていた。
と、言うか、出て直ぐの時は「暑い」「暑い」と言っていた。
しかし風呂桶の中の温度は、もうしゃべれない位暑くなっているのだろう。
おそらく中の仔実装は汗だくだろう。
僕は菓子箱の蓋を取る。
「ついたよ。」
「…テー テー 暑いテチュゥ…ドレイニンゲン…暑いテチュゥ…」
「ごめんね、日差しが強いだろうから日よけにと思ってね。まぁ、目的地に着いたし、お風呂だよ。さ、脱いで」
「ドレイニンゲン…脱がすテチュ…」
僕は仔実装の実装服をとる。
「じゃあ、良いかな?」
そしてつまみ上げ、ある石の上に置く。
「テチュッ?」
状況がよく飲み込めてない仔実装。
「こ、ここは何処テチュ!?」
当たりを見回す。仔実装の表情が険しくなる。
「テチャァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!」
叫び声が響く。そこに居たのは…
「ノ、ノコノコテチャァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
そう、亀だ。しかも大量の。
「どうしたのかな?亀は好きかな?」
笑い出しそうだ。この表情。素敵だよ。
「なにを言うテチュ!この馬鹿!!ド、ドレイニンゲンッ!何してるテチュッ!高貴なワタチを助けるテチュッ!」
「いやぁ、亀のことが嫌いみたいだから仲良くなってもらおうと思ってね…」
周りは見渡す限り水。そう。僕は池にある亀の甲羅干し用の石の上に仔実装を置いたのだ。
助ける気なんてのは勿論無い。自力で戻ってこれれば飼ってやっても良いが。
「テチャァァァァァ!!!」
亀がゆっくり仔実装に近づく。
そしてブババババッとおなじみの音がし、パンコンした仔実装のパンツがさらにふくれあがる。
「そんなにパンコンしてると逃げれなくなるよ。」
「五月蠅いテチャァ!クソニンゲン早く助けるテチャァ!!ノコノコいやテチャァ!!!!」
「そこまで嫌わなくて良いじゃない。亀も可愛いもんだよ。」
亀が一瞬止まる。そして---------
「テェェェェエェェェェッ!!!!」
仔実装の腕に噛みついた。噛みつくときの速度は速い。
遅い遅い…と言われる亀だが、首が動く速度はかなりのものだ。
「ワタチのおててがああぁぁッ!!可愛いおててがああッ!!」
亀のくちばしに綺麗に食いちぎられ、仔実装の腕から血が流れ始める。
「はっ、早く助けるテチャァ!!ワタチを助けるテチャァ!!」
「…本当に助けると思ってる?」
「当たり前テチ!!ワタチは!幸せになる権利があるテチ!!ドレイニンゲンの家を特別に住んでやるテチ!!」
「…本当に幸せモノなんだな君たちは。でも残念。自力で戻ってきたら飼ってあげる。」
「このクソニンゲン!!ウンチ投げつけてやるテチ!!」
「そんな暇あるのかな?」
そんなやりとりをしている間に亀たちが集まってくる。おーおー、結構居るなやっぱり。
「テチャアアア!!」
仔実装は亀たちに捕まらまいと逃げ出すのだが…パンコンしたパンツが動きを鈍らせ…転んだ。
仔実装の下半身が水に浸かる。
「水に浸かると亀がもっと来るぞ」
「テェェェエエエエエエェエンッ!!」
水の中にブバババッと糞をする仔実装。
「あーあ。また来たぞ。」
「デェェエエッ!?ワタシの娘ー!!」
親実装か。仔実装の臭いをたどってここまで来たか。
「ママァ!!助けてテチ!助けてテチ!!アアアアアア!!!あんよ!!ワタチのあんよ!!」
水中に居た亀が仔実装の足を噛みちぎる。
「流石アカミミガメだな。」
そう。この池に居るのはアカミミガメ。ミシピッピーアカミミガメだ。
アカミミガメは日本に居た亀と違い、獰猛で食欲も旺盛だ。
ペットショップで沢山売っているが大きくなりすぎて自然に放す人も多い。
「あああ!!ニンゲンさん!ワタシの娘が!」
「ああ。僕のワッフルを食った。後奴隷人間とかぬかしたからな。」
「デエエエエ!?言い聞かせたハズデス!!!」
「ママァ!!助けてテチ!助けるテチこのクソママ!!!」
糞蟲確定だな。この仔実装は。死んでも全然良いんじゃないか。
「最初は実装服で釣って水の中に落とそうと思ったけど、予想以上に亀に大人気だな。」
「ママァアアア!!!助けるテチ!!ワタチが!ワタチが無くなっちゃうテチィィィ!!!」
「どうするんだ。親は。君が手を伸ばしても、あそこまでは届かないだろうけどな。」
と言っている内に仔実装は頭を残してほとんどが肉塊だ。
「まぁ、残念賞だ。僕のところに託児したのが悪かったと思ってくれ。」
「ママァァアァ!!!」
パキンと言う音と共に仔実装の目が灰色がかってくる。偽石が砕けたのだろう。
「パキンしちゃったな。後は亀たちの餌か。」
「デエエエエ!!!ニンゲンさん!!ワタシの娘!!!」
「返してくれなんて言うなよ。無理だから。それに明らかに糞蟲だったじゃないか。間引く手間が省けたと思ってくれ。」
「ニンゲンさんは…愛護派じゃないデス?公園で見たデス…」
親実装は流石に娘を亡くしたとあって落ち込んでいるようだ。
「公園で僕を見てたのか。僕は愛護派だよ。確実にね。でも糞蟲まで大事にする愛護派じゃない。」
そう。僕は愛護派だ。それは確実だ。
じゃあ、何故仔実装を殺したかって?
例えばの話。
犬を飼うと犬は家族で自分の順番をつけると言う。
家族が犬をよっぽど大事に育てていた。
しかし犬が自分がこの家族で頂点の存在だと考え、自分の思い通りにいかないと牙を剥くとしよう。
そんな犬を後生大事にできるか?
まずは矯正しようとするだろう。しかし矯正できなかったら?
そんな犬を飼っていたいと思うかな?
もし僕がその犬を飼っていたとしたら、僕はその犬を殺すね。
勿論そうならないように飼うと思うが。
僕はその程度の愛護派なんだ。盲目的に愛護する気は全く無い。
糞蟲であれば死んでもいいと思う。
「今回は僕の所に糞蟲を託児したのが間違いだった。と思ってくれ。」
「デー…」
「ならワタチを飼うレチィ!!ワタチはオネエチャより高貴で可愛いレチ!!」
親実装の影から親指実装が姿を現した。
こいつか…さっきからリンガルに
(チププププ…オネエチャが死ねばアタチが飼い実装レチ!早く死ぬレチ!!)
みたいなメッセージが表示されてたが…妹は姉以上に糞蟲らしいな…。
「オ、オマエは糞蟲だから駄目デスゥ!!」
「五月蠅いレチ!!クソママ!!アタチはこのドレイニンゲンの家で飼い実装になるレチ!!」
僕はにっこり微笑むと親指実装をつまみあげ歩き出す。
「さっきの仔より君の方が可愛いね。」
「当たり前レチ!!あの死んだクソオネチャと一緒にするなレチ!!
さあ、アタチを家に連れて行くレチ!!ご飯は毎日お寿司で我慢してやるレチ!!
このアタチの慈悲をありがたくうけるレチ!!」
「でも、僕は死んだ家族を大事にできない子は嫌だな。」
そう言うと突然親指実装が態度を変える。
「オネエチャ〜!何で死んじゃったレチュ〜!!もう会えないなんて悲しいレチュ〜!!」
と、僕の方をチラチラと見ながら叫ぶ。まあ、嘘泣きなのはバレバレだがね。
「そっか。御免ね。僕が…・」
「オネエチャにもう一度会いたいレチ〜!!」
「そっか…。」
僕は彼女を水面に近づける。
「直ぐに会わせてあげるよ。」
「レッ!?」
水面から黒い影が近づいてくる。
「テッテレー」ボチャン
僕が言うと同じに親指実装の姿が消える。
「デエエエエエ!!」
さっきから返せ返せと言っていた親実装が何が起こったか分からないような顔をする。
「ナマズだよ。親指実装くらいの大きさなら一呑みだろうね。」
この公園にはナマズのでかいのが居る。
そして、それに気を付けるように「水面に手を近づけるとナマズに噛まれます!注意!!」
と、ご丁寧に表示されている。
「ニンゲンさん本当に愛護派デスかぁ!!??」
「そうだよ。まぁ、糞蟲を代わりに間引いてやったんだ。ありがたく思ってくれ」
「デエエエェェェン!!!オロローン!!!」
親実装の鳴き声が響く。
「君が糞蟲でなくて良かったな。次に育てるのは糞蟲じゃないといいな。」
泣いている親実装を放置し歩き出す。
こんな暑い中外に出るものじゃない。さっさと帰ろう。
そして家で涼しい中ネットで可愛い実装石達の写真でも探そう。

そう。
僕は愛護派。
人からなんと言われようとも愛護派。


愛護派 (自称) ① 託児された場合 終

初めて書いたけど難しいワァ

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1 Re: Name:匿名石 2021/03/28-23:27:55 No:00006322[申告]
うむ。
理想的な愛護派だ。
可愛がると甘やかすの区別をつけられて、
可愛がられるには資格が要ることを知っていそうだ。
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