タイトル:【虐】 墓穴を掘った実装
ファイル:墓穴を掘った実装.txt
作者:フンババ2 総投稿数:5 総ダウンロード数:2813 レス数:18
初投稿日時:2020/01/04-01:05:39修正日時:2020/01/04-01:05:39
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(どうして...どうしてこんなことになってしまったデスゥ...?)

実装石はズキズキと痛む体中の打撲傷に表情を歪ませながら逡巡する。
自身の左側に視線をやると、自分と一緒に捕まった3匹の仲間の実装石が連座して正座させられている。
隣に座した実装石のうちの一匹は彼女の姉である。
彼女たち姉妹は親元から離れた後も2匹で力を合わせ、この残酷な世界を生き抜いてきたのだ。
幾度となく自分の窮地を救ってくれた妹実装は賢い姉のことを非常に尊敬していた。
協力できそうな同族を募り、人間のゴミ捨て場に餌の収集に行くというのも姉の発案だ。

気心の知れた仲間4匹と群れで人間のゴミ捨て場にごはんを漁りに行く。
そんな何気のない日常の一コマ。
早朝は愚鈍なニンゲンたちは活動していない。そのはずだったのに。

毎日のルーチンと化したごはんの収集作業を待ち受け、突如現れた人間の男。
世の中に、悪事の栄えた試しなし。
狼狽し四方に散り逃走する仲間たちに、男はもの凄い勢いで走り寄り、圧倒的な暴力で4匹を蹂躙した。
実装石はその後、男の自宅に連れ帰られ現在に至る。
今から実装石たちを待ち受けるのは虐待派による地獄の饗宴だ。

「さて...じゃあゴミ蟲ども。断罪の時間を始める前に...何か言っておきたいことはあるかな?」
「お前らクズどものせいで町内会の方々が被った迷惑をちっぽけな脳みそに思い浮かべてみるといい。」
「贖罪や悔恨の言葉の一つでも出てくることを期待してもいいのかな?」

庭先に正座させられた4匹の実装石を前に男が無感情に冷たく言い放つ。
男の右手には刃渡り14cm程のサバイバルナイフ(KA-BAR BK10)が握られ、妖しく鈍色に輝いている。

「............」

4匹の実装石はうつむき、誰も言葉を発さない。

「だんまりか...言っておくがお前ら下等生物に黙秘権は認められていない。」
「喋らないなら拷問で喋らせるだけだが、お前らそれがお望みなのかな?」

男は妹実装の左隣にいる実装石の前にかがみ込み、ナイフを彼女の首筋に当てる。
男によってカミソリの如く入念に研ぎ上げられたナイフの刃先が皮膚に触れる。

プッ プツッ

皮膚に触れたナイフがなんの抵抗もなく皮膚を切り裂き、食い込んでいく。
ナイフを当てられた実装石は恐怖のあまり脂汗をダラダラと流す。

「それで、お前らクズ蟲どもは一体誰の許可を得て人間様のゴミ捨て場を荒らしていたのかな?」
「一体誰がお前らが散乱させたゴミを片していると思ってるんだ?うん?」
「人間様の領域を荒らしただけでも万死に値するが...」
「あまつさえお前らゴミを捕まえるために俺の休日の貴重な睡眠時間が犠牲になったんだよ。」
「その大罪をどうやって贖うんだよアァン?」

男の全身から殺意が噴出する。
実装石の首筋に男が更に数センチ、ナイフの刃を切り進める。
ナイフがあと数ミリ深く食い込むと彼女の頸動脈に到達するだろう。

「デデデ...」

ナイフを当てられた実装石は両目をギョロギョロと動かし透明の涙を流す。
おそらく現状を逃れる言い訳を必死で考えているのだろう。

「デ...仔が」

「仔が飢えているとかの陳腐なフレーズを口にするのはやめておけよ?」
「こちとらそんなセリフは今まで何遍も聞いてんだわ。」
「お前ら不潔な生ゴミが人間様に迷惑を掛けるのは今に始まったことではないが...」
「もう少し気の利いた言い訳を考えてくれないとこっちもマンネリだぞ?」

男が実装石の言葉に畳み掛けるように話す。

「まあ...どう言い繕ったところでお前らの末路は決まってるんだがな...」
「無様な生き恥を晒す醜悪な汚物でしかないお前らに同情なんぞ1mmも湧かないが...」
「不潔な衛生害蟲に生まれた自身の運命を呪うんだな」

「デ、デッシャアアアアアアアァァァァァァッッッ!!!!」

ナイフを当てられた実装石の隣にいた実装石が突如吠える。
妹実装は驚き、目を丸くして彼女を凝視する。

「さっきから黙って聞いてれば!お前らニンゲンは何様のつもりデスゥ!!!」
「ワタシ達はニンゲンが捨てたものを拾っているだけデスッ!!!!!!!!」
「ニンゲンが要らないものをワタシたちが有効活用してやってるだけデスゥ!」
「ニンゲンはワタシたちに感謝しろデッッスゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!」

男に吠える実装石は大地に両足を踏ん張り両手を男に向けてめちゃくちゃに振り回し威嚇する。
歯茎を剥き出し敵意を剥き出しにする。

「ジャジャッッ!!!ジャァァアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!」
「デジャジャジャジャッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ニンゲンぶっ殺すデシャアッ!!さっさとワタシ達にごはん持って来いデスァッ!!!」
「土下座して謝れば今なら許してやるデッシャァァァァァアアアアアアアアアッッッ!!!!!」

ドカァッッッ!!!!!

男が投擲したナイフが吠える実装石の腹部に突き刺さった。

実装石は腹部を殴られたような衝撃に威嚇を止め、視線を下に落とす。
自身の腹の上には突き刺さったナイフのハンドル部分のみが見えている。
衝撃から数秒遅れ、ソリッドな痛みが実装石の腹部を襲う。

「デ...?デ...?デスゥァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!」
「な、なんじゃこりゃあああああああああッデスゥゥゥウウウウウッッ!!!!」

直後、男が履いているトレッキングシューズのつま先が実装石の口の中に勢いよくねじ込まれた

ドゴォッッッ!!!!!

蹴り飛ばされた前歯が全て削ぎ飛ばされる。
実装石はジャイロ状にきりもみ回転しながら空中を舞い、背後の塀に叩きつけられた。

ベシャアッ!
ズズ...
ドサッ...

倒れ伏した実装石の下に男が歩み寄り、ナイフを捻りながら抜き回収する。

「何様のつもりかだと...?」
「俺たち虐待派はな、虐待でもってお前らの原罪を洗い清める、贖罪の天使だ。」
「神の代行者たる俺に威嚇とはいい度胸だな糞蟲よ....」

「蹴り殺してやるッ!!!!!!このど畜生がァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プツンッ

男の中で何かがキレる。
男は追撃の蹴りを実装石に見舞う。

ドズムッ!

意識を失いぐったりと倒れ伏す実装石に容赦無い蹴りの連撃を叩き込む男。

ドスッドッズムッボグッドンッドッガッガスッ...ドカァッズンッズッガスッ...

「どうだっ!どうだぁっ!!どうだぁぁッッッーーーー!!!」

打撃音と男の叫びのみが庭に鳴り響く。
何度蹴りが叩き込まれたのだろうか。
ナイフを突き立てられた傷は蹴りによって押し広げられ、内臓がはみ出ている。
数分ほど蹴り続けると気が済んだのか、ボロクズのようになった実装石に唾を吐き、男が3匹の方を振り返った。

首筋を切られた実装石と妹実装は恐慌状態に陥り失禁をしている。
首筋から血を流しながら実装石はガタガタと震え、姉実装の方を指差した。

「デ...デデ...ごめんなさいデスゥ...ワタシは悪くないデスゥ...」
「あいつが...あいつに言われて無理矢理やらされたんデスゥ...」
「だから...許してデスゥ...」

そういった実装石はガチガチと奥歯を鳴らせながらスカートを右手でたくし上げる。
そして左手を頬に添え首を傾げ、媚びた。

「デ...デ...デスゥ〜ン♪」
「可愛いワタシだけは...見逃してほしいデスゥ〜ン♪」

ドカァッッッ!!!!!

男が投擲したナイフが媚びる実装石の腹部に突き刺さった。

実装石は腹部を殴られたような衝撃に媚びを止め、視線を下に落とす。
自身の腹の上には突き刺さったナイフのハンドル部分のみが見えている。
衝撃から数秒遅れ、ソリッドな痛みが実装石の腹部を襲う。

「デ...?デ...?デスゥァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!」
「な、なんじゃこりゃあああああああああッデスゥゥゥウウウウウッッ!!!!」

直後、男が履いているトレッキングシューズのつま先が実装石の口の中に勢いよくねじ込まれた

ドゴォッッッ!!!!!

蹴り飛ばされた前歯が全て削ぎ飛ばされる。
実装石はジャイロ状にきりもみ回転しながら空中を舞い、背後の塀に叩きつけられた。

ベシャアッ!
ズズ...
ドサッ...

倒れ伏した実装石の下に男が歩み寄り、ナイフを捻りながら抜き回収する。

「てめー...誰の許しを得て勝手に口きいてんだ...」
「生ゴミが許可無く、くせー息吐いてんじゃねえぞ...」

男は倒れ伏してピクピクと痙攣する実装石の頭を両手で持ち上げる。
実装石の顔面を塀に押し付けた男は、大きく右から左にスライドさせ、大根おろしのように実装石の顔面を塀で擦り下ろした。

ザリザリザリザリザリッ!!ガッ!ズザザザザザザザザザザザザザッッッ!!!!

「デビビビビイッィィィィィイィィィイイイイイイイイイイッッッ!!!!!!!!」
「ヒハブヘェッッッ!!!!!!イビビビビビビビビイィィィィッィィィッッッッ!!!!!!!」

押し付けた実装石の顔面を今度は左から右に大きくスライドさせる。
塀に擦り付けられた実装石の顔面の後には、赤緑の血痕が続く。

ザズズズズズズッッッ!!!ズリュ!ビチャ!ズリズリズリズリュリュッ!!!!ガガッ!ガズズズズッ!!!!!

「ハビビビビビビビィィィィィィィイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!」
「ヒュハァッ!!!!!!!!!!ホベベベッベベベベベベベベェェェエエエエエエッッッ!!!!!!」
「ンババババババババババァァァァアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!」

男は擦り下ろし実装を妹実装と姉実装の間に放り投げた。
ゴロゴロと地面を転がった後、顔面を空に向けた実装石の顔面はゾンビフェイスの様なグロ画像と化し、ところどころ白骨が見えている。

両手をパンパンと軽くはたきながら男は姉実装の方に語りかける。

「それで...そこの糞蟲によるとお前が首謀者らしいな。」
「お前には2つの選択肢がある...」
「なるべく長く苦しんで死ぬか、それともなるべく長く苦しんで死ぬかの2択だ。どっちがいい?」
「武士の情けだ。辞世の句でも読むんなら聞いてやらんこともないぞ?どうする?」

妹実装も震えながら姉実装の表情を伺う。

(お姉ちゃん...ワタシたちどうすれば...どうするの...?)

姉妹が直面した生涯最大のピンチ。
しかし、この状況でも妹実装は一縷の希望を捨ててはいない。

(それでもお姉ちゃんなら...お姉ちゃんならきっとなんとかしてくれる...)

妹は過去、自身を幾度となく救った姉の賢さに、信仰にも近い信頼を抱いていた。

数秒後、姉実装が慎重に言葉を選びながら男に語りかける。

「ニンゲン...ニンゲンはさっき...誰の許可を得てゴミ捨て場を荒らしているのかと聞いたデスゥ?」

「ああ?」

「どうしてワタシたちがごはんを食べるのに誰かの許可がいるんデス?」
「ニンゲンも牛や豚や鳥を殺して食べているデス。ニンゲンは牛や豚や鳥に命を奪う許可を貰っているんデス?」
「それにあそこはニンゲンが要らないものを捨てる場所デス。」
「つまりニンゲンが所有権を放棄しているということデス。」
「所有者がいないものをワタシたちがどうしようとワタシたちの勝手デス。」
「ニンゲンは一体なんの権利があってワタシたちにこんな言いがかりをしているんデス?」

姉実装はかつて愛護派に教えてもらったゴミ捨て場の仕組みについて彼女なりの解釈をまくしたてる。

「まあニンゲンがどうしても許可がいるというのなら、わかったデス。」
「ニンゲン、お前にもワタシたちの公園のボスみたいなやつがいるデスゥ?」
「そいつに今から許可をとってくるデス。許可が取れないと言うなら、ワタシたちはもうあそこには手を出さないデス」
「だから今日のところはワタシたちを公園に帰すデスゥ。わかったデスゥ?」

妹実装は姉実装の完璧なる論理に感嘆する。
と、同時に論破された男への嘲笑が心のなかで鎌首をもたげる。

(すごい...なんてお姉ちゃんは賢いんだろう...!やっぱりお姉ちゃんは凄い!!)
(あのニンゲン...お姉ちゃんに何も言い返せないデス。顔真っ赤で涙目デス。大勝利デスゥ!!デップーw)

「...」

男は氷点下の様な冷たい目で姉妹を見つめる。

「なんデスゥ?その目は?」
「ワタシは理によってニンゲンと対話してるデス。」
「暴力に訴えるというのなら、好きにすればいいデス。」
「でも、それはニンゲンが見下している下等生物とやらに論破されたということの何よりの証明デスよ?」
「いいんデスか?自分が見下している生き物に論破され、糞蟲以下という烙印を自分に押すことになるんデスよ?」

妹実装は姉の知性への羨望と驚嘆に色めき立ち、興奮で顔を紅潮させている。
勝利を確信した姉実装は妹の方を向き、右目をウインクした。


ドカァッッッ!!!!!

男が投擲したナイフが姉実装の腹部に突き刺さった。

姉実装は腹部を殴られたような衝撃に視線を妹から自身の腹部に向ける。
自身の腹の上には突き刺さったナイフのハンドル部分のみが見えている。
衝撃から数秒遅れ、ソリッドな痛みが姉実装の腹部を襲う。

「デ...?デ...?デスゥァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!」
「な、なんじゃこりゃあああああああああッデスゥゥゥウウウウウッッ!!!!」

直後、男が履いているトレッキングシューズのつま先が姉実装の口の中に勢いよくねじ込まれた

ドゴォッッッ!!!!!

蹴り飛ばされた前歯が全て削ぎ飛ばされる。
姉実装はジャイロ状にきりもみ回転しながら空中を舞い、背後の塀に叩きつけられた。

ベシャアッ!
ズズ...
ドサッ...

倒れ伏した姉実装の下に男が歩み寄り、ナイフを捻りながら抜き回収する。

男が姉実装の後ろ髪を束ねて掴み持ち上げる。
辛うじて意識を保つ姉実装が男に威嚇めいた言葉を投げかける。

「デシャァァ...こ...このクソニンゲ....」

全てを言い終える前に男はナイフで姉実装の喉笛を切り裂いた。
勢い良く血が吹き出し、姉実装の心臓の鼓動に合わせリズミカルに血が喉元から吹き出す。

プシュー...ピュッピュッ...ピュッ...ピュッ...ピゥ...

「ハフェェェェ....ンゥゥゥウウ....ヘゥゥゥゥ...フゥゥゥ....」

声帯を切り裂かれた姉実装は空気の漏れるような声しかあげられない。
男は空中でイゴイゴともがく姉実装に語りかける。

「なぁ...ある程度の知能があるって自負があるんならよ...」
「ここが処刑場ってことぐらい見当つけようや...」
「ピントのズレたレスポンチをするのは匿名掲示板だけにしとけよ?」

男は姉実装の腹部にナイフを突き立てる。
ナイフはなんの抵抗もなく姉実装の腹部に吸い込まれる。
何度も何度も。そしてリズミカルに

サクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッ
サクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッ
サクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッ
サクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッサクッ

「ヒゥゥゥ!!!!ハフェェェ...!!!!!!フュゥゥゥゥッ.....!!!!!」

数十秒後、我に返った妹実装が姉を救わんと男の足に駆け寄り、ポフポフと男の足を殴りつける。

「やめるデスゥー!!!お姉ちゃんにひどいことをするなデスゥーーーーーッ!!!」

しかし、男は妹実装の無意味な抵抗など一切意に介さない。
すでに妹実装の頭上で姉実装の首から下はナイフによってズタズタに裂かれている。
最早刺すところもない程にズタズタに裂かれた腹部から、これまたズタズタに裂かれた内臓がところどころはみ出している。
男はナイフを腰に下げたシースにしまい、両手を姉実装のこめかみ辺りで押さえ、足元の妹実装めがけてフルスイングした。

ビビチャァァァァアアアアッッッ!!!

ところどころはみ出した姉実装の内臓が遠心力によって腹腔からぶち撒けられ、妹実装に降りかかる。

「デ、デヒャァァァァァアアアアアッッッ!!!!!!!」

体中に姉実装のモツを絡めた妹実装が悲鳴を上げる。

男は無言で虫の息の姉実装を地面に放り捨て、家の中に戻っていく。
妹実装はすぐさま姉実装のもとに駆け寄る。

「お姉ちゃぁぁぁぁぁぁああああああんッ!!!!!」
「死んじゃいやデスゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!」

地面に仰向けになりモツをぶち撒けた姉実装は下半身を失ってはいるが、しかしどうやら生きてはいるらしい。
姉実装の虚ろな目は虚空を見つめ、半開きの三ツ口は弱々しく何かを喋ろうとしている。
男に切り裂かれた喉からわずかに、か細い息が漏れ出す。

カヒュ-........ハヒュー.......ヒュゥ....ヒィゥ........

皮一枚で繋がった姉の下半身をくっつけようと妹実装が虚しい努力を続けていると、男が家の中から戻ってきた。
男の両手には長さ60cm程の鉄パイプと銀色の鉄製スコップが握られている。

「デスゥァアアッッッ!!!!!ニンゲンッッッ!!!!」
「お姉ちゃんを早く助けろデスゥゥゥゥッッッ!!!!!」

男は鉄パイプとスコップを地面に置くとナイフを再び取り出し、姉の口の中に突っ込んだ。

「五月蝿えな...これから楽しいお前の虐待タイムなんだから少し落ち着けよ...?」
「ん?どうだ?楽しみだろ...?もっと嬉しそうな顔しろって?」

ナイフを口腔に入れられた妹実装は恐怖と悔しさと怒りのあまり涙を流しながら顔面を歪める。
その目には男への強い反骨心が浮かぶ。
男は妹実装の怒りなど意にも介さずに話し続ける。

「そのしかめ面はなんだ...?」
「笑顔にしてやるよ...」

そう言うと、男は妹実装の口の中のナイフを右上に振り抜いた。

「デ...?」

ナイフで切り裂かれた妹実装の左頬肉の切断面があらわになる。
1秒後、頬の切断面から赤緑の血が溢れ出す。

「デ、デヒャアアアアアアアッッッ!!!!???!!????」
「血がぁッ!!!!ほっぺからいっぱい出てるデスゥゥゥゥッ!!!???!!??!!!」

男はゴロゴロと無様に地面を転げ回る妹実装を手で押さえナイフで心臓の上辺りを切開し、偽石を摘出する。
熟練した虐待派は偽石の摘出時、偽石サーチャーのような道具に頼ることは滅多に無い
男ほどの虐待派になると、実装石の動きの僅かな癖や個体ごとの筋肉の流れを見るだけで偽石の位置を見極めることができるのだ。
男は妹実装の偽石を摘出した後、手際よく他の3匹の偽石も回収していく。

偽石を摘出した後、ボロ雑巾の様な3匹の実装石を足で転がしながら一箇所に集める。
左頬を押さえ、苦痛に悶える妹実装の横で、男は3匹の実装石の胸の上付近に鉄パイプを打ち込んでいき、地面に縫い付けていく。

「デギィィィ...ほっぺ痛いデスゥゥゥ...」
「血が止まらないデスゥ.....」

男はナイフの背をターボライターで炙りながら妹実装に話しかける。

「おい糞蟲、落ち着けって。すぐに止血してやるからよ。」

男は加熱されたナイフを妹実装の頬の切断面に当てる。
ナイフに触れた頬肉からジウジウと肉の焼ける音があがる。

「ッッッ!!!!!???!!!??」
「ハギャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「ン"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

男はナイフで念入りに妹実装の傷口を焼きつぶした後開放してやる。
 
「デハーーーー...デハーーーー...」

頬を両手で押さえ、うつ伏せで震える妹実装の顔の前に男はスコップを投げ、地面に突き立てる
その後、靴で妹実装の顔を持ち上げ強制的に起立させた。

「おっし...じゃれ合いはここらで終わりだ。」
「今からお前に仕事をやる。仕事を終えたらお前は生かして開放してやってもいいぞ」

男のジャブレベルの虐待で早くも心が折れかけている妹実装は、生きて開放という言葉に反応する。

「デゥゥ....?痛いの...もうイヤデスゥ...仕事って...なんデスゥ...?」

「地面に穴を掘る。それだけ。」

「デェ...?」

男の意図がわからず妹実装は男に聞き返す。

「穴って...なんでデスゥ...?」

「決まってるだろ。この不潔な生ゴミどもを地面に埋めるんだよ」

男は鉄パイプで地面に縫い付けられた3匹の実装石達を指差す。

「その穴をお前が掘るんだよ」

「デェェェッ?????なんでデスゥッ!!!!!嫌デスゥ!!!」
「お姉ちゃんも助けろデスゥ!!!!!!!!」

男はツカツカと妹実装に歩み寄り、その右耳を掴み、勢いよく引きちぎった。

ブチィッ!

「デガァァァァァッッ!!!!!!??!????」

「お前に拒否権はねえんだよカスが。今すぐ死にたいのか?」
「チッ...あくしろよ...」

「デゥゥゥ...」

妹実装は右耳を手で押さえながら渋々とスコップを持ち上げ穴を掘り出す 

「命が惜しいならさっさと掘れよ?今日中に掘れなかったらてめえも一緒に殺処分だからな?おk?」
「お前の偽石も摘出してあるからな?逃げたらその時点で殺す?おわかりかな?」

「デグゥゥゥ...わかったデスゥ...」

「よしっ....じゃあ俺朝飯食ってくるから。」
「サボるんじゃねえぞ?キリキリ働けよ?じゃあな。」

そういうと男は家の中に入っていった。


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数分後...
男が家の中に去り、帰ってこないのを確認すると妹実装はスコップを放り出し、再び姉実装の下に駆け寄った。

「お姉ちゃん...生きてるデスゥ...?」

姉実装は相変わらずひどい状況だが、どういう訳か男が家に姿を消す前と比べると小康状態にあるようだ。
姉実装は自身の胸の上に突き刺さった鉄のパイプを弱々しく指し示す。
妹実装に抜けということだろうか。
妹実装は力の限り姉実装に刺さった鉄パイプを抜こうとする

「デ....ズァァァァアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!」
「...ッデハァァァッ!!!!!無理デスゥ!固過ぎデスゥ....ワタシの力じゃ...」
「でも...この棒からお姉ちゃんを外して二石で力を合わせないと、あの悪魔を倒せないデスゥ...」
「お姉ちゃん...手を引っ張るデスゥ...そうすればこの棒から体を外せるかもしれないデスゥ...」

意を決した妹実装は姉実装の両手を掴み、全身の力と体重を込め姉の体を地面と平行に無理矢理引っ張る。

「デズゥァァァァアァ!!!!!!!!」

妹実装が姉実装を引っ張るたびに、胸を貫通した鉄パイプから肉を引き裂く音がミチミチと響き渡る。

「ヒヒュゥゥゥ-------!!!!!ンフゥゥ--------!!!!??!!!!ンィィィィィィィ------!!!!!!!!!!」

食いしばった歯の間からブクブクと泡を吹き、血涙をダラダラと流しながら頭をブンブンと左右に激しく振る姉実装。
妹実装によって行われる悪意のない拷問により、切り裂かれた喉笛から声なき声が絞り出される。

その時である。
妹実装の無意味な努力の最中、二匹に向かって空中をきらめく何かが飛来する。

ドカァッ!!!

「フィッ!!」

ビクンッ!と大きく体を痙攣させる姉実装。

「デ...?」

妹実装が姉実装の頭部を見ると右のこめかみに投げナイフが刺さっている。
姉実装はビックンビックンと大きく体を仰け反らしながら痙攣している。

「おい...てめーサボってんじゃねえぞ...」

妹実装がナイフが飛来してきた先を見ると、そこには偽石を持った男が立っていた。
その偽石が誰のものであるのか、妹実装は直感的に理解することができた。
男は偽石を爪やすりで、ザリザリザリと削る。

「ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!?????!!!!????!!!!!!」
「ベハァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!ッガッッッ!!!!!!???!???!!!?」

妹実装は全身を激しく緊張させ、体を襲う激痛に地面を転げ回ることすらできない。
生涯最大級の苦痛に対する防衛本能からか、信じられない程の脱糞がパンツに溢れ出す。

ブッッパァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブリブリブリブリブリィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブボボッブボッッッ!!!!ブビビビビビビビビィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!
ビチビチビチビチビチィッッッ!!!!!!!!!!!!メルルッ!!!!!!

全身の細胞が余すこと無くヤスリで擦り下ろされるような激痛に妹実装はたまらず吐瀉物を吐き出す。

「ゲボォゥァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ゲハァッ!!!!!ウベハァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」
「ゥォェェエエエエッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「オゥェェェエエエエエエエエエエエッッッ!!!!!!!!!!!!」

ドチャドチャドチャドチャドチャツ

「うわ...きっも....」
「本当におぞましい生き物だよなお前ら...」

キッチンの三角コーナーで腐敗している生ゴミでも見るかのような目で妹実装を見る男。

「さっさと仕事を済ませろよ?」
「次サボってたら今のがお遊戯に感じるぐらいの拷問で甚振ってやるからな?」
「理解したなら土下座でもしてみたらどうだ?」

「デ...ゥゥ...ァ...」

妹実装はズリズリと這いずりながら男の方を向き、なんとか土下座らしきポーズを取る。
男は妹実装の後頭部にツバを吐きかけ家の中に戻っていった。

妹実装は痛む体を引きずりながらスコップのもとに辿り着き、穴掘り作業を再開する。

妹実装の横ではナイフが頭部に刺さったままの姉実装が虚ろな目つきで薄気味悪い痙攣を繰り返す。
地面に串刺しにされた他の二匹も意識を取り戻したのか、か細い声で妹実装に助けを乞うている。

「お前...なにやってるデスゥ....?早くワタシたちを...助けろデスゥ...」
「遊んでる場合じゃないデスゥ...役立たずの...下っ端のくせに...さっさとワタシたちを逃がせデスゥ...」

「痛いデスゥ....ワタシのカワイイお顔が...すっごい痛いんデスゥ...」
「誰かぁ....お顔すっごくズキズキするんデスゥ...」
「ワタシの顔...どうなってるんデスゥ...?...誰かぁ...」

仲間の声を背後に妹実装がスコップを突き立てるが地面は固く、容易には掘り進めない。
妹実装は痛む体に鞭を打ち、ふらつきながらも無言で捗らない穴掘り作業を続けた。


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男が家の中でくつろいだ様子で何者かと電話をしている。

「ええ...大丈夫です....ゴミ捨て場を荒らしていた実装石は確保しておきましたんで...はい」
「いやいや...大したことじゃありませんよ...いや...そんな...お礼を言われるほどのことでは...」
「はい...はい...そうですね...あの実装石の処分は自分がやっておきますんで...」
「はい...うん...そうですね...全匹処分しておきますよ...」
「万事任せておいてください。...いやいや...いつも町内ではお役に立てているかどうか...」
「こういう時ぐらい役に立たせてくださいよ...はい...」
「それじゃ...またなんか実装被害があったら自分に連絡してくださいね...それじゃ...」

電話の電源を切った男は机に並べておいた投げナイフをおもむろに一本取り上げ、部屋の隅に投擲した。

ドスゥッッ!!

「デギャァァァァッッッ!!!!!!!!」

男の3mほど先にナイフは狙い違わず命中した。
投げナイフが刺さった先にはベニヤ板に磔にされた成体実装石が腹部に刺さったナイフに苦悶の声を上げていた。
その両手と両足には5寸釘が何本も打ち込まれベニヤ板の中央部に固定されている。
この実装石、3日前に男の家のガラスを割って侵入しようとした輩だ。
この実装石の腹部には投げナイフが5本と顔面にダーツが12本ばかり刺さっている。
12本のダーツのうちの1本は実装石の右目に突き刺さっている。
男が先程この実装石にナイフを投げた理由は特には無い。

「さて...と...偽石の加工はこんなもんか...」

先程4匹から摘出した偽石は薄緑に輝く半透明のエポキシパテ状の樹脂で球状に包まれている。
この偽石保護硬化剤でガッチリ固められた偽石は生半可なことでは割れることはない。
この処理により実装石は発狂することも叶わず、この世の悲と惨と苦をたっぷりと味わい尽くした後地獄に召されるのだ。

「あの糞蟲は3匹分を埋める穴を今日中に掘ることが出来るのか...?」
「まあ...絶対ムリなんだが....」
「さ...虹裏でもやるか...」

男はノートPCを開きしg〇〇gle chromeを起動する。
そしてダーツを一本掴むと、磔になった実装石に一本投擲した。

「デボゥゥァァアアアアッッッ!!!!!??!???」

男が投げたダーツは実装石の左目に命中した。


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男が虹裏のカタログを閉じ、時計に目をやると時刻は午後4時前だった。

「え...マジかよ...もうこんな時間なん...?」
「今間違いなく時が飛んだぞ...?ボスがスタンド能力を使用している...?」
「...貴重な休日をまた無意味に浪費してしまった...」

男が腰を上げ夕食を買いにコンビニへでも行こうと思い立った時。

「あ...そういえばあいつら...忘れてたわ...」

男が外に出てみると左頬が裂けた妹実装がフラフラと地面に穴を掘っていた。
地面に串刺しになった3匹は偽石保護剤の効能で再生が完了したようだ。
2匹は男の姿を見るとデギャデギャとなにかを喚いている。
姉実装はナイフが頭に刺さったままのためか、嬌声とも奇声ともつかない鳴き声を上げながらガイジの如き表情で体をくねらせている。

妹実装が掘った穴を男が確認しに来ると、妹実装は土下座姿勢でガタガタと震えだした。

穴の直径は約30cm深さ約30cm程であった。
とても成体実装石3匹を格納することはできない穴であった。

ドスゥッ!

男は土下座姿勢の妹実装の背中にナイフを突き立てた

「デギィィィッッッ!!??」

「これしきか...」

「デスゥ...ごめんなさいデスゥ...一生懸命がんばったんデスゥ...死にたくないんデスゥ....」

妹実装の両手は血豆が破れ所々出血している。

「このペースで今日中とか絶対無理だろうがお前...殺すぞ...?」

妹実装は平伏して、死への恐怖に打ち震えるのみである。

「まあけど...お前の努力に免じて今回は死罪だけは勘弁してやろう」
「俺は結果はともあれ努力と過程を評価してあげられる男だからな!」

突然声の調子が変わった男に訝しんだ妹実装は顔を上げる。

「はい、こんなこともあろうかと、予めスタッフが穴を用意しておきました。」

男が庭に敷いておいたビニールシートをめくると成体実装3匹を十分に埋められるほどの穴が掘ってあった。
男は串刺しの三匹から鉄パイプを引き抜き、姉実装の頭からナイフを引き抜くと手際よく三匹を穴に放り捨てていく。

「じゃ、最後の仕事だ。今からこいつら埋めるから、お前は上から笑顔でこいつらに手を振ってやれ。」

「デェェ...なんで...そんなことを」

「...あ...?」

某魚河岸三代目のような表情で妹実装に視線を向ける男。
男の凄まじい殺気に圧倒され妹実装は震えながら俯き黙り込む。

穴の上から男は3匹に語りかける。

「おーい。じゃ、今からお前ら埋めるから。」
「安心しろよ?お前らの偽石は保護剤でガッチリ固めてあるからな。」
「今までの生き埋め実装の生存期間最長記録は27日だから、記録更新できるようにせいぜい頑張れよ?」

「あ、ちなみにこいつは俺との取引でお前らの命と引き換えに生かして自由にしてやることになってるから」
「おい、お前...さっさとこいつらにお別れしてやれや...笑顔でだぞ...?」

妹実装は男の殺気に促され渋々と穴の縁に歩み寄り、穴の上から作り笑顔で3匹に手を振る。

穴の底で2匹の成体実装は罵詈雑言を妹実装に浴びせかける。

「デッッッシャァァァァァァァアアアアアアッッッッ!!!!!!???!!!??!!???」
「この!裏切り!者がぁぁぁぁぁぁぁあああああああああッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」
「殺してやるデス!!!死ねデス!!!死ねデス!!!!死ねデス!!!!!呪ってやるデスゥッ!!!!!」
「死んでも恨んでやるデス!!!!!!!!!このっ!!!!売女がぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!」

「降りてこいデス!!!!!!喉笛を食い破ってやるデスゥ!!!!!!!!!!!」
「糞蟲!!!!糞蟲!!!!糞蟲ぃぃぃぃぃぃぃぃッッッ!!!!!!!!!!!!」
「お前のことははじめっから大嫌いだったデス!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「姉がいないと!!!!!何も出来ない!!木偶の坊がぁぁぁぁッッッ!!!!!!」

「今生のお別れは済んだかな?糞蟲ども?」
「じゃ、埋めていくからな?」

男はシャベルで土を掬い土を穴にかぶせていく。
知性の発露すら失っている姉実装は自分に掛かっていく土が嬉しいのか、歪んだ笑顔で目を三日月型に細め、両手をブンブンと頭上の妹に向かって振り回す。
姉が土の中で知性を取り戻した時、その胸に去来する想いはいかなるものか。

「デップゥゥゥ....♪...デピョ....?......デッスゥゥゥ〜ン♪デデッスゥゥゥゥ〜ン♪」

「許してデスゥ...お姉ちゃん....どうにも出来ないんデスゥ...グスッ...」
「ワタシには...どうにもならないんデスゥ....」


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穴を埋め終え念入りに跡を踏みしめた男はシャベルとスコップを水洗いし、倉庫に片付ける。
男が戻ってくると、埋め戻された穴の縁で妹実装がまだ四つん這いになりながら血涙を流していた。
妹実装の心に渦巻くのは肉親との今生の別れによる悲しみと、生きて開放されるという安堵感と罪悪感。

「じゃ...そろそろお前も自由にしてやりましょうかね」
「ミッションクリア出来てないお前を開放してやるのは俺の善意だからな?感謝しろよ?」
「俺っていいやつだよな...」
「それじゃあ偽石を返してあげましょうかね...」

男は妹実装を足で仰向けに拘束する。

「デ...デ...?」

困惑する妹実装に男は彼女の偽石を左眼窩に無理矢理ねじ込んでいく

ブチィップチプチ...メリメリメリ...ブチュ...

「....ッッッ!!??!??????」
「デッギャァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「デガッッハァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「偽石は大事なものだろ?無くさないようにしてあげたぞ?」
「あ、ちなみに、これお前の姉の偽石だから。これも返しとくわ。」

そういって男が取り出したのは硬化剤で球状に固められ赤色にスプレーで塗装された姉の偽石。

「出血大サービスだぞ。糞蟲よ。文字通りな。」

男は容赦なく妹実装の右眼窩に姉実装の偽石を捩じ込んでいく。

メリメリメリ...ブチュ...ブチッ...ズチュチュ....

「ホビャァァァッァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
「ア!!!!アァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
「ヒブブブブブブゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

妹実装の視界は一瞬で闇に包まれた。
妹実装がこの世界で最後に見たのは赤く半透明な樹脂の中できらめく姉の偽石。
荒い呼吸でゼエゼエと喘ぎ、ショックのあまり痙攣を繰り返す。

「これでお姉ちゃんの形見といつまでも一緒だね♪」
「じゃ...俺スーパーに晩飯買いに行くから...」
「さっさと...失せろ!!!」

ドカァッ!!!!

男の全力の蹴りを受け吹っ飛んだ妹実装は地面を5回ほどバウンドし、男の庭先から道路にゴロゴロと転がり出る。
成人男性の本気の蹴りを受け、全身がバラバラになるような衝撃と光を失ったショックで妹実装は動くことが出来ない。
全て奪われた。肉親も、希望も、未来も。
いや、奪われたのではない。自分が見捨てたのだ。自分の姉を。

「デスンデスン....デェェェェェエエエエエン...」
「デヒィィィィィン....デフゥ....デェェェェェン....」
「デェェェェエエエエエエン....デェェェェェエエエエエエン.........」

妹実装の鳴き声が夕焼けの街に木霊した


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夕暮れが街を赤く染める中、道端を這いずる実装石が一匹いた。

男が自転車に乗り、家から出掛けてから10分ほど...
妹実装は痛む体を我慢しながらうつ伏せのまま這いずっていく。
漆黒の世界で己を守るように両手を突き出しズルズルと前に進む。
しかし彼女にとって目の光を失ったことなどたいした問題ではない。
もとより実装石の無様で惨めな生涯など、救いの無い漆黒の闇につつまれているのだから。
だが、暗闇の中に煌めき瞬く、姉妹の絆という儚い一筋の光。
姉という自身の偽石に匹敵する尊い宝を男に奪われた実装石は、無様に両手で地面をまさぐりながらあてどなく前に進む。
まるで失ったものがどこかに落ちてはいないかといった風に。


END

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1 Re: Name:匿名石 2020/01/04-03:31:24 No:00006161[申告]
天丼パターンやめろw
2 Re: Name:匿名石 2020/01/04-12:11:00 No:00006162[申告]
ソリッドな痛みで笑わせにくなぁ!
3 Re: Name:匿名石 2020/01/05-00:22:21 No:00006163[申告]
キチゲを発散するかのような勢いのある虐待が好きな俺には
どストライクのスクだったわ
ヴァニラ・アイスのプッツン蹴りは俺もやってみたいと思ってたもんw
4 Re: Name:匿名医師 2020/01/20-15:05:02 No:00006168[申告]
同じフレーズの繰り返し(手抜き)がなぜか気に入ってしまった
久々に読ませる作品に巡り会えてうれしい
5 Re: Name:匿名石 2020/02/11-00:27:28 No:00006206[申告]
>「ニンゲン、お前にもワタシたちの公園のボスみたいなやつがいるデスゥ?」
>「そいつに今から許可をとってくるデス。許可が取れないと言うなら、ワタシたちはもうあそこには手を出さないデス」

そもそも害獣と対等に話し合う理由自体無いし、どちらにしても後のやり取りを見るに「ゴミ捨て場を荒らした糞蟲?駆除してOK」と既にお達し出てるっぽいから詰んでるよね
6 Re: Name:匿名石 2020/02/11-00:58:48 No:00006207[申告]
死のうねぇ
7 Re: Name:匿名石 2020/03/01-02:45:45 No:00006226[申告]
天丼ギャグで笑いを取りつつしっかりした糞蟲描写、さすが!!
8 Re: Name:匿名石 2020/03/14-01:24:25 No:00006231[申告]
王道の虐待スクを久々に読めて嬉しい。
9 Re: Name:匿名石 2020/09/24-01:38:32 No:00006276[申告]
俺にはこの男が、蟲相手に論破されて逆切れした
間抜けにしか見えねーんだわ
ピントのずれた頭悪い反応してんのはおめーだろと
人間様の代表として華麗に逆論破してくんねーと
こいつのせいでニンゲンサマのお味噌の中身が見下されちまう(上から目線)
10 Re: Name:匿名石 2020/09/24-23:17:24 No:00006277[申告]
言い残すことを処刑場で聞かれてるのに問答するつもりで喋るのは
ピントずれてるって表現で問題なくないか
11 Re: Name:匿名石 2020/12/12-22:41:59 No:00006300[申告]
晩年の大藪先生!
12 Re: Name:匿名石 2022/12/08-01:32:44 No:00006619[申告]
天丼ネタでクッソ笑った
13 Re: Name:匿名石 2023/04/13-20:22:52 No:00007039[申告]
なんか論破された感じになってるけどそもそもゴミ捨て場自体が人間の作ったものだから不要だろうとそこにあるゴミも人間のものだからな
動物の命云々もそもそも人間のゴミに依存してる公園住まいの実装石が言えた話ではないし
14 Re: Name:匿名石 2023/06/25-14:46:41 No:00007348[申告]
庭先で大声出して虐待は完全にキチだよ!
15 Re: Name:匿名石 2023/06/25-19:14:06 No:00007354[申告]
論破云々言ってるのがいるがそもそも無意味だよね
聞く気無い相手に出来るのは精々説得ぐらい、論破≠説得 と言う基本的な事がわからないのがいるのが驚き、扇動するオーディエンスも無く論破に価値が担保された環境以外無価値
害獣に人間の理なんて関係無いし仮に人間だとしても管理者(町内会)に無許可でゴミを盗むのも汚すのも御法度
まあ男は駆除するにしてももう少し静かに処理して貰えないかと注意されそうだけど
16 Re: Name:匿名石 2023/06/29-01:51:44 No:00007383[申告]
一番滑稽なのがゴミ捨て場の管理者と話を付けるとか喚いてるけどその管理してる町内会から始末して欲しいって声が上がって男が動いたって所だよな
17 Re: Name:匿名石 2024/02/24-22:21:14 No:00008780[申告]
捨てたから人間は所有権を放棄したってのがそもそも間違い
ごみ処理施設に持って行って処分するまでが人間の営みだから実装石が自由にしていいという理屈は通らない
それどころか男はすでに町内会から処分して下さいって頼まれて動いてるから実に滑稽
18 Re: Name:匿名石 2024/02/25-12:43:08 No:00008783[申告]
理って言うならその愛護派とやらでも使って町内会などの自治機構に話を通しとくべきだったし
単なる処置人にブー垂れた所でもう遅い、死刑執行人に再審陳情するくらいの滑稽
賢いって言うならそれ以前の人間との軋轢に気を使うべきだったね後手では何の意味も無い
どうせ愛護派には損得勘定で接したくせに場当たり浅知恵実装
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