実装小話 その3 託児 桜の花びら舞い散る春。 実装達は、出産の時期である。 飼い実装の場合 飼い主が、愛護派で「子供を作っても良い!」と言われ、ちゃんと教育をして糞蟲になる者も居なく子供に囲まれて幸せな一生を全うする者。 其れとは反対に、子供が産まれてもまともに育てられず、糞蟲になってしまい飼い主の怒りを買い家族全員が捨てられる者。 若しくは、「子供は作るな!」と言われているのに隠れて産んで子供のみか、若しくは自分も含めて捨てられ者。 野良実装の場合 仔実装の事を一番に考えて子供の為なら自分を犠牲にすると言う奴。 自分の事が一番で、子実装は自分の栄養源である。つまり自分の食糧にしか思っていない奴。 子供も大事、自分の事も大事、だが生活力が無く、子供の間引きも出来ない駄目な奴。 大体両者は、この3つに分類される。 飼い実装は、捨てられると、殆どが野良実装の餌食になってしまい全滅する、若しくは生き延びても食糧調達が出来ずに餓死する。 逆に野良実装は、生活力さえあれば生きて行けるが、逆の場合、ニンゲンに依存する為に自分の子供を利用する。 託児行為に走るのだ。 ある、風の強い日の夕方。 「ママ!寂しいテチ!」 「御免デス!長女、ニンゲンさんに託児したら、ワタシ達(含む次女)も後を追いかけるデス!ニンゲンさんに頼んで飼って貰うデス!」 「解ったテチ!暫くの辛抱テチね!」 「じゃ!長女行くデス!」 そう言って親実装は、スーパーから出て来た男のビニール袋めがけて長女を入れた。 この実装は、10匹以上子供を産んだが、生活力が無く、次々と子供を死なせてしまい今は、もう2匹の子供だけになってしまった。 「このままでは、ワタシ達も死んでしまうデス!何か良い手は無いデスか?」 と無い知恵を絞って考えたのが......。 「そうデス!託児デス!託児をしてニンゲンさんのお世話になるデス!美しいワタシ達ならニンゲンさんも歓迎してくれるデス!」 *結局行き着いたのはそこかい!【作者】 実装親子は、長女のニオイを嗅ぎながら男の後を追った。 自宅に着いた男は、中に入っていた食糧を水を張ったボールに入れ一気に掻き混ぜた。 「テチャァ〜!冷たいテチィ〜!」 「あっ!しまった実装服を着せたままだった!脱がさないと!」 男は、晩飯のおかずとしてスーパーから食用仔実装を購入して来たのだ。 「1、2,3,4,5と!あれ1匹多いなあ〜!もう閉店時間だからサービスしてくれたのか!」 男は、実装服を剥ぎ取ってボールの中で食用仔実装を掻き混ぜたが、中々臭いニオイと汚れが落ちない。 「畜生め!糞抜きがちゃんと出来てねぇ〜!仕方ねぇ〜なぁ〜!食用仔実装用の洗剤で1匹、1匹洗うか!」 食用実装用洗剤とは、TOSHIAKIFOODが駆使して開発した食用実装専用の強力な殺菌洗剤である。 つまり、買った仔実装いえ、実装特有の臭いニオイがする場合もあるし、バイキンを持っている場合も稀にある。糞抜きも万全に出来ていない場合もある。 その様な仔実装を食える状態まで清潔に洗浄できるのだ。 唄い文句は、【野良仔実装でもこれで洗えば、すぐ食用仔実装の様に清潔になります】だ。 「テッチャァァァ〜!」 泣き叫ぶ食用石を掴んで石鹸で丁寧に洗い出した。 そして託児された仔実装を掴んで......。 「此奴か!此奴が糞抜きがちゃんと出来てねぇ〜のか!しかも、偽石を抜き忘れてやがる!だが、生きが凄く良い!食べごたえあるぞ!」 男は、暴れる仔実装にデコピンを食らわしぐったりしたところを、髪の毛を引き抜き、排泄口に指を突っ込み、糞袋の中を綺麗に洗い、更に腹を切り裂いて内臓を全て引っ張り出した。 もう野良の仔実装は、悲鳴を上げる元気も無く弱り切っていて、手をいごいご動かす程度だった。 当然、ペティナイフで頭に有った偽石を取り出した。 暫く水に浸けていたら、臭いニオイはしなくなった。 男は、下味を付ける為の出し汁を作り、沸騰した出し汁の中に仔実装達を入れた。 「......」 仔実装達は、悲鳴を挙げる暇も無く即死してしまった。 仔実装達が、煮えた頃合いに鍋から取り出し、まな板の上で一口サイズに切って、濃い味噌味の出し汁を作りそこに放り込み、しいたけ、ニンジン、白菜等の野菜と一緒に煮込んだ。 「さぁ〜!出来たぞ!食うぞ!」 ビールを片手にプロ野球を見ながら≪ガツ!ガツ!≫喰いだした。 「おっ!今日の実装肉は違うぞ!所々歯ごたえのある肉が混じっている。美味い!美味い!」食が進んだ。 「今日の実装肉美味いなぁ~!何か肉汁が口の中に広がっていく。あれだけ味噌を入れて濃くしたはずなのに、あっさりした味になっているぞ。 そうだこの味、昔、虐待された秋山仔実装の肉を食わして貰った事があったが、何だか食感はそれに近い気がする。今日は、ラッキーだったのか?」 食用実装6匹は、多いと思ったが、美味い肉が混じっていたせいで完食してしまった。 その頃、親実子は、長女のニオイを辿って男のマンションにやって来た。 運よく風は強くても、向い風だったので、実装に向かって長女のニオイが来たので、男の部屋到着するのは、以外に早かった。 「此処デス!この一番端の家から長女のニオイがするデス!次女行くデスよ!可愛い御愛想忘れては駄目デスよ!」親実装は、男の部屋のドアーをノックした。 ≪ドン!ドン!ドン!ドン!≫ だが、試合は終盤8回で自分が応援しているチームの大逆転した直後の場面だった。 男はプロ野球に集中していてノックの音は聞こえなかった。 そして、試合終了。 自分の応援しているチームが、逆転勝ちして、すこぶる機嫌が良い。 「あ〜!面白かった」そんな事を言っていると。弱々しくドアーを叩く音がした。 「誰か来たのか!」 そう言ってドアーを開けると両手血まみれの、汚い親実装と仔実装が立っていた。 「ニンゲンさん.....やっと!やっと!出てくれたデス!」 親実装は≪ほっと≫した表情になって......。ひざまづいて男を見上げた。 なかなか男がドアーを開けなかったので、必死でドアーを叩き手が潰れるまでノックし続けたのだ。 「汚ねぇ~手で人んちのドアーを叩くない!糞蟲が俺に一体何の様だ!ええっ!」 「ニンゲンさん!ワタシの子供がお邪魔していると思いますが?」 「いいや!誰も来てねぇ〜し!」 「スーパーの前でニンゲンさんの持っている袋にワタシの子供を託児したデス!この部屋からワタシの子供のニオイがするデス!次女!お愛想デス!お愛想!」 そう言って2匹は、口元に手を当てて......。 「デッスゥ~ン!」 「テッチュ—ン!」 「ニンゲンさん!今日から宜しくデスゥ~!」 とお愛想をしたが、男はそれどころでは無い。 最悪の事態が頭を過った。 「もしかして......。1匹糞抜きもしていねぇ〜!臭せぇ~ニオイのする仔実装が居たなぁ〜!何故か肉の食感も違っていた美味いのが混じっていたような......。」 「デ!ニンゲンさん、も......もしかしてワタシの子供を......。食べた......デス?」 「ぐぇ〜!野良の肉を食ったのかぁ〜!」 【野良実装でも食える】と言う実装洗剤を使ってもやっぱり野良の肉は、生理的に受け付けつけるはずない。 よく考えてみれば、食用実装の肉が、いつも買っているのより美味し過ぎると思ってはいたが......。 男は、ドアーを閉めてトイレに駆け込み今食べた物を全て吐き出した。 そして、正露丸を飲んで落ち着くと、使わなくなったゴルフクラブを持ってドアーを開けた。 子供を食われて「オロローン!オロローン!ワタシの大事な!大事な!子供を......。」と泣いている実装にゴルフクラブを振り上げて......。 「よくも、俺の晩飯に汚物を混ぜてくれたなぁ〜!てめぇ〜ら!死んで償え!」 「デジャァァァァァ〜!」 「テッチャァァァァ〜!」 「取り敢えず下剤を飲んで置いた方が良さそうだ。明日、会社休んで病院にいこ!」 FIN
1 Re: Name:匿名石 2019/04/10-21:40:00 No:00005860[申告] |
野良実装でも料理描写を読んでいると美味しそうに思えるのが怖いw |
2 Re: Name:匿名石 2019/04/11-02:50:53 No:00005863[申告] |
野良糞親仔をすぐ殺すなんてモッタイナイぞ
どうせなら洗剤で洗ってやればいいと思ったわ |
3 Re: Name:匿名石 2019/04/11-22:12:32 No:00005867[申告] |
よく洗って加熱して食ったなら大丈夫だと思うが
念のため大分県のミネラルウォーターでも飲んでおこう |
4 Re: Name:匿名石 2023/08/11-17:52:31 No:00007765[申告] |
野良の方が美味いんだ
養殖と天然の違いかな |