タイトル:【観察虐】 おうちを壊されたら冬が越せないデスゥ~!
ファイル:仔実装......16.txt
作者:kobeUS 総投稿数:45 総ダウンロード数:3113 レス数:7
初投稿日時:2018/12/03-13:28:41修正日時:2018/12/08-10:47:15
←戻る↓レスへ飛ぶ

     おうちを壊されたら冬を越せないデスゥ~!

 季節は晩秋である。
 一級河川双葉川の横にある黒髪城址公園の枡形跡に、5匹の仔実装と親実装が、保冷段ボール箱のおうち住んでいた。
 今は、市内各所に住んでいる実装達は殆どが冬籠り準備の最中である。
 親実装は、春になれば自立して家族を持っだろう、その為に仔実装に生きて行く術を伝授していた。
 餌の取り方、もし餌が手に入らなければどうすれば良いか、ニンゲンの脅威、子供が産まれたらどの様な育て方をするのか。
 そして子育てに置いて、心を鬼にしないといけない糞蟲への対処の仕方はどうするか等である。

 そしてこの冬籠りが終わったら自分の言う事を聞かない、次女を始末するかどうしようか悩んでいた。
 次女の居ない所で4匹の仔実装に......。
「本当にお手伝いもせず、ホロホロ遊んでばかりで、御飯の時だけはきっちり来る。
 お前達、あんな風になったら、結局行き着くところ死デスよ!今夜もう1回話をしてみるデス!
 そしてあの子の態度次第で殺すか!生かすか!決めるデス!お前達、心して見て置くデスよ!」

 4匹の仔実装達は、落ち葉を拾ってきたり、ペットボトルに水を入れて来たりと一生懸命に働いていた。
 だが、例の糞蟲は、日の当たる所で転んでいたり、周辺をウロウロしていたり、朝から昼過ぎまで遊んでいて、糞蟲ぶりをアピールしていた。
 結局は、『冬籠りの準備が終わって、御飯の時間が来れば、戻れば良いテチ!』位である。
 美味しいとこ取りという誰もが、最も嫌がると言う行動を平気で取るのである。

 冬支度が中盤を迎えた頃、ポッキーを食べながら、城内の本丸を横切って歩いている、小さい女の子が目に入った。
「何だか甘い美味しそうな匂いがするテチ!少し分けて貰うテチ!」
 そう言って女の子の後に着いて行ってしまった。

 小さい女の子といっても歩くスピードは、仔実装より遥かに速く中々追いつけない。
 夢中て後を着けているうちに、気が付けば、ニンゲンの住む住宅街迄来てしまった。
 初めて来たニンゲンの街に戸惑って≪キョロキョロ≫していたら、女の子を見失ってしまった。
「し......しまったテチ!見失ってしまったテチィ〜!どうしよう!未だお昼御飯食べて無かったテチ!
 でもお腹が空いて、おうちに帰るだけの元気もないテチ!そうテチ!ニンゲンさんに食べ物貰うテチ!」
 そう言って仔実装は、道行くニンゲンを捕まえては「食べ物頂戴テチ!」「御飯が欲しいテチ!」
 と言ったが、「テチ!テチ!」言って来る仔実装を皆、無視してその場を通り過ぎてしまった。
「どうせ飼えとか、餌をくれだろうと言っている位だろう!」と人は思っているから、わざわざリンガルを起動させる事もしない。
「何テチ!可愛く高貴なワタチが、お願いしてやっているのに!無視とは、無礼な奴ばかりテチ!」
 そんな事ばかり言って憤慨していると......。

 自分の目の前に玄関の扉が開けっ放しになっていて、しかも土間には、沢山のみかんがゴザの上に置いてあった。
 更にゴザの上に新聞を敷いてあって、その上には綺麗な艶の大きな甘そうなみかんが、置いてあった。
 土間の入り口は、バリアフリーの状態で段差が無く、緩やかなスロープだったので、仔実装でも簡単に入る事が出来た。
「これは美味そうテチ!戴くテチ!」そう言って仔実装は、新聞の上にあるみかんの皮毎かぶりついた。
 みかんの皮と言っても実装にとっては、貴重な餌で更に中身と言えば、高級食材に該当するのだ。
「美味しいテチ!美味しいテチ!彼奴(親)の持って来る飯は、腐ったゴミばかりで不味いだけで美味しくはないテチ!
 こんな美味しい物を食べられるなら、あんなボロ小屋に帰らずに此、処に住んでやる事にするテチ!」そう言いながら、脱糞しながらみかんを食い漁った。

 俺は、としあき!市内で農家をしている、虐待派だ。
 今迄、散々畑を荒らした、実装に対しては良い感情を持っている訳がない。
 ご近所さんが、みかんを分けて欲しいと言って来たので、出来るだけ大きいみかんを渡そうと
 袋に分けていたところ、電話が鳴ったので数分間その場を離れた。
 その隙に汚い仔実装が土間に入り込んで、糞を垂れながらみかんを頬張っているのが目に入った。
 しかも、あっちに手を付け、こっちに手を付けと沢山のみかんを無造作に齧りやがっている。
「テチ!テチ!」何か呟きながら食っていたのでリンガルを起動すると......。
「こんな美味しい物を食べられるなら、あんなボロ小屋に帰らずに、此処に住んでやる事にするテチ!」と抜かしてやがった。

「此処に住んでやるだとぉ〜!何!舐めた事言ってやがるんだぁ〜!てめえはよぉ〜!」
「テチャッ〜!なっ.....何テチ?お前は一体何者テチ?」
「何者だとぉ~!それはこっちのセリフだ!てめえこそ何者だ!」
「ワタチは可愛い仔実装テチ!」
「お前ニンゲンを舐めてるのか?汚ねぇ~糞蟲が!一体誰に断って人の家の食材を喰ってやがるんだぁ〜!これは収穫したみかんだ!
 ご近所さんが、欲しいと言ったから選別していたんだ。誰が食って良いて言った!ええ!誰が食って良いって言った!」
「こ......こんな所に置くのが悪い......テチ!」
「何だと?てめえの実装社会じゃあ〜!自分の物でなくても誰の断り無に、勝手に喰っても良いってか?」
「そ......そうテチ!ワタチ達の世界では、それが当たり前テチ!断り無に喰っても良い!そう言う事テチ!」
「てめえの実装社会は、それで成り立っているのかも知れねえ〜!だが、此処は人間社会だ!てめえらの下らねぇ〜!当たり前を持ち込まれたら困るんだよぉ〜!」
「し......知らないテチィ〜!ワタチは、ニンゲン社会の事なんか知らないテチィ〜!」
「いや!知ってもらわないとダメだ!お前ら実装社会でも他石の物を盗めば、罰を与えられるだろう!それは、実装社会でもニンゲン社会でも共通のはずだぜ!」
「だ......だからそんな事知らないテチ〜!そこに置くのが悪いテチ!」
「素直にゴメンと言えば、一発殴って済ましてやったのに、しまいにゃあ此処に置いた俺が、悪いと言う訳だな!」
  *一発殴ってそれで済ます気なんか当然全くない
「そ......そうテチ!悪いのはお前!お前が悪いテチ!」
「自分の仕出かした事を棚上げして置いて、なんでも他人のせいにして、てめえはお姫様か!」
「そ......そうテチ!お姫様テチ!やっとわかったテチか!」
「全く救いようの無い程の糞蟲野郎だな!」
「野郎じゃないテチ!お姫様テチ!」
「てめえの様な奴を、このままにして置いたんじゃ〜ぁ!世の為、人の為にならねぇ〜!てめえの親、姉妹にも連帯で責任を取って貰う!それが人間社会の決まりだ!」
「な......何テチ!ニンゲン社会の事なんか、ワタチの知った事じゃないテチ!知りたくも無いテチ!」
「やっぱりてめえには、それ相応の痛みを伴う仕打ちをしないと駄目だな!」
「し......痛い仕打ちをするテチか!ワタチは、ママにも打たれた事無いテチ!」
「親にどつかれた事も無いなら丁度良い!粗相をしたらどんな目に遭うか、身を以て知るが良い!」
 俺は、ビニール手袋をはいて奴にデコピンを≪ビッシヤァ-!≫食らわした。
「テッチャーァァァァァ〜!痛い!痛い!頭が割れるテチィ~!」
 奴は、額を押さえて転げ回った。
「大袈裟な奴だ!軽くやったのに何だこのザマは、どうやら本当に親から叩かれた事め無い様だな!」
 俺は、頭を押さえて蹲る仔実装の着ている服を、無理やり剥ぎ取った。
 そして逃げれない様に、100円ショップで買った.プラスチックの水槽に放り込み、倒れない様に重石を置いた。
「おい!てめえの立場を弁えないとうなるか!知るが良いぜ!」
「お服を返してテチ!それはワタチの命の次に大事な物テチ!」
「みかんを返して!それは私の命の次に大事な物だから!」
「こんな時に真似をするなテチ!」
「未だ、文句言うようじゃあ~!自分の立場が分かってねぇ~なぁ~!お前は、俺の命の次に大事な商売道具を喰っちまったんだよ!だからやり返す!」
 問答無用で俺は、ハサミを持って来て実装服を仔実装の目の前で。細切れの様に切ってやった。
「や.......辞めてテチ!お服が......お服がバラバラにしないでテチィ〜!」
 仔実装は、ガックリうな垂れてしまった。でも未だ偽石が割れない。
 服は此奴にとってそれ程大事な物では、無かったのか。それじゃぁ~次の手だ。
「これで五分五分だな!」
「どうしてテチ?未だ!未だ!何かあるテチ?」
「次は、てめえが糞まみれにした玄関の掃除をしないといけない!少し待っていろ!」
 運よく土間に敷いた新聞の上に糞を垂れてやがる。土間は全く汚れて無かった。
 糞の付いた新聞は、ゴミ袋に入れるだけで済んだ。


 だが......。


 まだまだこれからだ!こんな生ぬるい事では、許さん!

 俺は水槽の中で、あたふたしていやがる仔実装を見下ろして蓋を開けてやった。
 仔実装は、助けて貰えると思ったのか、両手を出して抱っこしてのポーズを取りやがった。
「てめえ!救い様の無いバカだな!」そう言うと仔実装の頭を押さえて≪ブチ!ブチ!ブチ!≫頭の髪の毛を全部抜いてやった。
 仔実装は血相を変えて「痛い!痛い!止めてぇ~!」と抵抗して来た。
 俺は、奴の目の前に抜いた毛を投げ捨て、切り刻んだ実装服と一緒にライターで火を着け燃やした。
「テッチャァァァァァァ〜!髪の毛がぁ~!美しい自慢のサラサラの髪の毛がぁ〜!」
「喧しい!臭いニオイのするベタベタの髪の毛じゃねぇ〜か!何が、サラサラヘアーだ!」
「どうして......どうしてぇ〜!ワタチの持ち物全部燃やしてしまうのテチィ〜!」
「てめえの持ち物など、みかんの中身の一房の値打ちもねぇ〜!生ゴミ以下だ!」
「酷いテチ!酷いテチ!お服と髪の毛が燃えてしまったテチィ〜!」
「これで、てめえがみかんを喰った事に関しては一応は、許してやる!」
 俺はそう言って水槽をひっくり返して仔実装を解放してやった。
 仔実装は、涙を流しながら糞を垂れながら自分の巣に向かって帰っていった。
 俺は、仔実装の垂れ流した糞を辿りながら彼奴の後を追いかけた。
 彼奴の家族全員にこの落とし前を付けさせる。
 しかし、あの小さな体の何処にこれ程の量の糞を、貯めて置く場所が有るのだろう?
 糞は、黒髪城址公園の中にある段ボールの巣に向かって続いていた。

 その頃、親実装は「あの子お昼時も夕食時にも帰ってこないデス!もしかして死んだデスかぁ〜!」
 そう言って喜んでいた。
 だが、その喜びは次の瞬間打ち消された。
 次女が帰って来たのだ。しかも禿裸になって。
 更に次女が言うには「糞ニンゲンが、みかんを少し喰った位で、服と髪の毛を燃やしたテチ!」と言うのを聞いて愕然とした。
『帰って来やがったデス!それも禿裸で!今の所ニンゲンに追跡されていない様デス!取りえず安心デス!なんでこの仔は、こんなんデスか?
 禿裸が居ると家族まで、イジメの対象になるかも知れないデス!この際、この子をよその子として扱い殺すデスか!』と考えていた。

 城内にある仔実装の巣の前に来ると、糞生意気にも保冷段ボールに住みやがっている。
 他人の食い物を漁る割には、結構裕福な暮らしをしてんじゃねぇ〜か!他の実装共は、ポロポロの段ボールなのによ!
 巣の周辺には、落ち葉や藁が散乱していた。そうか冬支度をしていたのか。
 そうそう、彼奴を見て親は、どんな反応をしているだろう?
 リンガルをオンにしてみると......。

「お前は誰デス!」
「ママ!ワタチテチ!」
「禿裸の汚い子供なんかワタシは知らないデス!早く出て行くデス!これ以上此処に居座るなら殺すデスよ!」
「そ......そんな事言わないでぇ〜!ワタチテチ!ママの産んだ次女テチ!」
「お前の様な禿裸は居ないデス!早く出て行くデス!本当に殺すデスよ!」

「傑作だ!あのガキ親にも見捨てられてやがんの!でも俺の目的は、彼奴の目の前で彼奴の親、姉妹を惨たらしく殺して絶望させてやる事だ!
 親に捨てられて<パキン!≫されたら本末転倒だ!じゃあ行こう!」
 俺は、段ボールの巣の入り口の前に立ち......。
「おい!糞蟲親子出て来い!」
「デ!ニンゲンの声が聞こえるデス!後を付けられていたデスね!」
「そ......そんな事無いテチ!ワタチ達のおうちに向かって言っている事じゃないテチ!」
「早く出て来やがれ!禿裸の糞蟲親子!」
「デ!やっぱり!やっぱり後を付けられたデス!折角、冬支度が終わったばかりのおうちを、傷付けられてたまるデスか!お前も来るデス!」
 親が禿裸の耳を摘んで、巣から出てきやがった。
「ママ!お耳が痛いテチ!引っ張らないテチ!」
「何度も言うデスが、ママと言うなデス!ワタシの子供には、禿裸は居ないデス!いい加減にしろデス!」
『此奴、冬支度が終わった巣をぶっ壊されまいと、必死で自分の子を他石に仕立て様としてやがる!バレてんのにトロイ奴!』
 そう思ったら、虐待派の血が騒いだのか、益々、此奴らの巣をぶっ壊したくなった。
 取り敢えず、追い詰めるだけ追い詰めて、もて遊ぶだけもて遊んでから、、巣をぶっ壊せは良いだろう。
「てめえが、此奴の親実装か、てめえに娘は俺の家の土間に糞を垂れた上に、置いてある、商売道具のみかんを勝手に喰ったんだ。親なら責任を取れ!」
「此奴は、もう勘当しているデス!ワタシ達とは、なんの関係も無いデス!この禿裸を始末して貰っても結構です!」
「テッ!ママ!何時の間にワタチを勘当したテチか?何故テチ?どうしてテチ?始末って一体......。可愛いワタチに死ねって言ってるテチィ!」
「黙るデス!ワタシとニンゲンさんの話に入って来るなデス!それによその子が迷惑かけるなデス!」
「てめえもガキと一緒だな!勘当した奴が、勘当された巣にわざわざ帰って来るかよ!嘘ばかり吐くな!」
「ほ......本当デス!嘘じゃないデス!」
「人間をバカにしやがって!いい加減にしろ!勘当したにせよそいつの親なら一言位、侘びの言葉があってもよさそうなもんだろーが!」
「ワタシは、もう親ではないデス!」
「ママァ~!いい子になるから勘当しないテチィ~!」
「五月蠅いデス!このくたばりぞこない!」
「やっぱりこの親があってのこのガキだな!箸にも棒にもかからないとはこの事だ!そっちがその気なら、こっちは遠慮なくやらして貰うぜ!」
 俺は、冬支度の出来た巣を思いきり蹴飛ばした。
「テッチャァァァァ〜!」中に居た仔実装が悲鳴を上げた。
「デッスゥ~!お願いデス!止めてデス!おうちを壊されたら冬を越せないデス!もう1回冬籠りの準備は、無理デス!」
「もう1回だと!てめえらこの場で死ぬんだよ!もう1回は無いんだよ!覚悟しな!」
「デスゥ~!皆出てくるデスゥ~!早く!早くこのニンゲンにうんちをぶつけて撃退しろデスゥ~!」
 そう言うと4匹のガキが出て......。来られなかった。
 俺が蹴ったはずみに巣の出口が上を向いてしまい出てくる事ができなかった。 「今度は、騙し打ちかぁ~!本当にこの親にしてこのガキありだ!」
 俺は、上からダンボール箱を≪ボン!ボン!≫踏みつけた。
「これ以上、汚い仔実装を見たくないからな!このまま始末してやる!」 
「ワタシの大事なおうちを壊さないでぇ〜!」
「お前も最低の親だな、ガキより巣が大事とは!」
 段々、ダンボール箱が破れて穴が開いて潰れて来た。
 俺は何度も、何度も段ボールの巣を蹴りながら公園の端迄来た。
 もう段ボール箱はボロボロだ。
 中の仔実装は、必死に段ボール箱食らいついているのか、外へは出て来ない。 
 しかし、藁や落ち葉は散乱しまくり、ペットボトルに至っては、飛び出した弾みで破裂した。
 ここまで壊せば、折角した冬籠りの準備も完全に無駄になったな!何日も苦労して準備したのに、全てパーになった。

 この城址の他のエリアに住む実装達が、「何が起こったのか?」そう思い集まって来た。   
「皆さん!助けて下さいデス!」
 そう助けを求めたが、こちらを見ているだけで、助けようともしない。
 そりゃそうだろ!火中の栗を拾う奴が、いる訳ねえ!中には薄ら笑いを浮かべて、巣に帰る者迄出て来やがった。
 助けて自分達に飛び火する位ならむしろ無視する方が、賢明だ。
 所詮、実装の世界に助け合いの精神なんか、ある訳ねえ~か。
 くだらねー!生き物だせ!此奴ら。
 暇な時に虐待派の仲間に声を掛けて、城内に住む実装共の巣を片っ端からぶっ壊し、真冬に外に放り出して、此奴の気持ちを味わせてやろう。
 さあ~!仕上げだ!この公園の横は、一級河川双葉川が流れている。この時期、川の水温は冷たいし流れは急だ。
 俺は、段ボール箱を持ち上げて「おりゃあ〜!死にやがれ!糞蟲!」そう言って川に放り込んだ。
 ≪ザッバーン!≫
「デ......デッスゥ〜!ワタシおうちぃ〜!」
 川に落とされた段ボールは、最初は川の流に乗ってどんどん流されていった。
「テッチャーママァ〜!助けてテチィ~!」
 段ボールの中からガキ共の悲鳴が聞こえて来た。
「これで、段ボールの中のガキは全滅だな!おい!実装これで許してやるよ!」
 段ボール箱は、俺が蹴ったはずみで穴が開いたのだろう!」流されながらゆっくり沈んで行った。
「おうちが流されてしまうデスウ〜!」
「そんな事を言って指を銜えているなら言えと一緒にガキを助けてやったらどうだ!」
「そ......そうデス!おうちを引き上げるデス!」
「今更行っても無駄だろ!穴だらけになって中に水が入った家など、住める訳ねえし、箱のなかの落ち葉も流れ出したか! ガキも直ぐに溺れ死ぬな!」
 糞親は、家を引き上げる為に川に飛び込んだが.....。泳げない。
「ブク!ブク!ワタシは、泳げなかったデス!助けてぇ〜!」
「ママァ~!早く!早く!助けてぇ~!おうちの中に水が入って来るテチ!」
 段ボールの中からは、仔実装の大きな悲鳴が聞こえて来る。
「泳げねぇ~癖に!状況判断もまともに出来ねぇ~奴に冬が越せる訳ねえだろー!」
 泳げない親は、体に重りが付いているかの様にあっという間に沈んでしまった。
 仔実装達の入った段ビールは、川に突き出た岩に≪ボン!≫と当たり中から飛び出した1匹の仔実装が、手を挙げて助けを求めながら≪ブク!ブク!≫沈んでいった。
「お姉ちゃん!お姉ちゃんが......。沈んでいくテチ!何でテチ!何で!たかがみかん食べた位で家族全員殺されるテチ!」
 そう言って泣き言を言う仔実装の目の前で、段ボールのおうちは、中に居る仔実装の悲鳴と伴に川の中に沈んでいった。
「お前以外の家族は全滅したぞ!お前はどうするんだ!」
 そう言って仔実装の顔を覗き込むと、目は真っ白に濁っていて口からは、涎を出しながら死んでいた。
「死んだか!此奴、糞蟲の癖に一番大事なのは、家族だったのか?それとも依存心が強くて、自立が出来ない馬鹿だったか!いずれかだな!」
 


 to be  continued





■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため3059を入力してください
1 Re: Name:匿名石 2018/12/05-15:37:07 No:00005690[申告]
こんな感じですね。
2 Re: Name:匿名石 2018/12/06-10:18:31 No:00005692[申告]
続きが楽しみだわ
3 Re: Name:匿名石 2018/12/07-22:54:58 No:00005693[申告]
糞蟲をすぐに処分しないで半端に引き延ばしてるからこうなるんだ
4 Re: Name:匿名石 2020/02/26-21:41:47 No:00006220[申告]
ラストのスピードと臨場感ヤバイ
5 Re: Name:匿名石 2022/09/21-19:40:33 No:00006543[申告]
この文体、結構好き。
6 Re: Name:匿名石 2023/06/25-03:25:10 No:00007346[申告]
ジョジョのキャラかな?
7 Re: Name:匿名石 2024/03/01-03:15:47 No:00008829[申告]
もしかして死んだデスかぁ〜!
戻る