タイトル:明日のオムニバス10連発
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初投稿日時:2017/05/06-03:12:15修正日時:2017/05/06-03:14:16
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明日のオムニバス10連発




●PART-26「かくれんぼ」

 お昼の食事を済ませ、仔実装達は、かくれんぼをして遊んでいた。

 いつ、どこで覚えたのだろうか、仔実装達は合図と共に散開し、楽しそうな
鳴き声を立てつつ、それぞれ隠れる場所を探し始める。

 身長15〜25センチ程度の仔実装なので、かくれんぼと云ってもたかが知れて
いる……等と、あなどってはいけない。
 仔実装達は、自分達が住む公園に隣接している、古い木造家屋の敷地も利用し、
想像以上に広い範囲を利用して、かくれんぼをしているのだ。

「もぉ〜いいテチ?」

「——モウイイテチィ」

「よし、捜すテチ!」

 かなり遠くから聞こえた仲間達の声を聞き、鬼役の仔実装は顔から手を離し、
振り返る。
 この仲間達とのかくれんぼは、もう数え切れないくらい沢山やっている。
 なので、誰がどういう所に隠れたがるか、だいたいの想像がつく。
 楽勝テチ! と息巻いた鬼仔実装は、テテテと駆け出した。

 ——しかし、三十分後。
 鬼仔実装は、まだ誰も見つけられずにいた。

「テェェ、今日は皆、上手に隠れてるテチ!」

 もしかして、虐待派のニンゲンか駆除活動中のショクインに見つかった?
 ——否、彼女達は、普段人が寄り付かないような場所を選んで遊んでいるので、
今までそういった危険に晒されたことはない。

 ということは、今回はよほど上手く隠れているということなのだろう。

 鬼仔実装は、心細くなってはいたが、意地でも仲間を見つけ出してみせると、
気合を入れた。

 鬼仔実装は、ふと、ある場所に目を留めた。
 いつもは特に意識せず通りすぎている、家屋の隙間。
 良く考えれば、ここは仔実装なら余裕で入れる。
 しかし、中には太陽の光が殆ど差し込まないので、薄暗く、普通なら怖がって
入ろうとはしない筈だ。
 だが——

 「もしかして、この中に入っちゃって、出てこれなくなったテチ?!」

 鬼仔実装は、大慌てで隙間に潜り込んだ。

 元来夜目が効く実装石の性質のおかげで、かろうじておおまかな様子は窺える。
 だが、そこに仲間がいそうな気配は全くなく、また声はおろか、音も全く聴こえ
ない。
 蜘蛛や小さなトカゲのような生き物、ハエなどが、時折行く手に現れ、消えて
いく。

 しばらく進むと、奥の方に、僅かに光を遮る何かがある事に気付く。
 恐る恐る近づくと、「それ」は突然動き出し、ごろんと向きを変えた。

「テチャ?!」

 なんのことはない、それはニンゲンだった。
 そのニンゲンも、驚いたように目を剥き、仔実装を見つめている。

「なぁんだ、ニンゲンさんだったテチ?
 犬か猫チャンと思ったテチ」

 自分に直接危害を加える動物ではないことに安堵した鬼仔実装は、ニンゲンに
尋ねてみた。

「ニンゲンサン、この近くに、ワタチのお友達が来なかったテチ?」

 ニンゲンは質問には応えなかったが、鬼仔実装が入って来たのとは反対の方角を
手で示している。

「ありがとうテチ! ニンゲンサン!!」

 鬼仔実装は、教えられた方向に向かって、更に進んでいった。


 それから程なくして、隙間を通り抜けて反対側に出た鬼仔実装は、近くの木の陰
で固まっていた仲間達を見つけることが出来た。

「随分時間かかったテチ? どうしたんテチ?」

 仲間の問いかけに、鬼(だった)仔実装は、テヘヘと笑いながら答える。

「実は、ニンゲンサンに教えてもらったんテチ!」


「「「 ええ〜! ずるいテチ、ずるいテチ!! 」」」

 もうすぐ夕陽が沈み、夜の帳が降りる。
 親実装達の呼び声を聞き、仔実装達は、それぞれの家庭へと帰っていくのだ。

 お疲れ様、また明日。



END.




●PART-27「自宅で虐待」

 その男は、虐待派である。
 彼は、実装石を自宅で虐待するのがたまらなく好きで、それが唯一の趣味なのだ。

 今日も、捕らえて来た実装石の足を折り、逃げられなくしたところで、髪を全部
引き抜く。
 大声で泣き叫ぶ実装石は、唾や血涙を撒き散らし、男の手を払いのけようと必死
で抵抗するが、その態度は男を益々増長させるだけだ。
 実装石の体液などで服が汚れた事に気づいた男は、一旦中断し、風呂に入ること
にした。

 自室を出ると、廊下の奥から、怯えた顔の年老いた母親が見つめている。
 男の部屋から響く悲鳴に怯えているのか、まるで恐ろしいものを見るような目で、
母親は男に問いかける。
 だが男は、そんな母親が目障りで癪に障って仕方ない。
 罵声を浴びせかけ、聞こえるようにわざと大きく舌打ちすると、男はとっとと
風呂場に向かって行った。

 ゆっくり風呂に浸かり、リラックスした男は、着替えてから実装石虐待の続きに
取り掛かることにした。
 自室に戻ると、床に転がってもがいている実装石の服を破って脱がし、禿裸に
しようとする。
 抵抗しようにも、声も出せず、首を振るか唾を飛ばすことしか出来ないので、
服を脱がすのはとても楽だ。

 今夜も、楽しい実装虐待タイムが展開していくのだ——



END.




●PART-28「階段」


 実装石の「渡り」の成功率は、たった5%だと云われている。

 そんな低確率をものともせず、見事、新しい街に渡ってきた実装石の親子。
 夜中に到着した彼女達は、疲弊した身体を休める場所を探すべく、たまたま
見かけた学校に入り込んだ。

 そこは、古い木造建築の二階建て校舎で、明かりはなく、人の気配も皆無。
 実装石にとっては大きく広すぎる建物だが、侵入が容易そうで、かつ安全そう
でもある。
 それに、長旅で疲れた身には、宿のえり好みなどする余裕は全くなかった。

 子供達の同意を得た親実装は、門の隙間をくぐり抜け、校舎内に入り込む。
 思いの外簡単に潜入出来たことに喜ぶ仔実装達だったが、親実装は、暗黒の彼方
へと続くような廊下に、少しビビっていた。

 広い校舎は、小一時間の散策にも全貌を知らさぬ規模だった。
 長い廊下に、閉鎖された多くの部屋など、思いの外自由度が低い。
 現状、実装親子に許された空間は、校舎一階の廊下のみである。

 寝床の特定に併せ、何とか食料の宛を探そうと試みる親実装であったが、無人の
学校でそんなものが都合よくあろう筈もない。
 やがて空腹を唱え、泣き出す子供達に辟易しながら、親実装はこの後どうする
べきかと真剣に悩み始めた。

 やがて親子は、二階へ通じる階段に辿り付いた。
 木造建築の校舎は、階段も木造である。
 親実装は、階段の段が低めでかつ角度も緩やかで、加えて手すりを支える柵に
捕まりながらであれば、問題なく上っていける事に気付いた。
 一階に食料がないのであれば、二階にあるのではないか?
 所詮は野良実装、愚かな考えではあったが、今の彼女は子供達のために、僅かな
可能性にも賭けなければならなかった。

 子供達を一階に残し、親実装は一人階段を上っていく。
 そこはさほど高くない位置に踊り場があり、そこから折り返して更に二階へ上る
形式だ。
 力いっぱい上って来た親実装は、やっと二階に着いたと思ったのにまだ先がある
と知ると、へなへなとその場に座り込んでしまった。

 下から響いて来る子供達の悲痛な声に圧され、親実装はどっこいしょ、と疲れた
脚に力を入れる。

 だが、その時——


 デ?
 ——デ、デギャアァァァァァッッ?!?!


 親実装は、叫び声を上げて階段から転がり落ちてしまった。

 踊り場に、誰か居る!
 自分のすぐ後ろに、誰かが立っていて、こちらを見ていたのだ!!

 しばらくして動揺が落ち着くと、親実装は考えを改めた。
 誰か居るということは、この建物で既に生活している者が居るという事だ。
 それはつまり、ここは生活に適しているという事なのでは?
 だとしたら、さっき見かけた者に尋ねてみれば、食べ物の場所もわかるかも
しれない!

 そう思い立った親実装は、再び階段を上り、踊り場を目指した。
 何のことはない、一度上ってしまえば、コツが分かって次は楽なものだ。

 踊り場に辿り付いた親実装は、自分の前に立つ「誰か」の姿に、早速気付いた。

 薄汚れた緑色の服、ボサボサの髪、赤い右目、緑の左目、三ツ口……
 
 親実装が手を挙げると、向こうもすぐに同じ手を挙げる。
 くるりと回ってみると、向こうも同じ様に、その場でくるりと回ってみせる。

 何のことはない、それは、踊り場に設置された大きな鏡だ。
 野良実装である彼女は初めて見るが、鏡というものがある事くらいは知っている。
 思わぬ正体に拍子抜けした親実装は、思わずその場で笑ってしまった。
 と同時に、食べ物の場所が聞けなくなったという事実に、愕然とした。


 ——翌日。

 その後、二階で実装石の体格でもなんとか使える水のみ場を発見した実装親子は、
その晩は水だけで腹を満たし、廊下の端で寄り添って眠った。

 この校舎内は、雨風は防げるが、食べ物を確保することは出来ない。
 すきっ腹を抱えた親実装は、泣き叫ぶ子供達を置いて、食べ物を探すために外出
することにした。
 再度一階を目指し、踊り場に辿り付くと、親実装派夕べの鏡の前に立った。



 数分後、親実装は子供達を抱きかかえ、必死の形相で校舎から脱出した。



END.




●PART-29「蛆虫」

 私は、蛆——

 私の世話は、この実装石がしてくれている。
 いつも優しい笑顔を浮かべ、甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。

 寝違えの直し、食事、排泄の処理……
 彼女は一切嫌がることなく、あらゆることを、笑顔を浮かべながらしてくれる。

 私は、この実装石の施しを受けないと、生きていけない存在なのだ。


 今日も、実装石は笑顔を私に向ける。
 腕があれば、足さえあれば、私は彼女に駆け寄り、抱き締められるのに……
 あろう筈のない透明の指が、私の頭の中で、彼女の柔らかい頬を撫でる。

 実装石は、私の食事を口に運んでくれる。
 私の食事の摂取量は、彼女次第だ。

 うん……でも、ごめんなさい、最近はちょっと量が多すぎると思うの。
 このままじゃ、お腹が出ちゃって恥ずかしいわ。

 もしかして貴方は、自分の食べる分も、私に回してくれてるの? 
 よだれを垂らすくらいなら、貴方の方が、私より沢山食べたらいいと思うのよ。


 今日も、彼女の笑顔が眩しい。

 カーテン越しに差し込むあたたかな日差しが、春の陽気を伝えてくる。

 食事を終えた私は、おだやかなぬくもりの中、まどろみに包まれていく——



END.




●PART-30「親指実装の箱庭(feat.BOX-SUM)」

 今、子供達の間で、ちょっとした親指実装ブームが起きている。
 それは、親指実装を自作の箱庭に住まわせ、その様子を観察するという、他愛
ないもの。
 とはいえ、時折どこか人間臭い動きや仕草を見せる親指実装は、純粋に可愛
らしく、そのせいか男の子だけでなく、女の子もブームに便乗するほどである。

 親指実装は、平均身長約5センチ前後という、成人の親指くらいの大きさしか
ない事から、その呼び名が付いたと云われる。
 生物的には未熟児であり、本来であればさほど長生き出来ない存在だが、最近
では品種改良などの技術が進み、親指大以上成長しない種類も存在している。

 そんな親指実装を用いた箱庭育成ブームは「ボックスサム」と呼ばれ、いつしか
子供達の間で人気を集めていた。

 小学生のとしあきも、この夏に初めて「ボックスサム」に挑戦しようとしていた。
 親のパソコンでやり方を調べ、夏休みの宿題として製作することに決めた。


 まずは、外箱の用意だ。
 家電のダンボールをカッターで切り、横約50センチ、奥行約80センチ、高さ
30センチ程度に整える。
 次に厚手のビニール袋を用意し、これを切り開いて箱の内側に張り詰めていく。
 床や壁との接点は、強粘着の両面テープが良いという。
 結構しっかり着けないと、物品の設置具合や親指達の粗相で簡単に剥がれ、
あっという間にぼろぼろになってしまうからだそうだ。

 次に、ホームセンターでバルサ材を購入し、親指達の家や遊び道具、パーティ
ション等を製作する。
 本格的にやる人達はもっと強度のある板材を使用するらしいが、としあきの
お小遣いと加工記述では、これが精一杯。
 親指実装が入った時の事を考慮しつつ画用紙に図面を引き、それに合わせて
バルサ材をカットしていく。
 木工用ボンドで繋ぎ合わせ、塗装は缶スプレーで行う。
 勿論、塗装後は外で数日風に晒し、塗料臭を徹底的に除いてやらなければ
ならない。
 父親も手助けしてくれたので、大小様々な大きさの可愛い「家」が出来た。

 飼う予定の親指実装は、全部で8匹。
 対して、作った家は12個。
 これは、好きな家を親指達に選んでもらおうという、としあきなりの配慮だった。
 家を配置し、中央に広場を作る。
 また、箱の角付近にはトイレを造り、生活エリアに糞臭が届かないよう配慮も
行い、におい消しを配した小屋も製作した。
 
 次は、レゴブロックの出番だ。
 としあきは、小さい時に遊んだレゴブロックを持ち出し、それで親指実装用の遊具
などを作ろうと考えた。 
 遊具は、余ったバルサ材の組合せで簡易迷路やシーソーなど、大きな事故が起こり
にくいものを選択して製作・配置する。

 また、親指達が喜んでくれるようにと様々な色のブロックを使用し、広場の横に
階段を設置、そこから高台に上れるようにする。
 高台の裏にはしっかりした柱を複数設置し、親指達が全員一度に上っても崩れない
ようにする。
 勿論、高台には転落防止の柵を配置し、万が一落下しても大丈夫なように、真下
の床には反発力抜群のシートを張っておく。

 床から20センチの高さにあるこの高台は、親指実装達の食堂も兼ねている。
 としあきは、親指達の食事で箱庭内が汚れないように、片付けやすくかつなるべく
干渉をしなくて済むようにと、あえて通常生活エリアから離したのだ。
 必然的に毎日利用することになるため、親指実装達の運動を促すことも出来る。

 インターネットのページに紹介されていたオススメ記事に従い、としあきは箱庭
を完成させた。
 いよいよ、親指実装の投入だ。
 父親とペットショップに向かい、店員が太鼓判を押す性格の良い子達を選んで
購入する。
 その日の夕方から、八匹の親指達は、としあきの箱庭での生活を始めた。
 箱庭に親指実装を入れた後は、極力人間は関わらない方が良いとされる。
 その方が、実装石の自然な生活態度が観察出来るからだ。
 としあきは、空気穴の空いた透明のビニールシートを上から被せ、時折覗き込んで、
中の様子を観察日記に書き込んで行くことにした。

 当の親指実装達は、工夫が凝らされ、安全に配慮の行き届いた箱庭に大喜びで、
嬉しそうに自分達の新居を決めたり、広場で遊び始めた。 


 ——箱庭内で奇妙な変化が起き始めたのは、開始二日目の夜だった。

 親指実装達はいずれも天井に向かってピョンピョン飛び跳ね、何かを訴えている
ように見える。
 しかし、箱庭の様子を窺う限り、何かが破損していたり、倒壊している様子は
一切ない。
 また、食料の実装フードも飲料水も、たっぷり残っている。
 どう見ても、箱庭の中には問題はなかった。


 四日を過ぎる頃、親指実装達は、目に見えて衰弱し始めていた。
 良く見ると、三匹ほど全く身動きをしていない。
 餌や水は豊富に揃っているし、トイレも問題は起きていない。
 としあきは、何が問題なのか全くわからず、ただ困惑するばかりだ。
 父親は、餌が合わないのではないかと考え、新しいタイプの実装フードに切り
替えたが、それでも相変わらずだった。

 六日を過ぎる頃には、ついに共食いが発生した。
 見るからに凶暴化している一体の親指が、もはや動けなくなっている仲間に馬乗り
になり、何度も暴行を加えている。
 そして、ついにはその顔面に齧りつき、食い破ってしまった。
 そのあまりに凄惨な光景に精神的衝撃を受け、としあきは、とうとう箱庭を家の
庭の隅に投棄してしまった。

 箱庭内のトラブルの原因は、とうとう最後までわからなかった。

 父親が、中がすっかり腐敗しきった箱庭を処分する羽目になったのは、その更に
数日後だった。

 夏休み終了まで、まだ二週間以上もある。
 だがとしあきは、とてもやり直す気にはなれなかった。


END.



●PART-31「偽石のひみつ」

 同級生の裕美が、実装石を飼っている。
 そんな情報をふとしたことから知った俺は、早速計画を立て始めた。

 計画と言っても、大したものじゃない。
 ただ裕美の飼い実装をさらって来て、腹を掻っ捌くだけだ。
 といっても、別に殺すつもりはない。

 実は俺も、実装石を飼っている。
 些か品性下劣な性格で、人間の女性・特に美人には、ダミ声でいやらしい言葉を
(実装語でだが)投げかける。

 もし、こいつと裕美の飼い実装の性格が入れ替わったら、面白いことになると
思わないか?
 そう考えた俺は、この二体の実装石の偽石を交換し、いわば人格(石格?)の入れ
替えをしようと思っている。
 これが成功すれば、裕美は実装石がどうしようもない悪質な生命体であることを
理解してくれて、もっと俺の方を見てくれるようになるだろう。

 そうと決まれば、善は急げだ。
 俺は実装ネムリを染みこませたハンカチを用意し、念入りに変装して出かける。
 裕美の家への侵入は、もう慣れている。
 俺は、裕美が外出する時間を狙って家に忍び込むと、呑気にベッドで寝ている
飼い実装を抱え込み、大きなバッグに押し込んだ。
 なんだ、これなら、実装ネムリなんか必要なかったな。

 家に帰っても、裕美の飼い実装はいびきを掻いて眠り続けている。
 それでは早速、手術の準備にかかろうか!

 まず、うちの飼い実装に実装ネムリをかがせて気を失わせた後、服を脱がせて
腹をカッターで掻っ捌く。
 痛みですぐ目を覚まして暴れようとするが、既に四肢を縛り付けているので、問題
はない。
 体内から手探りで偽石を取り出すと、俺はそれをすかさず、とある溶液を満たした
瓶に入れる。

 これには実装活性剤——はないので、代用のオ□ナミンCが入っている。
 ここに入れてさえおけば、どんなに身体をズダズダにされようが、大元の実装石
は死にはしない。

 間違えないように、この瓶には、「俺実装」とマジックで印が書かれている。

 もう一つ用意した同様の瓶には、「裕美実装」と書かれている。
 今度は、ここに裕美の飼い実装から取り出した偽石を入れるのだ。
 その後、互いの偽石を交換して体内に戻し、傷口を適当に縫い合わせれば終了だ。
 傷口が癒着する頃には、裕美の飼い実装はすっかり性格が変貌している筈だ。

 清楚で心優しく、美人でスタイル抜群でおまけに超お嬢様気質、女の選別眼に
長けた俺にして非の打ち所がないと思わせるほどの裕美が、自分の飼い実装に口汚く
罵られる様子を想像すると、思わず股間に手が伸びそうになるってもんだ。

 俺は荒れ乱れる呼吸を無理に整えると、次に裕美の飼い実装を抱き上げ、実装服
を脱がした。



 ——なんてこった! 計画は失敗だ!!

 まさか、こんな事になっていたなんて!!
 予想外! 想定外過ぎる!!


 俺は、足下で相変わらず呑気に眠り続ける飼い実装と、無駄になってしまった瓶、
そして腹を割かれたままヒクヒク蠢いている実装石を交互に見つめ、途方に暮れた。


END.



●PART-32「ロンリー実装さん」


 荒野を渡る風 ひょうひょうと

 一人行くひとり行く 実装さん

 悲しみを噛み締めて 一人ひとり闘う

 されど我が友 我が同属

 一人でも独りでも 守る 護る 俺は

 実装さん

※テーマソングここまで


 実装石がいなくなった世界。
 ここは、かつて多数の実装石という生物が存在する世界だった。
 しかし、実装石の存在を疎ましがる人間によって組織された「実装抹消委員会」
の暗躍により、世の中の実装石は姿を消してしまったのだ。

 「実装抹消委員会」の目的は、その名の通り、全ての実装石を根絶やしにすること。
 圧倒的な活動力、科学力、そして暴力に、誰も彼らを止める事は出来なかったのだ。


 しかし、ただ一人だけ、「実装抹消委員会」に反抗する者が居た。
 実装石愛護派として知られる科学界及び生物学会の権威・本郷博士。
 彼は、かろうじて保護に成功した一匹の実装石に全てを託し、「実装抹消委員会」
に抗う手段を選んだ。

 本郷博士は、その持てる全ての科学力を実装石に投入した。
 改造手術を受け、全く新しい屈強な身体と絶大なパワーを手に入れた実装石。
 彼女は、「実装抹消委員会」の追手に殺された本郷博士の意思を継ぎ、まだ僅かに
生き残っているであろう実装石を護るため、闘いに身を投じることになった。

 彼女の新しい名は、「実装さん」。
 身長2メートル20センチ、体重150キロ、ジャンプ力50メートル、パンチ力100トン、
キック力600トン。
 他にも彼女の体には、本郷博士によって与えられた「特殊能力」が一つある。

 愛車デッスロン(※改造バイク)を駆り、実装さんは、ただ一匹……否、一人、
「実装抹消委員会」の刺客と闘うのである。
 かっこいいなぁ、実装さん。


 長い闘いにも、ついに決着の時が訪れた。
 「実装抹消委員会」大首領に迫った実装さんは、本郷博士に与えられた特殊能力を、
とうとう解放した!
 風が嵐を呼び、稲妻を起こし、大地が鳴動する!
 秘密基地の最深部に追い詰められ、もはや逃げ場のない大首領は、激しく明滅する
実装さんの目の光に、激しい恐怖を覚えた。

 デ、デ、デ、デッスゥ〜〜〜ン!!

 実装さん、ジャンプ!
 天井を突き破り、大空に舞う実装さんは、そのまま大首領に向かって降下する。
 大首領の最期だ!!


 ——実装さんの活躍により、「実装抹消委員会」は滅んだ。
 世界に、平和が訪れたのだ。
 ありがとう実装さん、さようなら実装さん!
 僕達は君のことを、明後日までは忘れない!!  


 それから数年後、世界中には、再び実装石が大量に発生し始めた。
 だが奇妙なことに、その実装石達は、何故か皆「黒髪」なのだ。


END.



●PART-33「短気な虐待派」

 俺は、実装石虐待派。
 GW中は暇なので、その日はうちの近郊にある廃ビルを利用して、実装を精神的に
追い詰める虐待を考案した。
 
 まず、善良そうな野良実装の親子を、二組誘拐する。
 つうか、もうしたがな!

 次に、用意して来た鍵付きのケージに、それぞれの子供を閉じ込める。
 つか、これもとっくに済ませたがな!
 子供達を人質(石質か?)にされてうろたえまくる親実装共に、俺はスマホアプリ
のリンガル越しで話しかける。


「いいか、一度しか言わないから、良く聞けよ?
 お前達には、このビルの中で競争をしてもらう。

 このケージの鍵は、このビルの三階と地下三階にある。

 どちらも同じ鍵で、どっちでもケージを開けられるんだ。

 でも、お前達はそれぞれどちらか一方にしか取りに行けない。
 先に鍵を持ってきた方の家族は、全員解放してやんよ。

 だがな、遅れた方の親には、この場で死んで貰う!」


 俺の言葉が判ったらしく、二匹の親実装は悲鳴を上げて更に慌て出した。
 いいから、とっとと、どっちが何処に鍵取りに行くのか決めろよな!

 二匹の親実装は、どちらも健康体で、恐らく体力も運動能力も、大差ないだろう。
 二匹には、この一階から同時にスタートしてもらう。
 廃ビルだからエレベーターは当然使えないし、エスカレーターもない。
 つまり親実装達は、必死に階段を上り下りしてもらわなければならんわけだな。
 さて、どっちが先にゴールインするのかな?
 

 ——二分後。
 まだ、二匹は取り乱している。
 ケージ内の子供達は泣き叫ぶばかり。

 ——五分後。
 二匹は、ケージの中の子供達に、なにやら意味不明な言葉をかけている。
 家族全員メソメソ状態で辛気臭ぇ。

 ——六分後……あぁ〜!! もうイライラする!!
 いいからてめぇら、とっとと決めやがれぇ!!

 思い切り床を蹴飛ばす俺にビビって、奴らはようやくこっちを見た。
 怯えてる場合じゃねぇんだよ、オラ、誰がどっちに取りに行くのか、とっとと決め
やがれ!!

 その後、親実装達は、上への階段を見て、地下に伸びる階段を眺めた後、悩み始めた。
 それどころか口論まで始めて、ついには取っ組み合いの喧嘩までやり出した。

 ああもぉ! ケンカなんかどうでもいいだろ!
 いつまで待たすんだこの糞蟲共がぁ!
 今すぐ決めねぇと、みんなまとめてぶっ殺すぞ!

 俺の迫力に気圧されたか、それともとうとう諦めたのか、親実装達は覚悟を決めた
ようだった。
 次に奴らは、階段の長さやら、鍵の位置やら、移動手段について確認を求めてきた。
 糞蟲の分際で、随分と知恵が回るじゃねぇの。
 だがな……もうここに来て十五分も経ってんだぞ?
 うちのクソババァが飯作って待ってんだからよ、急げやクソが!
 俺は、こみ上げてくる怒りがだんだん抑え難くなってきた。

 俺の怒りが伝わったか、ようやく、親実装がそれぞれの行き先を決めた。

 片方が、地下三階を目指す。
 もう片方が、三階に取りに行くと申告して来た。

 ——よっしゃあぁぁぁ!!

 ドゲシッ!

 すかさず俺は、最初に答えた方の実装石の顔面を全力で蹴り飛ばした。
 更に追い討ちをかけ、顔面に全体重を乗せたストンピングを連発する。
 親実装の手がピクピク痙攣し、やがて動かなくなった。

 ……やっべぇ、ついぶっ殺しちまった!
 でもまぁ、結果的に同じ事だから、ど〜でもいいか。
 どうせ、地下三階には鍵なんかハナから置いてないんだしな!

 あ、でも……無茶な競争で必死になる糞蟲共の惨めな姿を堪能出来ないのか、
早まったなぁ。
 どうも俺は、昔から短気でいけないんだよなぁ。

 自分の短気さを反省しながら、俺は残った親実装の方も、子供達の眼前で死ぬまで
ぶん殴り続けた。


END.



●PART-34「孤独な女」

 朝から続く雨のせいか、その日、街は静まりかえっていた。

 古びた平屋の一軒家に、雨宿りのつもりで潜り込んだ野良実装は、軒下に入り込む
と、フゥと息を吐いた。
 だが次の瞬間、今度は息を詰まらせ、大きく目を剥いた。

 家屋の中から、窓越しに、人間の女性がこちらを見つめていたのだ。

 ただ雨宿りしたかっただけで、家宅侵入のつもりではなかった野良実装は、身振り
手振りで自己弁護を伝えようとする。
 しかし、女性は微動だにせず、無表情にこちらを見つめ続ける。
 申し訳なさと気味悪さが合わさり、野良実装は、その窓から離れて雨が止むのを
待ち続けた。


 それから、さらに数日後。
 その日も、雨がずっと降り続いていた。

 野良実装は、再びあの一軒家の敷地に入り込んだ。
 また軒下を拝借して、雨宿りを……と思いつつ、またあの窓をチラ見する。

 人間の女性が、あの時のままの姿で、またこちらを見つめて佇んでいた。

 最初こそは恐れた野良実装だったが、女性は特に何かをしてくる様子はない。
 すっかり安心した野良実装は、今度は図々しくも、女性の立つ窓の近くに陣取り、
呑気に昼寝を始めてしまった。

 それからというもの、雨が降る度に、野良実装はその一軒家で雨宿りをした。
 相変わらず人間の女性が、窓越しにこちらを見つめてはいるが、気にする事など
ない。
 野良実装にとって、もはやその女性の存在は無に等しくなっていた。
 それどころか、近々この軒下を、新しい住処にしようとまで思い始めていた。

 程なくして、野良実装は、一軒家の軒下を我が家同然に扱うようになった。
 無論、あの女性は、相変わらず窓から無言で見つめ続けている。
 他に何をするでもなく、ただじっと、ひたすら野良実装の方を見つめるだけ。
 さすがの野良実装も、ここまで長期に渡って見つめ続けられると、また違った意味
での不気味さを覚える。
 この女性は、一体何者なのだろうか、何故、全く動かないでこちらを見続けている
のか。

 否、そもそも、そんな事が本来可能なのだろうか?

 今までとは違う形で女性を意識し始めた野良実装は、思い切って、こちらから女性
に呼びかけてみることにした。
 窓の真下の壁を叩き、こちらに注意を向けてみる。
 或いは、大きな鳴き声を立て、驚かせてみる。
 ——しかし、女性はそれでも微動だにしない。


 ある日、久々に他の野良仲間に出会った野良実装は、一軒家の女性について話題を
切り出してみた。
 その話を聞いて、真っ先に反応した者が居た。
 それによると、最近は実際の人間と殆ど同じ大きさの人形があるのだという。
 一軒家の中に置かれているものは、それではないかという事だった。
 それを聞いて安心した野良実装は、今後、女性の視線を一切気にしないで軒下生活
を続けることにした。
 相手は人間ではない、ただの作り物なのだ。
 だったら、意識する必要なんかない!
 そう思えば、気が楽だった。


 それから、何日か経った頃。
 一軒家の周りに、やたら大勢の人間が集まるようになった。
 彼らは近所で見かける住人であり、またそうではない者も居る。
 何をしてくるわけではないが、敷地の外から、懸命にこっちを覗いてくるのだ。
 そして夜が近づくと、こっそりと敷地に入り込んでくる者まで出始めた。

 それ以外特に実害を被った訳ではないが、人間の目が頻繁に届くようになった以上、
ここはもう安住の地ではない。
 やむなく、野良実装は別な場所に引っ越す事に決めた。

 窓の向こうでは、相変わらず女性が立ち尽くしている。
 野良実装は、彼女は本当に人形なのだろうかと、ふと考えた。
 やっぱり、人形にしては、何とも言い難い違和感がある。
 どうせこれで最後なのだからと、野良実装は勇気を出して、直接女性に会う為に、
家屋の中に入り込んでみる事にした。


 中には、拍子抜けするほど簡単に侵入出来た。
 軽い力で開く扉、侵入を妨げる物が一切ない、平坦な床。
 中に入ると、むせ返るようなカビ臭さが鼻腔に襲い掛かる。
 たった一部屋しかない家の中には、様々な人間の道具が乱雑に配置されていた。
 古い木箱やケーブルドラム、口の縛られた黒いゴミ袋多数、工具や書類が詰まった
木製の棚など。
 少なくとも、そこに野良実装の今後の生活に役立ちそうなものはなかったが、
そんな事はどうでもいい。
 この家の中に、絶対になくてはならないものが、どこを捜しても見当たらないのだ。

 ——あの女性の姿が。

 そう、人形はおろか、女性と見間違うような物すら、家の中には全くなかったのだ。
 もしかして、あれは本物の人間で、自分の侵入行為にとうとう動き出したのか?
 どこかに通報しにいったのか、はたまた自分を駆除する為に、武器を取りに行った
のか?
 否、だとしたら、今まで人形だと思っていた彼女は一体……?

 だんだん恐ろしくなって来た野良実装は、早々に家から出ようと考えた。


 夜になり、すっかり暗くなった外に出た野良実装は、振り返って家の窓を見つめた。

 ——女性が、立っている!

 何故? どうして? と戸惑い、その場から動けなくなってしまった野良実装に
向かって、窓の向こうの女性は



 微笑んだ。



END.



●PART-35「我ら! 実装レスキュー隊!」

 その実装石は、新しい餌場の探索のため、たまたまそこを通りがかった。
 古い廃マンションが立ち並ぶ、細い道。
 何気なくふと空を見上げた実装石は、思わず息を飲んだ。


 マンションから、人間の子供が身を乗り出している!


 見間違いではない、明らかに、それは小学生くらいの人間の子供だ。
 ふざけて遊んでいるのだろうか、腰部から下だけで、宙空に投げ出した身体を支えて
いる状態だ。
 しかも乗り出した身体はだらんと力なく垂れ下がり、生きているのかどうかすら
わからない。

 いくら野良の実装石とはいえ、このままでは落下してしまうことくらいはわかる。
 子供の居る位置は相当高く、頭から落ちたらひとたまりもない!

 慌てた実装石は公園に駆け戻ると、仲間達に呼びかけ、子供を何とか助けようと
提案した。

 やがて、事情を聞いた公園の実装石達が、マンションの敷地内に集まった。
 全員が子供の状態を確認し、何とか助けられないかと策を練り始める。

 マンションの中に潜入し、中から子供を救おうと提案する者。
 落ちた時のために、クッションになるような物を探しに行く者。
 他の人間に助けを求めようと、走り出す者。
 下から子供に呼びかけて、落下を制止しようとする者。

 実装石の力では大きな活躍は出来ないが、それでも彼女達は、危険に晒されている
子供を何とか助けたいと願っていた。
 もはやそこに、種族の違いなど関係ない。
 合計十数匹にも及ぶ実装石の一団は、全員一致で、レスキュー魂に火を点した。



 数十分後、マンションの中に侵入した実装石のグループが、不思議そうな顔つきで
帰還した。
 彼女達は、いつまで経っても子供の所にたどり着けなくて、諦めて戻って来たのだ。
 仲間の中で最も賢いとされる個体によると、子供の位置は四階と五階の間。
 この時点で、相当長い間うなだれている事から、何か身体に異常が起きているのでは
ないかと意見が述べられる。
 だとすると、一刻も早く、子供の居る場所に行かなければならないのだが……


 さらに数十分後、人間を呼びに行ったグループが、十人ほどの大人達を連れて戻って
来た。
 彼らはスマホのアプリ越しに実装石と会話しているようで、既に事情を理解している
のか、真っ先にマンションを見上げた。

 これだけの人間が来てくれたなら、もう安心だ!
 一番最初に少年を見つけた実装石は、人間の一人に、もう長い間あのままである事
を告げようとした。


 だが人間達は皆、マンションを見上げた途端、顔色を変えて逃げ出してしまった。


 人間達の予想外の行動に、実装石達は、走り去る彼らの後ろ姿をただ呆然と眺める
しかなかった。

 もっと別な人間に、助けを求めに行ってくれたのかも?
 いや、自分達の手には負えないと、尻尾を巻いたに違いない!

 様々な意見が述べられるが、それどころではない。
 もうすぐ日が暮れ、夜になってしまう……そうなったら、助ける事はおろか、子供
の命すら危うくなるかもしれない。

 その後も、人間達が戻ってくる様子はない。

 頼りにならない人間達に呆れ果てた実装石達は、尚も子供救出作戦を展開しようと
奮起し、新たな対策の検討を始めるのだった。


END.




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1 Re: Name:ジャケットの男 2017/05/06-12:39:53 No:00004680[申告]
新作ありがとうございます。楽しく読ませて頂きました。

>part26
本当にニンゲンサンだったのか…?
仔実装を人間に、ニンゲンサンをトト〇として見ると
ジ〇リっぽく、しっくりくる作品でした。

>part27
投糞がない…だと…
まさか…それ…実装じゃないんじゃ…
お母さん廊下の奥から見てるだけじゃなくて通報お願いします!
幻覚の方でしたら救急車を(笑)

>part28
鏡に映ってる姿そのままが右目が赤で左目が緑とすると…実蒼…
怪談なのか、別の住石がいたのかで駆り立てられる恐怖の質が変わってきますね^^

>part29
にげて!蛆ちゃん超逃げて!
あ、注文内容は、フライでお願いします。

>part30
懐かしいボックスサム!
全高30cmの箱庭に高台20cmがキーなのかな?餌と水が手付かずってところが確実に餌場の利用ができてないことを示唆してますね。
柱としか見えなくて上に餌場があると認識しなかったのか、柵とビニールの垂れ下がりで餌場自体に入れなかったのか?
としあきくんオリジナル要素のように描かれている仔8家12はミスリード?
ここにも何か仕掛けがあるのではないかと勘ぐって何度も読んでしまっています(笑)

>part31
マラか、マラだったのか

>part32
ライダー(笑)

>part33
短期くん、それ明らかに平等じゃないよ、当然もめる(笑)

>part34
てっきり首吊り死体と思ったが、人間が騒ぎ立てて介入しても警察沙汰になってないとあっては心霊系か。

>part35
壁に埋まっていたのが倒壊によってボロッと出てきたのか、それとも手摺に引っ掛かっている服なりビニール素材なりの何かだったのかで、だいぶ話が変わるかな?
どちらにせよレスキュー部隊の心意気は買う。
2 Re: Name:匿名石 2017/05/06-14:21:54 No:00004681[申告]
PART-26
>そのニンゲンも、驚いたように目を剥き、仔実装を見つめている。
>ニンゲンは質問には応えなかったが、鬼仔実装が入って来たのとは反対の方角を手で示している。

その家で死んだ人間?
助けを求めようと、這いつくばって倒れた姿勢のまま死んだ?
目を剥いてたのもそれかな?
死体が何か不安定な物の上にあって実装が現れた時、何かの弾みで動いたとか

PART-29
>自分のすぐ後ろに、誰かが立っていて、こちらを見ていたのだ!!
>踊り場に辿り付いた親実装は、自分の前に立つ「誰か」の姿に、早速気付いた。
>翌日
再度一階を目指し、踊り場に辿り付くと、親実装派夕べの鏡の前に立った。
数分後、親実装は子供達を抱きかかえ、必死の形相で校舎から脱出した。

何かがいるって気付いた時は「後」
鏡かって思った時は「前」
翌日 「何で後にいた?」って思った時に
自分以外の何かが!って気づいたって事?

PART-30
>インターネットのページに紹介されていたオススメ記事に従い
としあきは箱庭を完成させた。

親指ブームを気に入らない虐待派が観察を上手くいかせない為に作ったやり方のサイトで、それを参考をにしちゃった?
3 Re: Name:匿名石 2017/05/08-20:09:19 No:00004687[申告]
>PART-27
母親も虐待に加担か
>PART-29
もしかして蛆実装じゃなくて達磨?
蛆には手足があるのにない前提なのが違和感
>PART-30
餌の場所がわからなくてその上猛暑の箱庭で熱中症になったのかな
>PART-31
偽石が既に除去されていた=裕美も虐待派という落ちかな?
偽石から離されたからいびきをかかなくなった(弱ってきた)のだろうか
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