タイトル:【馬】 トシアキが実装石を守る理由とは…
ファイル:トシアキ兄弟.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:689 レス数:6
初投稿日時:2017/04/15-14:38:16修正日時:2017/04/15-14:38:16
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【トシアキ作戦第1号】


「おい、こら待て〜!」

警察官、初代 利明(はつしろ としあき)は
警ら中に指名手配中の凶悪犯、辺村(べむら)を見かけ、
現在公園内で辺村を追跡中であった。

グニュ!

「グニュ?」

何かを踏んだ利明がふと足元を見ると

『デ、デズゥゥゥ…』

体を踏みつぶされて死にかけている野良実装石がいた。
口からはみ出した内臓と一緒に体外に出てきた偽石は
ヒビがはいっており、もう長くはないだろう。

「いかん、いくら野良の実装石とはいえ、
 罪のない生き物を殺してしまうとは、
 正義の警察官にあるまじき失態!」

なぜか携帯していた実装活性剤の中に
ヒビがはいった偽石を入れ、
実装石に話しかける。

「実装石、目をさませ。」

『デ、デスゥ?』

「私の失敗のせいで、このままでは君は死んでしまう。
 おわびとして私の命をあげよう。
 これから君は私と一つになるのだ。」


読者「んなわけあるかーい!」




【樹上GO!GO!GO!】


超七 敏明(ちょうしち としあき)は恒点観測員のバイト中である。
目の前を通る人間を男女や年齢で分類して人数を記録するというアレだ。

休憩時間にふと公園を見ると、3匹の実装石が木を登っている。
今の時期に食べられる実なんてなっているのだろうか、
ザイルのようにツル植物でお互いの体をつなぎ、
ゆっくりと、しかし確実に、上へ上へと登っている。

すると突然、最後尾の実装石がつかんだ小枝がポキリと折れて体勢を崩し、
そのまま宙づりになってしまう。

『デエエエエッ!』

『大丈夫デスか!?』

『今引っ張り上げるデス!』

口では下の実装石を助けると言った上の2匹だが、
非力な実装石にとっては自分の体重を支えるだけでも例外的な力持ちで、
まして2匹で3匹分の体重を支えるのはもう限界である。

『このままでは3匹とも落ちてしまうデス…』

下にぶらさがっていた実装石は自分の体重を支えている命綱である
ツル植物を齧って切った。

「あ、あぶない!」

思わず走りだして、落ちて来た実装石を受け止めた敏明。
気を失っているが息はしているようだ。

「仲間の命を助けようとする優しさ!
 そのために自分を犠牲にする勇気!
 なんて素晴らしい生き物なんだ!
 そうだ、僕はこの実装石の姿を借りて公園で暮らし、
 実装石の生命と平和を守ろう!」


読者「んなわけあるかーい!」




【虐待派総進撃】


「ひゃっはー!」

世界各地で地殻変動や異常気象が相次ぎ、眠っていた虐待派が目覚めた。

『ああ、こんな時にあのニンゲンさんがいてくれたらデスゥ…』

年配の実装石が仲間を安全な場所に避難させながら昔を思い出していたが…

『みんなどこにいくレフ…』

『ウジちゃ、いっしょに逃げるテチ!』

逃げ遅れたウジ実装を助けに向かう一匹の仔実装。

『あ、あぶないデスゥ!』

成体になったばかりの若い実装石が飛び出し、
ウジ実装と子実装をかばうように覆いかぶさる。

「なんだコイツ、仲間をかばうなんて人間みたいな事をしやがって!
 糞蟲のくせに生意気なんだよ!」

虐待派の振り下ろしたバールのような物が後頭部を直撃、
そのまま若い実装石は命を失った。

どこからともなく現れた警察官
弱句 年明(じやっく としあき)は
実装石の死体を拾い上げ、話しかけた。

「仲間の命を助けようとする優しさと
 そのために自分を犠牲にする勇気に免じて
 お前を助けてやろう。
 お前は私と一体化して
 初代先輩が守ったこの公園の平和を守るのだ。」


読者「んなわけあるかーい!」




【輝け!トシアキ五兄弟】


組織だった行動をとる超虐待派が現れ、
公園の野良実装を蹂躙するようになった。

実装石も見張りをたて、
組織で警戒することで対抗しようとしたが、
力の差はいかんともしがたく、
滅亡の危機に瀕していた。

パン配送車の運転手である北斗 寿明(ほくと としあき)と、
看護師の南 俊晶(みなみ としあき)は、
実装石を助けようとして


読者「んなわけあるかーい!」




【トシアキの母は太陽のように】


虐待派の攻撃によって瀕死の重傷を負った一匹の実装石を
初代利明、超七敏明、弱句年明、北斗寿明、南俊晶が
囲むように立っていた。

多朗 俊彰(たろう としあき)の誕生である。


読者「んなわけあるかーい!」




【超七敏明が死ぬ時! 東京は沈没する!】


三人の虐待派に囲まれ、苦戦する超七敏明。


読者「「「「「んなわけあるかーい!」」」」」




【終】




どうも、デスゥ・ノートの作者です。
今回は昭和のウルトラシリーズがテーマです。
こうしてスクを書いてみると異星の戦士達は
とんでもなくお馬鹿な理由で地球を守っていたんですねえ。



【スク投稿リスト】
・マラ実装エステの時代   08.01.02
・デスゥ・ノート①     08.01.30
・デスゥ・ノート②     08.02.01
・デスゥ・ノート③【完】  08.02.03
・48匹目の実装石     11.01.15
・シン・実装石       16.10.20
・聖バレンタインデーの虐殺 17.02.11
・桃の節句ス-MEN     17.02.24
・ホワイトデー計画     17.03.07
・本作           17.04.15


(スクの日付は初稿の完成日であり、修正版と入れ替えたスクは
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1 Re: Name:匿名石 2017/04/15-19:48:49 No:00004644[申告]
キバヤシ「いや、違うな・・・ウルトラマンは愛誤派だったんだっ!!」

「「「な、なんだってーー!!?」」」
2 Re: Name:匿名石 2017/04/16-01:07:10 No:00004646[申告]
>これから君は私と一つになるのだ。
>読者「んなわけあるかーい!」
食べればひとつになれますよ!
3 Re: Name:匿名石 2017/04/16-01:38:08 No:00004647[申告]
鍋派だったのか
4 Re: Name:匿名石 2017/04/16-06:54:00 No:00004648[申告]
「俺は実装石だって食っちまう男なんだぜ」

「あっー!!!」
5 Re: Name:匿名石 2017/04/16-15:12:32 No:00004650[申告]
俺昔昭和ウルトラマン好きだったんだよ、畜生何故か泣けてきたw
6 Re: Name:匿名石 2017/04/16-17:13:55 No:00004651[申告]
>俺昔昭和ウルトラマン好きだったんだよ

エースやタロウの客演では咬ませ犬的な扱いだったけど
メビウスの客演ではしっかり活躍してくれて燃えたよなあ
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