タイトル:【虐託児】 過去、敏明学生時代 (これは冬のお話です)
ファイル:過去、敏明学生時代.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4348 レス数:2
初投稿日時:2008/07/27-17:03:43修正日時:2008/07/27-17:03:43
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【過去、敏明学生時代】

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少し前の、敏明のことである。



トシアキとは違い、就職という道を選んだ敏明にはやや、つらい現実が待っていた。
氷河期に比べれば、格段に採用率が上がったにしても、やはり、あぶれるものが出る。
敏明もその一人だった。
特に問題も無い。素行もよければ、勉強が不出来でもない。
特殊な資格など無いが、高卒の分にしては納得がいく。

なのに、今まで面接を受けた企業の合格通知が未だに来ない。

彼にとっては不安極まりなかった。
帰宅しては、通学に便利なために月間契約で借りているアパートの扉の裏、
郵便物の投函ポストの中をのぞく毎日だった。


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そして、冬の半ば、ある日郵便配達の人が敏明の部屋の投函ポストにA4ほどの青い封筒を投函した。


これを近くの電柱の陰から見ていた四つの眼。
それは親仔だった。
寒波の激しい季節である。
ダンボールや木箱といった粗末なものをねぐらにしていては凍死は常に付きまとう。
すでに仔は、夜明けには二匹が死んだ。
朝起きたら仔らの体中に霜が付着し、まるで石のように硬かったのである。
氷でできた仔実装といった方がいいのか・・・・・・。

あの光景は忘れられない。
見開かれた眼、冷たいのに乾ききった仔。
白かった肌は青黒く、唇は赤黒く。
ダンボールハウスの隅、互いに寄り添うようにして、抱き合うようにして、死んでいた。
一枚のぼろきれを互いに使いながら。
姉妹愛の結果の凍死だった。

その骸は最後の仔が目覚める前に、泣きながら棄ててきた。
今頃朽ちていようか、食われていようか・・・・・。


これは、最後の手段なのだ。

託児。仔を預けるなり、託すなり。
最悪でも仔さえ助かればいい。
もし本当にうまくいけば、親仔の面倒は人間が見てくれる。
そうなれば春まで生き延びることができる、春になればまた仔も産める、
春には・・・・・・この仔も大人だ。

甘い誘惑は、考えは、泉のように沸いてくる。
しかし、まずは仔を託すしかない。

さっきの人間が四角いものを入れた穴。
あれは中に通じているはずだ。
あの場所にこの仔を入れることができれば、なんとかなるかもしれない。



行動ははやかったと思う。
誰にも、ニンゲンに見つからないうちに扉の前に行き、
仔を抱き上げた。

「テッチュウ?」
「しばらくのオワカレデス・・・・。また迎えに来るデス」
「ママ・・・・・・」

ガコンッ!!

「デスゥ・・・・・・ニンゲンの言うことはよく聞くデス!逆らったらダメデス!」
「テッチァ!」


涙が出た。
だが、また会えるとはずだと、自分に言い聞かせた。
また、迎えにいくから・・・・!!



そのころ、公園の端に棄てた仔の骸は飢餓に苦しんだ同族が貪っていた。



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「ただいま・・・・・・誰もいないのになぁ」
敏明は帰宅し、この堅苦しい学生服から早く着替えたかった。
周りの人間が就職や進学が決まっていく中、まだはっきりしない自分。

私服に袖を通し、また、投函ポストをのぞい・・・・・・鼻につく汚物の匂いがした。
投函ポストは受けかご方式で、投函物が中に溜まるようにできている。
蓋がついており、中身はそこから取り出すことができるようになっているが・・・・・・問題の悪臭は中からだ。
意を決し、蓋を開けてみた。

「テッチュウ♪テッチャァ!♪」

緑の、蠢く緑の小人が中で小首をかしげている。

託児。
行為の内容は聞いて知っていた。
このあと、ゴミ袋に包んで処分すれば問題ないことも。

だが、
敏明は覗き込んで、見た。
この小人は緑の汚物を漏らしていて、それが青い封筒・・・・・・。
青い、書類が入っていそうな封筒を糞まみれにしている。
この封筒はもしや・・・・・採用通知?


そこから敏明は覚えていない。

彼を突き動かしたものは暗い怒りだったから。



ゴム手袋を着用し、髪を掴み、投函ポストから引き上げる。

「テ、テェ!?」

さすがにこの仔蟲も自分の置かれている状況がおかしいことには気づいた。
かすれるように愛らしい声が出るが、震えている。

敏明はまず思い切り殴りつけた。

「「チゲブゥッ??!」」

顔面に鋭く刺さる敏明の右手。

この瞬間に仔実装の顔の骨はゆがみ、唇とまぶたの皮膚がちぎれた。
硬質めいた仔実装の両目は変形し、きっと視界は歪んで見える。

そのまま敏明は玄関に落とす。

グチャッ!!!

「「テゲェ!!テゲェ!!テヂィィ!!!!」」

左足からまっすぐ落ちたため、左足はひしゃげるように折れ、下半身の中にめり込んだ。
仔実装の下腹部が歪にふくらみ、「足だった物の骨」が内臓を貫く。
糞袋と胃腸が破裂し、中身が腹腔内にもれる。

「アンヨガァァァァ!!アンヨガァァァ!!!チガァァ」

まだ動く上半身を使い、這うように玄関の扉に向かう。

「オマエが!!!何をしたかqlああああ!!!」

敏明が怒りに任せて絶叫する。
しかし、それは言葉というようには聞こえない。

このとき玄関においてあったサンダルを思い切り投げつけた。
仔実装に当たりはしなかったが、すぐ近くを跳ね、ドアに当たる。

「「テジュゥゥゥゥ!!テジュウウウ!!テチャァ!!」」

サンダルの影と大きな音に仔実装は絶叫し、おびえる。
総排泄口からは糞だけではなく、腸、粘液、血、肉片、砕けた骨のかけら、いつか食べた木の実の未消化物が零れ落ち、
酸味と汚臭の混じった臭いがした。
黄ばんでいた下着は内臓のピンクと茶色と緑に染まり、不快感を掻き立てる。

「ハァハァ!!・・・・・・アアアアアア!!!!」

まだ怒りが収まらない。

そのときに脳裏に断片の記憶がよみがえる。
TVで言ってた。
託児されたら見せしめにして、今後は予防しないと!!


針金、板切れ、そしてかなづち、釘。

これが彼の冷静でない状態の脳がはじき出した見せしめ。
その道具。

体が赤黒く、痛々しいほどに変形した仔実装。

すでに事切れているが、眼には疑問の光が残っていた。

「ニンゲンサンの嫌がることはしてないテチィ?」


悪臭を放つ仔の躯を釘で板に打ち付けていく。
皮を伸ばすように、めり込んだ足は引きずり出して打ちつけた。顔は唇が千切れて見当たらないが、
歯をむき出し、頬の皮と肉を伸ばして釘で打った。
腹から零れた中身は見せ付けるかのように引きずり出して股下に打ち付けた。
首には締め付けるように針金が巻いてあった。
頭には裁縫用のまち針を幾本もさした。


これを家の近くにさらせばいいんだ!!
18歳の敏明の歪んだ怒りがここに帰結していた。
そして、彼の怒りは終わるはずだった。

運悪く、扉を叩き、デスデス鳴く物体が現れるまでは。


再燃した怒りはとまらない。

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デスゥゥゥ!(ガリガリ・・・・・)
デズゥゥァ!(ガリガリ・・・カツカツ・・・)



暗い夜道。
薄明るい街頭の下。
寒さに震えながら不気味なモノがさまよっている。

禿裸の実装石。成体だ。

体中は刃物で切り付けられ、夥しい血の跡がついている。
両手首は後ろ手にされ、針金でグルグルに撒きつけられ、うっ血し、壊死しかかっている。
首にはホッチキスの芯が打たれ、皮膚を摘み上げている。

背中にはあの仔実装の亡骸が打たれた板が針金で括り付けられ、歩くたびにガリガリと擦れる音がする。
両足は冷たい夜道を歩くときに、凍傷で肉が落ち、骨が露出している。
それがまた歩くたびにカツカツコツコツと音を立てる。

顔には釘が打たれ、瞼、涙腺、鼻、耳、額、唇、口腔内、耳たぶ、頬、歯茎、顎。
まるでスマートボールのゲームボードのようだ。いや、パチンコ台かも知れない。
流れる涙は冷たくなり、釘から血と一緒に滴り落ちている。
歩いてきた道にはポツポツと跡が続いている。


こんなハズじゃないデスゥ・・・・・・・こんなの夢デスゥ・・・・・・

禿裸の痛めつけられた実装石は何かをつぶやきながら、夜闇み消えていった。


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「つうのが俺の虐待の始まりかな?二年位前だな」
「託児されたときの怒りから?オモイっきり人間の道から虐待の道へそれたね」

コンビニの駐車場、店内からの明かりが照らしている。
缶コーヒーと瓶サイダーを飲みながら涼しい夏の暮れを満喫している敏明とトシアキ。

敏明のそばには黒いカバン。ちょっと大き目のカバンだ。
中からはか細く、デスゥ・・・デスゥ・・・テチィ・・・と聞こえる。

「敏明?中に何を入れてるの?」
「あ?ああ、お前と落ち合う前まで託児の親蟲に鉄槌を下してたんだが、人が来たんで撤収してきた。
まあ、まだ続けるつもりだから、テグスで縛って、ゴミ袋に仔と一緒に突っ込んでカバンの中。続きは家でやるよ」
「ああ、そうなんだ。面白い映像は録れた?」
「花火かな?それくらいしか・・・・・」

「あと、さっきの思い出話の青い封筒はなんだったの?」
「ん?あれはな、結局採用合格通知じゃなかった。ただの勧誘書類だったよ。あやしげな宗教の。
ま、そのあとにな、今の職場の採用通知が来たんだ」


そのとき、電信棒の影から、

「デスゥ!!デッデデジャァ!!デッチュゥン♪」

敏明たちの目の前に小汚い実装石が現れ、媚びた。

「クソニンゲン!今すぐそのアマアマをヨコセデス!今ならドレイになる権利をやるデッスン♪」

「そうか・・・・・欲しいならくれてやるよ!オラァ!!」

敏明はトシアキのラムネをひったくるとそのまま投げつけた。
その瓶は回転しながら実装石の顔に当たり、

パガッシャァァァン!!

ラムネを撒き散らしながら顔で瓶が砕けた。


「デギャァァァァァァァ!!!デジャァァァァァ!!デェェェェェ・・・・・・・ン」
砕けた破片が突き刺さり、血まみれで逃げていく実装石。

「敏明!!常識無いことしないでよ!!」
「あ、悪い。つい。・・・・箒と塵取り借りてくるわ」
「ラムネ、もう一本買ってもらうからね!?」

手を振りながらコンビニ店内に消えていく敏明。

「・・・・・・まったく」

ふと、足元のカバンを見やる。

「夏だなぁ」

何処からか花火の音が聞こえてきた。

「トシおにいちゃぁんまってぇ!!」
「遅れるなよ!明乃ぉ!」

正面の道路をなにやらデスデス鳴く黒い袋を引きずりながら駆けていく子供たち。

「ほんとに夏だなぁ」

「なぁ?」

デゲッ!?

トシアキは軽くカバンを蹴った。

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駄文を読んでいただけたら感謝です。

ちょっと、というかかなり季節外れの前半ですね。
涼しくなるかな?と思って冬のお話を書いて見ましたが後半?は夏でなにやらカオス・・・・。

火遊びは場所を敏明の家に移して仕切り直しです。


なにやら変なつじつま合せの文ですが、駄文を呼んでいただき感謝します。

あと、前回のsc1570 公園浄化 は滑った感が強くて申し訳ないです。
スランプは抜けたかもしれないので今後もがんばります!

byレーザーメスの人


過去の文↓

レーザーメスで焼くこと
研究生活・親蛆
火遊び
食用白仔実装のつくりかた
公園浄化7月

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1 Re: Name:匿名石 2017/03/24-20:51:04 No:00004571[申告]
虐待の始まりもいろいろだなあ
2 Re: Name:匿名石 2023/08/11-17:24:29 No:00007764[申告]
糞まみれにすることが嫌がられるのを理解してないとか野良でもかなり頭の悪い部類だ
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