快楽のカルマ 今日は待ちに待った町祭りの日だ。ほとんどの住人は神輿や祭りの手伝いに行ってしまったが、 私は家の裏にある公園に向かう。待ちに待った日であった。 公園に着いたが、実装石は見当たらない。今日は暑いので、植え込みなどに隠れているのだろう。 家沿いの植え込みに入り、フードを少し撒くと、実装石たちがチラホラとやってきた。 私はその中から比較的汚れていない個体を見つけ、抱えあげてベンチに向かう。 飼い実装を期待してか、親を心配してか、その実装の仔がテチテチと付いて来る。 他にも興味を持った実装石が十匹ほどやってきた。ここの実装石は糞蟲度が低く、 媚びはするものの、デーデーわめくことは無い。 私はベンチに座り、実装を赤子のように抱く。実装は私に害意が無いと認識したのか、 体の力を抜き、期待に胸を膨らませる。 実装の耳の裏をくすぐると、心地よさそうに鳴く。ここまで来ると、周りの実装石たちが 嫉妬で声を上げ始める。私は構わずに、耳の裏から首筋に掛けてを撫で上げる。 実装の瞳は心地よさに潤み、顔を高潮させ始める。 腰の辺りをさすると実装は恥ずかしそうに目を背けるが、私はそれを許さない。 頭を片手でしっかり持ち、しっかりと自分と目を合わさせる。実装が恥ずかしさと緊張に耐え切れず息を吐くと、 私はその瞬間、実装の服の中に手を滑り込ませ、わき腹を愛撫する。実装は思わず声を上げた。 周りに目をやると、実装石たちもある種の気まずさを感じているのだろう、嫉妬よりも 戸惑いの色が見て取れる。仔達は気まずそうに目を覆い、蛆だけが普段どおりレフレフ鳴いている。 実装は心地よさより性的快楽を認識し始めた。自然に頭巾と服を脱がし、パンツ一丁にする。 両手で体を愛撫すると、実装の瞳はいっそう潤み、口元からはヨダレが垂れる。 私は実装の口元に手をやり、唇にあたる部分と舌をクニクニと刺激する。実装は擬似的に ディープキスの感触を味わい息が荒くなる。周りの実装石は足をもじもじさせている。 パンツを見ると、愛液と少量の排泄物が、薄緑色に染みを広げていた。パンツを脱がし、 股を開かせて周りに見せ付ける。最初は嫌がっていたが、体の愛撫を続けると、足の抵抗が弱まる 一瞬がある。私はそれを見逃さずに孔に指を這わせる。実装はビクンと震え、甘い声を漏らす。 瞳からは色づいた涙をこぼしていた。 もう実装は完全に体を私に明け渡した。私は特に器用なわけではないが、実装石のことを調べ上げ、 その弱い所を知り尽くしていた。実装は立て続けに絶頂を迎えた。 実装の瞳が光を失いつつある。快楽による偽石崩壊の兆候だ。私は注意深く実装の様子を見ながら 今までで最も激しく責め立てる。実装石は昇天寸前でかなり強烈なアクメを体験した。 失神して泡を吹いている実装を静かに置く。仔達は慌てて親にすがりつく。他の実装石は 失神の原因が苦痛ではないことを理解していた。しかし、その瞳は嫉妬に燃えてはいなかった。 彼女達は明らかにドン引きしていた。 この日与えた快楽によって、実装の生はある一点において頂点を迎え、完成した。 私は公園沿いの部屋の窓から観察をし続けている。あの日以来、実装は呆けたように 巣の中に座っていることが多くなった。ただ、手だけは排泄孔を弄くっていた 仔達が泣き喚いても反応が鈍く、困惑して糞などを食していた。実装はたまに思い出したように動き出し、 水を飲み、葉をかじる程度だった。 やがて、仔達は愛想を尽かし、ダンボールから実装を追い出して全てを運びいずこかへ去ってしまった。 実装は今日も静かに自慰を続けている。気味悪がった住人の呼んだ駆除人が来つつあるとも知らずに。 ----------------------------------------------------------------------------------------------- スク初投稿です。読んで頂きありがとうございました。