タイトル:【馬】 うちの飼い実装2.
ファイル:うちの飼い実装2.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2280 レス数:0
初投稿日時:2008/07/14-00:12:19修正日時:2008/07/14-00:12:19
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 デス! デス! デェ デェ デスデス!

何気に見始めたNHKの番組なんだけど、なぜか実装石のミドリが興奮して見入っちまってる。
ねえねえ、あれ見てよ、スゴイよ!・・・ ってトコかなw

「あれはな、『ヤドカリ』って名前の海の生き物だよ、こんくらいの大きさの」

 デ〜・・・

赤や緑の海草で彩られた、綺麗な「自分の家」を背負っている姿はひどく新鮮らしい。

 デッ!? デデスッ! デデスッ!

「お、大きな魚だな。食べられちまうかな?」

しかしヤドカリは背負っている貝殻に避難し、無事に危機を乗り切る。
それを見てミドリは更に大興奮だ。

 デッ!! デッ!!

「わかった、わかった、凄かったな。さ、もう寝るぞ〜〜! ミドリは自分の寝床な」



 ゴトゴト・・・  ゴトトン・・・

なんだよこんな時間に・・・ 泥棒? ンな訳無いよな、鍵は閉めたもん。
・・・とするとミドリか。

俺がむすっとした顔で台所を覗くと、そこに居たミドリと目が合う。
ミカンのダンボール箱を逆さまに背負い、頭だけを出したミドリと、だ。

「・・・・・・このバカ石がー! 寝ろっつただろ!!」

フルスイングで蹴り飛ばそうとしたら、ミドリはデヒッと一声鳴いて頭を引っ込める。

「!!・・・・」

あ〜〜、はいはいはい!
そうか、そういった事か!
ミドリの奴、テレビで見たヤドカリに興奮して寝られずに、ミカンのダンボール箱で真似事をしてい
た訳ね。
まあ確かに、オレンジ色や緑色で印刷されて、カラフルと言えばカラフルな「家」だよな。
ってか貴様!!・・・まてまて、ちょっと大人気ないな、うん。

「あ〜、こんな家に逃げ込まれちゃ、手も足も出ないなぁ。さ、ミドリもお家に入った事だし、ちゃ
 んと寝るんだよ」

 ・・・・デプ・・・デプププw

・・・てめぇ、死亡フラグ立ててんじゃねぇよ!!!



トシアキはしばし考え込んだ後、ニヤリと笑って「独り言」を口にする。


「ん〜、丈夫そうな家だから壊せないな〜〜」

 デプ! デププ! 

買い置きしてあったウーロン茶6本入りダンボール箱を上に載せる。


「どこからか攻撃できないかな〜・・・・どこにも隙が無いなあ〜」

 デプププw

廃品回収に出す予定の、束ねてあった雑誌で「家」の四方を固める。


「あ〜、なんて凄い家なんだ。こりゃ降参だ〜〜w」

 デップップップップw

汚れないようにビニールシートをかけた後、コタツ用の敷き布団・掛け布団を上からかぶせる。


さてと、俺は明日は仕事で遅くなるから、ミドリの為に朝昼晩の餌を並べておいてやろうか。
俺って優しいなぁ〜〜www

「ご飯は三度に分けて食べるんだぞ、いいな? じゃあな、おやすみミドリ」

って、さすがに聞こえる訳が無いよなw



     ・
     ・
     ・



翌朝、台所に出るとコタツ布団が陥没していた。
ミカン箱には、10kg以上あるウーロン茶の押さえは重すぎたらしい・・・
死亡フラグ、達成しちゃったかなw



 おはり



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感想ありがとうございます。
ネタが思いつき次第、不定期の単発読み切りの連載物にしようかと思ってます。

アニキハ イツモ ココロノナカニw

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