タイトル:【虐研究】 研究生活・親蛆
ファイル:利昭の研究生活.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4659 レス数:0
初投稿日時:2008/06/29-02:26:25修正日時:2008/06/29-02:26:25
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[利昭の研究生活・蛆変貌]


それは蛆への回帰


怪しげな機器。
不気味な薬品。
あまりものを語らぬ白衣の男・・・・・・。
ここはとある雑居ビルの一室。
男は利昭。
自分の研究を追うあまり、人から離れて実装石を弄ぶという行為に情熱を持っている。

ただ、気になった。それだけの理由で今回の実験を行う。

成体実装の肉体の変貌。わかりやすく説明すれば、成体の実装石を蛆へと作り変える。
これがテーマだ。

必要な機材はそろっている。
時間は腐るほどある。人とのつながりを持っていない利昭にとって時間は空気と同じ。あってしかるべき。

(さて、では蟲がいるな。個体間の愛情や絆が深いほど面白そうだ。親仔を調達しよう。
公園は行きたくないのだが・・・・・・研究欲に比べれば)


そして、利昭は白衣を脱ぎ、白い上着を着て公園へと向かう。


双葉児童公園。そのアスレチック遊具の影に木箱を用いた実装ハウスがある。
愛護派の贈り物だが、実装石達にとって住み心地のよいものならば彼らの心情など察するに足らない。
日は落ち、夏虫の夜鳴きが耳に心地よい。
雨の日々も終わる気配をみせ、夜は涼しくなる時期になった。

「この仔たちは夏を乗り越えそうデス。私の仔達」

木箱の中、戯れる仔達を見て、親実装はつぶやいた。
初めての仔。仔のいる夏。
いままでは自分ひとりで過ごしてきた夏。
春の仔達は逞しいものだ。

ふと、甘いにおいがした時、親実装達の意識は暗い何かに飲み込まれていた・・・・・・。


利昭はある、巣箱を見つけしばらく観察していた。
何の隠蔽もされていない、木箱。
人間や同属に見つけてください、といっているかのような無防備さ。
リンガルを向け、表示されたログを見たとき、ほしかったものを見つけた、笑みを浮かべた。

(馬鹿だが愛情はあるらしい。仔も親になついている。これでいいだろう)

行動は早かった。催眠ガスを用いて実装家族を眠らせ、ゴミ袋につめ持ち去る。

収穫は成体が一匹、仔実装が二匹、親指と蛆が一匹ずつ。
まずまずだろう。
(たのしく、実験と研究をしなきゃな)

帰りの足取りは軽く、雑居ビルの研究部屋までは短く感じた。


親実装が目覚めると、手足が動かなかった。

『デデッ!!?デジャアアアア?!』

何なんデス?!仔は何処デス?

両の手足は細い糸のようなもので『棒』に固定され、動かせない。
体が宙吊りになっている。大の字のような状態でだ。
腹が下を向き、地面?は白い。手足に食い込む糸が痛い。

血涙が地面?に緑と赤のしみを作る。

「・・・・・・これから、蛆にする。お前は楽しそうだから」

声が聞こえた。背中の方からだ。

(ニンゲン!?デスゥ!??)

離れたところから仔達の声が聞こえる。
ママ!ママ!助けて!出して!ママを苛めないで!

「服はいらない」

デッ!!?デジャアアアアアアアアアア!!!!!!・・・・・・・!

親実装はニンゲンの声に向け、精一杯の力で威嚇した。



利昭は作業台の上の実装石を見下ろして、
「お前を蛆にする」と宣告した。

手足はピアノ線で拘束してある。
作業しやすいように背を上に向けるように。

「服はいらない」
両手を伸ばし、服を鋏で切り取っていく。
あっといまに裸にされた親実装がデスデス叫んでいる。
(靴は情けだ・・・・・・じきに必要なくなるがね)

次は偽石を摘出するが、この固体は頭部中央。
脳の真下に位置するようだ。
下手に脳を傷つけて後の反応が薄れても困るので、偽石付近に濃度の高い栄養剤・活性剤の混合物を注射し、
偽石割れ対策としておく。

首の付け根から脊椎に沿って注射針を挿入する。
まるで生魚に竹串を挿すような感触だ。

針が偽石にまで到達し、液体の注入が始まる。
親実装は軽い痺れと気分の高揚を感じた。

利昭は偽石対策が終わるとナイフとペンを取り出した。
ペンで首を一周するように線を書き、さらに背中の中心線と臀部に線を引く。
沿うようにナイフを入れていく。
必要なのは脊椎と頭部。後は仔蟲のえさにでもすればいい。
音から感触まで魚をさばくのに似ている。
骨に刃があたり、カツカツギリギリと不快な音を立てている。

作業机の対面に仔実装たちの入った水槽が安置されていて、親実装の有様を食い入るように見つめている。

ママ二ナニヲシテイルノ?ママ?コワイコワイイタイイタイ!

親指は狂いそうになりながらも妹の蛆に親の姿を見せまいと抱き、背を向けている。

デ・・・・・・デ・・・・・デシャァ・・・・・・くひぇ?!

首の肉と筋肉が骨から剥離され、背中を開かれ背骨が露出された。
骨盤と筋肉の間にナイフが入り、無理やり引き剥がされ、激痛が走る。
なぜか悲鳴が出ない。それは気管支と肺が切り離されたから。

出血が少なく、親実装は意識を保ち続けている。
頭がつかみあげられ、気ぐるみのような身体から頭部と繋がったままの脊椎が引き抜かれる。
(まるで三枚におろされた魚だな。つくづく魚を連想させる)
親実装の視界には赤黒い中身を曝け出した自分の肉体が移っている。

利昭は摘出した『親実装の中枢』を作業机の端の容器、
生理食塩水で満たされた容器に漬け、死なないようにする。

そしてその容器内に活性剤と、薬品により軽度の遺伝子操作をした食用蛆の肉片を入れる。
これで明日には親実装の脊椎を中心に蛆の肉体が生成される。
親実装の身体は再生を始めようとしても容器内に蛆の遺伝子情報が混在することと、
薬品の影響で再生のプライオリティが優先された、蛆の肉片が親実装の身体を蛆へ変貌させる。

(明日が楽しみだ)

男は後の作業を放り、床につくことにした。



翌日、餌を与えられなかった仔は飢餓感に襲われた。
身体に力が入らなく、空腹が心を染める。
姉妹が肉の塊にしか見えなくても決して共食いだけはしない。
これだけはならないのだ、教え込まれているからだ。

抗い切れない空腹を紛らわすために仔実装二匹は自分の服の前掛けを噛み続け、
親指は蛆の軟便をすすっていた。
蛆は姉妹の糞を食わされ、生きながらえている。

(ママは何でいないんテチ?何でテチ?ニンゲンが何をしたテチ?)
仔の一匹は足りない思考で疑問と混乱を処理していた・・・・・・。


利昭は携帯電話のアラームで目を覚まし、
昨夜再生用の生成容器に突っ込んだ実装が気になる。
その前に仔の水槽に親実装の元肉体に香料と塩を振りかけ、入れておいた。

ママァァァ!!テチャアアアアアアアアアァァァァァ!!!

(ゆっくり食え。お前らには勿体無いくらいの食物だろう)

容器の蓋をあけ、中を見る。
肌色の、醜い肌色の太い大根のような肉体。
生々しく動く眼球。
僅かに動く手足。

立派な蛆だ。

「おはよう。気分はどうだ?さぞ醜い体が懐かしいだろう?お前も母親の胎ではこうだったんだぞ?」

デヒィイ!!デシャアア!!デェェェ!!デエエエエエエ!!!!!
『私のからだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!?????????」

携帯の液晶には錯乱した実装石の感情が、悲鳴が表示され、面白くさせてくれる。
こうでなくては!研究と虐待とはこうあらなければ!

気がつけば、笑みが漏れ、おびえた親実装の眼が私を見ていた。

「仔のいる場所に返してやる。仲良くしろよ」

『親蛆』と呼ぶ。
その親蛆をわしづかみにし、仔の水槽へ近づけた。

その時の親蛆の顔は本当に素晴らしい表情だった。

仔実装達は前掛けを血と肉片で汚し、泣きながらも抗えない飢餓を収めていた。
くちゃにちゃと下品な音をたて、肉を咀嚼し、嘔吐をこらえ血と粘膜を嚥下する。
親指と蛆はショックに耐え切れず死んだみたいだ。
水槽の端で壮絶な顔をしたまま事切れていた。

デエエエエ!!デェェェェェェン!!

「私の仔が!私の肉を食ってるデス!!親指が死んでいるデス!蛆が死んでいるデス!」

「ママァァァオイシイテチャアァァァァ!!」

片方の仔実装が共食いに耐え切れず、満腹感とともに発狂した。

チャァァァァァ!!
(オネイチャァァァァァ!!)

親蛆を水槽にいれ、仔に告げる。

「生まれ変わった親だ。精精甘えてやれ」
最初、仔は突如現れた親蛆をみて、ただ突っ立っていた。
においでそれが親であることがわかると、

チャァァァァァァァァァァァァァァ!!チュウウウウウウウウウ!!!
錯乱した。

テチュウウ!!ゴメンナサイチャァ!!テチャァ!
タベタクナカッタテチャア!ママナンテオイシクナカッタ!!チャアアアア!!

自分の腕に噛み付き、後頭部の髪を掴んでむしり、グチャグチャと食い散らかした親の肉片へ身体をもぐりこませ、
パキン!!!
偽石を割った。

デ、デッ!デギャァァァァァァァァァァッァァァァァァ!!!!!!・・・・・・・・・・・・ァァァァ!

親の叫びが背後で聞こえる。
しかし、利昭には聞こえていない・
利昭は突然に来訪した知人に部屋のドア越しに応対していた。

「おい利昭。いい加減に出てきなよ。大学の機材を持ち出されても困るんだ。敏明を呼んでこじ開けてもらうからね?」
「う、うるさい!トシアキ、ぼ、僕の研究の邪魔をすっるな!僕は人とのつながりを絶ったんだ!」
「だから、機材を返してよ?結合実装の生成に使いたいんだよ!あの保温生成容器。食塩水を入れるやつ」

利昭とトシアキはドア越しにやり取りをしている間にも、
親蛆は過去の思い出がよみがえっていた。
遊ぶ仔ら。眠る仔ら。いつか独り立ちしていくはずだった仔ら。

なぜこんな事になったデス?オカシイデス!ナゼ!
・・・・・・きっと夢デスゥン!覚めたら・・・・・・仔達がいるデ・・・・・・ピキッ!パキン!




よく解りづらい駄文すいません。
読んでくださったならば感謝です。
今思えば親実装の感情はもっと書き、表現していればよかったかも。

レーザーメスの続きは執筆してますのでそのうちに。



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・レーザーメスで焼くこと

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