(3/12) 「」 07/01/08(月)04:03:21 No.4493[返信]
その日は見るだけ見て満足してしまったので何も買わず
帰ってしまったのだが、それからもずっとあの小さな
実装石のことが何故か胸に引っかかっていた。
しばらく経ったある日、僕は再びあの店に行ってみた。
何とは無しにケース内を見渡すと、見覚えのある前髪に気付いた。
あの時のドールだ。
以前見たときよりも心なしか大きくなっているようだ。
母親のように抱いていた大きな奴はいなくなっていた。売れたのだろう。
値段もさして高くないし、試しにこの子を買ってみよう。
その旨を告げると、少し小さすぎると店員は言った。かまわない。