ラクガキ実装石(6) 「」 07/01/03(水)04:21:11 No.4382[返信]
とある街角。一人の男が、実装石の入った箱を路肩に置きました。男は、この実装石の飼い主でしたが、訳あって彼女を飼い続けられなくなり、ここに捨てに来たのです。
「じゃ、元気でな…」そう言い残し、実装石に背を向ける男。一方、捨てられたことに気付いた実装石は、慌てて男を追います。
「ご主人様、待ってくださいデス!置いてかないでデス!ワタシに落ち度があったなら謝るデス!これからはいいコにするデス!だからお側に置いてほしいデス!」
その声を背に受けながら、後ろめたそうに歩みを速める男。「デスっ!」慌てたため躓いた実装石が顔を上げた時には、既に男の姿はありませんでした。(了)