マタニティ・ブルーと実装石(1/2) 「」 06/10/29(日)05:14:52 No.3192[返信]
10月☆日(晴れ)
今日、タケシと一緒に学校から帰る途中、道端に座り込む実装石を見つけた。その実装石は、苦しそうに「デーデー」と唸りながら、自分の大きく膨らんだお腹を、石でポフポフと叩いていたが、やがて意を決したように、近くに転がっていたネジを拾い上げて、お腹に突き刺そうとした。
「やめるんだ!」それを見てタケシは叫ぶと、びっくりした様子の実装石に駆け寄って、ネジをはたき落とし、両腕を押さえつけた。僕も慌ててそばに駆け寄る。
「この実装石、何で自分のお腹を突き刺そうとしたの?」僕は訳が分からず、タケシに質問する。「この実装石のお腹の中には、赤ちゃんがいるんだ。たぶん、マタニティ・ブルーだろう。」「股にテーブル?」「うん、妊娠した女の人は、時々気持ちが不安定になって、おかしな行動を取ることがあるんだ。赤ちゃんが生まれるまで押さえておかないと、何をするか分からないぞ。」「分かった。僕も手伝うよ!」
僕たちは、赤ちゃんが生まれるまで交代で、興奮してジタバタと暴れる実装石の腕を押さえ続けた。